いろは(八幡お兄ちゃん )八幡(俺はいつからお前のお兄ちゃんになったんだ...?)(題名を変える予定です。内容は変えません)   作:@まきにき

11 / 43
皆さんこんにちわ!@まきにきです!いろは登場すると言うことでいつもより早すぎる投稿になってしまいました...なんか、いろは書いてると他のキャラより頭の回転が早い気がします...ということで、久しぶりのいろは登場楽しんでもらえると嬉しいです!


手紙といろは...悲しい現実

 

由比ヶ浜の依頼をこなして少々疲れていた、次の日別段何事もなく終わり家に着いた俺はソファーの上で疲れを癒していた。

 

すると小町が帰ってきた。

 

小町「ただいまー」

 

 

小町「あれー?お兄ちゃんどうしたの?風邪?」

 

八幡「あーちょっと働きすぎてお兄ちゃん筋肉痛なんだ、良ければマッサージをお願いしたいんだが」

 

小町「うんー別に良いよーあ、でもちょっと待ってね、郵便受けにハガキとか、結構きてたからそれ見てご飯の支度して、ご飯食べてからねぇー」

 

八幡「おぉ、そうかい、いつもすまないねぇー」

 

小町「お兄ちゃん、それは言わない約束だよぉー」

 

そんな感じに、小町と話していると急に小町が叫び声をあげた。

 

小町「おおおおお、お兄ちゃん!!」

 

八幡「ん?どどうした小町、いきなり大声だして」

 

小町「お兄ちゃん!いろはちゃんから手紙きてるよ!久しぶりだなぁー」

 

八幡「ん?いろは?小町よそれは誰だ?お前の友達か?」

 

え?お兄ちゃん何言ってるの?確かに8年ぶりのことだけどお兄ちゃんにとっても大切な記憶のはずだよ?お兄ちゃんの顔はほんとに、誰だか分かっていないという顔をしており、小町は嫌な予感がしていた。

 

小町「ねぇ?お兄ちゃん、8才の頃のこと覚えてる?」

八幡「ん?8才の頃のこと?うーん...痛っ、悪い小町なんか頭が割れそうに、痛っ...」

 

そっか、お兄ちゃん...あの事故の影響で、忘れちゃったんだね、あのときのこと、あの日のこと、いろはちゃんのこと...

 

小町「」ポロ

 

八幡「こ、小町?何で、泣いてるんだ?俺が泣かした....のか?」

 

小町「え?あ、いやごめんね、違うよ、お兄ちゃんのせいじゃないよ...」

 

小町「ごめんね、お兄ちゃんちょっと、この手紙読みたいから、小町少し自分の部屋にいってるね」

 

そう言うと、小町は、駆け足で自分の部屋に駆け込んだ。俺は何故だが分からないが体中を罪悪感で、金縛りのように動けないでいた。

 

可愛くデコられた手紙を小町は丁寧に開けて中身を見た。

 

「「拝啓小町ちゃん、八幡お兄ちゃん

 

いままで、連絡を入れることが出来なくてほんとうに、ごめんなさい、でも、下手に連絡をすれば、会いたくて自分が可笑しくなりそうだったので、連絡出来ずにいました。いや、連絡しなくても会いたくてしかたなかったんですが...まず、小町ちゃん、あのときは、せっかく譲ってくれたのに、小町ちゃんの、期待を裏切り本当にごめんなさい、あのときに謝らなければいけなかったんだけど、勇気がでなかった、私を許してください、そして、八幡お兄ちゃん、あのとき、行けないという、電話すらかけれなかったこと、本当にごめんなさい、何度も八幡お兄ちゃんに、電話しようと思ったんだけど、電話する勇気がでなかった私を許してください、二人はこんな事をしてしまった、私をもう許してはもらえないかもしれませんが、もしも、叶うことなら、後1年後にまた千葉に戻るので会って話をしてくれると嬉しいです。私は今でも小町ちゃんと、八幡お兄ちゃんが、大好きです。許してくれるのであればですが、LINEのIDと、電話番号を載せておくので、連絡してくれると嬉しいです、かなり、自己中で、不躾で、最低だとは分かっていますが...私にもう一度チャンスをください、お願いします。」」いろはより

 

 

私は泣いていた、この手紙の内容を見て、いろはちゃんは、ずっと9年間もこのことに悩み私達に嫌われていないんじゃないかと、思っていて、とても辛いことが伝わってきた。

 

 いろはちゃんが、悪いわけではないのにそれでも自分を責めて...私は付属していた、紙を取りだし、急いでいろはちゃんに、電話をかけた、泣き声になるだろうけど関係ない、今すぐにいろはちゃんにお礼と...ちゃんと怒ってあげなきゃいけなかったから、私達がいろはちゃんを、嫌うことなんてあるわけがないんだから!

 

Prrrr「こんな、レプリカは、いらないー本物だけでいい~」

 

私の携帯の電話が鳴っていた、私はあの手紙を、送ってからもしかしたら、私を許してくれて小町ちゃんから連絡が来たのではと思い電話にでると大抵裏切られた、私の友達から聞いただとか、好きですとか、ほんとにどうでも良い電話しかかかってこなかった。

 

また今日も、と思いながらも、電話に出た。

 

いろは「はい、もしもし、いろはですが」

 

いろはちゃんの声は8年前に比べると少し大人っぽくなっており、でもあの頃に聞いていた声と同じで優しい声だった、そしてその声を聞いてしまった、私はまた涙を堪えきれなくて泣きながらもいろはちゃんに、言わなければいけないことを言おうと思った。

 

小町「・・・い、いろはちゃん」

 

この声、8年前にも聞いたことがあり、私がいままで待ち望んでいた声、私の大好きな声、小町ちゃんの...声だ、私はそれが分かると口元に手をおいて必死に涙で声が掠れているのをばれないようにしながら電話に答えた。

 

いろは「こ、小町ちゃん?」

 

小町「い、いろはさーん、ずっと、ず、グズ、ずっと、話したくて、会いたくて....、グス....いろはさーん」

 

小町ちゃんは泣いていた、こんな私のために涙を流してくれている、裏切った私に、ずっと会いたかったと、話したかったと言ってくれた、私は涙を堪えきれずその場にへたりこんだ。

 

いろは「な、なんで...グス、あのときに裏切った私をゆる....してくれたの?」

 

そうだ、私はいろはちゃんを、怒らなければいけなかったんだ、嬉しすぎて忘れていた。

 

小町「いろはちゃん、私は今とても怒っています」

 

そうだよね、そりゃ、怒ってるよね....

 

いろは「・・・うん」

 

小町「でも、それは裏切られたとか、そういうのじゃありません!私は...わた、し、いろはちゃんとずっと、会いたくて、離れたくなくて、やっと、話せるようになったのに...なのに、許してくださいって、どうゆうことですか!あのときのことは、いろはちゃんには何も責任はないんです、それにいろはちゃんのお母さんから、大体の話はあの日に聞かせてもらいました」

 

え?お母さん...から?そんな話は1度も...

 

小町「ですから、私はいろはちゃんのことを、許してないなんて、あるわけないじゃないですか!だって、だって、私も...私もいろはちゃんのこと昔から今も大好きなんですから!もう、そんな悲しくなるようなこと言わないでください...」グス

 

私は、今さっきまでは嬉しさと、期待そして恐怖心や、罪悪感に押し潰されて泣いていた、でも今は嬉しさだけで泣いていた、何度も何度も泣きながら、うん、うんと小町ちゃんに、頷く、ごめんね、小町ちゃんこんな反応しかできない私を許してね?今とても幸せで嬉しすぎて他に、言葉が出てこないんだ...

 

いろは「・・・小町ちゃん」

 

小町「はい、なんでしょう、いろはちゃん」

 

いろは「来年私はまた千葉に戻ります、そしたら、そしたら...」

 

私はまだこれから先を言うのが怖かった、小町ちゃんは優しい、だから拒絶なんてされないって分かってる、でももし、もしも拒絶されたら、私はたぶんもう、立ち直れないだから、喉が乾いてしまって、その先を言わせないように体が抵抗してくる。

 

小町「いろはちゃん、私からも1つお願いがあります!」

 

いろは「?」

 

小町「いろはちゃんが、戻ってきたら、小町とまた、沢山遊んでくださいね!」

 

小町ちゃん...私が言いたかった事を言えない私の代わりに言ってくれた。1つ年が下で誰よりも可愛くて、私にとっては妹みたいな存在の小町ちゃん、今私の中で小町ちゃんは、昔よりも大きい存在になっていた。私は泣きながら頷くことしか出来なかったが、会ったときに沢山感謝をしようと心に決めていた。

 

いろは「うん、うん...ありがとう、小町ちゃん」

 

そのあと少し落ち着いてきたので八幡お兄ちゃんのことを聞こうと思った。

 

いろは「あ、あのね小町ちゃん」

 

小町「はい、何でしょう?いろはちゃん」

 

いろは「は、八幡お兄ちゃんは、今どうしてる?」

 

私は言いながら語尾にいくにつれて、声が小さくなっていくことに気ずいていた、誰かと付き合っているのではないかと不安だったからだ...

 

小町「あ、えーと」

 

小町ちゃんは、心底答えにくそうにしていたので、私の予想は当たったのかと思っていた。

 

いろは「・・・そっか、まぁ八幡お兄ちゃん世界一かっこいいし、優しいもんね、そりゃね...」

 

小町「いえ、あの兄に彼女はまだいませんよ?」

 

あれ?いないの?だったら、なんであんな反応を?

 

小町「え、えーとですねちょっと、言いにくいですが、説明しますね」

 

そう言うと、小町ちゃんは何があったのか説明してくれた、事故の事、その事故で八幡お兄ちゃんは、私の事を忘れてしまった事、私は胸が苦しくなった、呼吸もしにくくて、どんどん息が乱れてくる。

 

いろは「・・・そっか、私の事忘れちゃったんだ....」

 

小町「で、でもですね、医師の話では記憶は戻る可能性もあるといっていたので、もしかしたら...」

 

小町ちゃんも、辛いのに、私は何一人でたそがれているんだ、しっかりしなくちゃね、それに...

 

いろは「小町ちゃん、私頑張るから八幡お兄ちゃんに記憶がないなら、私を好きになってくれるように頑張るから、だから、また皆で遊ぼう...ね?」

 

小町「い....いろはちゃんーうぅ、あ、ありがとうございます」

 

それから、私たちは日が変わるまで話して話ながらそのまま、眠りにつくのであった。

 

 

八幡「いろは、いろはか...小町の言い方だと俺も知ってるやつなのか?いろは・・・一色?ん?なんで俺今一色って....っ!何だよ、何で涙なんて、出てくんだよ、わけわかんねぇよ....」

 

八幡も、そのまま部屋にいき布団に潜り込んだ。

 

 




早くいろはと、八幡を会わせたいですが...色々考えたので、実際に二人が会うのはもう少し先になります。

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。