魔法少女リリカルなのは~白い冥王の妹、天翼の朱里~ 作:天翼
さて、今日も一日日が昇ると同時に頑張ります。先ずは魔力の圧縮からです。既に息を吸うように圧縮出来るようになっています。圧縮しながら読書で新しい知識を勉強します。
朝食を食べ、診察を受け終わると病室の扉がノックされました。
「どうぞ」
「失礼する。私は私立聖祥大附属小学校に勤めている教師の八神宗一郎だ。君が高町朱里で間違いないな?」
「はい」
入ってきたのはスーツ姿の男性です。その姿は前世で私が知っている人の姿でした。実直、寡黙な人物と呼ばれるスーツの人です。というか、八神? はやての関係者ですか?
「今日はテストを持ってきた」
「休みが続いていますから仕方ないですね」
テスト用紙を先生から貰います。普段は課題をなのはが持って来てくれるのですが、流石にテストは先生がつきますか。
「では始めてくれ。途中で人が来ればストップさせる」
「わかりました」
先生がストップウォッチを使って時間を開始させます。私は鉛筆を持って渡されたテスト用紙にどんどん書いていきます。
一時間もすれば全てを埋められたので先生に答案用紙を見てもらいます。
「流石は主席なだけある。全問正解だ」
「ありがとうございます」
「これで終わりだが、一つ頼みがある」
「なんですか?」
「娘が足の病気でな。できれば仲良くしてほしい」
「わかりました。どちらに行けばいいですか?」
「この時間なら中庭のはずだ」
「では参りましょう」
先生に連れられて中庭に移動すると、そこには誰もいませんでした。
「まだ来ていないようだ。呼んでくるから少し待っていてくれ」
「わかりました」
ベンチに座って本を読み出します。しばらくすると先生が車椅子に乗る幼い少女と青い髪の毛をポニーテールにした可愛らしい少女。やはり、先生……葛木宗一郎さんにはキャスターのメディアですね。もっとも、何故かリリィの方みたいですが。そして、車椅子の少女は彼女ですね。
「私は高町朱里です。よろしくお願いします」
「私は八神はやてや。それより何読んでるん?」
「これはですね。重力加速度についてです」
「む、難しいものを読んでるんやね」
「はやても読みますか?」
「私はもっち簡単なんがええわ」
「そうですか。では私の部屋に色々な本があるので来るといいですよ」
「そうなん? ぜひいかせてもらうわ。入院する事になって不安やったんや。なんせ近い年齢で長期入院の子なんておらんみたいやし」
「私くらいですか。私も不治の病とされていますしね」
私は自分で無理矢理起こしているんですが。
「そうなんや。私と同じやね。っと、私の後見人をしてくれてる宗一郎さんとそのお嫁さんのメディアさんや」
「違うでしょ。お父さんとお母さんでしょ」
「いや、お母さんにしては若すぎるって」
「問題ありません」
14歳ですからね。というか、ちゃんとした家族じゃないんですね。
「えっと、お二人は違うんですか?」
「うん。二人は後見人やからね。宗一郎さんがうちのお父さんの親戚らしくてな。私が一人になったという事を知って海外からお嫁さんを連れてこっちに来てくれたんや」
「それは良かったですね。一人は寂しいですから」
「せやな」
「じゃあ、家族になればいいじゃないですか。いい両親になりますよ」
「う~ん、でも私には亡くなったとはいえ両親がいるし……」
「別に両親が四人になっても問題ないじゃないですか」
「言われてみればそうやね」
はやても納得したようです。それからメディアさんお母さんと言うと抱きつかれて撫でられています。
「君ははやての病を知って……いや、知るはずないか」
「よくは知りませんが、知っている事はあります」
「ほぅ」
「教える前に聞きたい事があります」
「なんでも答えよう」
「貴女はFATEという言葉に聞き覚えは?」
「ある。私の元になった者が出てくる話だな」
「やっぱりですか。しかし、よくわかりましたね」
「あのような難しい本を幼い身で読んでいるから私と同じような者だと思ったから聞いてみた」
「その言葉からして彼方達はこの話を知らないのですね」
「知らん」
「では、寝室にある本を調べてください。十字の飾りがある本です。それが原因です。彼女がメディアの力を持っているならばどうにかできます。ですが、直ぐに解除するのはおすすめしません」
「何故だ?」
「貴方達がいない場合のはやての家族が現れます。彼女達ははやてを守る力になりますから。それに宝具は無理矢理解除する訳ですから何が起こるかわかりません」
ヴォルケンリッターはかなりの戦力になりますし、彼女達が居なければなのは達の強化ができません。カートリッジシステムはかなり有用ですからね。
「確かにそうだな。それならばしっかりと調べてからのほうがいいか」
「そうです」
「なら、メディアに頼むとしよう」
「それがいいと思います」
しかし、八神家の戦力はかなり増える事になりますね。まあ、それはそれでいいだろう。