混沌としたネタ帳   作:川丼

9 / 11
 モンハンの小説を書こうとしたら、こっちの話を投稿していた。何故だ。 

 *深夜テンションで投稿したからか、後半につれて読みづらくなる話に意味不明な後書きがセットになっております。
 色々と、注意してお読み下さい。

 *1/11 美由紀→美由希に修正しました。
 *1/13 修正しました。
 *1/17 修正しました。


今日も元気に、やる気の無い鍛錬をしよう

 いつも通りに学校に通い。

 いつも通りに茶髪ツインテ少女に会い。

 いつも通りにイケメントリオの暴行をうける。

 いつも通り、一人で下校する。

 

 清々しくなんの変哲もない日常を過ごしている僕は、いつも通りに木刀を構え、僕の持つ木刀より丈の短い小太刀を二本構える恭也さんと対峙する。

 

「さあ、始めますか。」

 

「これが終われば今日は止めるぞ。だから最初から本気を出す。」

 

 チャキッと、二つの木刀から鳴る鉄の音。待っていつも通りとか言えない。木刀ではないよね?もしかして真剣?僕は斬られないよね?

 ────一瞬、音に意識を向けた僕は迫る恭也さんに寸前まで反応できなかった。

 

「っ!?」

 

 キン!と響く音に聴覚が遅れて反応する。やっぱり鉄製の刀身じゃないか。

 条件反射で防御に入り、木製と勘違いしていた二本の小太刀による双撃を木刀で受けとめなければ今の音と共に体が腕一本足一本のお化けになっていたかも知れない。この木刀…堅すぎる。

 どこか他人事に思えるが、一瞬気を抜けばやられるので受け止めた瞬間蹴り飛ばした。

 殺人上等、非人道主義かと慄き、怒りの目で恭也さんを睨みつけようとして…恭也さんの刀の刃と峰が逆向きだと気付く。

 

「…全く、恭也さんも人が悪い。」

 

「こうでもしなければ、片鱗を示さないだろう。」

 

 苦笑いの僕と、したり顔の恭也さん。

 

「殺傷性が低ければ意味無いでしょう。」

 

「だが、木刀よりは強力だ。」

 

 振るわれる二本の小太刀。

 僕は防御…をせずに真後ろに跳ぶ。

 

 すると、僕が跳ばなかったら死角となる位置に恭也さんは移動していたのが分かる。

 恭也さんは「当然」とした顔で僕を目線で追っていて、一つ瞬きを行うとまた目の前に存在していた。

 

 今度は防御せずに、攻撃を受け流し勢いのついた木刀で恭也さんの蹴りを相殺する。

 

「貫と猿おとしの併用も防がれるか…」

 

「すいません、殺気が見え隠れしているのは気のせいですか。」

 

 貫は防御のパターンを把握した貫通攻撃。

 猿おとしは蹴りを相手に突き刺し反転して地面に叩きつける技。

 どちらとも僕のような子供に対して普通使わないし恭也さんが加減を間違えば僕は簡単に潰れる。

 

 つまり、純粋な殺意が感じられます。大人気ない。

 

 …だからこそ、本気を出そうとする僕がいるんだが。

 

「っい!?」

 

「じゃあ、期待に応えましょうか。」

 

 『ピオラ』二回がけに『バイキルト』だ。

 

 木刀を両手持ちから左手に変え、空いた手の平を地面におき、剣先を下に構えた状態に。

 そこから三つになった重心で体の向きや速度を不規則に変化させることで三六〇度からの全方位攻撃を繰り出した。

 

 始めは真っ直ぐに切りかかった。

 空振りとなった木刀の重みを利用して天井に飛び、僕の右手で天井を押して落下速度を上げ真上から突く、再び避けられた。

 木刀が下を向いたままでは守りががら空きなので恭也さんへ握ったままの木刀を蹴りだして牽制。

 着地すると同時に両足に力を入れて恭也さんの立つ方向に背面滑りで飛び込む。

 斬ろうとして構えた木刀が小太刀で横に倒したので倒された勢いと右手を利用して横腹を狙った。

 その一撃を恭也さんは小太刀を二本利用した受け流しで反撃へ転じようとしたが、僕は片足に全体重をかけて安定した蹴りを入れたことで阻止する。

 

 時間にして、僅か七秒。

 化け物染みた領域に片足を踏み込む世界だ。

 

 だが、それですら恭也さんには届かなかった。

 

「三つの重心を巧みに操る無茶苦茶な動きに木刀をいなしたときの感じた事がない重み…流石だ。」

 

「その攻撃に対応できる恭也さんは一体どこの超人ですか。」

 

 苦笑いの僕と得体の知れないオーラが見えた恭也さん。

 

 …やはり僕は今日の練習相手を間違えたようだ。

 

 

 

 

 

 恭也さんの神速による連撃を防ぎきれず、僕が重い一撃を貰って気絶した事で決着がついた。

 

 奥義をみせてまで年下に勝った恭也さんは、僕が目を覚ますと道場にいなかった。

 

「はあ…また今日も勝てなかったよ。

 

 括弧つけず、心の中で笑った。

 

 

 

「いただきます。」

 

 もらった怪我をそのままに、僕は夕食を道場で食べ始めた。

 

「うん、今日もいつも通りに日の丸弁当が美味しい。」

 

 真っ白な米とルビーみたいな梅干しの合体を考えた人は偉人だ、と僕らしくない考えに浸っていたが、道場の戸が開く音によっていつもの僕に戻った。

 

「ゴンくん。」

 

 近づく茶髪ツインテな彼女──なのはに僕は顔を緩める。

 

「…なのはか。」

 

 なのはは無表情で僕の隣に座り、「ん」とタッパーを一つ僕に差し出す。

 

「ゴンくんの事だから、今日も日の丸弁当だろうと渡しに来たの。」

 

「ねえねえ、誰にこれを用意して貰ったの?whoが抜けてる言葉は危険だよ?高町一家の料理にかかわる話になるととても恐ろしいのだけど。」

 

 美由紀さんが中身を作ったものを用意したのなら確実に胃が死ぬ。

 

 危険を感じて受け取り拒否するとなのはは「早く食え」と目で訴えた。

 

 …まあ、わざわざ下水道に流してもろ過しても公害のおきそうな物体Xを用意しないよね。

 

 

 

 

 タッパーの中身はハンバーグと野菜スティックだった。美味しく食べましることができました。

 不満を一つ言うのなら、野菜に火を通して欲しかった。ジャガイモとレンコンを茹でずにそのままスティックにするなよ。

 

 

 

 

 

「起きて下さ~い。」

 

 間延びした声に僕は目を覚ます。

 背中が痛い、いつも通りだ。

 

「おはようございます、美由希さん。」

 

 起こしてくれた美由希さんに挨拶する。

 「おはよ~」と随分ゆるい話し方だが、この人も恭也さんと同じ高町一家であり、始めての練習試合で実にあっさりと完敗をした憶えがあるために距離を取りたくなる。

 

 美由希さんが僕を起こした理由は、単純。

 

「毎日道場で寝ないでもいいのに…」

 

「嫌です。」

 

 僕が、毎日道場に寝泊りしているからだ。

 つまり、僕の家族と住むところが存在しない。

 

「私としては勝手に寝てもらうと困るんだ。」

 

「でしたら寝床を提供して下さい。」

 

「なのはと一緒に寝ることを提案するの!」

 

 どこからともなく湧いてきたなのは。

 本当にどこから出てきた。

 

「おい、僕は音も無く現れ血迷った発言をした奴の話を聞く気は無い、そしてこの道場で寝ていないと寝れない体になってしまったんだ。なのは。」

 

 それに、高町一家にこれ以上の迷惑をかけたくない。

 

「ゴンくんの大嘘つき!ゴンくんの説明した理由と思ったことはどちらも実際は嘘で、絶対に自己保身に走っているの!だって一昨日、ゴンくんが「あいつ等三人がギャーギャー騒ぐのが想像できる…。」って呟いていたの聞いたの!」

 

「…僕は、さっき思ったことを読みとられて嬉しくなるような人間でもないし、嘘だと見抜かれても一切の同様を見せないし、呟いたことの無い言葉をさも当然の事実のように語られたままで黙っていられるような人間ですらないぞ。なのは。」

 

「嘘つきなのは認めるんだ…。」

 

 可哀相な目で此方を見てる美由希さん。

 僕は無視して話を続ける。

 

「もう一つあるぞなのは。今日は登校日だと言うのに制服を着ていないのは理由があるのか?もし君が仮病という最低な理由付けで、決して説得に応じないことに定評のあるこの僕に、そして天邪鬼が捻じ曲がり行方不明になった性格の僕に、君の家で寝泊りさせる交渉でもするつもりなのかな?」

 

「今日は学校閉鎖になったの。」

 

「……………」

 

 どうしようか。

 背中に嫌な感覚が…。

 

「そっか、なのはが可笑しなおかしい嘘を吐くなんて予想していなかったから無言になってしまったが、いやはやありえない、荒唐無稽な設定だね。もう少し取り繕うことのできる話を──「昨日学校と病院の周辺で爆発事故があったの、ニュースに出てるし大規模だから警察沙汰にもなっているの。」──………。」

 

 なるほど、今回の僕は逃げ切ることができるかな。

 以前よりも強かになった彼女の『お話』は中々に尋問だから、さぞかし僕は苦しむだろう。

 

 布団代わりのタオルケットをたたみ終え、僕はなのはに身体を向けた。

 

 美由希さんは、「朝食とお弁当置いて置くよ~。食べなかったら恭ちゃんと一緒に稽古してあげる。」と学校に行った。残るのは朝食と弁当となのはと僕だけ。

 

 

 

 

 

 

 

 …待って。何故に付属の小学校は学校閉鎖で他の系列校が平気なんだ。

 

 

 

 

 

 




 とつぜんですが、『サイコロジカル』を上下普通に読んだ感想に似た何かを此処に記します。
 戯言シリーズの主人公である『僕』は、自分自身を客観視することが苦手であり得意でもあり、事象を見抜くことが苦手であり得意でもあり、重要なことを話さないのが苦手であり得意でもあり、心底無駄な戯言を吐くことが苦手であり得意でもありますが、それら全てが戯言使いの欠点であり魅力でもあると思いました。

 *勿論、上記の暴論は自論ですので気にせず。

 一方、此方の主人公は、魔法を扱い、どうでもいい事に関心を持っている残念でどうしようもないただの主人公です。
 これでは魅力の欠片もないと考えた私は、酷く非凡で突飛な設定を一つ足そうと考えました。
 が、その設定は過去の小説にも「これはねーわ」とぶち込まなかった最低な物です。
 それを足すとどうなるか…気になった私は、これから此方の主人公に試してみようと思いました。
 そして、実行したことがどのような無茶苦茶な世界へと変質させるのか…的なことをこの話の軸にしていきたいと思ったり思わなかったりしています。



 ここらで、話を終えるとします。
 お読みくださり、ありがとうございました。
 「それでは、またいつの日か。

 *解説コーナー
 ・高町一家
 →士郎さん…大怪我を負い、入院していたのだが、『親切な誰か』が入院二日目に全快させる。ちなみに『親切な誰か』は各地の病院に赴き、軽症でも重篤患者でも分け隔てなく治療していた様子。治療を終えてもお金を要求しない『親切な誰か』が違法な手術をした容疑で指名手配中になった事に悲しんでいる。
 桃子さん…士郎さんを助けた『親切な誰か』を見つけていた。『親切な誰か』が謙虚な性格であり、次女と同年齢で、身寄りのない事を知ったことで我が家に済ませようとしている。
 恭也さん…士郎さんと親子仲良く鍛錬していると、なのはとベタベタ(なのはがベタベタ)している少年を視界に捉え話しかけ、かなり戦場の場数を踏んでいると察して道場にて戦闘、敵意のない事を知りその少年を道場の鍛錬に誘う。同レベルの強さなその少年に、なのはを任せても良いかと考え始めている。
 美由希さん…敬愛する兄に懐く(可愛がられる)少年に嫉妬、試合するも負けた為にその少年をライバル視する。家族も見放す壊滅的な料理の腕に(一方的に美由紀が)ライバル視している少年はブチギレて料理の指南をしている。翠屋にて、休憩時間の厨房では、時折仲良さそうに料理している美由紀と件の少年の二人の姿が見られるとか。
 なのはさん…我慢イベントが消えたが、わがままを言わないしっかりした子に。親友はアリサさんと月村さん。紆余曲折あって一人の異性に夢中に。言い寄る三人のイケメンを華麗にかわして、振り向いてもらいたいが故に過剰なスキンシップを求める。学校では無視され、登下校も無視され、他の場所ですら他人のような扱いをされるが、それでも健気に頑張るなのはを兄と姉は応援している。
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