1話の予定が前後篇になり、最終的には3話構成になりましたw
それと完全に深夜テンションで書いてたのでやり過ぎたかもしれん。でもコメントでもっとやれとk(ry
ともかくコーヒーなど苦味を用意して閲覧ください(笑)
――バレンタインデー当日
「いや~今年も来たなあ」
ハクはだいぶ低くなった日に照らされていた
辺りにはスタッフが会場づくりに勤しむ姿が見える。開始の時刻まであと1時間程度といったところだ
いつもこの風景を見ていると今年もやってきたなという思いが浮かぶ。いや今年は少し違うか・・・
「・・・ここか」
ハクの視線の先には昨年までは無かった物が出来ている
ここはハクが配る場所で今まで層の薄かった若い女性層がターゲットであり、その方々向けにデザインされる予定らしい
今年はブラン達とは離れて行う事なっている正直言って不安しかないが何も完全に自分ひとりという訳ではないしやるしかない
「ハクさーん!」
会場づくりをしている奥から自分のことを呼んでいる声が聞こえる
「最後の打ち合わせするんでお願いしまーす!」
「分かりましたー!今行きます」
ハクはそう返し、舞台の方へ歩を進めた
「結構来てるわね・・・」
ブランは舞台のそでからちょこんと顔を出し、辺りの様子を見る
会場へと入って行く人々はブランが想像してたよりも多い、少なくとも昨年よりは人の波が厚い気がする
「何ビビってるのよ、こんなもん気にするほどでもないわ」
「・・・もう少し足を震わさないで言えれば完璧だったんだけど」
ノワールが声をかけてくるがどうも説得力を伴わない。いつもの事だが
「あれ~、二人とも緊張してるねー」
「まぁそれも仕方がないですわ、どうやら昨年にも増して参加者も増加しているみたいですからね」
「はっくんさまさまだね!」
ネプテューヌの言葉にはっとして周りをみるがハクの姿は見えない
「あら?ハクは別の場所ですわよ」
「あ、そう・・・」
ハクが準備しているのは別の場所らしい。べ、別にさびしいとかそういうんじゃねぇぞ!一人で大丈夫かとか・・・そう、『心配』してやってんだ!
「おぉ、アツアツだね~。これじゃあチョコが溶けちゃうよぉ」
「うるせええぇぇぇ!!」
「わぁ!待ちなさいよブラン、今ここで暴れないで!」
「そうですわ、こんなところで!」
今にも殴りかかろうとするブランをノワールとベールが抑える
「放せ、こいつは許さねぇ!!!」
抑えられながら叫ぶブランの声がテント内に響き渡る
「ん?今ブランの声が・・・」
いや、テント外にも漏れていたようだ・・・
「ハクさん、どうされました?」
「あぁ、いや何でもないです。ちょっと前の恐怖がよみがえっただけですから」
ハクの脳裏には正座させられ怒られた数日前の出来事が浮かぶ。それをきいたスタッフは首をかしげる
「?、それよりそろそろ始めますよ。大丈夫ですか?」
「はい!大丈夫です」
「OKです、じゃあここから。どうぞ!」
ハクはテントから外に出る。それと同時に周りの光景に驚いた
「おわぁ・・・」
見渡す限り人、人、人。さすが四カ国女神が全員集まるとなればここまでなるか
だがよく見れば昨年より増えているような感じも受ける。わずかとはいえ自分も貢献できているならば嬉しい限りだ
パチパチという拍手と時折黄色い歓声が聞こえてくる
「よ、よしやるぞ・・・」
ガチガチに緊張しつつも一人ひとりへ配って行く
「いつもありがとうございます。は、ハッピーバレンタイン・・・」
初めてなんだ、ぎこちないのは温かい目で頼む・・・
そんな感じも最初のうちだけで持ち前の慣れの早さで終わるころにはとても初めてとは思えないほどに出来ている
チョコを渡して喜ばれる。この事をとてもうれしく感じる。今考えるとこんな仕事を日頃からしている女神達を少し羨ましく思う
「いつもありがとうございます。ハッピーバレンタイン!」
「・・・お、応援してます!」
「え?あ、はい。ありがとうございます」
最後の頃には笑顔で渡すことが出来た
渡した人が一瞬フリーズし、応援してますというのだが一体何を応援しているのだろう。教会の仕事・・・とか?
少々の疑問を持ちながらも何とか終了を迎えることが出来た
後処理とかはスタッフの人達がやってくれるそうなので挨拶をしてからブランと合流する為、メインのブースがあった所へ向かっていた
挨拶をしに行ったときに聞いたのだがぱっと見た感じ去年より動員数は多いだろうとの事だった
もちろん正確に計算したわけでもないので確実な事は言えないが大成功ですよと企画管理者の興奮ぷりは印象的だった
そんな興奮していた管理の人の話を聞いていたので少し遅くなってしまった。ブラン達の方はもう終わっているだろう
「ちょっと遅くなっちゃったな、急がないと」
ハクは小走りでブランの方に向かって行った
「はぁ・・・」
春が時折、顔を出すとはいえまだまだ寒さが残っている2月後半の夜は寒く、吐いた息が白く装飾される
さすがに毎年やっているだけあって、こちらには特に問題も起きず順調に配り終える事が出来た
しかしそんな順調さとは裏腹に内心ではブランはハクを心配していた
初めてこれをやった時の記憶がよみがえった、色々苦労した記憶だ。あのときは女神四人でやっていたがそれをハクは一人でやらなくてはいけないのだ
まぁハクであれば大丈夫だと思っているがやはり不安はぬぐいきれないといったところだ
だがそんな心配は杞憂でスタッフからは大成功ですよとの事だった
今はハクを待っている。時間がかかっているようで予定より少し遅れている
他の女神はというとハクへのチョコを私に渡すと先に帰ってしまった
直接渡せばいいだろうと言うと「邪魔しちゃ悪いからさ」だそうだ・・・
自分が持ってきたバッグの中を見る
ネプテューヌ達のチョコの下に自分のチョコが入っている。私がハクに渡す為に作ってきたものだ
「くぅ・・・」
見るだけで若干顔に熱が集まる
「な何、緊張してんだ。そう、これはお疲れさまって事で渡すんだからな・・・」
「何渡すんだ?」
「うわっ!?」
突然した声に顔をあげるとハクが立っていた
「きゅ、急に出てくんじゃねえ!びっくりすんだろ!!」
「いやいや、気付いてないみたいだから声をかけようかと思ったら急にしゃべりだしたから。そう言えばネプテューヌさんたちは?」
「ネプテューヌ達は先に帰った。それとはい、これ」
そう言ってブランはチョコを差し出す
「ん?これ、チョコ?」
「そう、ネプテューヌ達から渡しといてって」
「あ、本当に?そうか、やった!」
みんなからのチョコに喜ぶハクを見てブランは少し機嫌が悪くなる
「・・・随分と嬉しそうね」
「そりゃ、義理チョコでももらえれば嬉しいんだよ。せっかくだし帰りながら食べるか」
「そ、そう・・・。あの」
「ん、どうした?」
「いや・・・何でもない」
チョコを加えたハクがこちらに振り向く、ハクの顔を見ていると急に恥ずかしくなり自分のチョコが上手く渡せない・・・
そのまま二人はネプテューヌ達からもらったチョコを食べながら帰っていた
もうだいぶ歩いてきた。ここからであれば教会が既に見えてきている
(な、何やってんだ!時間たつほど渡しずれぇだろうが!!)
脳内でもう一人の自分が私を叱責しているが行動に移せず、ただ焦りが増すだけだった
もうおいしいであろうチョコレートの味がよくわからない・・・
もうやるしかない!
「は、ハク!」
「はい!・・・ってなに?」
あまりに意を決し過ぎたのか呼ばれたハクは反射的に背筋を伸ばし返事をする
「お、お前に・・・こ、これやる」
ブランはバックから取り出したチョコをハクに差し出す
「これって・・・まさか、ブランの?」
「・・・そうだ」
もう顔から火が出そうなくらいあつい、もはや口調など気にしてられない
「ありがとう!!いやぁマジで嬉しいよ!」
「そ、そう」
渡せた事の安堵とお礼の恥ずかしさがおり混ざりもう何が何だか分からない・・・
「食べてもいい?」
ハクの問いには声を出せず、こくっと頷く
「ん・・・。うん、うまい!俺好みだな」
「そ、そう・・・」
ハクのストレートな物言いに赤面にも拍車がかかる。全くこいつに恥じらいとかはないのか
「うん、チョコレートの箱の裏にまだなんか・・・これか?」
ハクはそういいながらはこの中に入っているという何かを取りだす。おや、なにか付けた覚えは無いのだが・・・
「は!!これは・・・」
「私、なにか付けた覚えはないんだけど?」
「い、いやぁ・・・これは・・・」
急にハクの返答の歯切れが悪くなる。怪しい・・・
「何がついていたの?見せなさい!」
「あ、あぁ・・・」
隙を見てハクの手元に入ってたカード?を抜き取る
「なんだこれぇ!!?」
抜き取ったそのカードのような物はカードではなく写真だった。それも先ほどのブランの写真だ
裏を見ればネプテューヌの字で・・・
『やっぱりはっくんにはこれだよね!という事でこれあげるよ! byネプテューヌ((>ω)=☆)』
「・・・・・あのやろぉ、次あったら・・・」
ブランに握られたその写真は氷漬けにされ粉々に散っていく
「あぁ・・・」
ハクが散って行く残念そうにする
「・・・そんなにあの写真が欲しいのかよ」
「え?」
「わ、私が居るんだからい、いいだろ・・・」
(わああぁぁ!!何言ってんだぁぁ!!)
「ブラン・・・」
「いや!今のは何でもない!」
全く、私は何を言っているんだろう。言ったのは自分で間違いないんだが、とても自分の考えでいったように感じない。まるで誰かに口を操られているような
「よっと・・・」
「うわっ!」
突然、視界揺れ動く。床を踏んでいたはずの足も宙を舞う・・・ってこれは
理解するまで少し時間がかかったが私は今ハクに抱えられている。所謂お姫様だっこだ
「お、おい!」
「いやぁ、俺チョコだけじゃ足らないかな~」
「え・・・?」
「あれ、こんなとこにおいしそうなお姫様が居るな」
やめさせようとするがハクの芯を貫くような目に何も言えず、目を閉じてただただ顔を赤くする事しか出来ない
「ブラン?」
名前を呼ばれ目をあければ、月明かりに照らされたハクの顔がすごく近い
「・・・な、なに」
「ふっ、顔真っ赤」
「・・・当たり前だろうが」
ブランはそこまで言うと目を閉じる。それを見たハクも目を閉じて口づけをする
「ごちそうさま」
「・・・うるせぇ」
月明かりが二人の事を包んでいく。この瞬間がまるで永遠に続くかのように・・・・
r15ってどこまでいけんの?分からなくなってきた今日この頃・・・
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