魔法少女リリカルなのは~白い冥王の妹、天翼の朱里~   作:天翼

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新年明けましておめでとうございます。
FGOで桜セイバーが来てくれました。


第10話

 

 

 

 美咲ルラ

 

 

 

 海鳴市にある高層マンションの一室。そこが神様が用意してくれた私の家。小学校から帰宅したボクはすぐに自宅にお兄ちゃんと戻った。

 

「ふむ、よく帰った。問題は無かったようだな」

 

 ソファーに座りながら本を読んでいるお母さんが迎えてくれる。お母さんは紫色の長い髪をしていて、綺麗な人だ。

 

「うん、お母さん」

「ならば風呂に入ってくるといい。沸かしてある」

「ありがとう」

「うむ。それで馬鹿弟子よ、問題は無かったのか?」

「ねえよ」

「では稽古を付けてやろう」

「まじかよ」

「うむ。儂等のマスターであるルラをやられる訳にはいかないしの」

「頑張ってね」

「ちぃっ、ところでジルの奴はどうしたんだよ?」

「あやつか? 部屋で寝転びながらポテチを食いつつゲームをしておるわ」

「あいつも訓練させようぜ」

「いや、ジルはルラと一緒に風呂へいかせる。あやつは一人だと入ろうとしないからな。ルラ、頼むぞ」

「任せて」

 

 急いでジルの部屋に入る。そこでは携帯ゲームをしている銀髪の女の子がいる。彼女は美咲ジル。真名はジャック・ザ・リッパー。名前のジルはジャックが女性だった時に呼ばれる名前。この子もボクが召喚した。そう、お母さんもお兄ちゃんもそう。お母さんはスカサハ。ケルト神話における伝説の戦士にして女王。異境や魔境と呼ばれる影の国の女王にして番人であり、槍術とルーン魔術の天才。お兄ちゃんはその弟子であるクー・フーリン。二人共ゲイ・ボルグを持っている。お兄ちゃんはお母さんの命令でわざわざ小さくなってボクを護衛してくれている。

 ボクが持つ力はよくわからないけど、魔法少女プリティベルに出てくるニャルラトホテプと呼ばれるボクの身体。そこに出てくる美咲ちゃんの兆を超えるらしい膨大な魔力と召喚の魔法。魔力を回復させる為に午前零時にその日に使った力を全て回復させる零時迷子。これらを使って神様に協力してもらいなが神威召喚を行ったの。四人を維持する魔力は十分にあるし、午前零時には回復するから全然大丈夫。

 

「ジル、お風呂いくよ」

「面倒だよ。私達はゲームで忙しい」

「駄目」

 

 ジルを引っ張っていく。それでもゲームをしながらドナドナされていく。脱衣所につくと流石にやめてくれた。それから一緒にお風呂に入る。しずかちゃんみたいにボクはお風呂が大好き。だから何回も入る。

 

「たまには外に遊びにいかない?」

「女の人を殺していいなら」

「それは駄目」

「ならゲームしてる」

 

 ジルは女の人を殺して解体するのが好きみたいで、よくお母さんとも戦っている。お母さんのほうが強いので勝ててないけれど、一般人からしたら直ぐに解体されちゃう。言うことを聞いてくれるから助かっているけどね。

 

「お姉ちゃんは妹である私達を甘やかすべき」

「十分、甘やかしてるよ」

 

 抱きつきながら一緒にお風呂に入る。前はこんなふうに家族で入る事なんてできなかった。ボクは家族から虐待されて死んじゃったから。今はこの温もりがとてもここちいいから。

 

 

 

 

 

 

 スカサハ

 

 

 

 

 

「で、どうするんだよ師匠」

「ふむ。世界を殺す猛毒が存在している。既に精霊が数十体、消滅している事は貴様も理解していよう」

「ああ。あのシュテルとか名乗った小娘だ。壁を超えてねえが、アレはやべぇ。規模が大きくなれば大量の精霊が文字通り消費されるのは間違いねえ。何より、アレは師匠と同類だ」

「わしと同類か」

「神殺しをなし得る力を持っていやがる」

「わしの同類であろうがなかろうが、精霊を失った世界は崩壊へと進み出す。儂らにとってはどうでもよいが、マスターであるルラの為にさっさと殺すべきか」

「なら、ジルの奴を差し向けるか? 相手は女だから楽勝だろう」

「いや、手ぬるい。ゲイ・ボルグで仕止めるべきだろうよ」

「じゃあ、俺か?」

「うむ。狩れ」

「承知」

 

 

 

 

 朱里

 

 

 

 

 

 本日は連休を使って家族旅行に来ています。来ている場所は海鳴市にある温泉です。一緒に来ているメンバーは高町家のメンバー+ペット二匹とお兄様の彼女である月村家の人達。それになのはの友達です。それに秘密にしていますが、八神家やテスタロッサ家の人達も来ています。

 

「なのは、大丈夫ですか?」

「うん、大丈夫だよ」

 

 やはりなのはは考えすぎているようですね。まあ、この二日間の旅行でめいっぱい遊ぶでしょう。いえ、そうはならないかも知れませんが。何故ならここに最後のジュエルシードがあるからです。それはつまり色々と面倒な連中までやって来るという事です。

 

「もうすぐ到着だが、朱里はくれぐれも身体に気を付けるんだぞ」

「わかっています」

「大丈夫だよ、父さん。私がしっかりと見てるから」

「頼むわね、美由紀」

「任せて」

「心配性ですね」

「今までの事があるからね」

 

 ありがたくは思いますが、少し動きづらいですね。

 

「くぅ~?」

「ええ、わかっていますよ」

 

 膝の上に乗ったいづなを撫でてあげます。するととても気持ち良さそうに身体を擦りつけて喉を鳴らしてくれます。っと、忘れている事がありました。

 

「なのは、ユーノはお兄様達に任せましょう」

「え? なんで?」

「ユーノは雄ですから」

「動物なんだから気にする事はないんじゃない?」

「そもそも動物を入れていいのでしょうか?」

「あっ、そうだね。その辺を確認しないと」

「まあ、任せます。いづなは私が連れていきますし」

「じゃあ、ユーノは私が洗うわ」

 

 アリサがそう言ってユーノをなのはから取り上げました。そんな事をしていると車が旅館へと到着しました。

 

 

 

 それから部屋に荷物をおいて、お母様とお父様は散策に出かけなのは達はお風呂へと出かけていきました。部屋にはノエルさんとお兄様がいます。少し休憩してから準備して出かけます。

 

「少しお風呂に行ってきます」

「私が付き合いましょう」

「いえ、大丈夫です。直ぐにお姉さま達と合流するでしょうし」

「まあ、構わないだろう。携帯を持っていくんだぞ」

「わかりました。何かあればいづなが知らせに来てくれます」

「いづなは賢いからな」

 

 直ぐに部屋から出て歩いていきます。お姉ちゃん達がいるのとは別の浴場に入ります。そこは露天風呂であり、現在は貸切にされています。

 

「遅かったじゃない」

「せやで~」

 

 はやてやフェイト達が風呂に入りながら待っていました。私も身体を洗って直ぐに湯舟に入って挨拶をします。

 

「それで、どうですか?」

「問題ないわよ」

「ええ、こちらも問題ありません。それに入手した宝具も順調に解析しています。そちらはどうですか?」

「ええ、こちらも解析が終わり、模倣も完成しています」

「じゃあ、それを渡して頂戴。直ぐにデバイスに適応させるから」

「お願いします」

 

 私が自らを宝具で攻撃して、模倣したのです。これで私の王の財宝にも宝物が沢山入っています。クラウ・ソラスなども受け取り、模倣してあります。宝具の効果を完全に模倣する為に数十回におよぶ自傷行為を行いました。

 

「ねえねえ、それでジュエルシードはどうするの~?」

「気になります」

「そうですね。なのは達にジュエルシードを渡すように説得を行い、拒否されたら全てのジュエルシードを賭けて勝負しましょう」

「おお~」

「んで、なのはちゃん以外を叩き潰すんやな。でも、受けなかったらどないすんの?」

「簡単です。なのはを傷つけないようにレイジングハートを奪い取ります。あとはプレシアさんにお願いします」

「ええ、まかせなさい」

「じゃあ、夜までは各自休憩だね」

「そういうことでお願いします。私はそろそろ出て家族の元に戻ります。あまり姿を消していると心配されますしね」

「うん、またね」

「は~い」

「では脱衣所で受け取っておくわ」

 

 脱衣所で模倣した擬似宝具をプレシアさんに渡してから私は外に出ます。それから普通の浴場に移動します。残念ながら皆さんは既に出ているようなのでいづなとゆっくりと浸かります。そうしていると、金髪の“美少女”がおろろとしながら入ってきました。

 

「おや」

「むっ、きっ、貴様はっ!! 我から奪った薬を返せ!! いや、返してください、お願いします!」

 

 そう、この方は例のギル君こと姫ギルと呼ばれる存在になった子です。私が飲ませたのは性転換薬ですからね。しかし、ここで私の存在がバレるのは困ります。

 

「何を言っているのですか? 言い掛かりはやめて下さい。私と貴女は初対面ですよ」

「何を言っている! そんなはずはないだろうシュテル!」

「私は高町朱里です。シュテルという名前ではありません」

「いや、しかし……」

 

 詰め寄って来る姫ギルに私は下がります。

 

「うちの子に何をしようとしているのかな?」

「お姉様、助けてください!」

「ちょっとあっちでお話を聴こうか」

「ええい、離せっ! そのような格好で近付いてくるで……くっ、人違いであった! 失礼する!」

 

 急いで逃げていく姫ギルでした。あの様子ではかなり堪えているようですね。ですが、もっと苦しむといいです。私と同じ目に会いなさい。

 

 

 

 

 

 

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