落第騎士の英雄譚 ~無銘の騎士~   作:カイダー

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初投稿です。落第騎士はアニメから入ってどハマりしました!

そして気づいたらこれを書いていました・・・。

拙い文ですがどうぞよろしく!


原作1巻(アニメ1~4話)
第1話 落第騎士と皇女


伐刀者(ブレイザー)。自身の魂を具現化した武装―――霊装(デバイス)―――を用いて異能の力を扱う千人に一人の特異存在。彼らは『魔導騎士』になるために『騎士学校』に入り、日々己の能力を磨いている。

 

ここはその『騎士学校』の一つ、『破軍学園』。場所は第一学生寮405号室。俺、新谷 創(しんたに はじめ)は―――

 

「僕も脱ぐから、おあいこってことにしよう!」

 

「いやぁあああああ!!」

 

 

―――友人の犯行現場を目撃してしまった。

 

 

 

 

 

 

 

―――場所は変わり、『破軍学園』理事長室。

 

「まったく、とんでもないことをしてくれたな黒鉄」

 

 

理事長―――新宮寺黒乃(しんぐうじ くろの)は呆れたように言い放つ。

 

「いいアイディアだと思ったんですけど・・・」

 

「いや、なんでだよアホかお前」

 

 

すかさず俺がツッコミを入れる。なぜ俺がここにいるかというと、悲鳴を聞きつけた警備員に、部屋の前に立っているのを見つかり、一輝共々連行されたからである。

とばっちりにも程がある・・・。

 

「つーかなんだよ『自分も脱ぐからおあいこ』って。下着姿の女子の前で脱ぎだすとか、完全に変態じゃねーか」

 

「うぐ・・・、そういわれると確かに・・・。はぁ・・・、ステラさんには悪いことをしたなぁ・・・」

 

「ん?『ステラさん』って、今話題になってる『ステラ・ヴァーミリオン』のことか?」

 

「なんだ、新谷は気づいてなかったのか」

 

「えぇ、まぁ。名前しか知りませんでしたからね。そうか、あの子が・・・」

 

 

ステラ・ヴァーミリオン。小国ヴァーミリオン皇国の第2皇女で今年『破軍学園に首席で入学』という形で日本に留学してきた『十年に一人の天才』と呼ばれている『Aランク騎士』。

 

「だとしたらヤバくないですか?下手したら国際問題ですよね?」

 

「ああ。だから黒鉄には責任を取ってもらう。なんとかしろ」

 

「そんな無茶な・・・」

 

 

ガチャ。

 

 

と、そんな話をしていると件の皇女様が入室してきた。

 

「・・・・・・失礼します」

 

 

目元が赤く腫れている。泣いてたっぽいな。まぁ留学初日にあんな目に遭ったらそら泣きたくもなる。お嬢様だからきっと、男に肌を見られるのも、男の肌を見るのも初めてだっただろうしな。さて、一輝はどうする・・・?

 

「ごめん。あれは決してわざとじゃない。でも見てしまったのは事実だ。煮るなり焼くなり好きにしてくれ」

 

 

ヒューっ!

変に取り繕わず、真摯に謝罪をするその姿勢・・・かっこいいぜ。さすがは一輝だ。

 

「・・・あなた、名前は?」

 

「黒鉄、一輝」

 

「潔いのねイッキ。その潔さに免じてアタシも寛大に応じるわ」

 

「よかった・・・」

 

 

そして対するステラ嬢も話の分かるいい娘みたいだ。よかったよかった、これで平和的に解決―――

 

「ハラキリで許してあげる♪」

 

「へ?」

 

 

―――にはならなかったな、うん。

 

「え、今寛大に応じるって・・・」

 

「えぇ、そうよ」

 

「大負けに負けてハラキリ!?」

 

「何か文句でもあるの?日本男子にとってハラキリは名誉なんでしょ?」

 

「いや、確かに昔はそうだったけどさ!な、なにか他に方法ないかな・・・?」

 

「さっき好きにしろって言ったじゃない!!男のくせに自分の言ったことも守れないの!?」

 

「言葉の綾だし!たかだか下着姿見たくらいでハラキリなんかできないよ!」

 

「なっ――!?たかだか、ですって・・・!?」

 

 

あ、一輝死んだな。女性に対してその発言はあかん。

 

 

瞬間、ステラ嬢の周りの大気が燃えだした。

 

「あ、あれ・・・?」

 

「もう許さない!消し炭にしてあげるわ!!」

 

 

うむ、熱い。ぼーっとしてるとこっちにも飛び火しそうだ。なら――

 

「ちょ、助け・・・って二人とも!?」

 

 

俺と理事長は一輝をおいて部屋の隅へ避難していた。

 

「諦めろ一輝。自業自得だ」

 

「そ、そんな・・・」

 

 

ありがとう一輝君・・・。きみの犠牲は、忘れはしない・・・!

 

 

と、冗談は置いておいて。

 

「理事長、いいかげん2人に教えてあげたらどうです?」

 

ステラ嬢の怒りがヒートアップ(物理)している中、理事長に質問を切り出す。

 

 

「なんだ、新谷は気づいていたのか。」

 

「気づかないのは当人たちくらいですよ。少し考えれば誰にでもわかります」

 

「あの二人は見ていて面白いからな。ついからかいたくなってしまう」

 

「そんな、見せ物じゃないんですから・・・」

 

「お前も楽しんでいるように見えたが?」

 

「・・・・・・さて、どうでしょうね」

 

 

―――楽しんでいる、か。確かにあの二人は見ていて飽きない。だが、それを見て楽しんでいるという俺の気持ちは、果たして本当かどうか・・・。()()()()ばかりのこの俺が―――

 

 

そんなことを考えているうちに、事態は収まっていた。

 

 

 

 

 

 

その後、異性と同じ部屋ということに納得のいかないステラ嬢が、理事長の提案で一輝と模擬戦をすることに。はじめは『勝ったほうが部屋のルールを決める』という取り決めのはずだったのだが・・・、ステラ嬢によって『負けたほうが勝ったほうの下僕になる』というものに変えられてしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

―――模擬戦会場控え室―――

 

「今日は厄日だな、お前」

 

「ほっといてくれ・・・」

 

「あの娘、Aランクなんだろ?勝算はあるのか?」

 

「なかったらやらないさ。それに―――、いずれは超えるべき相手だからね」

 

「ククッ、そうかい。・・・()()、使うんだろ?」

 

「場合によっては、かな。まぁ・・・、十中八九使うことになるだろうけどね。彼女に勝つには、それなりのことをしないと」

 

 

そうやって一輝は、堂々と『ステラ嬢に勝つ』と言ってのけた。

・・・やっぱカッケーよ、お前。

 

「後のことは気にしないでいい。倒れたら俺が運んでやる」

 

「頼もしいね」

 

「お前が全力で戦えるようにするためだ。・・・勝ってこい」

 

「・・・あぁ!行ってくる!」

 

そういって一輝は会場へ向かって行った。

 

 

 

 

 

 

―――――――――結果的に言えば、一輝は勝った。だが、一輝は切り札の()()―――『一刀修羅(いっとうしゅら)』―――を使った反動で、控え室に着いた瞬間に意識を失ったので、試合前に約束した通り、俺が一輝の部屋のベッドまで運んでやった。

 

 

 

 

 

 

―――医務室―――

 

プシューっ。

 

一輝を部屋まで運んだあと、俺はステラ嬢のいる医務室に来た。

 

「アンタは・・・」

 

「自己紹介が遅れたな。一輝の友人の新谷 創だ」

 

「そう・・・」

 

 

おや、なにやら暗いご様子。

 

「どうかしたか?」

 

「・・・・・・理事長先生から聞いたわ。イッキが落第した理由」

 

「あの人はまた・・・、他人(ひと)の情報をベラベラと・・・」

 

 

まぁ、いずれは分かることだからいいのか。そんなことよりも―――

 

「―――それで?」

 

「え?」

 

「どう思った?アイツのことを聞いて」

 

「・・・・・・正直、ひどい話だと思ったわ。自分の家の勝手な都合で落第させられるなんて・・・」

 

「だがアイツは諦めていない。幼いころから諦めず、我武者羅に努力を重ねてきた。結果、『模倣剣技(ブレイドスティール)』や、『一刀修羅』という最弱(さいきょう)の切り札を手に入れた」

 

「そうね・・・。だからアタシは、彼がそこまでする理由を知りたい」

 

「・・・そうかい。ま、一輝なら聞けば答えてくれるさ。そういうやつだからな」

 

「・・・アンタは――」

 

「うん?」

 

「アンタは何で落第したの?アンタBランクでしょ、落第する理由がないじゃない」

 

 

・・・。

 

「・・・理事長からは?」

 

「『本人から直接聞け』って」

 

 

えぇー・・・。理事長、そこは話しておいてくださいよー・・・。

 

 

 

 

―――そう、俺、新谷 創は『Bランク騎士』である。本来ならば、一輝の『Fランク』のように落第する理由はないのである。

 

「アンタも家の都合なの?」

 

「そんな御大層なもんじゃないっス・・・」

 

「なら、どうして?」

 

 

見られている・・・。スゲー興味持ってるよこの子。

 

俺が落第した理由はあることにはある、のだが・・・

 

 

 

 

・・・一輝の話の後だと、正直話しづらい、が。

 

・・・ま、これもいずれ分かることだし、いいか。

 

「・・・・・・サボった」

 

「へ?」

 

「実践の授業を全部サボった、ただそれだけさ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

――――――おまけ――――――

 

 

―――そろそろ一輝が起きる頃だろうか。

 

病院から戻った俺はしばらく時間を置き、晩飯の具材が入ったスーパーのビニール袋片手に一輝の部屋を訪問することにした。

 

ステラ嬢も食べるだろうから3人分買っておいた。抜け目はない。

 

 

ガチャ。

 

 

俺は扉を開けて玄関に入った。靴は2足。どうやらステラ嬢ももう帰ってきているらしい。

 

俺は玄関で靴を脱いだ、そのとき―――

 

『・・・ハァ、・・・ハァ』

 

 

・・・何やら部屋から荒い息遣いが聞こえてくる。何事かと思い俺はカーテンの隙間からおそるおそる部屋の中をのぞいた。そこには―――

 

 

―――☆ステラさん絶賛馬乗り中☆―――

 

 

・・・・・・・・・・・・。

 

―――・・・帰ろう。あ、でも晩飯の具材は置いていこうっと。

 

 

そう決めた俺はビニール袋と簡単なメモを残し、その場を去った。

 

 

 

―――『晩飯の具材です。2人で【仲良く】食べてください♪』―――

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




いかがでしたでしょうか?

大体アニメの1話分ですね。アニメ化してる範囲内だとこのぐらいで書くつもりです

主人公の設定については別で随時更新します。
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