「っ! 来やがった……!」
「下がってて……!」
アイズがリリの前に出る。だが、次の瞬間、ミノタウロスにベートが殴り掛かった。
「くたばりやがれ!」
だが、ベートは殴り飛ばされた。
「っ⁉︎」
「ベート⁉︎」
「な、何こいつ……!」
ティオネ、ティオナが身構える。アイズが前に出た。ミノタウロスに向かって突きを放とうとした。
「うおっ!たんま!たんま!」
「……リアム?」
アイズがキョトンと首を捻る。すると、ミノタウロスの皮が破れて、中からリアムが出て来た。
「いやー、中々会心の出来だなオイ」
「てめぇええええ!何しやがんだこの野郎ぉおおおお!」
ガバッとベートが起き上がった。
「あ?なんでテメェがここにいやがんだ?」
「テメェをわざわざ探しに来てやったんだろうが!てかなんて格好してんだテメェ!」
と、口喧嘩になってると、
「リアム様!リアム様ー!」
リリがリアムに飛び付いた。
「おおリリ。ただいま……」
と、言いかけたところでリリの廻し蹴りがリアムの顔面に直撃し、壁に頭を直撃させた。
「オイ、今まで何やってたんですかリアム様」
「……………」
「人のこと散々心配かけさせといて自分は仮装大会ですか!」
「や、違うんだよ。ミノタウロスが中々見つからなくて歩いてたらいつの間にか17階層まで降りてきて、ミノタウロスの群れに襲われて余りにもモンスターたちがしつこいからミノタウロスの皮から着ぐるみ作ってやっとこさ帰って来たところなんだよ!意外と役に立ってここまで戦闘回数無しだぞ!」
「なんで死んだら消えるモンスターから着ぐるみを作れるんですか!」
「戦ってる最中に少しずつ皮膚とか抉ってた」
「無駄に器用!ていうかそんなことやってる暇があったら帰ってくりゃいいでしょうが!」
「馬鹿野郎!俺がこの着ぐるみ作るのにどれだけ時間かけたと思ってんだ!」
などと口喧嘩をしてると、リアムの後頭部をリヴェリアが掴んだ。
「オイ」
「あ?リヴェリ……」
今度はリヴェリアがリアムの動きを封じた。そして、ロキファミリアの皆様に言った。
「みんな。こいつが私達が探す予定だった何でも屋だ」
「ねぇ、なんで俺の動きを封じるの?ねぇ?」
「今回の遠征、貴様を探すのが目的でもあった。そのお陰で遠征メンバー全部隊が手分けして貴様を探している」
「えっ……」
「これだけのメンバーに迷惑を掛けたんだ。それなりに働いて返してもらおうか」
「ちょっと待って、え?俺、探してくれなんて頼んでないよね?待って?俺が悪い感じになってるの?俺だって真面目に働いた結果で……あ、そうだ。今回のミノタウロスの件の黒幕見つけたんだけど……」
それから一週間、奴隷になった。