そして気づいたらこれを書いていました・・・。
拙い文ですがどうぞよろしく!
第1話 落第騎士と皇女
ここはその『騎士学校』の一つ、『破軍学園』。場所は第一学生寮405号室。俺、
「僕も脱ぐから、おあいこってことにしよう!」
「いやぁあああああ!!」
―――友人の犯行現場を目撃してしまった。
―――場所は変わり、『破軍学園』理事長室。
「まったく、とんでもないことをしてくれたな黒鉄」
理事長―――
「いいアイディアだと思ったんですけど・・・」
「いや、なんでだよアホかお前」
すかさず俺がツッコミを入れる。なぜ俺がここにいるかというと、悲鳴を聞きつけた警備員に、部屋の前に立っているのを見つかり、一輝共々連行されたからである。
とばっちりにも程がある・・・。
「つーかなんだよ『自分も脱ぐからおあいこ』って。下着姿の女子の前で脱ぎだすとか、完全に変態じゃねーか」
「うぐ・・・、そういわれると確かに・・・。はぁ・・・、ステラさんには悪いことをしたなぁ・・・」
「ん?『ステラさん』って、今話題になってる『ステラ・ヴァーミリオン』のことか?」
「なんだ、新谷は気づいてなかったのか」
「えぇ、まぁ。名前しか知りませんでしたからね。そうか、あの子が・・・」
ステラ・ヴァーミリオン。小国ヴァーミリオン皇国の第2皇女で今年『破軍学園に首席で入学』という形で日本に留学してきた『十年に一人の天才』と呼ばれている『Aランク騎士』。
「だとしたらヤバくないですか?下手したら国際問題ですよね?」
「ああ。だから黒鉄には責任を取ってもらう。なんとかしろ」
「そんな無茶な・・・」
ガチャ。
と、そんな話をしていると件の皇女様が入室してきた。
「・・・・・・失礼します」
目元が赤く腫れている。泣いてたっぽいな。まぁ留学初日にあんな目に遭ったらそら泣きたくもなる。お嬢様だからきっと、男に肌を見られるのも、男の肌を見るのも初めてだっただろうしな。さて、一輝はどうする・・・?
「ごめん。あれは決してわざとじゃない。でも見てしまったのは事実だ。煮るなり焼くなり好きにしてくれ」
ヒューっ!
変に取り繕わず、真摯に謝罪をするその姿勢・・・かっこいいぜ。さすがは一輝だ。
「・・・あなた、名前は?」
「黒鉄、一輝」
「潔いのねイッキ。その潔さに免じてアタシも寛大に応じるわ」
「よかった・・・」
そして対するステラ嬢も話の分かるいい娘みたいだ。よかったよかった、これで平和的に解決―――
「ハラキリで許してあげる♪」
「へ?」
―――にはならなかったな、うん。
「え、今寛大に応じるって・・・」
「えぇ、そうよ」
「大負けに負けてハラキリ!?」
「何か文句でもあるの?日本男子にとってハラキリは名誉なんでしょ?」
「いや、確かに昔はそうだったけどさ!な、なにか他に方法ないかな・・・?」
「さっき好きにしろって言ったじゃない!!男のくせに自分の言ったことも守れないの!?」
「言葉の綾だし!たかだか下着姿見たくらいでハラキリなんかできないよ!」
「なっ――!?たかだか、ですって・・・!?」
あ、一輝死んだな。女性に対してその発言はあかん。
瞬間、ステラ嬢の周りの大気が燃えだした。
「あ、あれ・・・?」
「もう許さない!消し炭にしてあげるわ!!」
うむ、熱い。ぼーっとしてるとこっちにも飛び火しそうだ。なら――
「ちょ、助け・・・って二人とも!?」
俺と理事長は一輝をおいて部屋の隅へ避難していた。
「諦めろ一輝。自業自得だ」
「そ、そんな・・・」
ありがとう一輝君・・・。きみの犠牲は、忘れはしない・・・!
と、冗談は置いておいて。
「理事長、いいかげん2人に教えてあげたらどうです?」
ステラ嬢の怒りがヒートアップ(物理)している中、理事長に質問を切り出す。
「なんだ、新谷は気づいていたのか。」
「気づかないのは当人たちくらいですよ。少し考えれば誰にでもわかります」
「あの二人は見ていて面白いからな。ついからかいたくなってしまう」
「そんな、見せ物じゃないんですから・・・」
「お前も楽しんでいるように見えたが?」
「・・・・・・さて、どうでしょうね」
―――楽しんでいる、か。確かにあの二人は見ていて飽きない。だが、それを見て楽しんでいるという俺の気持ちは、果たして本当かどうか・・・。
そんなことを考えているうちに、事態は収まっていた。
その後、異性と同じ部屋ということに納得のいかないステラ嬢が、理事長の提案で一輝と模擬戦をすることに。はじめは『勝ったほうが部屋のルールを決める』という取り決めのはずだったのだが・・・、ステラ嬢によって『負けたほうが勝ったほうの下僕になる』というものに変えられてしまった。
―――模擬戦会場控え室―――
「今日は厄日だな、お前」
「ほっといてくれ・・・」
「あの娘、Aランクなんだろ?勝算はあるのか?」
「なかったらやらないさ。それに―――、いずれは超えるべき相手だからね」
「ククッ、そうかい。・・・
「場合によっては、かな。まぁ・・・、十中八九使うことになるだろうけどね。彼女に勝つには、それなりのことをしないと」
そうやって一輝は、堂々と『ステラ嬢に勝つ』と言ってのけた。
・・・やっぱカッケーよ、お前。
「後のことは気にしないでいい。倒れたら俺が運んでやる」
「頼もしいね」
「お前が全力で戦えるようにするためだ。・・・勝ってこい」
「・・・あぁ!行ってくる!」
そういって一輝は会場へ向かって行った。
―――――――――結果的に言えば、一輝は勝った。だが、一輝は切り札の
―――医務室―――
プシューっ。
一輝を部屋まで運んだあと、俺はステラ嬢のいる医務室に来た。
「アンタは・・・」
「自己紹介が遅れたな。一輝の友人の新谷 創だ」
「そう・・・」
おや、なにやら暗いご様子。
「どうかしたか?」
「・・・・・・理事長先生から聞いたわ。イッキが落第した理由」
「あの人はまた・・・、
まぁ、いずれは分かることだからいいのか。そんなことよりも―――
「―――それで?」
「え?」
「どう思った?アイツのことを聞いて」
「・・・・・・正直、ひどい話だと思ったわ。自分の家の勝手な都合で落第させられるなんて・・・」
「だがアイツは諦めていない。幼いころから諦めず、我武者羅に努力を重ねてきた。結果、『
「そうね・・・。だからアタシは、彼がそこまでする理由を知りたい」
「・・・そうかい。ま、一輝なら聞けば答えてくれるさ。そういうやつだからな」
「・・・アンタは――」
「うん?」
「アンタは何で落第したの?アンタBランクでしょ、落第する理由がないじゃない」
・・・。
「・・・理事長からは?」
「『本人から直接聞け』って」
えぇー・・・。理事長、そこは話しておいてくださいよー・・・。
―――そう、俺、新谷 創は『Bランク騎士』である。本来ならば、一輝の『Fランク』のように落第する理由はないのである。
「アンタも家の都合なの?」
「そんな御大層なもんじゃないっス・・・」
「なら、どうして?」
見られている・・・。スゲー興味持ってるよこの子。
俺が落第した理由はあることにはある、のだが・・・
・・・一輝の話の後だと、正直話しづらい、が。
・・・ま、これもいずれ分かることだし、いいか。
「・・・・・・サボった」
「へ?」
「実践の授業を全部サボった、ただそれだけさ」
――――――おまけ――――――
―――そろそろ一輝が起きる頃だろうか。
病院から戻った俺はしばらく時間を置き、晩飯の具材が入ったスーパーのビニール袋片手に一輝の部屋を訪問することにした。
ステラ嬢も食べるだろうから3人分買っておいた。抜け目はない。
ガチャ。
俺は扉を開けて玄関に入った。靴は2足。どうやらステラ嬢ももう帰ってきているらしい。
俺は玄関で靴を脱いだ、そのとき―――
『・・・ハァ、・・・ハァ』
・・・何やら部屋から荒い息遣いが聞こえてくる。何事かと思い俺はカーテンの隙間からおそるおそる部屋の中をのぞいた。そこには―――
―――☆ステラさん絶賛馬乗り中☆―――
・・・・・・・・・・・・。
―――・・・帰ろう。あ、でも晩飯の具材は置いていこうっと。
そう決めた俺はビニール袋と簡単なメモを残し、その場を去った。
―――『晩飯の具材です。2人で【仲良く】食べてください♪』―――
いかがでしたでしょうか?
大体アニメの1話分ですね。アニメ化してる範囲内だとこのぐらいで書くつもりです
主人公の設定については別で随時更新します。