魔法少女リリカルなのは~白い冥王の妹、天翼の朱里~   作:天翼

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第7話

 

 

 

 さて、娘自慢を行っている母親達ですが、娘達は恥ずかしかったのか、テレビで一緒にゲームをしています。

 

「はやて」

「おお、来たんやな。なら、あの二人をどうにかしてや。こっちはフェイトちゃんとレヴィちゃんと遊んでるさかい」

「ご、ごめんなさい……私達ではお母さんを止めらません……」

「恥ずかしすぎるんや」

 

 まあ、そうでしょうね。

 

「ボクは遊んでる方がいい~難しい事なんてわかんないもん」

「分かりました。任せてください。ここは私のなのはが一番可愛いと教えてーー」

「さらにややこしくしてどないすんねん!」

「痛いです」

 

 はやてにハリセンでスパンっと叩かれました。

 

「あははは」

「では真面目に交渉してきましょうか。先生、お願いします」

「役者も揃った事だしな。二人共、そこまでだ」

「仕方ないわね」

「そうですね」

 

 流石にすぐにやめますか。これからする話はどちらにとっても大事ですから。

 

「本日はお越しいただきありがとうございます。簡単に自己紹介から行いましょう。改めて名乗りましょう。私は高町朱里。戦闘時ではシュテルと名乗らせて貰いました。こちらは八神夫妻です」

「八神宗一郎だ」

「妻のメディアよ」

「子供にはやてがいる」

「私はプレシア・テスタロッサよ。それで、ジュエルシードをくれるという話だったわね」

「ええ、そうです。ですが、貴女が直接来るとは思いませんでした」

「ふん。娘だけをこんな危険な所に送る訳無いじゃない。貴女の力はモニター越しに見ていたのだから」

 

 やはり見られていましたか。原作通りのプレシアならフェイトを送り込んで終わりでしたけれど、こちらは違うようです。INNOCENTの方に近いですね。

 

「ジュエルシードを使う目的を教えてください。こちらの目的もお教え致します」

「教えるとでも?」

「教えて頂けないと困りますね」

 

 さて、どう答えて貰いましょうか。

 

「えっとね、アリシアお姉ちゃんを蘇らせる事だよ!」

「「レヴィ!!」」

「死者の蘇生ね。また面倒な事をやる気になったものね。まあ、娘の為なら仕方ないわね」

「ええ、そうよ。娘の為なのだから」

 

 親の愛は凄いですね。先生も頷いていますし。

 

「師匠は可能ですか?」

「教えたはずなのだけどね」

「一応の確認です。魂の召喚は出来ても肉体が用意できないのですよね」

「そうよ。一度死んだ身体に同じ魂を入れる事はできないわ。留め具が壊れているからすぐに抜け出しちゃうわ」

「それってつまり別の身体を用意すればできるのよね?」

「できるわ。でも、拒絶反応を起こさずに適応できる身体なんて魔術では作れないわ。数年の紛い物ならできるけれど、一度戻した魂は劣化して二度目の蘇生は不可能なのよね。それはつまり、ただ一時の延命でしかない」

「ならば問題ないですよね? あなたが持つクローン技術なら」

「ええ、問題ないわ。フェイトもレヴィもアリシアのクローンなのだから」

 

 これで技術的には問題ありませんね。魂や死体を操るのは師匠の十八番ですから。竜牙兵とかゴーストとか。

 

「まとめると師匠がアリシアさんの魂を確保し、プレシアさんが作った身体に入れるという事で問題はないですか?」

「ええ」

「こちらもないわ」

「では、ジュエルシードは別になくても問題ありませんね」

「ええ」

「次に八神家側のお願いです」

「私達ははやてを救う手助けをして欲しいわ。闇の書、夜天の書などいった書物に心当たりはあるかしら?」

「あるわ。もしかしてあの子が主なのかしら?」

「そういうことです。師匠、何が必要なのですか?」

「そうね。大概のことはこちらでもどうにかなるわ。強いて言えばはやての妹の身体が欲しいということね。こちらで判明した夜天の書を闇の書たらしめている防衛プログラムを排除する為に二つの身体がいるのよ。詳しい調査資料はこれよ」

 

 師匠が渡してくれた資料を読みふけり、わかったことは簡単です。防衛プログラムを排除する為にはやてを二人いると誤認させてプログラムに負荷をかけ防衛プログラムを一時的に麻痺させます。そこをついてルールブレイカーで術式を改変し、分離させます。その後、ルールブレイカーで処理するとのことです。はやてを誤認させるのは出来る限り後遺症を無くしたいと思っているからですね。師匠としてははやての身体のスペアがあるならそれに越したことはないでしょうし、はやてが無事で済む確率が高くなります。

 

「互いの技術を持ち合って協力し合えば目的を遂げれそうなのね」

「そうね。でも、あと一人の目的を聞いていないわ」

「私は使い魔を作る技術を所望します」

「あら、その程度でいいの?」

「それと私への協力ですね。ひょっとしたら色々とマズイ事になるかも知れませんし。私の秘密はおいおいとして、ほかにも問題点があります。アリシアちゃんの実力はどうですか?」

「残念ながら魔導師としての才能はなかったわ」

「なら、強化しませんか? 変態達が狙っていないとも限りませんし、力があるに越したことはないでしょう?」

「そうだけど、どうするつもり?」

「まず前提としてアリシアちゃんには名前を捨ててもらいます。これは蘇ったことを知る連中を避ける為です。死者の蘇生方法なんてどこにでも欲しがる人はいますから」

 

 特に脳の人たちやドクターに目をつけられますしね。

 

「そうね。残念だけど名前を変えるしかないわね。その方がアリシアの未来の為になるのだし」

「ご理解ありがとうございます。さて、力の件ですが、闇の書には砕け得ぬ闇という物が存在します。無限の力を求めた魔導師が追加した永遠結晶エグザミア。それを守る守護騎士とは別のマテリアルシステム。エグザミアは私が貰うとしてその一部をアリシアちゃんの新しい身体とはやてのクローン……いえ、妹に与えましょう。」

「そのエグザミアは危険ではないかしら?」

「危険ですが、私なら問題なく扱えます。防衛プログラムに関しての処理も取り込んで精霊を殺すのと同様に始末します」

「精霊を殺す?」

「私の詳しい力はこちらになります」

 

 私のパーソナルデータの一部をプレシアさんに渡すと彼女は信じられないといった表情をしました。

 

「世界を食い殺す猛毒ね」

「破壊神の方が適切じゃないかしら?」

「そうですね。どちらにしろ、星を壊したり殺したりしたくないのでエグザミアとジュエルシードが欲しいのです。変わりのエネルギー供給手段として」

 

 正確には精霊を殺してエネルギーを得て使い、ジュエルシードやエグザミアのエネルギーで私の体内の精霊回廊で精霊を増やして外に放出するか、世界にエネルギーそのものを逆に流し込んで使った分の消費量を賄うかですね。どちらも仮想や空想のレベルなのでこれから実験と検証を重ねないといけませんが。

 

「つまり、三者で協力し合えばいいわけだな。私は技術の事はわからんが、戦力くらいにはなれる」

「いえ、宗一郎様は居らっしゃるだけで構いません。それだけで私の力は何倍にも膨れ上がりますから」

「見せつけてくれるわね」

「あら、ごめんなさい。お詫びと言ってはなんだけれどその病を治してあげましょう。あと若返りの薬も用意してあげるわ」

「それは助かるわね」

「これで協力関係になれますね。あ、ところで名前を決めてもいいですか?」

「聞くだけ聞いてあげるわ」

「うむ。朱里ならば問題ないだろう」

「では、先生と師匠の子供、はやての妹はディアーチェ。アリシアさんの新しい名前はユーリとしましょう」

「いいわね」

「宗一郎様と私の子供……」

「そうだな。メディア、どうせならお腹に居る子の魂をはやてのクローンに写し、娘としよう。はやてとよく似た少女を用がなくなったからと廃棄……いや、殺すのは忍びない」

「かしこまりました。全ては宗一郎様のお望みのままに」

 

 これでどうにかユーリとディアーチェも生まれてきますね。問題はシュテルですね。私がこのままなるか、それとも新たに生み出すか。トリプルスターライトブレイカーとか、ちょっとやってみたかったんで、悩みます。

 

「ああ、使い魔については今すぐ教えてあげるわ」

「ありがとうございます」

「貴女にはリンカーコアが無いみたいだから……いえ、作ればいいのよね。ちょっと攻撃するから受けてみなさい」

「お願いします」

「ええ、まかせなさい。フォトンランサー」

「ぐっ!!」

 

 いづなの為にも電撃を頑張って耐えます。するとリンカーコアの模倣と雷への変換資質も手に入りました。

 

「じゃあ、貴女のリンカーコアをコピーして作りましょう」

「どうせだからもっと強化しましょう。精霊回廊もコピーすればいいわ」

「でも、機械の一部がいるのよね?」

「尻尾や瞳とかでいいんじゃないかしら?」

「いえ、そもそも機械じゃなくていいのではないですか? 模倣を使わなければいいのです。そう、例えばもう一つの力の方を使えば」

「なるほど」

「そうしましょう。魔術的にも色々と仕込みましょう」

「いいわね」

「嫌なら嫌というんだぞ」

「大丈夫です」

 

 この二人はマッドサイエンティストみたいなものですからね。しかし、ワービーストの身体能力にフリューゲルの能力を持つとか、チートな使い魔になりそうです。フリューゲルの力は言いすぎかも知れませんが、少なくとも魔術の仕掛けは色々とつきそうです。

 

 数日後、私のマスコットである可愛い狐獣人の幼女、いづなちゃんが生まれました。

 

「おまえがいづなのマスターでやがるか、です」

「そうです。私がいづなのマスターです」

「これ、必要なのか、です。繋がりでわかってやがる、です」

「様式美というものですよ」

 

 性格などもノーゲーム・ノーライフのいづな通りにできたと思います。使い魔化する時に送る情報を元に学習してくれますから、多分大丈夫です。いづなには私の持つ武装も渡しておきましょう。彼等はいづなこそを転生者などと思ってくれるでしょうから。

 

「いづな、まずは訓練です。頑張りましょう」

「任せろ、です」

 

 頭を撫でてあげると気持ち良さそうに尻尾をぱたぱたと振ってくれます。髪の毛も肌触りがよく最高です。あ、それとテストしたら物理限界もしっかりと超えてくれました。あと、師匠やプレシアさんが仕込んだ魔術礼装や魔法は鬼畜仕様だと思います。

 

 

 

 




やっと使い魔のいづなちゃん登場です。
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