魔法少女リリカルなのは~白い冥王の妹、天翼の朱里~   作:天翼

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第1話

 

 皆様、初めまして。私の名前は高町朱里。所轄転生者と呼ばれる前世の記憶を持っているという奴です。そして、目覚めた私の隣には後に白い冥王や管理局の白い悪魔、魔王などとよばれる女の子がいたのです。まあ、白い冥王というのは一部の箇所で、ゼオライマーとか、中の人繋がりでナイトウィザードのメイオルティスとかのせいですが。その子と私は双子のようで彼女はなのは、私は朱里と名付けられました。そう、あの有名な戦闘民族高町家に生まれたなのはの双子の妹です。そう、妹なのです。元は男なのですが、お母様に矯正されて言葉などはこんなふうになっております。

 さて、生まれてから私を待っていた一番のショックは女という事。二番目のショックというのは姉のなのはとの才能の差と呼ばれる物です。リンカーコアを頑張って感じてみるとなのはの方は推定AAAの膨大な魔力が眠っているというのに私の方は……みそっかすというか、しょんぼりな程少ないです。これは不味いです。必死に訓練をしないといけません。特に双子なのでなのはと同じ顔という事は確実に事件に巻き込まれまれる事は確定です。という訳で、幼い頃から鍛えまくっています。

 まず、知識を鍛える為に数学や工学系などを勉強します。もちろん筋トレも行いますが、なのはは不思議そうにこちらを見ていますが無視しました。もちろん、リンカーコアを意識して魔力を操作して負荷をかけています。とくに魔力関係は生まれたときから頑張りました。操作できるようになるのに一年ほどかかりました。デバイスなしで負荷をかけるのは難しかったのですが、使っていけばいくほどリンカーコアは強靭になっていくので頑張りました。

 4歳になれば工学系の事をネットや本で調べて自ら魔法を組んで頑張りました。しかし、リンカーコアというのは回路みたいなものがあって面白いです。FATEに出てくる魔術回路みたいなものです。ですが、私のは頑張って魔力を送り込んで広げるイメージをしていくと拡張されていくのでついついやりすぎてしまいます。その度に鼻血を出したり、吐血したりして病院に何度も担ぎ込まれました。家族の皆は心配してくれるのですが、将来の為に鍛えていきます。そんなある日、お父様が事故っぽい何かにあって入院する事になりました。そこで私と同じ病室になり筋トレができなくなりました。私は病弱だと思われているので動く事を殆ど禁止されているのです。何度か輸血も受けていますし。しかし、すこし反省しなくてはいけません。なのはが一人だけになってしまいます。

 

「士郎さん、大丈夫ですか?」

「ああ、大丈夫だ。ここには朱里もいるしね」

「まったく、しっかり休んでくれよ。店の事は俺達でどうにかするから」

「ああ、頼むよ」

「なのははどうした?」

「なのはは美由希が連れて来る」

 

 なら、大丈夫でしょうか。でも、この時期のなのはは一人で公園で遊んだりするんですよね。それは危険ですね。私のような存在がほかにもいるかも知れませんし。

 

「あの、病室でなのはと一緒に遊んでいいですか?」

「ん?」

「危ない事はしませんので……」

「そうね。朱里もお父さんと一緒とはいえ遊び相手がいないと退屈よね」

「今までは本とかを与えていたが、この部屋で遊ぶくらいなら問題ないだろう。私もいる事だし、二人の面倒はこちらで見るよ」

「その方がなのはも嬉しいだろう」

「やったです」

「あんまり騒ぐんじゃないぞ」

「もちろんです」

「むしろ、朱里はもう少し子供らしい我が儘を行って欲しいわね」

「我が儘は言っていますよ?」

「子供らしいな」

 

 私の我が儘は本やパソコンですね。工学系や言語系の専門書などを借りてきてもらっていますし。あれ、全然子供らしくありませんね。

 

「確かに子供らしくないよね~」

「……」

「まあ、朱里が読んでる本は俺達よりさらに進んだ勉強をしているからな」

「一年で追い越されたしね」

「朱里は本当に天才よね」

「そんな事はありません。それよりも、なのは」

「?」

「遊びましょう」

「うん!」

 

 なのははベッドの上に乗せて貰って、直ぐに大量に置かれているぬいぐるみに抱きつきます。さて、遊ぶといっても何をすればいいのでしょうか? 前世で独身男性だった私に子育ての経験などあるはずがありません。

 

「何をして遊びますか?」

「おままごと!」

「それは……」

「嫌なの……?」

 

 非常に嫌なのですが、涙目でうるうるとこちらを見てくるなのは。私はまわりを見渡すとニヤニヤして見ているお兄様とお姉様がいました。

 

「そうですね。どうせならお兄様とお姉様も一緒にしましょう」

「「えっ!?」」

「わーい!」

 

 道連れです。これでなんとか誤魔化しましょう。とにかくおままごとの開始です。

 

 疲れました。なんとか終わりました。なのはは満足して眠ってしまいましたが、私達は振り回されてヘトヘトです。という訳で私はなのはと一緒にねます。魔力を使って濃度を圧縮してからですが。圧縮した物をあとで纏めて拡張に使わないとなかなか拡張できなくなってきていますからね。

 

「そういえば不審者が出たらしいから気を付けるんだよ」

「ええ、もちろんです」

「そういえば子供の背丈をした変質者も出たみたいだな」

「気をつけないとね」

 

 

 

 

 

 

 お父様が退院すると同時に私も退院して自宅療養を行いながら鍛える事数年。我が家は自宅に道場があるので、そこで頑張って訓練しました。小学校に入学する時期になると私の身体も訓練によって丈夫になりました。お父様達を説得して訓練した甲斐がありました。さて、入学式で今、私は……

 

「本日、私達の為にお集まり頂き……」

 

 壇上に立って挨拶をしています。私立聖祥大附属小学校は入学試験が軽くあります。その試験で満点を取ったので挨拶をしないといけないのです。なのははなんとか入る事ができました。勉強をあまりしていませんからね。

 挨拶が終わり、席に戻って式が終わるまで待ちます。終わればなのはやお母様達と一緒に記念撮影を行います。

 

「二人共可愛いわ」

「ああ、似合っているよ」

「ありがとうございます」

「えへへへ」

 

 家族で仲良くしていると子供が数人やって来ました。子供なのにイケメンだったり、銀髪オッドアイだったり、あからさまな子達です。

 

「おい、なんでシュテルがいるんだ?」

「いや、そんなはずは……」

 

 何か言っていますが、面倒この上ありません。なので、私が取る手段は一つ。

 

「ごふっ」

「朱里ぃぃぃぃぃっ!?」

「朱里っ!」

「あうあう」

 

 回路を無理矢理拡張して吐血し、そのままなのはにがっくりとうな垂れかかります。これで私達はお父様に連れられて病院に直行です。しばらく入院する事になるでしょうが、鬱陶しい連中と一緒になるより遥かにましです。なのはに関してはごめんなさいですね。

 

 

 私立聖祥大附属小学校に入学し、四週間が過ぎました。私は相変わらず病院にある病室のベッドの上です。個室であるこの部屋には沢山の本が置かれており、どれも分厚く専門的なものです。

 

「朱里、入るよ~」

「お邪魔します」

「失礼します」

 

 病室になのはがお友達を連れてやって来ました。

 

「この二人が私の友達なんだよ」

「そういえば友達が出来たと言っていましたね」

「うん。アリサちゃんとすずかちゃんだよ」

「初めまして。私は高町朱里。何時も姉のなのはがお世話になっております。これからもどうかよろしくお願いします」

「ちょっ!?」

「まるで母親ね。私はアリサ・バニングスよ。なのはとは言われなくてやっていくわ」

「私は月村すずか。なのはちゃんとは友達だから任せて」

「二人共っ!」

 

 いい関係のようです。

 

「むぅ……」

「しかし、姿はなのはと同じだけど……」

「性格が違うね」

「双子とはいえ、本人ではありませんし」

「確かに。それに朱里は賢そうね」

「ここにある本はどれも凄いね」

「借りていきますか?」

「いえ、いいわ」

「ねっ、ねえ、なのはも混ぜてよ!」

「では学校の事を聞いていきましょうか」

「うん!」

 

 本を机の上に乗せて学校の事について聞いていく。色々な事を聞いているとやはり例の子供の事も出てきました。

 

「それで事ある毎に撫でようとしてくるのよ!」

「それに気持ち悪い顔で笑いかけてきたりするしね」

「嫁なんて言ってくるし、朱里ちゃんも気をつけないと駄目だよ」

 

 典型的な転生者達ですか。しかし、私のなのはに手を出そうとするなんて、ちょっと去勢してあげましょうか? え? なのはは私のものじゃないって? いいえ、私のものです。だって、私の半身ですからね。

 

「そうですね。なのはもくれぐれも気をつけてください」

「うん」

「でも、なのはは運動音痴だから不安なのよね」

「うっ」

「ああ、それならば護身の為に剣術を習いましょう。なのはなら大丈夫です」

「だ、大丈夫なのかな……?」

「病弱な私でも出来るんですから平気です。それにいざという時、みんなを守れますよ」

「やる!」

「私達も習った方がいいのかしら?」

「そうですね。なのはと一緒に楽しく習えばいいかと」

「確かにいいかもしれません」

 

 皆を説得しましたし、お父様達に話を通しておきましょう。これでなのは達に手痛い反撃を食らうといいのです。そう、もがれてしまうといいのです。

 

 

 

 

 

 

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