設定練る+プロット作り直す+今期アニメにはまる のトリプルコンボ。
そんなことはどうでもよくて、第十一話です。
案外長くなったので分割しました。
ほんわかした話を書きたいのにギャグを書いてしまう。(ギャグになってるかはわからん)
拙い文ですが、どうぞよろしく!
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奥多摩の合宿所付近に出没していた巨人――『鋼線使い』の操っていた
移動中に、行き先を察した創が何度か逃亡を試みたが全て刀華によって防がれてしまっていた。
――――――『若葉の家』 正門――――――
『わー!TVに出てた皇女様だー!!』
一輝たち一同は創・刀華・泡沫の育った養護施設に来ていた。
施設の子供たちは、ステラを見て喜び、ステラのもとへ集まっていた。
そんな子供たちに刀華が声をかける。
「みんな、今日はもう一人、スペシャルゲストがいます!」
『え~?皇女様以上のゲストがいるのぉ?』
「・・・ふふ。みんなにとっては、とても素敵なゲストですよ♪」
刀華は一呼吸置き、
「では・・・どうぞ!」
スペシャルゲスト(仮)を呼び出した。
だが、
「―――あ、あれ?」
刀華が手を向けた先からは誰も出てこなかった。
正確には、ひそひそ話が聞こえていて、『誰か』がいることは分かっているのだが、その『誰か』が出てこようとしていないようなのだ。
~門の裏~
「(なぁ、やっぱ無理だって!今更どんな顔してあいつらに顔見せればいいのかわかんねーし!)」
「(ここまで来て何言ってんの!ほら、みんな待ってるんだからさっさと行っちゃいなって!)」
門の裏では、創と加々美の戦いが勃発していた。
「(―――ああ、もう!じれったい!)」
一向に出ていこうとしない創に加々美は、実力行使に出た。
「(ちょっ!?おま、蹴りはやめろ!いたい、地味に痛い!)」
「(いいから・・・、さっさと・・・出ろ!!)」
ドゴッ!
加々美渾身のヤクザキックにより、創を子供たちの前に出すことに成功した。
~門の裏 終了~
「「あ」」
門の裏から飛び出してきた創と子供たちの目が合う。
「は、ハハ、久しぶり、だな、お前ら。げ、元気に、してたか?」
創はぎこちない口調と笑顔で子供たちにあいさつした。よく見ると冷や汗をかいている。
『・・・・・・』
子供たちは呆然としている。
沈黙が場を支配する。
「えと、その、だな・・・」
沈黙に耐え切れず、創が口を開いた瞬間、
『創兄ちゃんーーーーーーーー!!!!』
―――ステラのもとに集まっていた子供たちも含めて、子供たちは一人残らず創のもとに集まっていた。
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「・・・これアタシたち必要だった?」
子供たちの人気を創に奪われてムスッとしたステラが刀華に問う。
「・・・黒鉄くんやステラさんが一緒じゃないと、創くんは私の誘いを断ってしまいますから」
あはは・・・、と苦笑しながら答える刀華。
「こうして無理やりにでも連れてこないと、もう二度とここに戻ってこない感じだったからね~」
横から泡沫が会話に混ざる。
「ボクとしても、ハジメにはここに顔出しくらいはしてほしいと思っていたのさ」
泡沫の言葉を聞いた砕城と恋々が固まる。
「・・・どうしたんだい二人とも?」
訝しげに砕城と恋々を見る泡沫。
「いやー、その・・・なんていうか・・・サ?」
「うむ・・・。新谷殿が絡むと副会長殿はずいぶん素直になられるのだな、と」
生徒会でのフリーダムな泡沫しか知らない二人は、普段とは違う泡沫の姿に困惑していた。
「しつれいな!ボクはいつだって素直じゃないか!」
砕城の言葉に反論する泡沫。
「それはそうなんだが・・・、いつもとは違う素直さというか、・・・何と言ったらよいのだろうか?」
「アタシに聞かれたってわかんないよ~」
うまく言葉にできなくて言葉が詰まる二人。
「・・・まぁ、ハジメにはいろいろ世話になったし、あいつが絡むとあまりふざけないようになるのは自覚してるよ」
子供たちに囲まれている創を見ながら、懐かしむように語る泡沫。
「副会長、そろそろ向こうに行きますわよ。刀華ちゃんが呼んでます」
二人と話している泡沫に声をかけるカナタ。
「わかったよ、カナタ。
二人とも、よかったら子供たちと遊んであげてくれよ?みんなパワフルだから楽しめるだろうし。
あ、もちろん黒鉄くんと皇女様もね」
そういって、カナタと共に刀華たちのもとへ行く泡沫。
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「はいはい、みんな。集まる前に創くんにちゃんと挨拶しないとね?」
創に集まっていた子供たちに向けて声をかける刀華。
『はーい!』
元気よく返事して刀華たちのもとに戻り、創の方を向く子供たち。
全員が揃ったことを確認して刀華が口を開く。
そして―――
「みんな、準備はいい?せーの―――」
『おかえりなさい!!』
―――子供たちの満面の笑顔が、迎えの言葉と共に創へと向けられた。
「・・・・・・!・・・ぁ、・・・・・・」
創はそれに驚愕の表情をし、次に何かを言おうと口を開いては閉じ、俯き、何秒か迷うようなそぶりを見せた後、最終的には口元に笑みを浮かべた。
「・・・あぁ。『ただいま』」
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「―――次は『鬼ごっこ』だぁ!!お前らァ!俺から逃げ切って見せろぉぉー!!」
『うおおおおおおおお!!』
「兎丸!砕城!お前らも参加しろぉ!俺から本気で逃げてみろ!!」
「「上等!!」」
晴れて自身の育った家に帰ってきた創は、ハジケていた・・・。
「ね、ねぇ・・・
あまりの創の変貌っぷりに、ステラは困惑して思わず刀華に尋ねてしまった。
刀華、カナタ、泡沫以外の全員が同じような疑問を抱いていた。
「あ、アハハ・・・、久しぶりすぎて、暴走しちゃってますね・・・」
苦笑いしながら刀華は語る。
「創くんは、子供たちと遊ぶ時は大体あんな感じになります。今日はちょっとテンションが上がってますが・・・。
・・・ここにいるのは、ほとんどが親に捨てられた子供たちです。自分がわざと明るく振る舞うことで、子供たちの心の傷を忘れさせてあげようとしてるんだと思います。
・・・ふふっ、創くんが聞いたら全力で否定しそうですけどね」
そういう刀華の顔はどこか楽しそうだった。
「でも、そろそろいい時間ですね・・・」
そうつぶやくと刀華は子供たちと遊んでいる創に声をかけた。
「創くーん!そろそろお昼ご飯作るばい!」
<オー!ワカッター!
子供たちと戯れていた創がこちらに向かって走ってくる。
どうやら子供たちと遊ぶのを砕城と恋々に任せたようだ。
「おう、待たせたな」
子供たちのところから戻ってきた創は刀華に言う。
「・・ん?なんだお前らニヤニヤして」
創は創以外の全員がニヤニヤしていることを訝しむ。
「いや、ずいぶん楽しそうだったな、と思ってさ」
「創先輩のあんな表情、初めて見たしね~」
「そうそう、滅多に見れるもんじゃないわね」
一輝、加々美、ステラが順に言う。
「ああいう『遊び』は、楽しんでなんぼなんだよ。どんだけ大人になろうと『遊び』は楽しむもんだ。
もちろん手加減なんてしない。ガキどもが相手でも『全力』でやってこそ、『遊び』は楽しめるんでな」
(ずいぶん手加減してるように見えたけどなぁ・・・)
創の『全力』を知ってる一輝は先ほどの『鬼ごっこ』を見て思った。
「ところで、今日は何を作るんだ?」
創が刀華に向かって聞く。
「今日はカレーを作るばい。人数も多いし、丁度よかと」
「なら、一人一鍋担当ってことになるのか?」
創がそう言った瞬間、刀華の口角が上がる。
「・・・そうなるね」
その表情を見た創の口角も上がる。
「ほう・・・?」
「「・・・・・・」」
お互い口元は笑っているが目は笑っていない。
二人の間で火花が散る。
唐突に創が口を開く。
「・・・カナタ、『いつもの』だ。頼む」
「わかりましたわ♪」
それだけ言うと、三人は野外キッチンの方へ行ってしまった。
『・・・・・・』
一部始終を見ていた一輝・ステラ・加々美の三人は呆然としていた。
三人とも先ほどのやり取りの意味が分からなかったからだ。
一方で、
「・・・ッ!クッ・・・ふふッ・・・!ふッ・・ふふッ・・・!」
創と刀華のやり取りの意味を理解している泡沫は声にならない笑いを上げていた。
いかがでしたでしょうか。
キャラ崩壊は気にするな、仕様です。
次回、「負けられない戦い(仮)/次の戦い」です。