強くてメガネで何が悪い   作:さっぱし

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今井邦彦⑤

 あのあと司令室を出た俺はめぼしい隊員を探す為に個人ランク戦のブースに来ている、流石に平日の昼間となると数も少なくあまり来ても意味はなかったなと思い一旦ラウンジにでも行こうとするとある人に見付かってしまう

 

「よう今井、サボりか?」

「チッ、アンタは任務終わりか諏訪さん」

 

 近付いてくる男は諏訪光太郎、B級諏訪隊の隊長でくわえ煙草がトレードマークの騒がしい人だ

 

「まぁな、で? サボりか?」

「違ぇよ、夜から防衛任務だったが城戸さんに呼ばれて来たんだよ。用はもう終わった」

「へぇ、城戸司令がねぇ。何だったんだ?」

「あー、それがなぁ……」

 

 俺は先程の話をざっと説明する

 

「何ぃ!? お前が隊組むだと!?」

「うるせーな」

「これが叫ばずにいられるかってんだ! お前が隊組んだらまたB級ランク戦が荒れんだろ!」

「安心しろ、ワンシーズンだけだ。それ以降はA級になってる」

「言うじゃねぇかヤンキーメガネ、当たったらぶっ飛ばしてやらぁ」

 

 息巻く諏訪さんだがまずは俺の部隊が出来なければチームランク戦にも参加出来ない訳である

 

「所で諏訪さん、有望な新人かオペレーター知らねぇか?」

「新人は知らんがオペレーターはおサノに聞いといてやるよ、なるほどだからテメーがここにいた訳か」

「そういう事だ、人は少なかったから来た意味はあんま無かったけどな」

「おう、俺の方でも聞いといてやるよ」

 

 じゃあ眠いから帰る、と言って帰っていった諏訪さん。いい人だ

 そうこうしている内に時間が過ぎていたのかもう放課後の時間、個人ランク戦ブースも賑やかになってきて俺の目的も効率よく行える。いい動きをする奴も居るがそういう奴らは大抵何処かの隊に入っている

 

「あれ? くに先輩?」

「公平か、早いな」

 

 現れたのは出水公平、太刀川隊に所属している凄腕のシューターでトリオン量にモノをいわした物量戦の得意な奴

 

「先輩こそ、こんなとこに珍しいッスね」

「訳があってな、それよりもう皆いるのか? いたら作戦室にいくぞ」

「多分皆いますよ、んじゃ行きますか。そこでさっきの話を聞かせてくださいよ」

「あぁ、大したことじゃねぇよ」

 

 俺が何故太刀川隊の作戦室に用があるのかというと、太刀川隊からのヘルプが来たからだ。元々防衛任務が入っていた太刀川隊だが肝心の太刀川さんのレポートの提出期限が間に合ってないなしく、それが運悪く風間さんや忍田さんの耳に入り現在レポートを風間さん監視の下作成している

 しかし太刀川さんが抜けたが防衛任務はある。ということで暇だった俺が太刀川さんの代わりに防衛任務に就くことになった。ということだ、つまり全部太刀川さんが悪い

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「へー、くに先輩が隊をねぇ」

「いいじゃないんかな、誰か見つかったの?」

「先輩がチーム組んでるのは想像出来ませんがね」

 

 話をするとこの反応である、因みに上から出水、国近、唯我の順だ

 

「全く、オペレーターすら見付かってねぇ。後柚宇以外は防衛任務終わったら模擬戦な」

「いやいやいや、唯我はともかく俺なんも言ってないですよね!?」

「出水先輩!?」

「あははー、オペレーターならわたしが探したげるよー」

 

 悪意が感じられるんだよ出水くん、あと流石国近頼りになる

 

「悪ぃな柚宇」

「いいよー、もし紹介出来たら今度買い物付き合ってねー」

「わかった、見付かったら教えてくれ」

 

 ぎゃあぎゃあと騒がしい二人をしり目に話を進めていく、もっと話をしたい所だが時間がそれを許してはくれない

 

「公平、尊。行くぞお前ら、任務は待ってくれねぇぞ」

「はは、今井隊結成ですね」

「指揮はお任せしますよ今井先輩」

「オペレーションは任せ給えー」

 

 悪くない隊だな今井隊、いや太刀川隊なんだけど

 

 そして防衛任務終わり、いや特に何も無かったし。強いて言うならバンダーに唯我がやられてベイルアウトした位だ

 引き継ぎは最近B級に落ちてしまった二宮隊。隊服がスーツという変わった隊だが実力は申し分ない

 

「何故お前が出水と居る、そして太刀川と唯我は何処へいった」

「太刀川隊は隊長不在で解散した、今は今井隊だ。なぁ公平」

「そうですね、今井隊です。唯我はバンダーにやられました」

「理解した、お前らも大変だな」

 

 流石二宮さん、俺と出水の適当な説明でもしっかりと理解してくれる

 

「引き継ぎは特に何もねぇ、倒したトリオン兵ももう回収班が回収してった」

「了解だ、今井隊もご苦労。もう帰っていいぞ」

「二宮さんも頑張ってくださいね」

「柚宇、今から帰る」

『りょうかーいってあぁー』

『こらこら今井ー、ウチの隊乗っ取るんじゃない』

「アン? 誰だお前、公平知ってっか?」

「知らないですね、なんで今井隊の作戦室にいるんですかね?」

「何故今井隊に知らない奴がいる、自分の隊に帰れ」

『………太刀川さん部屋の隅でお餅食べちゃてるよー』

 

 二宮さんに全て引き継ぎ帰りの連絡を国近に連絡を入れると知らない人(太刀川)が通信に出てくる、俺は出水とアイコンタクトすると頷いて来たのでからかいだす。出水も上手くノリさらには二宮さんまで聞こえていたのか乗ってくる、これには知らない人(太刀川)も精神に多大なるダメージを負ったようだ

 

「「「しばらくほっとけ」」」

 

 三人の言葉が意図せずに重なる、二宮さんは以外とノリがいいようだ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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