混沌としたネタ帳   作:川丼

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 書いてみる→読み直すと微妙→「…大丈夫かな」と思い込んで投稿。

 アイルーの魅力を表現したいときはどうすれば…と悩み、結果はただの狩猟した話となっていた。

 *1/10 21:42加筆しました。
 *1/11 14:12加筆しました。
 *1/13 23:24修正しました。


久方ぶりの狩猟に赴くと、改めてうちのアイルーが強いと感じる。

 ハンターは、基本的に一般人が近寄らない所謂狩場で活動をする。

 

 その狩場の『雪山』にて、一人のハンターと一匹のオトモが窮地に追い込まれていた。

 

「囲まれた…」

 

「悟ったような顔ニャ!?」

 

 ドスファンゴの狩猟中、目標を瀕死まで追い詰めたはよかったのだが、追いかける前に準備をしようと休憩した一人と一匹にギアノスの集団が襲ってきたのだ。

 スタミナと体力を削る氷液を吐き、隙を突き円をかくように集まってきたギアノスに焦るハンターとアイルー。

 一般人とかけ離れた身体能力や武器があるハンターであろうと、リンチに遭えば普通に負ける。

 なにより、先の戦闘で消耗していたので更にハンターの劣勢である。

 死ぬかもしれないと判断したオトモ──ハクは己が主を逃がす決意をした。

 

「ご主人様、提案がありますニャ。」

 

「ハク、教えてくれるかな?」

 

 主はギアノスたちに目線を向けたままにハクへ発言を促す。

 ハクは頷き…主の所持する小タル爆弾をぶんどり点火した。

 

「え」

 

「いきますニャ。」

 

 爆発音、そして吹っ飛ぶ一人と一匹。

 これがハクの考えた改善策。

 

 『爆風でギアノスたちを飛び越える』

 

 笑えるくらいに単純かつ奇想天外な発想だが、効果はあった。

 人間ミサイルと化したハンターは低高度かつ高速でギアノスにぶつかり、威力をそのままにギアノスを吹き飛ばしたことで退路ができた。

 だが、ハクは爆風で吹き飛んだ先でギアノスと衝突し、質量的問題でギアノスに押し返され再び囲まれる事になった。

 

「ハク!?」

 

「ご主人様はクエスト達成お願いしますニャ!後からハクも行きますニャ…早くするニャ!」

 

「…っごめん!すぐに終わらせるから!」

 

 主にドスファンゴを任せようとするハクの声に圧され、ハクを信じることでハンターは区域を離れる。

 

「…ご主人様…頑張ってニャ。」

 

 呟いた言葉は、主に聞こえていなかった。

 

 

 

 

 

 主を逃がすまでは良かったハクだが、ギアノスの集団に囲まれたままの危機的状況は変わらない。

 

「一、二、三…十五匹。群れとしては大規模ニャ。」

 

 経験したことのない数に武器を握る手が震える。

 寒いと思わなかった身体に、悪寒に似た感覚が走った。

 

 だが

 

「恐怖を勇気に替えるニャ!」

 

 いかに絶望が口を開けようと、挫けないのがハクである。

 

「ウニャアアアアアア」

 

 跳びかかる一匹の両足の腱を断ち、倒れたそれに爆弾を放り投げつつ踏み台にして次のギアノスの背中に両足立ちで乗りかかる。

 乗ったギアノスを主から新たに賜った剣で脳天にブッ刺し絶命させてまた踏み台替わりに次の標的へと移り、今度は喉を二匹続けて抉り斬る。

 主を追いかけようとしたギアノスは、幾重にも繰り出されるブーメランで瞬間に頭と胴を分断され、立て続けに倒れていく同胞を越えて襲い掛かるギアノスは背骨を剥き出しにしたり頭部に刺し傷が見えたり爆発で焦げたりとした無残な骸へ成り下がり、鬼神の如き迫力に恐怖で逃げ出したギアノスは鋭利なブーメランによりずたずたにされた。

 しかし、全ての死体に流血は無かった。ハクが血の匂いに誘われた奴等が訪れるのを危惧して一匹一匹丁寧に特殊な技法を編み出した殺傷をする事により、一滴の血も流さなかったからだ。

 

 

 暫らくして、狩猟を終えハクの元へと向かった主は語る。

 

 

 

 

「────────アレを見ると、ハンターとしてのプライドなんて必要ないと思えるよ。」

 

 

 

 

 ────場所は変わる。

 

 別の区域で、一人のハンターと一体のドスファンゴが視線を合わせていた。

 片方は、苦汁を飲まされても立ち上がった狩人として。

 片方は、小さき生物に恐怖を覚えさせられ覚醒した大猪として。

 

 ──先に動いたのは、ハンターだ。

 

「フッ!」

 

 盾を構えながら突進して大猪に特攻をかけたが、大猪はサイドステップをしてかわそうとする。避けられるのは想定内だったのか、サイドステップを踏み出す前に狩人は両足で踏ん張ることで突進を止め、サイドステップを終える大猪の横腹に槍を突き刺す!

 

「ブルル!」

 

 避けたと思っていた攻撃はいつの間にか横方向の攻撃に変わっていた。

 これは逃げては負ける、守っても負ける…ならば…攻めなくてはならない!

 

 狩人の一撃でそう判断した大猪は横に身体を回転させることで狩人を吹き飛ばす。

 

「ぐっ」

 

 槍を突き刺したままの状態でいた狩人はそれを耐え切れず重い一撃を甘んじて受ける。

 受身をとって盾を構えたとき…狩人は自らのミスに気付いた。

 

「…槍が、アイツに刺さったままだ。」

 

 異物がねじ込まれた痛みに暴れる大猪、その身体には狩人の槍が刺さったままだ。

 武器はハンターの力であるが、生命線でもある。

 武器が無ければ、ハンターナイフと手持ちの道具だけで戦うことになり、また自衛手段の要を失うこととなる。そうすれば大抵のハンターはほぼ無力だ、例外は存在するが…。

 だからこそ、ハンターには武器があると言っても過言でない。

 

 (突くときに力みすぎた、アレでは引き抜くのにも一苦労する。)

 

 冷静に、突進してくる大猪をかわしつつ、狩人は考え続ける。

 

 (どうする…どうする…どうする…!)

 

 閃いた。

 

 ──だが、もしも挑戦して、間違えば自分は再び負けるだろう。

 

 考えて、ためらう自分に気付く。

 

「…いや、躊躇ってなんていられない。」

 

 突進する大猪を再び避けて…盾を大猪めがけて投擲した。

 大猪は投擲された盾を弾き返す。

 

 それが、狩人のつくり出す隙となると知らず。

 

 盾を弾いたドスファンゴは、一瞬でも狩人から目を離してはいけなかっただろう。

 

「ブルルルルル!?」

 

 いつの間にか飛んでいた狩人はドスファンゴに乗りかかり、片手でドスファンゴの背中の毛を握り、もう片方で槍を引き抜こうとしていた。

 

「ブルルル!」

 

 力いっぱい振り落とそうとするドスファンゴだったが…。

 

「えいや!」

 

 ───それは悪手だった。

 

 なぜなら、狩人は抜けない槍を大猪が振り落とそうとする行為で引き抜くことに成功してしまったからだ。

 思いの外奥まで刺さっていたのか、槍を抜いた後の大猪から多量の血が流れる。

 

「ブルルルゥ…」

 

 力なく横たわる大猪──ドスファンゴ。

 それを見つめるハンターに、ドスファンゴは目を合わせた。

 

「…ォ…オレ二ハ…ガキガァ…イルゥ…ソイツ…ラ…ガ…メイワクカケタラ…ヒトオモイニ…コロシテ…クレェ……アリガ…ト…ゥ」

 

「……!?」

 

 聞こえた言葉は、吹雪の音なのか…それとも…

 ハンターに衝撃を残したまま、ドスファンゴは息絶えた…。 

 

 そして、ドスファンゴに両手を合わせ、剥ぎ取りを終えたハンターは、クエスト完了の信号弾を打ち上げてハクの元へと向かった。

 

 

 

 

 

 

 僕は、初めて大怪我を負わされたことでトラウマになったドスファンゴに雪辱戦を挑んだ。

 ハクと一緒に戦って勝つことができたけど、嬉しいよりも悔しいが残った狩猟だ。

 

 ラストに一人で挑んだドスファンゴとの戦いに得たことは大きかったが、僕はその後にハクを助けに向かった光景の異常さにまだ僕が未熟だと思い知る事になった。

 

 ギアノスの群れに囲まれ僕は死を悟ったのに、ハクはたった一匹で群れを退けた。

 

 素材の一件で自覚していたつもりだけど、これは効く。

 

 もっと、頑張らないとハクに追いつけない。

 

 わかっていたつもりでも心折れそうだ、と思いながら帰りのネコタクで僕はハクを撫で回し続けていた。

 耳の裏のさわり心地ええな~。

 背骨の部分も最高だ~。

 と撫で回していると、村に到着していた。時の流れはあっという間だ。

 

 ネコタクを降りたとき、ハクの顔を見たネコタクのアイルーが前屈みになっていた。

 彼はうちのハクに邪な感情を抱いたのだろうか?

 ネコタクの立ち去った跡に転々と続く赤い液体を見てその怒りは収まる。

 

 …うん、彼は初心だったからな。

 …本当にごめんなさい。

 

 

 

 

 

 

 ご主人様と久しぶりの狩りをした。

 相手のドスファンゴとは、ハクが前回片方の牙を折った正真正銘のリベンジだ。

 手負いのドスファンゴは、以前よりも獰猛に、注意深くなっていて、ご主人様とハクの予想しえない長期戦になった。

 ご主人のランスによる突きの連撃を巧みに避け、ハクの設置したトラップを察知し、ご主人様とハクに不利な多対一に誘導しつつ、距離をとり、ヒット&アウェイをくりかえす。

 あのドスファンゴに猪突猛進の言葉は通用せず、ハクの経験した中でも強者の類だった。

 

 それを、最後にハクのサポート無しで倒したご主人様は凄いと思いますニャ。

 ハクだけでは瀕死の状態でもあのドスファンゴを倒すことは絶対にできなかったのニャ。

 大丈夫ニャ。ご主人様はハンターとして立派なのですニャ。

 

 

 だから…ご主人様。

 

 

 

 「悔しいからモフモフさせて!」と悔しそうにせず寧ろ目をキラキラとさせてハクを撫で回す行為を…止めて下さいニャ。

 

 にゃんだか…ニャッ…だんだん…へ、へんニャァきぶんにぃ……ニャァァ…

 ……にゃっごしゅっじん……っ「きもちよさそう…」とそくどをっ…ニャッ……!

 …にゃっにゃっにゃっ!…ニャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!

 

 

 

 暫らくして、それはそれはすっきりした顔のご主人様とネコタクから降りることで行為は終わりましたニャ。

 ハクが降りたときに見たネコタクの運転手さんの顔が真っ赤になってましたニャ。

 …本当に、すいませんニャ。

 

 

 

 

 

 

 

 




 途中でいかがわしい小説を書いているように錯覚した私は、きっと長すぎる思春期を終えていないか疲れているかの二択だろう。

 解説コーナー
・ドスファンゴ(手負い)
 ↑
 手負いの獣は危険らしいので誕生。
 突進の一撃がご主人様を貫く光景を見たハク(激昂モード)に牙を一本折られ、尋常じゃない殺気に恐怖して逃げる。
 真っ向勝負で勝てない相手を知ったからか、華麗なフットワークで敵を翻弄しながら多対一に誘導して自分に有利な条件で戦うことに目覚めた。
 その時は、ティガレックス相手に善戦するほどの実力だった。
 再戦では前半有利だったものの、ハクによる小型モンスター潰しと主人公の質実剛健な戦法により瀕死に。
 最後は主人公との一対一の死闘を繰り広げて薄氷の差で主人公に負ける。
 死に間際、主人公はドスファンゴが「ありがとう」と話したと言っているが、真実は誰も知らない…。
 そして、なぜ此処までにコイツの説明をしたか私は分からない。

 …もしかして、設定を重視することで何も書けないのか!?
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