近年発売されたモンスターハンタークロスをとある病院で病と闘いながらしていた青年。
そんな中、急に病の進行が促進しポックリ逝ってしまった。
青年は死んだはずだった。
しかしそんな常識という殻を破った彼が手に入れたのは“第二の生”だった。
今回孤島の調査にてホロロホルルが番を持ったことが判明。
現在子育て中のようで気性が荒くなっており非常に危険である。
早急に対処をお願いしたい。
古龍観測隊より。
聞いてくれ。
と言っても俺の独り言にでしかならないが、それでも心の中でも話した方が楽になるんじゃないかと今さっき“聞いてくれ”と言ったわけだが。
聞いてくれよ。
俺、死んだはずなんだよ。
病院で病と戦いながらも、ゲーム内でモンスターと戦ってたわけなんだがね。いつの間にかね、ポックリ逝っちゃって。
ゲームってもね、モンハンだけど。そう最近発売されたクロス。
そのゲームでホロロホルル狩ってた途中で、呼吸困難に陥って。そんでもうすぐに意識失って。ゲーム内でも現実でもうつ伏せになって死んじゃって。
そして今だ。
最初はふよふよ、ぷかぷかと生暖かい…けど気持ちのいい水の中で浮かんでた中、一筋の光が見えたんだ。
まぁこのまま居てもよかったのだけど、何故かその光に向かって行かなきゃと思ったんだよ。
そりゃもう、水泳は得意じゃないからね、ジタバタとその光に向かって何度も何度も突進した。途中で壁が何度も何度も邪魔をしてきたけれど、そんなに対したことはなかった。
身体中を光が覆う中、俺は目を瞑って待ってたわけだ。どんな世界が広がるのだろう?と。
「クルルぅ」
やがて光がマシになって、目を開けたらあらまびっくり。目の前にデッカい猛禽類がいるんだから。
青い羽毛に包まれたそのフクロウはとても見覚えがあった。そりゃそうだ、さっきまで狩りの対象になってたホロロホルルだったのだから。しかも二体いるし。
思わず叫び声がでたね。ぎゃぁあああっ!と。
だってこんな状況、叫ばずにどうしろってんだ。目の前には人間を襲うモンスター。鳥竜種のホロロホルルだ。食べられる!そう思ったね。
けど、ホロロホルル達は優しく俺の頭をカリカリしてきたんだよ。その嘴で。
器用なもんだね。小さい奴の頭を嘴で優しく撫でながら、それでいて舐めるなんて。
いやまぁ、落ち着いたよ。なんだろね、親に撫で撫でさせられる感じだった。ほら泣かないで良い子だから、ね…みたいな!まさに俺だ!
落ち着いてきたら色んなことが見えて来る。そう例えば…。
さっき出た声が人の声ではなく鳥の雛のような声だった。
とかね。
ここまで言ったら気づくでしょ?さすがに。俺も気づいたもん。
まさか、と思って身体を見回したね。その時うまく見れずに転んだのはいいのだけど、首が90度曲がってまさか後ろを見れるなんて思わなかった。
まぁそれは置いといて、だ。見回した結果は。
青い羽毛に包まれてました。
いやまぁ、卵白によって羽毛って言うほどふわふわでもなかったけれど。
確かにそれは羽根で、鱗のように硬いそれは目の前にいるホロロホルルにそっくりで。
結論を言うと。
俺はホロロホルルの雛になったようです。
帰りたい。
あ、家(巣)ここだわ。
報告ありがとうございます。
採取クエスト中のハンターが襲われるという実害も出て居ますので、クエストを発行致しました。
引き続き調査をお願い致します。
龍歴院より。
クエスト名【魔術師達の子育て】
ホロロホルルの狩猟(一体でも倒せば成功)
報酬:6000
契約:600
場所:孤島
依頼主:襲われた剣士
俺が採取クエスト中に急にやってきて、鱗粉やら超音波やらやられて、左右前後反対になるわ眠くなるわ寝てる間に攻撃食らうわで。
ムカついたから一太刀加えようと思ったが、またあの鱗粉をかけて来るしよぉ。
ちょっと俺の代わりに倒してきてくんねぇかな?俺じゃとても手に負えんわ。よろしく頼むな!
連載しようか検討中。