ただの厨二病小説です

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厨二病小説です
危険です



メイカーズ

ゲーム、マンガやアニメの中では主人公がよく

異世界に飛ばされることとかよくある

ゼロの使い魔のようにまったく別の世界に飛ばされる話もあれば

ダンバインのようにすこしずれたところにある世界の話

その種類は多種多様にある

しかし、それはすべて幻想、誰かの創作である

なので、自分にはまったく関係ない

そう関係ないのである

いや、関係ないかもしれない

関係なかった

 

そう過去形

そんな非日常極まりない世界に巻き込まれたのは

11歳の誕生日

創造神の生まれ変わりだといわれて

羽の生えた人、いわゆる天使といわれるような人物が現れた

その日僕は孤児院から姿を消した

 

僕の連れて行かれた世界では世界の荒廃が進んでいた

時代は中世程度と思われた

人々は食べ物を求めて町をさまよい歩き

食べ物を見つけては激しい争いが起きていた

野山は枯れ果て、空は黒い暗雲に包まれていた

天使は僕に言った

 

新しい世界を御創りください

 

天地創造とは簡単なものだった

初めに今の世界を終わらせる

天使が示すとおりに手をかざし言葉を発するだけで

地が割け天が割れすべての火山は噴火し

地には無数の星々が降り注いだ

一日過ぎると地表に静けさが訪れた

雲が裂け天から光が差した

光が差したところから徐々に緑が芽生え始めた

地下から滾々と澄み切った水が湧き始めた

世界が緑と青のきれいなコントラストに覆われた

実にきれいな世界であった

空気は澄み渡り水を一口飲めば

体は軽くなり心は澄み渡った

吹き渡る風はまるで僕の体を包み込むようにやさしかった

少し歩くと広大な草原の真ん中に一本の巨木があった

その木の本にいくと天使が泥人形をこねていた

 

神よ、この世界に生命をお与えください

 

木の周りにはたくさんの泥人形があった

人、犬、猫、鳥、魚など

僕が地球で見たことのある

ありとあらゆる生物がそこにいた

また天使が示すとおりに手をかざし言葉を発した

手が徐々に熱くなり手から眩いばかりの光が発した

すると泥人形たちは生気あふれる生き物となった

 

 

これが僕の初めての天地創造であった

晴れて僕はクラス5の創造神になった

 

クラス1メイカー

クラス2ライフメイカー

クラス3ラウンドメイカー

クラス4ルールメイカー

クラス5スターメイカー

クラス6ワールドメイカー

クラス7メイカー

村上空也

 

「くう~~、待ってくれよ」

「誰が寝ぼすけを待つか」

「おいおい、そりゃね~ぜ、俺の嫁が寝かしてくれないんだよ」

「はいはい、ゲームの中の女の子を嫁とは言わん」

小学校からの親友、桐谷浩二

ゲームオタ

特に美少女ゲームが好きらしい

よくゲームの中の女の子の話をする

二次元少女とは非生産的だ

俺みたいに現実の女を追い回せばいいのに

今まで成功したためしがないが

「お、そういえば知ってるか

最近神隠しがはやってるの知ってるか」

「神隠し?あれか、こころのとこ世界各地で行方不明者が多発してる事件か」

「そう、それ、最初のころは北○鮮の拉致じゃないかって騒がれてたけど

実際、不可解な消失が多くて今じゃ神隠しじゃないかって」

「おっ、おはやようさん、何の話してるんだ」

「お~、涼子、おはようさん、コウの野郎が神隠しがどうのこうのってな」

「そうなのよ涼子ちゃん、実はさ、俺のはとこが神隠しにあったんだよ」

「お~~、マジかそれは、すごいな、おいおい、その話詳しく聞かせろ」

親友その2、秋山涼子

女の子、うん多分女の子、女の子のはず、男かもしれない

俺ら三人組の戦闘要員

「それがさ、一週間前なんだけど、家族で食事中だったらしいんだけど

その子食べ終わって食器を流しに持っていってそのまま消えたらしい

で、一週間捜索したけど見つからず今に至る」

「そして、類まれなる才能、もしくは特殊な能力を持っていただろ」

「よくわかったな、そうなんだよ、その子将来有望な芸術になるかもって言われてたんだ」

「そりゃそうよ、消えた人の多くはそういう人だったって話なんだから」

「俺も持ってるぜ、世界を作り変える力を、もしかしたら明日さらわれるかも~~」

「くう、何バカ言ってんだ、お前がそんな力持ってるんだったら

俺は二次元に入る能力を持ってるぜ」

「もう、二人してバカ言ってないでもう学校に着いたわよ」

くだらない世間話をしているといつの間にか学校についていた

さぁ、今日も退屈な一日が始まる

 

「であるからして、この公式はこうなる

ここ間違いやすいから、覚えておくように」

ちょうど教師の言葉がチャイムがシンクロした

「あとは、自宅に帰って復習するように

それから最近神隠しなんてもんがはやってるから

速やかに下校して外出は控えるように

まだうちの学校で失踪者は出ていないが

隣の県では起きたらしいので十分注意すること」

担任として注意事項を述べて下校と相成った

チラホラと教室から帰るものたちが出始める

俺も早く帰ってゲームがしたかったので

支度を急いでいた

「おう、ゲーセン寄らないか」

「コウ、帰りを待つ女の子がいるんだ、じゃ」

「まぁ、待てよ、その子より前貸してやったラブプリのアーケードが出たんだった

いや~~、こんな田舎じゃぁ筐体おかれないんじゃないかと思ってたんだけど

あそこの店主はわかってるは、いい趣味してるぜ」

ラブプリ、ラブプリンセスウォー

いろんな話のお姫様が戦うお話

おれがコウに薦められて初めてやった作品

実に面白く嵌ってしまった

そんな作品のアーケードが出てるとは

「俺の嫁はいつまででも待ててくれる」

こうして二人で商店街にあるwonderlandというゲーセンに行くことになった

 

「いらっしゃい、やっぱり来てくれたね」

ボケボケとした声で店主ケイさんが迎えてくれた

コウが常連なのでついでに俺も顔を覚えられてしまった

「店長!!、ラブプリ、開いてます!?」

「ああ、空いてるよ、いや~~、やっぱり知ってる人少ないよね

面白いんだけど、カード式だから1枚300円」

この人もゲームオタクいやマスターだ

一度家というかゲーセン裏にいれてもらったことがあるがすごい

ゲームがいっぱい詰まった本棚がいっぱい詰まっていた

本人曰く地下倉庫もあるそうだ

ケイさんからカードを買い

筐体はちょうど二つあったので、一緒にプレイを始める

「う~~ん、まずどこの国のキャラにしようかな、おいクウお前どこにすんの」

ラブプリの登場キャラは300を超えている

各国のあらゆる時代、実在、非実在を問わずいろんな女の子が登場する

こんなにいるのに一人ひとりちゃんとストーリーがあるからすごい

そのせいで大容量化→外付けHDD販売になってしまったのだが

作者の愛を感じるよなぁ

「おまえ、それりゃあ俺日本人だから日本でしょ、でアマテラスノオオミカミしかなくね」

「あ、それ選んじゃう、つまり内政から固めるて攻められると天岩戸使っちゃうんだろ

つまんね、じゃぁおれアマノウズメつかっちゃおうかな」

「おま、それ詰まんなくね、ここは中国で楊貴妃でしょ」

「う~~ん、ありっちゃあありなんだけどなぁ、よし決めた

フランスでエリザベス女王、パンがなければケーキを食べればいいのよ、おほほほほ」

「出た、内政破壊、お前、間者送って革命起こして首チョンパしてやんぞ」

お互いのキャラが決まり、ゲームが始まる

1プレイ100円

初回、カードなしはまずキャラ選択から始まり

内政、戦争、内政、戦争

でプレイ終了

2ターンプレイできる

実にいい、しかも一定の条件を満たせばイベントも見れる

ちゃんとカードに保存すればネットからアクセスして

回想もできる至れり尽くせりだ

お互い500円くらい使ったところで

「おい、そろそろ対戦しないか」

「い~~ね~~」

そういって戦闘が始まる

互いの攻撃をいなしあい、隙をうかがいつつ、一進一退の攻防を繰り広げられていた

このままでは埒が明かないので

「コウ、今オナラしただろ」

「そっちこそウンコしただろ」

相手に直接精神攻撃に走った

「お、おい、あ、足元」

「あっ」

定番の注意そらし作戦を二人で繰り広げたが

その甲斐もむなしく、ドロー

三戦して三戦ともドロー



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