Fate/kaleid and hero   作:MZMA

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お久しぶりです!

一週間居ないに更新出来なかった…

いや、でも聞いてください。てっきり更新予約をしたと思ってほっぽっといたら感想が来ないな〜と思い見てみれば…やってもうた!(笑)

あ、一時期とはいえ日間ランキング2位に乗りました。ありがとうございます!

fate/go…。アヴェンジャーを出したくて十連を引いたらアストルフォたんが出てビックリ。
そのまま最終再臨までいってもうた…。マリーの素材が…


説得と敗戦

 

 

 

 

 

「ギル、やりすぎだ」

 

「むぅ、この程度で動けなくなるとは……。これだから雑種(ニンゲン)というものは…」

 

蛇に睨まれた蛙の様に固まってしまったイリヤ達を解放したのは、士郎のそんな呑気な声だった。

途端に、今まで自身の体を縛り付けていた威圧感が消え、膝から崩れ落ちそうになる。

と、そんな時だ。

 

「お、予鈴が鳴ったな…」

 

校舎の中から聞こえてきた鐘の音に、士郎は屋上の扉に顔を向けると、

 

「悪い、遠坂。ギルについては放課後ーー場所は衛宮邸で良いか?」

 

サラサラと何かを紙に書くと、凛の前に置く。

 

「イリヤも」

 

「へうっ⁉︎」

 

「…どうした?」

 

「ううん、なんでも無いよ⁉︎」

 

「そうなら良いんだが…。それじゃあ、また放課後に。授業に遅れない様にするんだぞ」

 

そう言いながら屋上から去って行く士郎(あに)の姿をイリヤは未だに理解が追いついていない様な、ポカンとした表情で見送った。

 

その日、午後の授業では凛からの刺すような視線を感じたのは言うまでも無い。

 

 

 

 

「そ・れ・で! ちゃーんと説明してくれるんでしょうねぇ、衛宮くぅん?」

 

「わ、わかってるから! なんか顔が怖いぞ遠坂!」

 

「り、凛さんも落ち着いて…」

 

『いやー、相変わらず騒がしい人ですねー』

 

放課後の衛宮邸。その居間には四人と一つが存在していた。

 

 

魔術師もどきの英雄候補(フェイカー)である、衛宮 士郎。

 

冬木の管理者(セカンドオーナー)である、遠坂 凛。

 

巻き込まれた一般人?(カレイドの魔法少女)である、イリヤスフィール・フォン・アインツベルン。

 

キシュア・ゼルレッチに造られし魔術礼装(カレイドステッキ)である、ルビー。

 

そして、

 

人類最古の英雄王(士郎のサーヴァント)である、ギルガメッシュ。

 

凡そ、一般家庭のお茶の間を囲む面子とは思えない顔触れである。

そんな中、凛は自身の向かいに座る士郎に対して卓に両手を叩きつけ、腰を浮かしながら問い詰めていた。それも物凄い形相で。

だが、士郎は困った様に頬をかくだけで、ギルに至っては凛の事すら見ていない。

凛の隣に座るイリヤは必死に宥めるが、士郎達の態度にその怒りのボルテージは上昇するばかりだ。

 

「お、お兄ちゃん〜」

 

「わかったって…」

 

そして、んんっ! とせきばらい一つ。士郎は尚も此方に身を乗り出す凛と、その横で不安そうな表情をしているイリヤに真剣な表情で語り始めた。

 

「こいつの名前はギル。滅茶苦茶強いんだが正体はーーよくわからん」

 

「はぁ⁉︎」

 

「ええーー…」

 

『士郎さんー。それはちょーっと微妙すぎません?』

 

三者三様、士郎の適当な答えに怒りの声だったり、気の抜けた声だったり、呆れの声だったりを上げる。

 

「い、いやでも。実際に俺もよくわかってないしな、サーヴァントシステムって」

 

「「『サーヴァントシステム?』」」

 

「ああ。ギル曰く、偉業を成し、人より一つ上の領域に召し上げられた者達を使い魔として召還するーーだったか?」

 

「微妙に違うというか足りないが、ほぼ合っているぞ」

 

今まで一言も喋らずに目を瞑っていたギルは士郎のぞんざいな説明を肯定した。正直なところ、ギルも詳しい仕組みまでは分かっていないのだろう。

 

「なに? じゃあ、そのギルって()は英霊だっての?」

 

「そうなるーーのか?」

 

「わからん。我は記憶を失っている(・・・・・・・・)からな」

 

「なにそれ、そんなもので誤魔化せるとでも?」

 

「仕方あるまい、我を召還した何処ぞの三流の腕が悪かっただけだ」

 

ギルの言い分について、納得がいかない凛は、尚の事問い詰めようとするが、

 

「ま、まあ、落ち着けって。ギルの言ったことは真実だし、現に『ギル』ってヒント以外は、自分の真名すら分からないんだから」

 

士郎は明らかに疑っている凛に、咄嗟にギルの記憶障害だという嘘を支持し、誤魔化そうとする。

 

「ギルから始まる英雄なんて、英雄王しか居ないじゃないの…」

 

「ギルがそう見えるか?」

 

「…無理ね」

 

「おい、雑種。今のは聞き捨てならぬぞ!」

 

「やめろって!」

 

凛の発言には、流石に我慢が出来なかったのか机越しに飛びかかろうとするギルを士郎は腰に手を回し、自身の膝の上に乗せて拘束する。

だが、それでも「むぅぅう…」と士郎の膝の上で威嚇する様に凛を睨みつける。

 

「ああ、話についていけない…」

 

『イリヤさん、ファイトです!』

 

話に置いてけぼりの小学生が、ぽつりとぼやいた。

 

 

 

ギルが暴れてから数分後。居間は一応の静寂を取り戻した。

 

「話に納得はいかないけど、理解はしたわ」

 

凛は不機嫌そうな顔で士郎の膝の上に乗っかっているギルを見て、溜息をつく。

 

「でも、疑問に残ることが一つだけある」

 

『あ、それは私も気になってました!』

 

「疑問に思うこと? えっと、ギルーーさん? が凄い人でお兄ちゃんの使い魔(サーヴァント)って話だったんだよね?」

 

「そう、それよイリヤ」

 

「え?」

 

「どうして英霊なんてモノがただの人間に一方的に使われているのか。それが全くわからないのよ」

 

『そうなんですよねー。普通、英霊なんて一癖も二癖もある様な人物ばかりです。そんな人が自分よりも格下の相手に仕えますかね?』

 

「ああ、そういう事か。それなら、ホラ」

 

そう言って士郎は凛の前に自身の左手、その甲を見せつける様に突き出した。

 

「これは…魔紋?」

 

『いえ、どちらかと言えば聖痕って感じですねー。何です、これ?』

 

「コイツは"令呪"って言ってな。サーヴァントに対する絶対命令権みたいなものなんだ。三回しか使えないけど、空間転移とかも出来るんだ」

 

「なにそれ…。そんなもの、ほとんど魔法の領域じゃない…。一体誰が……」

 

「それはわからないけど、ギルと契約した時に手の甲に浮き上がった」

 

『えーと、ギルさん。ギルさんは令呪については何かーー』

 

「知らん。それと、魔法使いの玩具(がんぐ)如きが我の名を気安く口にするな」

 

『ええー。そう言われましても…。なんと呼べばいいのですが?』

 

「……アーチャーとでも呼べ」

 

ギルは暫くの熟考の後、そう答えた。真名とクラス以外での呼び名の心当たりなど無かったのだろう。相変わらずよく話を理解していないイリヤは蚊帳の外に、話はどんどん進んでいく。

 

「ねえ、アーチャー。つまりは、衛宮くんの手の甲にある令呪を奪えば貴女を使役出来るって事よね?」

 

なら、と。

 

使い魔(サーヴァント)って事はマスターから魔力を貰ってる事になる。なら、魔力量が衛宮くんより多い私が貴女と契約した方がーー」

 

そう言った凛の瞳には、魔術師としての探究心、英霊を使役出来るという優越感の様なものが浮かんでいた。無論、ルヴィアを見返せるという感情も。

それは、人として切り離す事の出来ない"欲"だ。

そして、それを易々と見逃す程に英雄王は懐が広くなかった。

 

「ギル‼︎」

 

士郎の鋭い制止の声も遅く。

ギルは立ち上がり、王の財宝(ゲート・オブ・バビロン)を起動させた。うたた寝しかけていた、イリヤを叩き起こす程の殺気と共に。

 

「雑種、もしやと思うが我のますたーになろうとでも言うのか? 凡百の魔術師である貴様が?」

 

ギルの背後に展開された王の財宝からは、凛に狙いを定める様に一振りの宝剣がその切っ先を向けていた。

 

「な、なによ! 衛宮くんよりも私の方が魔術師としては下だって言いたい訳⁉︎」

 

「弁えろよ、下郎が。我のますたー足り得るのは、我が認めた者のみ。多少魔術を心得えている程度では我のますたーたる資格は無い。そこに魔術師としての優劣など存在しないのだ」

 

ギルは怒りに染まった紅い眼で凛を睨んだ後、

 

「貴様を主と仰ぐのならば、そこの小娘に使われた方がまだマシだ」

 

「ええっ⁉︎ なに、なんの話⁉︎」

 

そう言ってイリヤを顎で指すギル。そうして再び凛に顔を向けると、

 

「貴様は確かにこの中で最も魔術師としては有能なのだろう。だか、貴様は有能なだけだ。家臣としての忠誠を誓った訳でも無く、我を興じさせる様な才も、身に余る程の大望も、我を倒し得る程の実力も持っていない」

 

そう言ったギルは、王の財宝を消し去り背を向けた。

そして、霊体化(去り)際に一言。

 

ーー次は無いぞ、ときおみの娘。

 

黄金の粒子となった英雄王が消えた居間は、嵐の過ぎ去った後の様に静かだった。

 

 

 

 

それからの居間の空気は気まずいなんてレベルでは無かった。

凛は俯いて何も言わず、イリヤもどうすれば良いのかわからずにオロオロとしている。あのお調子者のルビーでさえも所在なさげにふよふよと宙に浮かぶのみだ。

かくいう士郎も何も言えずに時折、凛の方を盗み見る事しかできない。

そして、時計の長針が一周したかしないかの頃、

 

「あーー! もう、なんなのアイツ!」

 

その間の沈黙が何事も無かったかの様に凛が机を両手で叩き、叫ぶ。

凛なりのケジメなのだろう。叫んでスッキリしたのかその顔からは先程ぶつけられた言葉に対する負の感情は抜けていた。所々に悔しさが滲んでいるが、叫ぶ気概があるのだろう。時間が折り合いを付けてくれる筈だ。

 

「衛宮くん、あの幼女ね、性格ひん曲がってるわよ! ホントなんなのアイツ!」

 

『あんな殺気を向けられたのに、相変わらずタフな人ですねー』

 

「うるさいわよ! 私はね、割り切れる女なの」

 

ーーえー? 結構根に持つタイプじゃあ…?

 

そんな事を考える銀髪の幼女が一人いるが、口に出さない為に誰も反応しない。

 

「取り敢えずは彼女も戦力として考えましょう。衛宮くんも前回のを見た感じ戦えるんでしょ?」

 

「あ、ああ。一応はな。魔術師としての戦い方じゃあ無いだろうけど」

 

「はぁ?」

 

「いや、俺の戦い方は剣で斬るか、弓で射るか。もしくは剣を吹っ飛ばすってくらいだし。魔術なんて強化と投影くらいしかロクにできないぞ?」

 

「………」

 

『………』

 

「あれ、どうしたの? 凛さんもルビーも黙って?」

 

イリヤは魔術に対しての造詣がお世辞にも深いとは言えない。故に士郎の言っていた事に対しても違和感が無いのだろう。

現に、

 

ーーほえー。お兄ちゃんって弓だけじゃなくて剣とか触れるんだ。

 

などと、剣術を心得ている兄に対して感心というか、賛賞の感情を向けている。

 

「衛宮くん? 聞き間違えかしら? 今あなた自分が使う魔術をサラッと吐いて(ゲロって)なかった?」

 

「え? だってそりゃあ俺が使える魔術を知っておかないと遠坂達もやり辛いだろ?」

 

『そういう問題じゃなくてですねー』

 

凛とルビーは士郎の魔術に対する態度に疑問を持っていた。普通はそう易々と他の魔術師に手の内は明かさない。

 

「ん? ……………あ、いや! これは自分の力を秘匿して変に期待をさせない様にする為というか何というか…」

 

疑われたかと焦った士郎へ慌てて言い訳をする。だかしかしジトっとした凛の視線は変わらずに、士郎の顔は苦笑いに変わっていく。

 

「…まあ、良いわ。それより、夕飯は出してくれるのかしら?」

 

凛が顔を向けた先には時計が掛けられており、時刻は六時を指していた。

 

「それは勿論…と言いたいけどイリヤは大丈夫なのか? セラに言ってないなら…」

 

既に手遅れかもしれない時間だが、連絡を入れないよりはマシだろう。士郎は自宅に帰った際の洗礼(説教)を想像し、一人顔を青ざめさせた。

 

「あ、うん。今から大丈夫かどうか電話で聞いてくるね」

 

そう言ってイリヤは廊下にあるであろう電話を使いに居間の外へ出て行く。イリヤの事をマスターと仰ぐルビーも同様だ。

そして、イリヤが襖を閉めた途端、

 

「ねえ、衛宮くん」

 

凛は真剣な顔を士郎に向けた。

 

「本当に他には隠している事は無いの? ギル(あの娘)の事もそうだし、そのーー。上手く言えないけれど、もっと根本的な部分で貴方は何かを隠している。そう感じてしまうのだけれど、どうかしら?」

 

間違っていたらごめんなさい、と最後にそう言った凛だが自身の考えが間違っているとは微塵も思っていないのだろう。士郎を見つめる眼光は、魔術師のそれであり、鋭く冷たかった。

 

「………」

 

士郎はその目を見て、怯えるわけでも動揺するわけでもなく、一度目を閉じると、キッパリと言った。

 

「すまん」

 

「はぁ?」

 

「遠坂が考えている事は分かる。その上でーーごめん、言えない」

 

「………はぁ…」

 

凛の口から、漏れた溜息は先程の呆れるようなものでは無く、何かを悟った様な穏やかなものだった。

 

「衛宮くんってホントにーー。何も無いって言えば私はそれ以上追求出来ないってのに、もう…」

 

「遠坂に嘘は吐きたくないからな。でも、本当の事をそのまま言うわけにもいかないし…」

 

「もぉ良いわよ。これ以上は聞かないわ」

 

衛宮くんらしいわね、と言いながら笑う凛の頬は微かに赤く色づいている。そんな穏やかな笑みを浮かべる凛の内心に気がつかず、顔が赤いのは風邪のせいではないのだろうかと心配する朴念仁は、きっとその内天罰が下るだろう。

 

「お兄ちゃん! ご飯食べたらすぐに帰ってきなさいって!」

 

笑顔で言いながら居間に飛び込んできたイリヤの方に顔を向けながら、士郎は今夜の夕飯は時間的にもパスタにしようかと夕食のレシピを考え始めた。

 

半刻後、料理の美味しさに対するあかいあくまの驚愕の声が衛宮邸を震わせ、黄金のお姫様の機嫌を損ねたり、色々と不機嫌になったお姫様の機嫌をとる為に、正義の味方があの手この手を駆使したのはをまた別の話。

 

 

 

 

それから数時間。

衛宮邸での夕飯後。一度家に帰り、再び彼女らは集まり、鏡面界へと乗り込んだ。その際、士郎についてルヴィア陣営と一悶着あったのだが、それは別の時に語るとして。

いざ勢いよく突撃をかましたカレイドの魔法少女+αは数分と持たずに返り討ちにあった。

 

『いやー、ものの見事に完敗でしたね』

 

歴史的敗退ですー、などと今更だがステッキらしからぬ人の様にボヤくのはボロボロになったルビーだ。

 

「な、なんだったのよ、あの敵は……」

 

「ちょっとどういうことですの⁉︎」

 

所々を魔術による光線で煤けた凛が悔しがる様に頭を押さえる。

ルヴィアに至ってはカレイドの魔法少女は無敵なのではなくて⁉︎ とサファイアを力の限り引き伸ばしていた。最もそんな事をすればルビーの怒りを買うのは当然で、ボロボロの上に眼球を攻撃され、身内にトドメを刺されていた。

場所は冬木大橋下部の川沿いにある広場の様な開けた場所。人払いの結界の効果により淑女を自称する者としてはどうかと思う様な行動の目撃者は身内以外は誰もいない。尤も、身内にこそ最大の敵がいるのだと、凛とルヴィアは思っている。余計な所で気の合う二人だった。

 

魔力指向制御平面。

 

それが、今回大敗を喫した最大の理由であり、突破しなければならない壁だ。魔力を反射してしまう反射壁の前では幾らカレイドの魔法少女が無限の魔力を持っているとは言え、厳しいものがある。

 

「あれ?」

 

唐突にイリヤが漏らした声に、その場に居た三人と二本が其々の反応を見せる。

そう、

 

三人と二本(・・・・・)が。

 

「お兄ちゃんとアーチャーさんは何処?」

 

『『「「「‼︎」」」』』

 

はた、と気付く。そうだ。士郎がこの場に居て全員の心配をしない筈が無い。なんせ敵の魔術砲はランクAの魔術障壁すら楽々と突破して来るような代物なのだ。当然、ボロボロにもなる。

そして、この場に居ないという事は当然鏡面界(むこう)に取り残されたという事になりーー

 

「お兄さん‼︎」

 

『美遊様⁉︎』

 

その回答にいち早く辿り着いた美遊が、サファイアの驚愕の声に耳すら貸さずに離世(ジャンプ)する。

その時間、およそ一秒。

イリヤは勿論、魔術師である凛やルヴィアですら呆気にとられる中、美遊は再び鏡面界へと姿を消した。

 

 

音が聞こえる。

美遊は士郎が居ないと気付くなり即座に鏡面界にとって返していた。

場所は再び橋の下。

そして、その中から覗けた外の光景に思わず動きを止めた。

金色の目は大きく見開かれ、目の前に起こっている現実を信じられない様な面持ちで見つめていた。

 

『美遊様、これは…』

 

サファイアですら言葉が出ない様だ。

それもそうだろう。

何故なら、

カレイドの魔法少女でもない衛宮 士郎(兄に似た誰か)が、あのアーチャーと名乗る金色の幼女の助けを借ているとは言え、英霊と対等にやり合っているのだから。

理性が無いとは言え、英霊は英霊。本来なら人の身では決して敵わない存在だ。

 

『しろうのサーヴァントだ。アーチャーと呼ぶがいい、雑種共』

 

橋の下に集まった時に黄金の幼女に言われた言葉が脳裏を掠めた。

先程会った彼女はそれ以降は一言も喋る事なく何を尋ねても無視を押し通して結局は何もわからなかった。

そして、イリヤスフィールの兄と名乗る青年も、英霊討伐に参加すると言う。

イリヤスフィールの兄であり、現地の魔術師だと聞いて、黄金のサーヴァント共々ある程度の納得をしたルヴィアと違い美遊にはどうしても理解が出来なかった。

幾ら身内が自身の住む町で起こっている事件に巻き込まれているとは言え、一魔術師になにが出来るのかーーと。

だが、どうやらそれは間違いであった様だ。

魔力指向制御平面があるにも関わらず、黒化英霊と千日手の状態にまで持ち込んでいる後ろ姿を見て、美遊は思った。

 

兄によく似た青年は魔術師などでは無い。

かと言って戦士でも無ければ騎士でも無い。

 

ーー嗚呼、

 

勝てる保証も無いのに真っ直ぐひたすら向かって行くその在り方。

仲間と共に戦場を駆け、必死に戦うその後ろ姿。

赤い礼装に身を包んだ彼の真剣な眼差し。

 

ーーきっと彼の事はこう呼ぶべきなのだろう。

 

英雄(ヒーロー)ーーと。

 

だが、しかし。

 

そんな英雄(兄もどき)の背中が、美遊にはとても空虚で空っぽの様に思えてしまった。

真に守りたいと思えるものを持たぬ、張りぼての英雄に。

 

 

 

 

 

偽・螺旋剣(カラドボルグ l l )‼︎」

 

 

 

 

赤き弓兵から放たれた偽りの魔弾が、魔術師の障壁に突き刺さった。

 

 

 

 

 

 





ギル様の上から目線感(笑)

えー、今更ですが本作のロリギル様は子ギル君とは違い、慢心こそしていませんが、基本的に人間を雑種と見下してます。
ですが、一度何かしらで認めれば途端に打ち解け、可愛くなります。
今の所ギル様の好感度、というかマスターにしても良いなーと思っているのは

士郎→美遊→イリヤ→凛・ルヴィア

の順番ですね。
と言っても士郎くんの好感度はカンストしてメーター振り切ってるんで…羨ましいなオイ!
まあ、それだけ男のギルガメッシュにすら強者と認めさせた効果は強いって事ですね!

あ、予定ですが大人の女性バージョンの方もその内に出す予定です。
性格は…惚れた相手にはとことん尽くす感じのお姉さん…ですかね?
雑種には見下すのでは無く、物凄く厳しく接します。超スパルタ教育。

誤字があればどんどん言ってください〜。


ーー以上。


あ、守れるかわかりませんが取り敢えず一週間以内の更新を目指してみます!
ーー以上。って聞くと某バハムート級都市艦の自動人形思い出しません?(笑)



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