《龍菜side》
トモエちゃん『
部屋を開けて見たものは、決して見たくないものでした。
土「しまったァァァァ!もう始まってるぅぅ!!録画予約すんの忘れてたァァァ!トモエちゃんんん!!」
あーあ、、、
土「!!」
あっ、気づきましたか…。
どちらかというと、こちらの存在に気づいてほしいです。
総「龍姉……これは、、、
面白そうですぜぃ。」
総悟、そんな黒い笑顔で言わないで……。
土「!!!」
龍「あっ……。」
土方くんと目があいました……が、彼の視線は既に別のところ、
―――ニタリ
そんな音が聞こえてきそうな笑みを浮かべている人にむけられていました。
土「……全ては刀を手に入れてからおかしくなった。この…妖刀をな。」
総「ブッッ……だはははは!!!」
一旦落ち着こうと、総悟をファミレスに連れてきて全てを話した土方くん、……そりゃあ笑いますよね。
土「信じてねーだろお前、信じるわきゃないだろお前。」
龍「信じるも何も、全て私が、今日一日で見たことばかりですよ。そんなヘタレた土方くんなんて、そう簡単に見れませんからね。」
土「仕方ねぇだろ。
人が誰しも持っているヘタレた部分が、
沖「土方サン、ヘタレを刀のせいにしちゃいけねーや。」
土「そうスよね。俺なんて元々こんな……」
ありゃりゃ、これは本当にやばいですね。
あの総悟でさえも、真面目に話を聞いてますよ。
総「するってーと、何ですかぃ?近藤さんとケンカしたのも、
土「……そうならいいんだがな。」
多分、そうじゃないんですよね……。
今大変なのは、土方くんがこのような状態になってることではなく……
龍「どうしてこのタイミングなんですかね〜、、、。」
伊東くんが来ている時に、土方くんがこのようになってしまったことなのです。
土「そういう事だ。“信頼は得難いが壊れやすし”って奴だ。既に十を超える局中法度を犯してる俺だ。明日にでも、伊東から切腹の申し渡しがきてもおかしかねーんだよ。」
仕事だと言って去って行く土方くん。
……土方くん、君の敵は伊東くんだけではありませんよ…。
総「土方サン、口止め料がありませんぜぃ?
焼きそばパンとジャンプ買ってこいよ、勿論お前のお金で。」
あぁ、総悟……。
笑顔だけじゃなくて、瞳まで真っ黒ですよ…。
青筋をうかべた土方くんが、
龍「総悟、16時30分から会議があるんだけど…」
ただ今16時です。
龍「一番近くのコンビニと屯所は、真逆じゃない、、、、?」
―――シーっっ
いやいや、そんな爽やか笑顔で『シーっっ』ってやられても……
土方くんごめんなさい。
私には
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近「遅いなトシの奴…、もうとっくに時間は過ぎてるぞ。大事な会議だというのに……。」
時刻は17時7分。
しかし、それもそのはず。土方は沖田にパシられているのだから。
龍「はぁ……、、、。」
全てを知っている龍菜も、ため息をつくことしか出来なかった。
そんな中、口を開く人物が一人、
伊「近藤さん、いい機会だ。僕は丁度彼のことを議題に出すつもりでいた。」
龍「………。」
伊「最近の彼の行動については、既に諸君も聞き及んでいるだろう。
自ら隊士達に、局中法度という厳しい規律を課しながらこれを破り、重役会議にも遅れるという失態…、
勿論、彼がこれまで真選組でどれだけの功績を上げてきたか…。
彼なしでは、今の真選組はありえなかったことも、重々承知している。だからこそ、あえて苦言を呈したい。
真選組の象徴ともいうべき彼にこそ、厳しい処罰が必要なのだ!
近藤さん!!ここは英d「まぁ、待ってください。」…!?」
高らかに語る伊東の言葉が遮られた。
その声の主は……
龍「その“処罰されるべき人”がいない場所で、話すことではないでしょう…。処罰するか、しないか……どちらであっても、決めるのは土方くん自身の前でお願いします。」
伊「……チッ、、、。」
落ち着いた静かな声……
それに隠された、異様な圧を持っていた。
近「……龍菜、、、」―――ガシャァァ!!
「「「「「「「「!!」」」」」」」」
突然崩れた会議所の麩、
土「ちゃーす!焼きそばパン買ってきたス!!沖田先輩っ!!」
そこに崩れるように倒れていたのは、“土方十四郎”。
いや……
龍「また、負けたんですか……、、、。」
既に彼であって、彼でない者。
土「すいません、ジャンプなかったんでマガジン……!?!?」
龍「気づきましたか?土方くん。」
異変を知っている龍菜が、誰よりも早く土方のもとに近づいた。
土「なっ……!?……!!……まさかっっ、、、!?」
龍「はぁ……、、、負けてる時間が長かったみたいですね…。」
土方は、総悟によってハメられたことに気づいた。そして……
土「(あいつら……組んでやかったのかァァァァァ!!!)」
…………。
今更気づいても、 時既に遅し。
伊「やはり、処罰の件は変わらないようだな。」
土「なっ……処罰、、、。」
伊「当たり前だ。多数の局中法度違反、重役会議への遅刻、加えてその理由が理由だ。
『切腹』が妥当であると僕は考える。」
切腹、という言葉にざわつく会議所。
近「まっ、待ってくれ。
確かに局中法度に背くことは、切腹もんだ。だが、トシの力はみんなが認めている!今ここで奴がいなくなれば、それこそ真選組は壊れちまうっ!その判断は、まだ早いんではないか!?」
伊「近藤さん!このまま彼を野放しにしておく方が、真選組が破壊の一途を辿ることになりかねない!!」
―――シュンっ
龍「そんな事はありませんよ。
まぁ、破壊したいと思っているなら、土方くんを亡きものにするのか手っ取り早くて楽ですね。」
伊「!?!?……いつの間に、、、。」
長い髪をなびかせて…、誰にも見えぬ速さで……、
龍菜はもめている伊東の背後に回り、誰にも聞こえぬ声で、話していた。
龍「近藤さん。
ひとまずここは、“無期限の謹慎処分”、ならびに“自宅待機”という事にいたします。」
伊「なっ!?!?……なぜですかっ!?一体、彼のどこに猶予を与える価値があるというのですか!?」
龍菜の判断に納得のいかない伊東が声を荒らげた。
龍「幕府からの決定事項とします。いいですね?」
その伊東を視線だけで大人しくさせたのは、
真選組統括最高責任者の坂本龍菜。
龍「…万事屋さんに、、、頼んでみますか……。」
その場を収めた女に、誰もが鳥肌を立てた。