Onedey   作:坂本勇人


原作:坂本勇人
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高1の夏。私は忘れられない出会いをした。

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日常の中の非日常をテーマにしました。
感想などよろしくお願いします。


いつか。

「それじゃあホームルームはじめるぞー。っとその前に今日の1日だけだが、お前らと同じクラスになる新しい仲間を紹介しまーす。それじゃあ白鳥さん入ってー。」

教室がざわつく中その少女は教室に入ってきた。

髪はショートでとても綺麗な黒髪だった。目はとても綺麗なブラウンで、肌は透き通るように白い。美人を絵に描いたような人だった。

彼女は静かに口を開いた。

「初めまして。白鳥鶫です。アメリカからきました!祖母が日本人なので日本語は話せます!1日だけですがよろしくお願いします。」

そういって彼女は私たちに微笑んだ。

「じゃあ、白鳥さん1番右奥の空いてる席に座って。」

私の席のよこだった。

お互い少し恥ずかしげに会釈して彼女は席に着いた。

ホームルームが終わると案の定彼女は質問攻めにあっていた。

 

 

「ねぇねぇ!莉奈!アメリカだって!莉奈の憧れの場所じゃん!私たちも色々聞きに行こうよ!」

いや、今行ったら白鳥さん迷惑じゃない?こまれてるし。

「じゃあ、後で行こうよ!」

うん。そうだね!

昼休みになる頃、彼女は学校中の注目のマトになっていた。

声かけれるのは明日かな…

そう思っていると彼女から声をかけてきた。

「隣の席だよね?よろしく!仲良くしたいなぁと思って…一緒にご飯食べませんか?」

あまりに突然で硬直してしまった。

え、あ、え…

「莉奈!何緊張してんの?せっかく話しかけてくれたのに!ごめんねー白鳥さん。この子あがり症で!私は香里奈!よろしくね!」

「大丈夫、いきなり話しかけて驚いたよね。ごめんね?それと白鳥さんじゃなくて鶫でいいよ!」

ごっごめん!ビックリしちゃって!あ、えっと私は莉奈!よろしく!

「うん、知ってる!」

え?どういうこと?

「だって香里奈ちゃんが莉奈って読んでたの聞こえたから!」

あ、そういうことね!

笑った顔にはどこか寂しさを感じた。

なんでだろう…

「鶫ちゃん、この子ね将来アメリカに行きたいんだって!アメリカってどんな感じなの?」

いきなりする質問にしてはざっくりしすぎてない?

「どんな感じかー私が住んでるところは田舎だからなぁ…自然が溢れ出ていいところだよ!」

いいなぁ、そういうのどかな所で暮らしたいなぁ…

私からも質問していいかな?

「うん!答えられる範囲なら!」

なんでこんな中途半端な時期に1週間だけ留学なの??

今夏だし、アメリカはもうすぐ次の学年でしょ??

「私のおばあちゃんが昔この近くに住んでてね、この間亡くなっちゃったんだけどおばあちゃんが過ごした場所のことをしりたくて…でも長い間はいられないから1日だけこの学校に体験入学しにきたの。」

…なんか、聞いちゃいけないとだったかな…

「大丈夫だよ!自由にできるのは今日だけだし、この街を案内してくれると嬉しいな!」

わかった!じゃあ、放課後はこの街でいい思い出を沢山作ろうね!

「放課後が楽しみだなー。期待してるね!」

うっ…あんまりプレッシャーかけないで…

 

 

あっという間に放課後になった。

じゃあ、私の私による鶫ちゃんのためのこの街の観光ツアーを開始しまーす!

「いえーい!あれ?香里奈ちゃんは?」

香里奈は塾だからどうしてもムリみたい…

「そっかー、残念…でも莉奈ちゃんと過ごせるのは嬉しい!」

いい子だ…美人でいい子なんて…

 

楽しい時間はあっというまに過ぎていった。短い時間でも色々な話をした。アメリカでブームになっていること。恋バナ。私の知らないコトばかりで自分のアメリカへの知識が浅いことを思い知らされた感じだった…

「莉奈ちゃんはアメリカに来たいんでしょ?その夢はこれからもずっと変わらない??」

うん。今日、鶫ちゃんと色んな話をして自分の知らないことが沢山あってちょっとショックだった…

でも私はアメリカにいって仕事がしたいんだって改めて思ったんだ。

この夢はこれからも変わらないよ!

「そっか…よかった。じゃあ、コレあげる!」

一枚の封筒を手渡された。

「莉奈ちゃんがアメリカに来たら読んでね!それまでは開けちゃだめ!」

わかった!約束ね!

駅まで見送りにいくと言ったが彼女は別れが辛くなるからと笑顔で私の前を去っていった。

またね!と言った彼女の頬には涙が流れていた。

 

アレから6年の月日が流れた。大学を卒業し、私は念願であったアメリカの企業に就職し、忙しい日々を過ごしていた。

そんな日にふと手紙のことを思い出した。

そういえば…鶫ちゃんから手紙もらったの忘れてた…なにが書いてあるんだろう…住所かな??もしかしたらまた会えるかも…

私はワクワクしながらその手紙をあけた。

 

 

莉奈へ

今日はあなたから沢山のいい思い出をもらいました。本当にありがとう。本当に楽しい1日だけでした。

 

手紙は涙で濡れたのだろうか…シミがついていた。もう一枚手紙が入っていた。

 

世界で一番大好きだよ。また会いに行くから…それまで待ってて。

 

莉奈は私の最高のおばあちゃんです。

鶫より。




読んでいただきありがとうございました。
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