救世主の贖罪   作:Yama@0083

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ちょっち遅くなりました。今回は戦闘無しです。
あ、そういえばこの前感想で「リボンズさん弱くなってね?」という内容の感想を頂きました。単刀直入に言うと、僕もそう思いますwww「じゃあ書くんじゃねえ!!!」とお怒りになってるそこの貴方、ちょっと待って下さい。本来ならISは男には使えません。原作で唯一の男性操縦者であるいっくんでさえ、最初はあんな感じでした。しかし、リボンズはISに乗って数分でISの操縦方法をほぼマスターし、そして一カ月ちょいで設定上(今決めた)千冬並の強さを誇るレーヴェとほとんど互角の戦いを繰り広げました。しかも、MSとISでは操縦の仕様が違います。それでも戸惑う事なくISを乗りこなした彼は、言っちゃえばもう十分IS搭乗者としては成長しているのです。それでもまだ足りねぇ!って方はもうちょっと待って下さい。物語が進むにつれ、彼も「変革」します。その時まで、どうかこの作品をよろしくお願いします!

さて、屁理屈で埋め尽くされた長話すみませんでした。ではどうぞ!


13. FSWS ~ガンダム開発計画~

「FSWS?何かの略称かな?」

「『Full armor System and Wepon System』。先程言ったように簡易装着型装甲と武装で機体を包み、装甲自体にスラスターを搭載する事で機動力を失う事無く耐久性を向上させる事が出来る。この他にも『アサルトシュラウド』や『フルウェポン・0ガンダム』と言うのも考えていたが・・・結局採用するのはこれにしたよ。」

「へえ・・・じゃあ聞くけど、その二つはなんで不採用にしたのかな?」

「そうだね、『アサルトシュラウド』はFSWSと同様、追加装甲と武装を0ガンダムに施すプランだったが、総重量がFSWSを上回ってしまったからね。それに、FSWSの方が武装のバリエーションが多い。これらの点から、『アサルトシュラウド』は不採用としたのさ。」

「そっかー・・・まあ仕方ないね。じゃあ、『フルウェポン』は?」

「そちらは装甲を搭載せずに、ただ夥しい数の武装を搭載するだけのプランだ。確かに火力は凄まじい事になるけど、やはり重くてね・・・プロペラントタンクを兼ねた大型ブースターユニットを搭載する事も考えたが、それでも機動力が激減してしまうのさ。それでは只の的となってしまうだろうから、このプランも採用しない事にした。」

「まあ、このFSWSを採用した0ガンダムも結構かっこいいし万事OK!名前は無難に『フルアーマー・0ガンダム』にする?」

「いや、もう『フルアーマーガンダム』で良いと思うよ。では早速、武装について話をしようか。」

「そうだね、リっくんのプランでは『2連装GNビームライフル』に『GNミサイル・ベイ』、『360mmロケット砲』を搭載するって感じだけど・・・本当にこれだけで良いの?まあ、束さんはこれでも十分と思うけど・・・」

「これでも、戦艦レベルの火力はあるんだけどね。それに、0ガンダムの拡張領域(バススロット)の関係で、これ以上武装を入れるのは困難だ。これ位が無難だろう。」

「ま、やっぱりそんだけ火力があったら十分だよね。よーし、じゃあ早速開発に取り掛かるよ!!」

「いや、ちょっと待ってくれないかい?その前に、一応誰が搭乗するのか決めておく必要がある。まあ、もう決まっているも同然だけどね。」

「そうだねー。リっくんは1ガンダム、ルーちゃんはスローネ、この天才束さんは生身でも問題ナッシング!てことは・・・」

彼等はにこやかにクロエの方を向いた。一方、クロエは二人の顔を見て固まっている。

「・・・あの、私は遠慮しt「「君しかいない!!」」私に拒否権は無いんですか!!?」

戦艦レベルの火力を誇る機体を強制的に託される事となり、半ば悲鳴の様な声を上げたクロエであった。

 

 

 

 

 

 

その頃ラウラ・ボーデヴィッヒは、一人フィールドで自己鍛錬をしていた。次々と的を射抜くだけの単純な訓練。しかしそれをこなしていく彼女は、どこか浮かない表情をしていた。

「ボーデヴィッヒ、そろそろ休憩したらどうだ?訓練するのは良いが、休息を取る事も軍人にとって重要だぞ。」

そんな彼女を見かねて、レーヴェがラウラに話しかけた。

「レーヴェ隊長、私はまだ・・・いえ、お言葉に甘えさせて頂きます。」

それを聞いたレーヴェは満足そうに頷き、ラウラにスポーツドリンクを投げ渡した。

「これは・・・?」

「何、私からのささやかな差し入れだ。水分補給は大切だぞ?脱水症状を起こして医務室行きなんて事にはならんようにな。」

「・・・善処します。」

相変わらず気分が優れないラウラに、レーヴェはうんざりした様に言い放った。

「まったく・・・そんなにリボンズ教官が去ってしまったのが辛いか?」

「い、いえ、そういう訳では・・・」

「それなら良いんだがな。いつまでも奴に頼っていては、かえってお前の成長が遅くなる。弟子はいつか、師から自立しなければならない。分かっているだろう?」

「はい、それは自覚しております。」

「ならば良し。では、私はそろそろ失礼するとしよう。まだ仕事が残っているのでな。」

「そうですか・・・ありがとうございました、レーヴェ隊長。」

「フ、隊員達のメンタルチェックをするのも隊長の役目なのでな。まったく、多忙な役割だよ。」

「それを貴方が言っては駄目なのでは?」

「おっと、これは失念していた。まあ、だからこそやり甲斐があるのだが。お前もやってみるか?」

「ハハハ・・・前向きに検討します。」

そうか、楽しみだな。とレーヴェは言い残し帰っていった。残されたラウラは相変わらずあまり良い表情ではなかったが、何か吹っ切れた様な顔だった。

「・・・さて、私ももう少し鍛錬を積むか。いつになっても良い、教官に少しでも近付けるようにな。」

そして、彼女は再び訓練を開始した。

 

 

 

 

 

 

「リっくん、GNドライヴはどうする?装甲の上から再装着する?それとも背中の追加装甲をGNドライヴを避ける様にして設計する?」

「そうだね、後者で行こう。背部の追加装甲にGNドライヴが収まる程度の穴を開けてくれ。」

「りょ~か~い。ふっふっふ、この天才束さんの仕事人っぷりをご覧あれ!」

シュババババ!と効果音が出そうな程高速で作業をこなす束を後目に、クロエは深い溜息を吐いた。

「はぁ・・・まさか、私まで『ガンダム』を使う羽目になるとは思いませんでした・・・」

「心配しないでくれ、僕は君の操縦技術を高く買っているよ。」

「確かに、常人よりかは上と自負していますが・・・あのシリーズは元より性能が高い上に、『トランザム』とか言った未知のシステムまで搭載しています。私から言わせて貰えばあれは、暴れ馬とかそんな温い代物ではありません。最早ロデオですよ・・・」

「・・・その内慣れるさ、と言いたいけど僕も鬼ではない。予め束にトランザムを制御出来る様に頼んでおいたよ。まあ、アレのプロテクトは恐ろしく強固だから、幾ら彼女でも無理かと思うが・・・」

「お気持ちだけ受け取っておきます。確かに束様は『あのシステムだけは自分でも分からない』と言っていましたから・・・」

「まあ、恐らくアレは危機的状況に陥った時に発動するのだろう。僕の場合はミサイルの雨をまともに食らいそうになった時だし・・・それ程の状況に直面しなければ大丈夫と思うよ。」

「束様の仕業とは言え、ミサイルのシャワーに突っ込むなんて事一生に二度とありませんよ。」

更に深い溜息を吐くクロエに、リボンズは苦笑する事しか出来なかった。

 

 

 

 

その頃ルビは、スローネの整備を行っていた。本当は束に任せようとしたのだが、今束はフルアーマーの設計でそちらには手を回せないし、何より自分でやった方が良いと思ったからだ。かと言って今回は特に何処かが破損した訳では無く、ただ武装の点検を行うだけなのだが。

「・・・うん、GNバスターソードも、GNハンドガンも何の異常も無い。それ以外は・・・あ」

彼女は腰部のバインダーに四基ずつ搭載されている「GNファング」を見た。

「これ、結局なんなんだろう・・・お兄様は『小型ブルー・ティアーズ』って言ってたけど、ブルー・ティアーズ・・・イギリスが開発してる第三世代型ISの事で・・・それが搭載してる『BT兵器』の事だっけ・・・?」

ブルー・ティアーズ。イギリスが開発している第三世代型ISで、遠距離射撃を得意とする。これの本領は、第三世代兵器「BT兵器」。遠隔無線誘導型の武器で、相手の死角からの全方位オールレンジ攻撃が可能。しかも、それを六基も搭載しているのだ。それだけでも驚きなのだが、スローネはそれより二基も多く積んでいる。これまで苦労してやっと六基作り上げたイギリスに対し、束はものの一週間で八基作ってしまった。ブルー・ティアーズの設計担当者が涙を流しているのが目に見える。

「確か、これを扱うにはかなりの集中力が必要なんじゃ・・・でも、頑張って使ってみようかな。」

彼女は若干気合を入れると、再び整備に取り掛かった。




さて、ここを使って少しレーヴェのISの説明をしましょう。




シュヴァルツェア・ウィンズ(黒き風)
搭乗者・レーヴェ・ハンブルク


シュバルツェ・ハーゼ隊現隊長、レーヴェが使用している第三世代型IS。ラウラのシュヴァルツェア・レーゲン、クラリッサのシュヴァルツェア・ツヴァイクの姉妹機。元々「圧倒的な機動力で相手を翻弄し、その隙を突いて相手をじわじわと墜とす」というコンセプトで作られた機体で、そのスピードは凄まじい。しかし、その機体をレーヴェが自分の戦闘スタイルに合わせて「魔」改造した結果、機動力は勿論接近戦、遠距離射撃においても格段に能力が上がり、かつてのコンセプトなどどこ吹く風になってしまった。その戦闘シーンを見た者たちが付けた仇名は「ドイツの烈風」。ちなみに彼女自身はその仇名を気にしていないが、「どうせなら嵐が良かった」などとぼやいている。


武装

ドロック
機体背部に常時装備されている無骨な大剣。それは相手を断ち切るより、相手を叩き潰すために造られたものなので破壊力は凄まじい。しかし、巨大故に取り回しが効き辛いという欠点もある。因みにドイツ語で「圧力」の意味を持つ。

シュプレング
拳に装着するナックル。常時装備はされていない。そのナックルで相手を殴ると、その衝撃が相手の芯まで伝わり、パイロット自身にもダメージを与える少し危険な代物。意味は「爆砕」。

シックル・ウィーズル
腰部に一本ずつ装着されている二本の長刀。それぞれに「シックル」、「ウィーズル」という名称がつけられているが、大抵二本セットで呼称する。軽い材質で出来ていながら、それが繰り出す斬撃は強烈で雨をも切り裂く・・・と、言われている。また強度もそれなりに高い。意味はシックルが「鎌」、ウィーズルが「鼬」。モデルはスサノオの「シラヌイ」、「ウンリュウ」。

プラズマサボット・ショットライフル 「トーデス・ブロック」
携行式の大型ライフル。Sabotとはドイツ語で「装弾筒」、Todeselockは「死刑台」「死の塊」の意。
その名の通り弾頭をプラズマに包み高速射出するもので、プラズマを帯びた高熱エネルギーによって弾の威力も増加している。モデルはEx-Sガンダムの「ビーム・スマートガン」で、原理はカラミティガンダムの「トーデス・ブロック」と同じ。


こんな感じですかね。では、また次回!
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