ハッカドール 私たちどこでも誰でも捗らせます! 作:ショックラン
「カレーン、重大発表ってなに?」
目は青でウェーブのかかったツインテールをした金髪の小さな女の子が、同じく金髪のロングヘアーでややツリ目な灰色の瞳をした女の子に話しかける。
その二人を恍惚とした表情で片手に通訳の参考書を片手に持って見つめるおかっぱ黒目の女の子がいた。
「フッフッフッ〜。アリス、しの、それは後の祭りデース」
ドヤ顔で人差し指を立てて左右に小刻みに振る。
「祭りじゃくて、踊りだろ〜カレン」
「・・・楽しみよ陽子」
濃い青髪のツインテールの女の子と茶に近い赤髪のショートヘアと八重歯が特徴的な女の子がカレンのセリフにツッコミを入れさらにツッコミを重ねて教室に入ってくる。
「OH! あややに陽子やっと来たデスネー!」
今回、カレンに呼ばれたメンバーは明日のテスト勉強のついでにカレンの重大発表というやらを訊く為に忍の部屋に集合することになっていた。そして、綾と陽子が来たことで全員揃ったみたいだ。
待ちわびたぜ! とでも言わんばかりの顔でカレンが立ち上がる。四人は顔だけでカレンを追う。
「ジャジャーン! コレが私のニュウフォンネー!!」
カレンのジャケットから今最新の極薄スマホが登場する。このスマホはどこでもつながり今までにない楽しいを提供するをコンセプトに売り出されたもので、大人気であり手に入れにくい代物なのだ。それを見た陽子と綾は「おぉ!」と感嘆の声を漏らすがアリスと忍は今一凄さが伝わらなかったらしく頭にハテナマークが浮かんでいるような表情をする。
「スゴイじゃんカレン! コレ今なかなか手に入らないやつだろー!」
テンションを上げ上げの陽子の言葉に右手を頭でさすりエヘヘ〜と照れるカレン。
「でも、本当にコレどうしたの?」
「いや〜、何か『色々セリフを録音させて欲しい』って言われて、引き受けたらソレくれましター」
「「なにそれ!? こわい!!」」
綾と陽子が息ピッタリのツッコミを入れてる横で、忍は参考書を見ては逸らし、見ては逸らしを繰り返していた。
「シノそれ新しい通訳の本?」
「そうなんですよ〜。コレお姉ちゃんが買ってきてくれたんです」
忍がアリスに参考書の表紙を見せる、そこには『こけしでもジャンジャンバリバリ英語脳』というタイトルに金髪のこけしが表紙のど真ん中に写っていた。
(イサミ・・・どういうつもりで買ってきたんだろう?)
「で、効果はあったのか?」
陽子は笑いながら訊くと、忍は小さく「うっ・・」と唸ると、参考書を机に置く。その顔はどこか悲哀の表情をして窓の外の晴天の青空を見上げる。
この時点で四人は、あーあんまり効果出てないんだなぁと心が一致する。
「しのは英語を頑張ろうって思うだけ偉いわよ。それよりも陽子は明日の中間テスト大丈夫なの?」
綾が横目で陽子に問いかける。そう言われた陽子はふっと目を落とすと無言で綾に近づき両肩に手をかける。
(ええええ!? よよ陽子の顔がこんな近くにいいぃ〜〜)
突然の出来事で顔を赤らめてアタフタとする綾の顔をジッと見つめる陽子。
「私もヤバイ!!」
「・・・・ま、まぎわらしいのよ!!」
「痛い! 何で!?」
ヤバイの言葉を聞いた綾は、一呼吸置いて陽子の背中を結構強めに叩く。
この状況を見てたカレンは何か思い出したかのようにスマホを弄り始める。
「どうしたんですかカレン。突然スマホを取り出して」
「せっかくだから、このニュウフォンを使って勉強するネー!」
新しく手にいれたスマホをどうしても使いたかったらしく、パッパッパとスマホの画面をスライド操作をする。
「おお〜なんかカッコイイよカレン!」
「確かに何か様になってるよな」
「キャリアウーマンって感じね」
「カレンのOL・・・」
忍が妄想に浸り腑抜けた顔をする一方、カレンも褒められてスマホを見ずに操作をする。それのせいか、おかげかカレン自身も一度も試したことのないアプリを起動させてしまう。
「わわっ! 私のニュウフォンが光ったデース!」
スマホの画面が強烈に光だし、ひとりでにカレンの手を離れ宙に浮くとそこから三人の女の子が輩出される。
「いたた・・・、こんな乱暴に放り込まなくても・・」
「怒っていたからね。あんな質問をすればしょうがないかもしれないわね・・・」
「んぐーーっ! もが・・ごぐ・・・!! ・・・っ! ・・・」
スマホから現れた1号、2号、3号。だが、蹴り込まれたのが原因で着地に失敗して組体操が崩れたかのように体勢になっており、3号は2号の胸に押しつ潰されて窒息寸前になっている。
突然現れた三人に呆然としてしまう忍たちに、何事もなかったかのように立ち上がり、
「私たちは、パーソナルエンタメAI・・・ハッカドール! 私たちが来たからにはマスターのアレコレ捗らせちゃいます!」
「そして、私がハッカドール1号!」
「2号です」
「・・・・」
3号の声が聞こえてこなかった為、1号が肩を掴んでガシガシ揺らす。
「もー3号っ! ちゃんとやってよー!」
「さ・・3ご・・・う」
ガクリと息絶えた3号を見てようやく頭の処理が追いついたのか陽子が口を開く。
「こ、コレが最新の機能かスゲー・・・」
「いや違うでしょ!!」
綾の今日一のツッコミが部屋に響いた。
ハイ。こんな感じで色々な作品とクロスしていきたいなぁと思ってます。
では、ネタが思いつき次第また