かなりオリジナル要素が強いシリーズです。頭の中では8部までできているので頑張ります。
ちなみに
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が出てきたら視点がかわります。
※人種差別的用語が今回出て来ます、ご注意下さい。
第一話 弟切草を持つ少女
バシャ
水が何かにかかる音がした。
『私の体』にかかる音がした。
ベットリと服が張り付く感覚が気持ち悪くてたまらない。
「………ずいぶんと『丁寧な』起こしかたですねェ」
「そうだろう?実に『優しい』起こしかただ」
ゆっくりと少女が目を開けば軍服や白衣を着た男達が写る。
少女の隣にはベッドがあり、そこには少女が見慣れた男性が拘束着を着せられ横になっていた。
かくいう少女も拘束されているようで後ろ手に枷をつけられており、足も同様。
拘束着でないだけまだマシだとは思う、つか思いたい。
というのが感想であった。
「…で?何のご用でしょーか『ナチスドイツ』のミナサマ」
「なァに、『スピードワゴン』以外にも話を聞こうと思っただけだよ日本人」
あぁ、ついに『関わっちゃった』な。
そんなどこか抜けた言葉が少女の脳裏に浮かぶ。
『なるべく』関わりたくなかった、いや私には関わる資格がないのだ。と。
さらさらと長い髪が揺れた。
「いくらいくら調べても貴様についてのデータが出てこぬしな、スピードワゴンにこれ以上自白剤を打つのも危険だ。
ならば貴様に話を聞くしかない」
「しかもまたまたご丁寧にスピードワゴンさんがおやすみの時ですか、同じ部屋には置くが妨害は許さないと」
「安心しろ、睡眠薬で眠っているだけだ……特別な、な」
「あらまぁそれは」
『睡眠薬』
自白剤と比べればまだ一般的に聞くが危険性に変わりはないものである。
しかしら精神に異常をきたすのは彼らは望んでいない。影響の強いものではなく、なるべく弱いものを少女と男性に摂取させるだろう。
「さて、『吸血鬼』や『柱の男』について話していただけるかな。話さないというならば……」
「……知っている範囲でなら、別いいですよ」
話さなければ私も自白剤の餌食だろう、そのような考えを元に少女は言った。
話したくないことも無理矢理聞き出されるくらいなら、自分からある程度の情報を流す方がよっぽどいい。
相手から視線を逸らさずに言えばどうにか信用してくれたようであった。
「まずは名前だ。貴様の名前を教えろ」
「そういうのは基本、自身が先に名乗るべきでは?」
「随分度胸があるな、黄色い猿が」
「人種差別反対」
すかさず返すも鼻で笑う軍人。
まさしく漫画などにありそうな「ハンッ」って感じである。
だが名乗りについては納得してくれたようで、少女目の前で威圧する軍人は口を開いた。
「俺は『シュトロハイム』、『ルドル・フォン・シュトロハイム』だ
…では、名乗ってもらおうか?」
ギラリ、目が光る。
軍人に相応しい鋭い眼光、ゾクゾクとした寒気が少女を襲う。
固まってしまいそうになるが駄目だ。私は答えなくてはならない。元より私から言い出したことなのだ。
深く息をすると金色が視界にはいる。
そう言えば何故彼は私が日本人だとわかったのだろうか、明らかに髪や目の色はこちらのものなのに。
まぁ顔は日本人だし日本人の2Pカラーみたいなものだから、染めただけにも見えるだろう。自前だけど。
いつまでも思考して黙っているわけにもいかない。話しながら考えよう。
そして、少女は告げた。
「私は…『コノハ』
『命賭木葉(めいかこのは)』だ」
【弟切草を持つ少女】
「メイカコノハ………たしか日本だとファーストネームが後だったな。コノハと呼ばせてもらおう」
「私としても命賭呼びは慣れてないんで、どうぞ『シュトロハイム』」
「中々肝が据わったヤツだ」
肝が据わったヤツ。
それは違う、私はそんな奴じゃあない。
そう言ってやりたいが肝心なところで声が出ない。先程までの売り言葉に買い言葉のようにすらすらと流れないのだ。
自分に腹が立つ。
少女…命賭木葉は悶々とする。
自分の思い通りにいかない自分に対して。
「念の為にいうが、主導権は我々にある。
もし逆らえば…」
「自白剤コースか拷問コースか?」
「そうなるな」
あっけらかんと言い放つシュトロハイムと名乗った軍人。
チラチラと見える重火器、軽火器。
監視カメラに数多の軍人、獲物を見るようなギラギラとした視線が木葉を突き刺した。
…木葉は叫んだ、心の中で。
***
イヤァァァァァァァァァァァァァァ!!?シニタクナーイ!シニタクナーイ!!
ヘルプミィィァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ!!!!!
うっわすんばらしい黒光りキラリンな銃ですねグヘヘヘ撃たれたら痛いだろうなぁ当たり所によったら死ぬだろうなアハハハハハハハハハハハァ!!!
…………荒ぶり過ぎたと思う、兎に角状況を整理しよう。
まず私の名前は先程名乗った通り『命賭木葉』だ、我ながらなんて苗字だ不吉だろこれと思う。しかも木の葉とか散るぞ。
ちなみに説明的な話し方なのは気にしたら負けだ、大人の事情である。
花の16歳なJK真っ盛り、しかもクォーターで金髪緑眼。なんつーテンプレカラーだ、「フヒヒ」な人達が好みそうである。別に彫りが深い等外国人めいた顔立ちではないが、友人曰く整ってる方らしい。外国の血筋パネェ。金髪に緑目なのは先祖返りというやつだとか、これで自前だから目立ったわ学校。
しかし何よりも重要なのはそこじゃあない。
一番重要なこと、それは
『イレギュラーの存在』だ。
もちろん私が、である。
私は二次創作風に言えば『神様転生』をしたのだ。まぁ転生じゃなくてそのまま放り出されたんだけど…『別世界に来た』という結果にかわりない。
かといって『ミスで死なせちゃったから漫画の世界で生きてね』みたいなノリだったわけでもない。
むしろ全くの健康体、真新しい怪我もないしバッと通ったトラックにはねられたりループもしていない。第一『ジョジョの奇妙な冒険』の世界なんて行きたくない。
(別に嫌いというわけではない、逆だ。
友人達にドン引かれるほどにのめり込み、一時期は真面目にスタンド発現しないか悩んだ、どうせ厨二だチクショー)
何故、行きたくないかと言えば簡単。現在の状況を思い出して頂きたい。
「次は何を話してもらおうか……」
死亡フラグ真っ只中の戦場である。
私は戦闘経験なんてない一般ピーポー、柔道部だったが本職の人に敵うハズがない。というかまず反抗しようと思えない、氏ぬわ。
誰が好んで死亡フラグがそこらにある世界に行きたいというのだろうが、いやいるかもしれないけども…まぁ誰だって基本死にたくないだろう。
原作クラッシュだヒャッハー!私だってしたい、けど死にたくない。でもかくかくしかじか四角いム○ブでスピードワゴンさんに会って捕まって寄生してるんだよ言わせんな。
現状はスピードワゴンさんに寄生してたらスト様イベントに巻き込まれたからです、泣きたい。
「私が知ってるのは…石仮面が吸血鬼を生み出すとか、その吸血鬼には波紋?が有効だとか、それだけだよ」
「その話は誰から?」
「スピードワゴンさんから、『一応』助けてくれたみたいだしわかるだろうけど…私達は襲われたんだ。
その襲った相手と会う前に色々と」
ぶっちゃけ原作覚えているから違う、元より知っていたわけである。
でも言わない、言えない。この人達なら信じる可能性がある。戦争の為にオカルトに手を伸ばしたあのドイツだ、現に吸血鬼や柱の男を研究した。『未来人』(正確には違うが)を信じてもおかしくない。
そうなれば今度こそ自白剤を摂取させられ、洗いざらい吐かされるだろう。もしその中に『原作』の情報が有ったら大変なことになる。
しかも原作崩壊どころでない、私の知る『歴史』を目的に吐かされるのだ。歴史改変が起きるだろう。冗談じゃない。 かなりヤバイ、マジで。
「他には?」
「ない、第一話さなければどうなるかわかる状態で吐かないわけないと思うけど」
「さて、どうだか」
確かに嘘だが頼むからひいてくれ、世界的に大問題が起こりかねないんだ。
「……まぁいいだろう、『今日』はここまでだ」
「あ、はい」
今日『は』て…まだ続けるんですかそうですか……。
つかさ、今時間軸いつよ。主人公君ヘルプはよ、はよ。
でもスピードワゴンさんおやすみなうで起こす気配がない、起きる気配もない。
と、考えればまだ『彼』がくる時ではないのだろう。なにそれ泣きたい。
だが少なくとも1週間以内とかそれくらいであってほしい。私胃潰瘍できるよ、ストレスで。穴空いちゃうよ。
「では寝ろ」
「え」
「なんのために貴様の後ろにベッドがあると思っている?」
「あのこのベッド」
「なんだ」
「シングルなんですが」
「いいから寝ろ」
扱い酷くね?
ねぇ、酷くね??
つかそれだとスピードワゴンさんと添い寝( )する形になるんですがそれは。
「第一ここ部屋じゃなくないすかね…」
「文句があるのか?」チャキ
「イイエアリマセン」
おい、後ろに控えてるヤツ。なんだよチャキって。自然な動きで構えんなよ銃を。しかもシュトロハイムのタイミングに合わせて。
何?なんなの?絶対殺スマンなの??
いや漆黒の意思さんと比べたら柔なものだけどうん。リアルで会ったことないけど。第一意味違うし。
「明日の朝、続きを行う。今度はスピードワゴンも一緒にな」
「はぁ…そうですか…」
「今晩は精々体を休めたまえ、日本人よ」
日本人強調すんな。
あと寒い、水被ったまんまなんですけど。上にかけるものもないんですが。毛布とかないの?ねぇ。
その後、寝ずにキョロキョロして水気を拭けるものを探してたら睡眠薬(物理)を食らった、解せぬ。つか睡眠薬じゃねぇよそれ、殴るのを睡眠薬とは言わん。(物理)でもおかしい。
決めた、話さねぇから。これ以上話さねぇから。自白剤入れられそうになったら暴れるからな。
…あれ、それ死亡フラグじゃね?
【弟切草の花言葉】
迷信、敵意、恨み………秘密
グダグタな上になれていない三人称視点で一話をお送りしました。次から一人称視点が中心になるかと思われます、作者には三人称視点が大きな山であるようです。
閲覧ありがとうございました。