あと、文の構成ちょっと変えてみました。見やすくなってるといいなぁ(切実)
「ここはこうしてこっちはこんな感じでっていった方がいいと思う」
「りょーかい、・・・・おけ、じゃそうするわ。助かった」
現在、ハクはブランの部屋へ来ていた。ルウィーの建設案についての書類があったので守護女神のブランの意見を聞く為だ
「いやぁ、悪いな。わざわざ見てもらっちゃって」
「気にしないで、元々は私の仕事だから」
「そう言ってくれると助かる。じゃ俺戻るな」
そういうと部屋のドアへと振り返り、歩き出す。ハクに「残り頑張って」と言えば「お互いにな」と返してくる。このやり取りももう幾度となくやってきた、おたがいに信頼のおけるパートナーと言えるだろう
「あ」
突如ドアに向かっていた足を止め、何かに気付いたような声を上げハクは振り返る。ブランは何事かと首をかしげる
「そーいやさ、聞きたいんだけど・・・」
「ん?どうしたの・・・?」
珍しくハクが歯切れの悪そうに言葉を発する。どちらかというと普段からハキハキとしているタイプのハクがこうしているのは珍しい。何かよほど重大なミスでもやらかしたのだろうか・・・
「あ、今、俺がなんかやらかしたかとか考えてたろ」
「・・・そんな事は考えてないわ、ところで聞きたい事って何?」
思わず心の中を読まれたような事を言われ驚いたがすんでのところでなんとか平常を装う事に成功した。ハクにバレていないかは知らないが・・・当の本人はまだ怪訝そうな顔でこちらを見ている
「まぁいいけど・・・んで今度の休みって暇か?」
「・・・・・・」
「ちょっと買い物に付き合って欲しいんだ、昼はおごるけど・・・・・無理か?」
ブランは顔を下に向けて何も言ってくれない。そんなブランをハクは不安そうに見ている。どうしたものかと心配しているとブランが顔を上げた
「いいわ。ちょうどその日はたいした予定は入っていなかったし」
「本当か!?」
「ええ、その買い物なら付き合うわ」
ハクはてっきり断られるかと思っていたので思わぬ承諾に喜ぶ。取りあえず聞きたい用事はすんだので「今度の休み、よろしくな」といってハクは自室へと戻って行った
「はぁ・・・」
ハクが出て行ったのを確認したブランは深く息を吐きながら投げるようにボフっとベッドに身体を預ける。クッションの合間から見える顔は熟れたトマトのように真っ赤に染め上がっていた
今度の休みというのはホワイトデー直前というわけだ。そんな日に買い物の誘いとくればその買い物がホワイトデー関係で無い訳がない。思わぬデートの誘いにブランの心臓は少々しんぱいな程はげしく打ちならされている。ハクの誘いにどうにかこうにか表情を崩さず返事をする事が出来たがいつ顔がとろけてもおかしくは無かった。
ブランは身を起こし、両手で顔をパンパンと叩いて顔を引きしめてから仕事へと戻って行った。その時バーンと部屋の扉が開く
「じゃーん!!見て見てお姉ちゃん!」
「見て見て!」
恒例といわんばかりにラムとロムが入ってくる。彼女らの手にはブラン作の同人誌、しかもご丁寧に二人の落書き付き。他のみんなが仕事で二人で遊ぶのに飽きた双子達はいつものように仕事中のブランの部屋へ突撃しに来たというわけだ
ブランは二人から本を受け取り、黙る。ロムとラムは目を輝かせてそのブランの様子を見ている。普段おとなしいブランが怒り、追いかけまわされるというのを楽しんでいるのだ。・・・・・・だが
「ええ、よく書けているわ」
ブランは笑顔で二人を褒める。反対にロムとラムの二人は想定外の返答に驚愕の表情を浮かべる
「あ、あれ?おねえちゃん、この本おねえちゃんのだよね?」
ラムは怒らないの?と言わんばかりにブランを確かめる、ロムも驚きながらではあるがうんうんとうなずいている。だがそうしてもブランの態度は変わらなかった。むしろこれは他にもいっぱいあるから構わないと言っている。少し前に同様の理由でロムラムにかみなりが落ちていただけに今日の姉の発言に驚きを隠せない
「「み、ミナちゃーーーん!!!」」
二人はそんなブランの態度に強い違和感を感じ、叫びながら部屋を出て行った。当のブランはというとそんな二人をどうしたのかとは思いながらも上機嫌で仕事へ戻って行った
突然いなくなった二人を探していると走って戻ってくる二人が見える。そのまま二人はミナへと飛び込んでい来る。廊下は走ってはいけませんと注意しようするが二人の目が涙でうるんでいた
「ど、どうされたんですか?」
さすがに注意することが出来ず、事情を聞くが突然の事なのでミナも少々焦る
「おねえちゃんが・・・・」
「・・・・おかしくなった!」
二人の言葉にミナの困惑はさらに深くなっていくだけであった・・・・
―――休み当日
「なぁ、ブラン?」
「・・・・」
ブランは無視をするようにそっぽを向いている。ハクはこちらの機嫌を伺っているがブランの態度にガクリと肩を落とす。買い物も終わり今はお昼を取っているところだ。治らないブランの機嫌にハクは頭を悩ませている。その理由とは今日の朝までさかのぼる・・・
ショッピングモールについた二人は中を歩いていた。ブランとしては行き先は聞いていないのでただついてきたような形になっている。とはいえデートである事に変わりはない、その事実ににやけそうになる顔を抑えてハクに声をかける
「ところでここに何を買いに来たの?」
「あ、そういえば言ってなかったな、一応クッキー辺りかな~って思ってるんだけど・・・」
「え・・・?」
「いやぁ、ブランが来てくれて助かったよ。ネプテューヌさん達にもらってたしホワイトデーにどんなの渡したらいいかなって思ってたからさ」
「・・・・」
これが事の発端だった・・・
――回想終了
「ブランごめんって俺がなんかしたなら謝るからさ」
ハクは顔の前で両手を合わせている。確かに自分が勝手に思い込んでいた事ではあるのだがそれまでだと言って納得させるほど自分は大人ではなかったらしい
「じゃ、じゃあ今度は私の用事に付き合えば許してあげなくもないわ・・・」
とはいえ少々の罪悪感を覚えないほど非情にも慣れない訳で妥協案を出す事にした。ハクは私の用事という事で首をかしげているが頷いてくれた
「・・・じゃあ行くわよ」
「わっ、ちょ、ブラン!?」
私はハクの手を掴み、席を立たせてから無理やり引っ張って行く。私がハクを引っ張る形になっているため赤面した顔をハクに見られる事は無いが、その一部始終を見ていた店員たちから生温かい視線を向けられた
「お、おいブランどこに行くんだ?」
「・・・・・着いた」
「え!?はやっ!!えーと・・・本屋?」
「そう」
ハクを引っ張ってきたのは先ほどまでいた所の隣にある書店だった。ブランは颯爽と入って行く、ハクもそれに続き、慌てながらも中に入って行く。入口近くにはファッション雑誌やら週刊誌などの入れ替えの激しい本が置いてある、ちなみにハクが載った例のコンテスト企画の物も最新号が売り場の中央に置いてある。
だがブランはそんな物には目もくれず奥へとどんどんと進んで行く。ハクも黙ってついて行くとお客も少なくなり、本棚には様々な本がもう一冊も入らないといった様子で収められている。ブランはその整理をしていた一人の店員に声をかけていた
「お疲れ様、いつも仕事熱心ね」
「あ、いらっしゃ・・・っとブラン様でしたか」
長い黒髪の女性でこの書店の制服なのであろうエプロンをしている、書店特有の静けさと相まっておとなしそうな印象を受ける女性だ。どうやら会話から察するにブランとは知り合いらしい、今まで気付かなかったが本好きのブランの事だ、実は常連なのかもしれない
「今日もお使いになられますか?」
「ええ、お願い。あともう一人いいかしら」
「もう一人・・・・あ、かしこまりました」
ブランの言葉で少し離れた所にいたハクに気付いたらしく、柔和な笑顔で会釈される。そのあとで「ブラン様を隅におけませんねぇ」とブランに小声で言っているが完全に聞こえている。いや隠す気も無いようだ
「う、うるさいわね、いいからはやく鍵を渡して」
「はいはい、分かってますよ。どうぞごゆっくり」
その店員はブランをいじって楽しんでいるようだ。・・・俺と同じ匂いがする。その店員はブランに鍵を渡すとまた違う本棚へ移って行った
「ほら行くわよ」
ブランはこちらに声をかけてから奥の通路にある部屋にはいっていったので後を追いかけ中に入った
「おお・・・」
中に入ったハクは思わず軽くため息を吐いた。落胆のため息ではない、感嘆のため息だ。6畳ほどの部屋にテーブルとソファがおいてあり、冷蔵庫やらテレビなど生活家電などもある。驚く事にもう一つの扉にはシャワールームまである。・・・下手したら人一人住めるぞこれ
「私の隠れ家よ、たまにここにきてるわ」
「いやいや、ここ本屋だろ?何でこんなところにこんな部屋が」
「私がここの店長に言って用意してもらったのよ。ここの事はミナも知らないわ」
「すごいな・・・」
職務乱用な気がしなくもないが、どっちにしろこんな場所があるとは知らなかった。ブランはソファに座るとリモコンを操作しテレビが動き出す。画面は再生の待機画面になっており、ブランはこっちを見ている。ここに座れと言う事らしい
「全く・・・映画が見たいなら最初からそう言えばいいのに」
「・・・うるさいわよ」
「はいはい・・・っとそうだ」
ブランに促されるままソファに座る途中で、ハクはある事を思い出し持っていた紙袋の中を探る。ブランは不思議そうにこっちを見ている
「えと・・・あった。はい、これ」
中から何かを取りだしたハクはそれをブランに渡す。中身は飴のようで透明の袋に一つ一つ入っており、またそれが同じく透明の箱に入っている為、さまざまな色でカラフルな飴が光に反射してキラキラと輝いている。箱にはリボンが巻かれており贈り物用という事が分かる
「あ、きれい・・・・」
「だろ?この前見つけたんだよ。バレンタインのお返しにぴったりだと思ったからさ」
「え・・・」
「いやいや、ブランにもバレンタインもらったしこれはそのお返し」
「あ・・その・・・あ、ありがとぅ・・・」
ブランが顔を真っ赤にさせお礼を言っている様をハクは実に満足そうに見ている。それがこの上なく腹立たしい・・・
「あぁ、もう!いいから映画見るぞ!!」
「え~、照れてるブラン見てるのも楽しいんだけどな~」
「うっせぇ!!画面はあっちだ、こっちみるなぁ!!」
おまけ プンプン٩(๑`^´๑)۶ヾ(・ω・ ) ナデナデ
――後日、プラネテューヌ
「ネプテューヌさん、バレンタインありがとうございました。これそのお返しです」
「お、さっすがはっくん、このクッキー美味しいんだよ。わかってるね~、あれを入れといた甲斐があったってもんだよ!」
「はい、今後ともよろしくお願いします」
ネプテューヌとハクはお互いに黒い笑みを浮かべる。何か最近流行の白い粉でも取引してそうだが何の事はない、取引しているのはブランの隠し撮り写真だ。しかし今日は本人が斜め後ろで目を光らせているので今日は無い
今日はホワイトデーという事で各国の女神達にホワイトデーのお返しを渡しまわっている訳だ。最後のネプテューヌに渡したのであとは帰るだけになった。先ほど言ったようにブランも一緒に来てくれている
「あ、ハクさんいらっしゃってたんですね」
「イストワールさん、お久しぶりです」
ネプテューヌとの(怪しい)会話をしているとこちらに気付いたようで奥からイストワールが出てきた
「はい、お久しぶりです。あ、ちょうど良かった。ルウィー教会との件で確認してもらいたい物がすこしあるのですが・・・」
「あ、了解です。ブラン、悪いちょっと待ってて」
「分かったわ」
ハクはイストワールと奥へ入って行った。どうやら少し待つ事になりそうだ。ブランがソファに腰を下ろすとネプギアがお茶を持ってやってきた
「お、さすがネプギア。気が効くね!」
「ありがとう、いたただくわ」
「いえいえ、ゆっくりしていってください」
お茶を置くとネプギアも腰を下ろした。どうしてこのネプテューヌの妹がこうも姉と正反対に気のきくネプギアなのか、永遠の謎である
「気が効くと言えばはっくんもさすがだね」
「はっくんさんがどうしたの?お姉ちゃん」
突如思い出したようにネプテューヌが呟く、ネプギアも気になったようで何があったのか聞いている
「今これ、はっくんからもらったんだ。ホワイトデーのお返しだってさ」
「あ、クッキー」
「そうそう、クッキー。実はねホワイトデーのお返しには何をあげるかでしっかりと意味があるんだよ」
ブランはネプギアに出してもらったお茶を飲みながらネプ姉妹の会話を聞いていた。ネプテューヌは仕事だとか全くしない癖してなぜかこういうどうでもいい事は知っているのだ。ネプギアも初めて聞いたようで興味を示していた
「確か、クッキーが『友達として好きです』とかで、マシュマロが『私はあなたが嫌いです』で・・・」
へぇそんな物があるのかと聞き流していた。どうもホワイトデーだからと言って白いマシュマロを。と渡すと大変な事になるらしい
「んで、キャンディが『恋人として好きです』って意味らしいよ!」
「ブフッ!?ごほっ!!ごほっ!!」
完全に気を抜いていた為、思わぬふいうちに飲んでいたお茶を盛大に吹き出し、咳き込む。ネプ姉妹も突然の事にびっくりしていた
「うわっ!!どうしたのブラン!」
「大丈夫ですか!?ブランさん」
「ええ、大丈夫。ゴホッゴホ・・・」
ネプギアからタオルを借り、顔を拭く。何とか落ち着いたがさっきのせいでお茶が気管に入ったようで咳き込む
「一体どうしたの?あ、もしかしてお茶うまく飲めない系女子?」
「・・・どんな女子よ。大丈夫、大したことはないわ」
どうやらあの野郎はとんでもない置き土産を置いてったようだ。ブランは今ここにいない誰かさんを顔を真っ赤にしながら恨んだ・・・・
秘密基地・隠し部屋は男の夢・・・⁽⁽◝( •௰• )◜⁾⁾≡₍₍◞( •௰• )◟₎₎