明けましておめでとうございまーす!
今年もよろしくお願いいたします。
新年一発目のストーリーです。
少し緊張してます。(;・∀・)
それではお楽しみください!(ノ≧ڡ≦)
何処までも澄み渡る晴天の下、俺達は周囲を警戒しながらゆっくりと林の中で歩を進める。
先程の約5分に渡る対人戦の疲れを僅かでも取るために、少し細くて身体を預けるのには心細い木に、重たい腰を下ろした。
さすがの相棒であるうちはサスケも疲れている様子で、俺と同じく近くの木にその腰を静かに下ろした。
俺は、ポーチからおもむろに時計を取り出し時刻を確認する。
現在10:15。
…まだ15分か…。
俺は、嫌気の刺した溜息を吐き出し、相棒にその時刻を告げる。
、とその反応はやはり、口にはしないもののまだ15分かと少し呆れた表情を浮かべた。
どうしてこんなことになっているかと言うと………。
担任がうみのイルカ先生である俺達のクラスは今、第一演習場にてサバイバル演習中だ。
ものの始まりは、ほんの数分前の出来事だった――――――――。
第二話 輝く二つの瞳
朝のHRの時、明日は忍術学校卒業試験という事が俺達イルカ組に改めて告げられた。
それは2ヶ月程前にも告げられていたことだし、年間行事予定表を見れば誰もが分かる事なのだが………。
問題はその後だった。
卒業試験を前日にして、今日、最後のサバイバル演習をすることが告げられたのだ。
その直後、イルカ先生は女子達から汗をかく!!、疲れる!!、足が剥れる!!、髪型が崩れる!!などの大ブーイングを浴び、乱闘に飢えた男達からは、気合の咆哮とも思わせる歓声を得る。
もう面倒臭かった……。
それにこの演習は、個人戦ではなくペアを組んで行うものであり、俺はあまり好きではない。
それには理由がいくつかある。
1.疲れる 2.疲れる 3.疲れる 4.…… 5.…
以下同文。
挙げれば切りがない。
だが俺の隣に座る、相棒兼信友であるうちはサスケの表情には薄っすらと笑みが浮かんでいた。
どうやら彼はやりたいようです……。
めんどくさぁ……。
俺は面には出さないが、相棒が燃えているのは目を見ればすぐにわかった。
その瞳には力が籠っていた。
サバイバル演習が行われる場合いつも、当然、俺は相棒であるサスケとペアを組む。
そうなれば現在成績1位とペアを組むわけで普通に考えれば、少しでも上位を狙うために格下と思われる者達と戦い勝てないと思った相手とは戦わず、制限時間一杯一杯まで避けてくれるはずなのだが、それは違うと言うものが現実……。
むしろ狙ってくるものが多い。
理由は簡単だった。
相棒は学年一のモテ男であったからだ。
相棒の首を取らんとする者は大勢いる。
相棒と一対一の対人戦ならまず間違いなく瞬殺される。
それはいつもの対人組手で誰もが分かっていることだ。
だがこのサバイバル演習になると…まぁ結果はだいたい組手と同じなのだが…
彼らには惜しいと感じるらしい。
相棒の首を取るためならば彼らはどんなことでもするらしいのだ。
相棒の首を狙う彼らは、この時がやってくると相棒(リア充)爆発しろぉぉあっ!!という揺るがぬ強い精神にひどく突き動かされているらしい。(苦笑)
日頃相棒と組む俺はいつも巻き添えを喰らって結果疲れる。
そしてそれは今日もである。
とんだとばっちりだ……。
と、つい最近までは思っていた。
だがそう思っていたのはどうやら彼らに言わせてみれば、俺の思い過ごしであったらしい。
前々回あたりのこの演習で、俺もかなり狙われているのは最初からだったのだが、ある一人の男子が無償にも俺に暴露したのだ。
「ワタル!!お前もサスケと同罪だぁ!!リア充共爆発しろぉぉ!」
byキバ。
その時俺は彼らのその感情の矛先は俺にも向いているという理不尽な事実を目の当たりにしたのだ………。
事実、俺は何故相棒と動揺のポジにいるのかわからない。
分からないまま襲い掛かってくる彼らをクラス2位の実力を持って雑に返り討ちにしてやったものだ。
今回も、もう既に3ペアとの戦いに勝利している。
だがこんなに重い戦いがあと何回続くのかと思うとどっと疲れが増す。
制限時間1時間、忍具や基本忍術以外の忍術は使用禁止という制限の中で、相手を見つけ、戦い、ペアで1つ持っているスズを奪い、演習終了時点で持っている鈴の数が成績に加算されるという簡単と思われるルールなのだが……。
俺らの組を除いても全部で11組、3組倒したから……。
やっぱり、めんどくさい……。
残り約40分の中であと何組と戦わないといけないのであろうか。
恐らく残り全部と思われる。
他のペア同士の共倒れは1%も考えられない。
何故ならばこういう訳だからだ。↑(前文全て(泣))
考えるだけで疲れる。
そんな文句タラタラな俺とは反して、目の前で周囲を警戒しながら休息を取る相棒の表情は真剣そのものだった。
そんな相棒の瞳は、不意に俺をある日の記憶へと誘う。
俺が相棒と最初に出会った日の記憶。
あの日もこんな晴れの日だった。
砂混じりの風が優しく吹いてた。
木の葉の里の外れにある湖の真上の空、夕日が眩しくて、どこまで頑張ればいいんだと里の人々たちから〝化け物〟と疎外され続けていた俺はギュッと唇を噛み締め、湖の辺りにある簡素な釣り堀にうずくまっていた。
そんな時、同じ目をした相棒に出会った。
孤独………。
それが、相棒が、俺に放った最初の言葉だった。
彼もまた独りだった。
当時、理由はわからなかったが目を見れば彼が独りであるのはすぐにわかった。
俺と同じ独りに怯える目をしていたから……。
相棒はその直後、初対面の俺に自分と戦って欲しいと言った。
お前の頑張っている姿を見ていつも思っていたと…。
そう相棒は言った。
当時の相棒も俺と同じ第3演習場で修行をしていることが多く、修行をしている俺を見かけることがあったらしい。
俺は、その言葉を聞いた瞬間に、体の芯から震え上がりそれと同時になんだか分からない温かいものが胸から込み上げてくるのを感じた。
嬉しかった…。
そんな事を思ってくれる人がいた事が……
俺は、相棒と戦った。
だが相棒はとても強かった。
もう手も足もまったくと言っていいほど出ないくらいに……。
でも相棒は手を抜くことは決してしなかった。
弱かった俺と全力で向き合ってくれた。
やがて勝負は決し、敗北して地に這いつくばる俺の前に片膝をついて腰を下ろした時の相棒の表情は忘れない。
笑ってた―――――
――――――今では考えられないぐらい無邪気に……。
そして俺の顔の前に拳を突き出し、彼は言った。
「俺の名はうちはサスケ…よろしくな…。」と…。
俺はそれに無言で答えた。
胸から込み上げる熱いものがゆっくりと温かい雫に変わり両方の瞳から止めどなく流れだしたものをどうすることも出来ないまま………。
そして俺は相棒の拳に自分の拳をそっとかざした。
そこまで思い出すと俺は再び相棒に視線を向ける。
相棒は依然としてまだ周囲を警戒している。
あの戦いの最中に見た強い光を放つ瞳で……。
突然俺はすぐ近くに人の気配を感じ、同時に俺は生まれつき持った感知能力で周囲を探る。
数は… 1…、2…、3…。16人…残り全員居る。
しかもどうやら既に囲まれているようだ。
俺は思わず笑った。
それはサスケも同じタイミングだった。
どうやら相棒も気づいていたらしい。
俺達は互いに目を合わせ頷くと同じ方へと走りだす。
するとやはり俺達を追ってあちこちの茂みからクラスメイトたちが次々に飛び出してきた。
全員が出てきたのを確認すると、俺達は彼らに応えるように振り返り応戦する。
「今日で、最後だからなぁ……。わりいが大人数で行かせてもらうぜ!」
キバの威勢のいい声があたりに響き渡りそれがあいずとなり、16人の集団と俺達2人はぶつかった。
比で言ったら、サスケ : 俺 = 10 : 6。
均等じゃない所から見ると、どうやら俺はサスケより舐められてるらしい。
だがそれもそうかとすぐに気がつく。
だって相棒はクラスで一番強いのだからそりゃ当然だ。
取り敢えず、俺は目の前の6人の相手に集中する。
相手は6人だが、ヒルゼンじいちゃんに比べればどうって事ない。
そう思いながら強気で拳を放った。
その拳はまず一人目の頬を捉えた。
そして彼はその衝撃に成されるがままそのまま中を舞い、地面に叩きつけられる。
だが仲間を顧みず彼らは次々と攻撃を繰り出してくる。
俺は次々と襲い来る彼らの拳を一つ一つ
丁寧に躱しそして往なす。
鈴を持っているのは3人か……。
その攻防の最中俺は3人の腰にぶら下がる鈴を確認する。
そして隙を見つけるや否や、相手の開いたスペース(体)に次々と的確に己の拳と蹴りを打ち込み離れ際には3人の腰からぶら下がる鈴までもを奪って見せた。
そして、地に這う彼らに苦笑いを送った。
俺は彼らに圧倒的な実力の差を魅せつけて勝利した。
はずだった……。
だが鈴を奪われうなだれる彼らの中に1人燃える男がいた。
黄金色に輝くツンツンとした髪。
太陽の光を浴びキラキラと輝くオレンジ色の忍装束を身に纏い額には大きなゴーグルを着けていた彼だけはそう簡単に諦めなかった。
正直、彼はお世辞にも強いとは言えない実力だった。
拳も蹴りも他の5人とも比べてみても大振りで隙だらけ。
俺は、そんな彼の隙だらけのボディーに己の拳や蹴りを次々と叩きこむ。
その度に彼の身体は中を舞いそして、地面に叩きつけられる。
しかし彼は決して動きを止めることは無かった。
他のクラスメイトから、お前じゃ無理だと嘲笑われても、彼の瞳の力は少しも緩まない。
「おれはぜってー諦めねぇ。」
彼はそう言った。
その瞳から放たれる強い光は相棒のそれと同じだった。
何度倒れても必ず立ち上がる。
絶対に諦めない…彼の瞳がそう言っている。
その姿はまるで自分を見ているようだった。
勝てないと分かっている、けど決して諦めずにヒルゼンじいちゃんに何度も立ち上がり立ち向かって行く自分の姿を……。
俺は不意に笑った。
彼にどこか俺と似ている所を感じたから…。
俺はそんな彼の気持ちに応えるように全力で攻撃を繰り出す。
そう…あの日の相棒のように…。
そこからは一切手を抜く事なく全力を尽くして戦った。
太陽の光を浴び、より一層輝く純白の忍装束をヒラヒラと棚引かせながら―――。
結局、終始、彼の攻撃を一度も受けることなくその戦いは終わりを告げた。
オレンジ装束の彼はとうとう限界に達し、あの日の俺のように地に伏せる。
俺はそんな彼に敬意を表して彼の顔の前に拳をつきだして言った。
「俺は袖星ワタル。よろしく…。」
満面の笑みを浮かべて。
すると彼は一瞬驚いた表情を浮かべたがすぐにニカッと笑い拳を合わせてくれた。
「俺はうずまきナルト様だってばよ!!よろしくな!」
彼もまた満面の笑みを浮かべて言った。
それから彼と二言交わしてそう言えばと思い後ろを振り返る。
サスケはまだ戦っているようだった。
俺は、ナルトに「悪い…」と言いサスケの元に向かう。
見る限りあと一人だがそいつの両手にはクナイが力一杯握り締められていた。
それを見て俺は驚愕する。
あいつ本気でサスケをやる気だ。
そう思った。
だがサスケは億することなく突き進む。
しかし相手も速かった。
いつの間にかサスケの正面に現れ両手のクナイを力一杯振りかぶる。
サスケを制するにも二人の間合いはどうすることもできない距離だった。
「サスケ!!そのまま突っ込め!」
そういった時にはすでに走りだしていた。
そして間一髪の所で二人の間合いに苦し紛れに割り込む。
俺は右手を地面に付きバランスを取りながら相手の上腕二頭筋を両足で抑える。
サスケは俺が足下から、間合いに入ってくるのが分かっていたかのように中に舞い上がった。
俺の両足に受け止められた腕を相手は動かすことが出来ず、その表情には焦りが見える。
だがもう遅い。
サスケは止まらない。
いけ!サスケ!
そう心で叫んだ直後、サスケの拳は勢い良く相手の顔面を捉えた。
相手はそのまま中を舞う。
俺は離れ際に、相手の腰からぶら下がる鈴を、右足の親指と人差し指で挟み引き取ると、ハンドスプリングの様に体を跳ね上げ起き上がった。
「やったな…。」
俺は苦笑しながら相棒の方を見ると、相変わらず清々しい表情をしていた。
どうやら相棒がピンチだと思っていたのは俺だけだったようだ。
すべての組を倒して、俺とサスケの腰からはそれぞれ6個づつ鈴がぶら下がっている。
そして互いに拳をぶつけ、勝利の喜びを分かち合った。
「さすがだ……相棒。」
「お前こそ…。」
そして俺達は互いにに笑みを浮かべてゆっくりと天を仰いだ。
俺達二人は出会ったあの日から、共に術や体術などのその他諸々を競い合い、互いに磨き合い、盗賊の討伐や田畑を荒らすくまなどを退治したりと、一緒にいることが多くなった。
そして俺はよく思うようになったことがある。
兄弟ってこんな感じだろうか………。と、
ある本を読んでいて『親友』という言葉を知った。
最も親しい友と言うらしい。
だが俺とサスケはこれとはちょっと違う気がした。
言うならば―――――
『信友』。
最も親しい友と掛けて俺達は最も信じ合える友………であろう。
お前はどう思ってっかわかんないけどな。
なんだかんだ言って今日の演習はやってよかったと思う。
ナルトと戦う事で自分を見つめなおすことが出来たと思うからである。
彼の真っ直ぐな瞳は見習わなければならない。
「絶対に諦めない……か。」
俺は無意識に自分に言い聞かせるように呟いていた。
「あ?」
サスケは何言ってんだお前って感じでこっちを見ていた。
俺はやりづらくなって何でもねーよってそっぽを向くともう一度天を仰ぐ。
「俺も負けてらんねーな」
ナルトにも、そして、サスケにも……。
俺の拳はまだヒリヒリと痛かった。
どうだったでしょうか。
第一話で評価をして頂いた鮎夢さん本当にありがとうございました。
またお気に入り登録をしてくださった沢山の方々本当にありがとうございました。
モチベーション似もつながりますので小さな事でもいいので感想など聴けたら嬉しいです。
次回も期待に応えられますように頑張りますので末永くよろしくお願いします。
次回もお楽しみに(๑•̀ㅂ•́)و✧