では、プロローグです。今回のほとんどは最終決戦の内容なので、IS要素は最後に少しだけしか入りません。ごめんなさい!!!!
どこまでも暗い宇宙に、赤と青の機体が対峙していた。
―俺を救い、俺を導き、そして今また俺の前で神を気取るつもりか!
―いいや、神そのものだよ。
―共に歩む気は無いと・・・分かり合う気は無いのか!!
―人間が自分達の都合で動物達を管理しているのと一緒さ。
それに、純粋種となった君に打ち勝てば、
僕の有用性は不動の物となる。
―そのエゴが世界を歪ませる・・・
貴様が行った再生を、この俺が破壊する!
―良い覚悟だ!
―・・・君のその力、オリジナルのGNドライヴの恩恵があればこそだ、返してもらうぞ!
―誰が!
―そうさ、そうでなければ僕が造られた意味が無い。存在する意味も!
―違う。
―ッ!ティエリア・アーデ!ヴェーダを使って!
―人類を導くのではなく、人類と共に未来を作る。それが僕たちイノベイドのあるべき道だ!
ティエリア・アーデのプレッシャーが、リボンズの眼前に現れ、消えた。
―下等な人類などと一緒に!
―そうやって人を見下し続けるから、分かり合えない!
―・・・その気は無いよ!
リボーンズガンダムとダブルオーライザーの勝負の結果は相打ち。しかし、彼はダブルオーのオリジナルのGNドライヴを斬り落とし、それを持って宇宙をさまよっていた。
―ハッハッハッハ・・・遂に手に入れた、オリジナルの太陽炉を!これさえあれば、僕はイオリア計画の体現者、いや、それすらも超越した存在となる。
その時、リボンズの体を衝撃が襲った。
―くっ・・・機体のダメージが。このままでは・・・ん?
すると、彼の視線に一つの機影が映った。その機体はトリコロールカラーで、全てのガンダムタイプの原点とも言える機体。そして、彼が歪んだ思想を持ち始めたきっかけとなった理由でもあるその機体は・・・
―0ガンダム・・・フッ、これは運命だ。まだ僕は、戦える!
その頃、リボーンズガンダムとの相打ちで大破したダブルオーの中で、刹那は目を覚ました。
―うっ・・・くっ、あああ・・・
彼はコックピットに浮かんでいた花に手を伸ばした。しかし、幾ら伸ばしても届かない。すると彼の目にもまた、一つの機影が映った。
―あれは・・・!
―GNドライヴ、マッチングクリア。行ける!
彼はかつて乗っていた機体に搭乗し、刹那を捜した。
―どこに居る、刹那・F・セイエイ・・・ピピッ そこか!
カメラが捉えたのは、搭乗者及び残りのGNドライヴが消えたダブルオーの姿だった。
―太陽炉が無い!まさか・・・まさか!
彼が上を向くと、宇宙に一閃の閃光が奔った。それはどんどんこちらに接近してくる。そして、彼の目に映ったのは・・・
―ガンダムエクシア・・・!
―ガンダムエクシア・・・刹那・F・セイエイ、未来を切り開く!
ジャキン、と音を立て、エクシアの右腕に取り付けられたGNソード改が展開された。
―くっ・・・このぉ、人間風情がぁ!
エクシアにビームライフルを向け、乱射する0ガンダム。エクシアはそれを悉く回避し、0ガンダムに体当たりをした。二機はそのまま月に落下し、月面で戦闘を続行した。エクシアの放ったビームが、0ガンダムのビームガンに直撃し、爆発する。0ガンダムは仕返しとばかりにエクシアに接近し、パンチを繰り出した。エクシアは0ガンダムを抱え、背負い投げを繰り出した。そして月面に衝突した0ガンダムに、エクシアはGNビームサーベルで斬りかかる。ビームサーベルは0ガンダムのコックピットをかすり、操縦席が露わになった。
―このっ!
対する0ガンダムも、ビームサーベルでエクシアのコックピットに斬りかかった。そしてエクシアの操縦席もまた露わになる。
二機は距離を置いて立ち上がり、互いを見据えた。不意に0ガンダムがシールドを投げ捨て、ビームサーベルを構えた。対するエクシアもそれに応えるかの様に、GNソードを構える。ようは一騎打ちで勝負を決めるつもりなのだ。
エクシアのGNドライヴのリミッターが解除され、大量のGN粒子が放出される。そのGN粒子が描く輪はまるで天使の輪の様だった。エクシアは0ガンダムに向かって走り出す。そしてツインアイを光らせ、一気に0ガンダムに肉薄した。0ガンダムもまた、エクシアに飛びかかった。そして二機が交差し、まばゆい光が奔った。
光が収まると、GNソードが0ガンダムのコックピットを貫いており、0ガンダムは火花を散らしていた。そしてゆっくりとツインアイから光が消え、0ガンダムはエクシアを巻き込み爆発した・・・
―全く、皮肉な物だね・・・まさか、かつて救った少年に討たれるとは。
暗い、暗い闇の中、リボンズ・アルマークは独白した。しかし、その顔はどこか晴れやかな表情だった。
―だが、これで良かったのかもしれない。刹那・F・セイエイが純粋種となった様に、他の人間にもまた、純粋種に覚醒する可能性がある。それが分かっただけでも良かった。人間も・・・案外侮れないかもしれないね。
すると、リボンズの目の前の景色が光に包まれた。
―僕は役目を果たした。刹那・F・セイエイを純粋種に覚醒させる手助けをやり遂げた。もう十分だろう。世界の事は・・・君たちに任せるよ、
ソレスタルビーイング、そして人間達・・・
薄れゆく意識の中、彼は再び目を閉じた。
とある研究所で、一組の男女が争っていた・・・というより、女が一方的に怒鳴り散らしていた。
「何で男なんか作り出したのよ!もし篠ノ之 束並の能力を持っていたとしても、ISが使えないんじゃ意味無いじゃない!」
「すいません!手違いがあったようで・・・どうしますか?」
「決まってるじゃない、処分よ。男なんか作っても無駄なだけよ。それにもう一体の方は成功したみたいだし。」
「ッ!いくらなんでもそれは・・・!」
「黙りなさい!これは命令よ!アンタはそれに従ってりゃいいの!」
「くっ・・・分かりました。」
「それでいいの。ほら、ちゃっちゃとやっときなさいよ。」
女は踵を返し、どこかへ去っていった。
「・・・アイツ!いくら実験で作り出したとは言え、命をなんだと思っているんだ・・・!」
そして、彼は成功体の方に目を映した。
「こいつは成功か。思考パターンも篠ノ之 束並。まさに完璧・・・と言って良いだろう。だが・・・」
研究員は失敗作と評された方に目を向けた。
「こいつの思考パターンは『測定不能』だと?もしかすると、篠ノ之 束を超えているかもしれないぞ。」
研究員は二人の資料に目を通した。
「成功体の名は『ルビ・スファイア』か。ならこいつの名前はどうしようか・・・」
彼は数分脳をフル回転させて考えた。そして出てきた名は、
「この歪んだ世界を・・・女尊男卑の思想に染まってしまった世界を再生してくれ・・・
『リボンズ・アルマーク』。
彼の戦いは、まだ終わっていない。
おわりです!最終決戦の台詞はモロコピーですが、たまに原作には無い台詞も入れてます。(つっても少しだけですがwww)次話からIS要素ガンガン入れていくのでお楽しみに!