落第騎士の英雄譚 ~無銘の騎士~   作:カイダー

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第2話です。

短いです。

おまけのほうが長いってどうなの・・・。

拙い文ですが、どうぞよろしく!


第2話 妹、来襲!

―――早朝―――

 

俺は正門前のベンチで一輝とステラ嬢と共にランニング後の休憩をとっていた。

ちゃんとドリンクは三人分ある。回し飲みなんてことは起こらなかった、いいね?

 

 

「それにしても驚いたな。まさか三日目でもう完走するとは・・・」

 

「このぐらい・・・、平気よ・・・!」

 

 

息切れを起こしながらもそう言い張る彼女はステラ・ヴァーミリオン。

 

先日、一輝と決闘(という名の模擬戦)をして晴れてルームメイトとなった皇女様。

 

 

「いやいや、俺でも最初は完走するのに一週間はかかったんだぜ?やっぱ基礎体力の違いかねぇ・・・」

 

「当然でしょ。これでもアタシは、自分にできる努力はしてきたつもりよ」

 

 

そう言ってのけた彼女は、とても堂々としていた。

『真の天才は努力を怠らない』らしいが・・・、どうやら本当だったようだ。

 

とまぁそれよりも―――

 

 

「・・・なんだか随分とうれしそうな顔をしてるじゃないの、イッキ?」

 

「そうかな?・・・まぁ、今日から珠雫(しずく)がここに来るからね。やっぱりうれしいのさ」

 

「そういえば今年だったか。お前の妹さんが破軍に入学するのは」

 

「妹さん?イッキの?」

 

「そうだよ。会うのは四年ぶりくらいだったかな・・・、早く会いたいなぁ」

 

 

黒鉄 珠雫(くろがね しずく)。一輝の妹であり、一輝の唯一の家族とも呼べる存在。ランクは俺と同じB。Aランクのステラ嬢には及ばないが十分な逸材である。

今年はその子が入学してくるらしい。

正直、俺も楽しみだ。一体どんな子なのだろうか―――

 

 

 

 

 

―――破軍学園一年一組教室―――

 

―――始業式が終わる。

―――HRで選抜戦の説明が行われる

―――ユリちゃん吐血

―――一輝、不良に絡まれる&撃退

―――黒鉄珠雫、登場&一輝にKISS☆←今ここ

 

 

「い、イッキ!?あ、アンタななななな何してんのよっ!?」

 

「い、いやそれは僕が聞きたいんだけど・・・!?珠雫、今のは一体何・・・?」

 

「何って・・・キスですよ?・・・四年も会えていなかったんです、今の私たちには夜の交わりですらただの挨拶でしょう」

 

「へー、兄妹ってそういうものなのか」

 

『んなわけあるかっ!!!!』

 

 

クラスメイトほぼ全員からのツッコミが入る。

 

 

「え、違うのか?」

 

『違うよ!?何言ってんの!!??』

 

 

 

 

―――それからなんやかんやあって、一年一組の教室は木っ端微塵になった。

 

 

 

 

 

 

――――――おまけ――――――

 

―――1話のおまけ後、学生寮 創の部屋―――

 

俺が自分の部屋に入ると、そこにはメガネの少女がいた。

あれー?理事長、これ俺も男女部屋のパターンですか?

 

 

「あ、ルームメイトの方ですか?」

 

 

俺に気づくと、少女の方から声をかけてきた。

 

 

「え、あ、うん。一応そうなる、のか?」

 

「私、日下部 加々美(くさかべ かがみ)っていいます。これから、よろしくお願いします!」

 

「新谷 創だ。落第生(ダブり)だが、よろしく」

 

 

少女と自己紹介を交わして、ついでに握手もした。

 

 

「あなたも落第生(らくだいせい)なんですか?」

 

「あなたもって・・・あぁ、そういえば君、一輝とステラ嬢の試合の時に観客席にいたなぁ」

 

 

思い出した。彼女――加々美譲は一輝とステラ嬢の試合を見に来ていた観客の一人だ。

 

 

「はい!あの試合、とてもすごかったですっ。まさか『Fランク』が『Aランク』に勝っちゃうなんて!」

 

そう言った彼女に、俺は感想を聞いてみることにした。

やはり、『直に試合を見た第三者の感想』というのは大事だからな。

 

 

「加々美譲、君から見て一輝は――『落第騎士(ワーストワン)』はどう映った?」

 

「と、言いますと?」

 

「いや、なに。アイツがあんな大多数の前で戦ったのは俺の知る限りでは初めてだったからな。他人の評価というものはいやでも気になるさ。――友人のことなら尚更」

 

「お二人は、ご友人なのですか?」

 

「ん?そうだな、俺と一輝は友人と呼べる間柄だ。――で、先ほどの質問の答えだが」

 

「あ、はい。そうですね・・・、なんで『落第騎士(ワーストワン)』なんて呼ばれてるのか分からないぐらい強いな、って思いましたね」

 

「ふむ。そう言われるならば、俺としても嬉しいかぎりだな」

 

 

一輝の実力が周りにきちんと評価されるのは、友人としてとても嬉しい。

そう思っていると、加々美譲から質問がとんできた。

 

 

「・・・気になったのですが、先ほどの『加々美譲』ってなんです?」

 

「ん?俺から君への呼び名だが、何か変かな?」

 

「名前の呼び捨てはまだ分かりますが、『嬢』とはいったい・・・?」

 

 

ああ、そのことか。別に隠すことでもないからな、正直に話してしまおう。

 

 

「俺の、年下の女性に対する呼び名さ。名前呼び捨ては気が引けるし、苗字の呼び捨てはなんか距離置いてるみたいだし、ってな感じで昔から年下の女性には『嬢』を付けるのが癖になってしまってな。同性や同年代・年上の女性に対しては呼び捨てに抵抗がないんだがなぁ・・・」

 

「そ、そうなんですか。でも、これからは私たち、ルームメイトなんですし、お互い名前で呼び合うことにしましょう!」

 

「え、いや、でも」

 

「いいですね?」

 

「・・・・・・はい」

 

「こほん、では早速。・・・改めて、これからよろしくお願いします!()()()♪」

 

「よ、よろしく・・・、加々美じょ――」

 

「先輩?」

 

「うぐっ、・・・・・・よろしく、加々美」

 

「はいっ!ふふ、先輩、かわいいですねっ♪」

 

 

・・・あれー?俺こんなに押しに弱かったっけ?

そして年下の女子に『かわいい』と言われるこの敗北感よ・・・。

 

 

「さて、と。一段落ついたことですし、」

 

 

俺が敗北感に打ちひしがれていると、加々美じょ――加々美がペンとメモ用紙を持ってこちらに寄ってきた。

 

 

「創先輩、私、この学校で新聞部を作ろうと思うんです!つきましては、第一号は今日の『紅蓮(ぐれん)皇女(こうじょ)』と『落第騎士(ワーストワン)』の試合について書きたいと思うんです」

 

 

あ、ヤバい予感。

 

 

「あ、ああ。いいんじゃねぇの・・・?」

 

「そうですよね!それでですね、記事を作るにあたりまして――、『落第騎士(ワーストワン)』の友人であるという先輩にも話を聞きたくてですね―――」

 

 

そう言って上目遣いでこちらを見てくる加々美。

近い近い。

 

 

「・・・拒否権は?」

 

「あるとお思いで?」

 

 

ですよねー。

 

 

「私のルームメイトになったからには、先輩にも新聞作りを手伝ってもらいますよ!!」

 

「えちょ、そんな、理不尽――」

 

「い・い・で・す・ね!?」

 

「・・・はい」

 

「ふふっ、それでいいんです。では早速―――」

 

 

・・・どうも調子が狂うな。年下の女子に主導権を完全に奪われてしまった。しかし、

 

―――でもまぁ、こういうのも悪くないかもな。

 

などと、俺は満更でもなく思ってしまっていた。

 

 

その後、ざっと一時間以上質問攻めに遭いました、まる。

 




いかがでしたでしょうか?

アニメの2話の内容ですね。ぶっちゃけあの回のメインはソー◯シーンだと思います(真顔)

かがみんの住まいに関しては、原作で特に明記されてなかったと思ったのでこのような形にしました。

登場人物設定を投稿しました。
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