更新、とろすぎてすいません。
そして、待っててくださった方ありがとうございます!
これからもスロー更新ですが、どうぞよろしくお願いします!
激しく煙をあげながら、暴走する電車、
近「すまねぇ、総悟。こんな事になったのは、全て俺一人のせいだ。
俺ァお前らに…トシになんて詫びればいいんだ…。」
先頭車両に向かっていたのは、爆発から逃れてきた近藤と総悟……
―――ガララ……ガシャンッ!!
だったが、総悟は乗る前に扉を閉めてしまった。
近「総悟!?何をやってる!開けろっ!!」
総「近藤さん、戦ってのは大将の首が取られたら負けてさァ。ここは引き下がっておくんなせェ。」
近「ふざけるな、開けろ!!」
そんな近藤の叫びも虚しく、総悟は先頭車両を切り離した。
総「だから言ったでしょ、アンタの悪い所は“人が良すぎるとこだ”って。
誰でも信じて疑おうとしねェ……、まァ、いつかはこうなると思ってやしたがねェ。」
離れていく先頭車両から、後ろの車両に飛び移る。
総「そんなアンタだからこそ、俺達ゃ集まったんだ。そんなアンタだからこそ、一緒にたたかってきたんだ。
そんなアンタだからこそ、命張って…俺の務めを護り抜くことご出来るのさァ。」
近藤の方を振り向き、笑う総悟は…
総「真選組一番隊隊長。剣となりて大将を守り抜くのが俺の務め。
それを、女に任せるわけにはいかねェんでさァ。」
そう言って、列車の中に入って行った。
近「総悟……。
おめーに死なれたら……、俺も、トシも……全員が悲しむんだぞっ!!
行くな……、そう一番強く思ってるのは……、お前がこれから行くもとにいる人だ……!!」
伊「あなたはもっと利口な方だと思っていましたが…。
沖田くんや近藤さんを逃がし、我々全員を一人で片付けるつもりですか?」
近藤と総悟を逃がし、龍菜と伊東らが残っていた。二十人以上いるであろう伊東派の者たち。
伊「残念だが、近藤は僕の計画通り……死ぬ。
ここにいるのは、僕達だけではない。」
龍菜のいる車両から見えたのは、鬼兵隊・河上万斉。
そんな絶望的な状況のはずのなかでも、笑顔でいる龍菜。
龍「すみません、伊東くん。実は私も一人じゃないんですよ。きっと、そろそろ……」
―――ドガーーーーーン!!!!!!
龍菜が言い終わるのと同時に、外で大規模な爆発が起きた。
龍「軍隊一つあっても潰すことの出来ない…、そんな心強い仲間がいるんですよ。」
伊「バカな……あれは……、、、!!」
煙の向こうから現れたのは、四つの影。
銀「御用改であるぅぅぅ!!てめーらァァァ、神妙にお縄につきやがれェェェ!!」
「「「「「ひっ…土方ァァァァァ!!」」」」」
「「「「「鬼の副長、土方十四郎だァ!」」」」」
万事屋一行と、車の上に構える土方の姿だった。
騒然とする列車内。
見ていた龍菜の顔も、心なしか安心してるように見えた。
―――ガンっ!!
龍「ん??」
ト「いってェェェェェ!!いってェェェェェ!!」
銀「てめェェェェ!少しの間くらいカッコつけてられねーのか!!」
ト「無理!!僕には無理だよっ!!怖いっ!!」
銀「仲間の士気を高めるには、副長健在の姿を、見せつけねーとダメなんだっつーんだよ!!」
それは、土方の……いや、トッシーの頭に木がぶつかった音だった。
龍「くくっ……ぶはっ、ははははっっ!!
いやー、トッシーはいつ見ても面白いですねー。」
龍菜の態度に、頭にきた伊東派たちが、イライラし始めた。
龍「あっ、放っておいてしまい、申し訳ありません。
そうそう、もう一つ訂正しておくべきことがありましたね。
あなたがた全員を
―――ガラっ!!
龍菜の後ろの扉が、勢いよく開いた。
龍「はぁ……、やっぱり来てしまったんですね。」
総「今の言い方からして、来ることは予想済みだったんじゃねェんですかィ?
俺ァ、自分の役割を果たしに来たんでさァ。例え龍姉でも譲るわけにはいかねェんでィ。」
龍「わかってますよ、譲られるつもりもありませんから。」
龍菜は、そう言って持っていたヨーヨーを器用に操り、電車の外側の天井に引っ掛け、
伊「なっ!?」
龍「さようなら、伊東先生。」
外へ消えて行った。
伊「フン…、例えあの人だろうと、今更動いたところでどうにもなりはしない。」
総「龍姉のことは、ずいぶん評価してるじゃねェか。」
伊「今やあの人だけだよ、私の考えを理解できる人は。」
総「ふん……。まぁお前らは、今後龍姉を見ることはねェ。
真選組局中法度第二十一条、敵と内通せし者これを罰する。……てめェらは全員、俺が粛清する。」
総悟の声だけが響く列車で、総悟の殺気がひしめき合う。
伊「ククククク、君の状況をよく理解するんだな。君たちの真選組は消えるのだ!!
奴を粛清しろ、僕は近藤を追う。もちろん、上に逃げた奴もだ。」
総「……。」
鬼兵隊、河上万斉が運転するバイクにまたがり、そこから去っていく伊東。
列車内では、数に任せて一人から放たれる殺気と戦おうとする隊士。
総「……真選組一番隊隊長として…、てめェらに最後の教えを授けてやらァ。
圧倒的に力の差がある敵を前にした時、その実力差を覆すには、数に頼るのが一番だ。」
「………、、、」
総悟の言葉で隊士たちの呼吸が、落ち着いていく。
総「呼吸を合わせろ、心体ともに気を練り、最も充実した瞬間……
一斉に斬りかかれ。」
―――ワァァァァ!!!!!!!!!!!!!!!!!
総「そして……」
―――バガァァァァァァア!!!!!!!!
龍「……。」
総「死んじまいなァ。」
外に放り出された者、中で息絶えてる者……その真ん中で怪しく微笑んで舌を出す総悟がいた。
総「真選組を守ってくれた人に、手ェ出そうとしたことが、てめェらの間違えでさァ。
近藤さんももちろんだが、……龍姉もでィ。」
龍「……。」
沈みかけの夕日が、総悟の乗っている車両の上に立っている龍菜を照らしていた。
総悟が倒した瞬間も見ていた、龍菜。
龍「……強くなりましたねぇ…、総悟。」
「副長、敵は俺達が相手します!!そのスキに局長を救い出してください!!」
銀「オイ聞けぇぇぇ!ハゲェェェ!!」
龍「……ハハ、、、。」
遠くに、依頼金を払いたくないばかりに、万事屋の話を全く聞かない隊士たちが見えた。
龍「さてと……、次はあちらに行きますか、」
―――伊東を……止めるために。
龍「もうすぐ会いに行きますよ、…………。」
―――黒幕を……追い詰めるために。
輝く沈みかけの夕日は美しくもあり、また、妖しくもあった。
ここの総悟のシーンは、本当に大好きなんですよねー♡