いろは(八幡お兄ちゃん )八幡(俺はいつからお前のお兄ちゃんになったんだ...?)(題名を変える予定です。内容は変えません)   作:@まきにき

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皆様こんばんわ!@まきにきです!この頃、この小説を書いていると、私もこんな...いえ、ここまでドロドロしてなくていいのですが....青春を送りたかったなぁーて思います。


一色いろはは、諦めない!

 

一色の前で、由比ヶ浜から頬にキスをされた俺は、翌日になっても、一色と上手く話をすることは、できていなかった。

 

 

翌日、朝に俺を起こしてくれたのは、小町だった、小町は何も聞かずに、俺を起こして、朝食できてるからと言って、俺の部屋からでていった。

 

俺は、あの出来事のことを、甘くとらえていた、翌日になれば、一色とは、いつも通りに、なると思っていたからだ、しかし...現実は、そこまで甘くはなかった。

 

朝、俺を起こしに来てくれたのは、小町だったからだ。

 

八幡「・・・ハァ」

 

リビングに、朝食を食べに行くことが、こんなにも、憂鬱に思う時が来るとは、思っていなかった...しかし、なら、俺はあの時...由比ヶ浜が俺の頬にキスをしてきたとき、俺は...一体どういう反応をすれば、こんなことにはならなかったのか、何回考えてみても、俺には、分からなかった。

 

八幡「とりあえず、朝食を食いにいくか....」

 

俺は、ベットから重い体を起こして、ゆっくり、リビングに向かった。

 

リビングに着くと、既に一色と、小町はイスに座って俺が来るのを待っていた。

 

小町「お兄ちゃん、遅いよ、中々来ないから、先に食べちゃおうかと思ったよ」

 

八幡「・・・あ、あぁそうか、悪かったな」

 

いろは「」

 

一色は、何も俺に言ってくれなかった、いつもの、おはようございますもなければ、いつもみたいに、からかってくることもない、俺は、何か大切な物を失ってしまったんじゃないかと、やっと、昨日の事がどれ程のことをしてしまったのかを、ようやく理解した。

 

 

誰も、喋らない朝食が終わり、一色は、1人で、小町の部屋に戻った。

 

小町「ハァ...てことで、お兄ちゃん、昨日何があったの?」

 

小町が、一色が部屋に入るのを確認してから、俺に昨日の事を聞いてくる。

 

俺は、正直話すか、話さないか迷っていた、少なからず、小町にも迷惑をかけている....だが、由比ヶ浜のことを、あのことを小町に話すのは、何か違う気がしたのだ。

 

八幡「・・・別に」

 

だから、俺はこんな言葉を返すことしかできなかった。

 

小町「お兄ちゃん、お兄ちゃんが言いづらいことなのは、何となくその顔を見たら分かったよ、でも、でもね...妹にも、小町にも話せないようなことなの?」

 

八幡「・・・すまん」 

 

俺は、この時、自分が心底情けなかった、今の現状を作ってしまったのは自分で、小町を捲き込んでしまっている、そして、一色いろはをあんなにも、傷つけてしまっている、なのに、自分には、何をすればいいのか、何をすべきなのか、全く分からないからだ。

 

小町「そっか、小町にも言えないことなんだね...でも、お兄ちゃんが何かやったことなの?」

 

八幡「」

 

俺は、無言でいることしかできなかった、頷くことや、首を横にふることはできたはずなのに、体は動かなかった。

 

小町「お兄ちゃん...少し、色々抱えすぎなんじゃないの?」

 

八幡「いや、俺は...」

 

小町「お兄ちゃんは、優しいからね、たぶん誰かの為に今その誰かを庇っているから話せないんだよね」

 

八幡(違う、それだけは違う、俺は...誰かの為に、やってるんじゃない、話せないのは、あくまで自分のため、俺は)

 

小町「もう、いいんだよ、お兄ちゃん...誰かの為に何かを捨てようとしなくても」

 

八幡「小町、違う...違うんだ、俺は優しくなんてない、俺は、サイテーで、自分のために、自分のためだけに、やってるんだ、誰かの為に動いてるんじゃない...」

 

小町「お兄ちゃん、私が何年お兄ちゃんの妹やってると思ってるの?お兄ちゃんのことくらい全部分かってるよ」

 

小町は、俺の手を握ってくる。

 

小町「お兄ちゃんの、守りたいこと、小町には分からない、でも、何かを誰か大切な人を守ろうとしてるのは分かる、それは、きっと、いろはちゃんや、結衣さん」

 

八幡「お、俺...は」

 

小町「お兄ちゃん、何があったのか話さなくてもいい...でも、でもね...小町、いろはちゃんと、このままなんて...嫌、だよ....せっかく、せっかく...また「そうだな」?」

 

八幡「せっかく、また昔みたいに会えるようになったのに、こんなんじゃ、嫌だよな」

 

小町「お、お兄ちゃん!?き、記憶...」

 

八幡「あぁ、少し前にな」

 

小町「な、なんで戻ったの教えてくれなかったの!!」

 

八幡「い、いや...いい忘れてたんだよ...」

 

小町「もう...でも、良かった、記憶戻ったんだね」

 

八幡「あぁ」

 

小町「・・・お兄ちゃん、小町からのお願い、いろはちゃんと、ちゃんと仲直りして...」

 

八幡「あぁ、俺には、一色に...いや、いろはに8才のときの誕生日で借りがあるしな」

 

小町「・・・お兄ちゃん?」

 

八幡「小町からのお願いなら、聞かない訳にはいかないしな」

 

小町「お兄ちゃん!」

 

八幡「いろはと、話してくる」

 

小町「うん!」

 

俺は、覚悟を決めて、小町の部屋をノックする。

 

一色からの、返事はなかった。

 

八幡「い...いろは!話したいことがある...開けてくれないか?」

 

しばらくすると、扉が少し開いた。

 

いろは「・・・はい」

 

八幡「いろは、まずはお前に謝りたい....本当にすまない」

 

いろは「何で謝るんですか...」

 

八幡「俺は、昔の記憶が戻ってる」

 

いろは「・・・知ってました」

 

八幡「え?」

 

いろは「だから!そんなの知ってましたよ!私は...私は、先輩とずっと一緒に...いたんですから」

 

八幡「・・・いろは」

 

いろは「でも、この前のことを謝ろうとしてるんじゃなくて良かったです」

 

八幡「あぁ、あのことを謝るのは違うと思ったんだ」

 

いろは「はい、もしあのことでしたら、私は、先輩に失望するところでした」

 

八幡「アハハ....」

 

いろは「でも、記憶が戻ってるって言ってくれたのは、少し嬉しかったです...」

 

八幡「・・・いろは」

 

いろは「先輩...」

 

八幡「なんだ?」

 

いろは「あの...その、私もすいませんでした」

 

八幡「いや、お前の方こそ悪いことしてないだろ」

 

いろは「そうじゃないんですよ、先輩、私あれから、ずっと先輩のこと避けてて...雰囲気とか、悪くしちゃってて...」

 

八幡「あぁ、そのことなら、小町に言ってやってくれ、あいつが、一番お前のこと心配してたからな」

 

いろは「そうですね...小町ちゃんには、ちゃんと後で言うことにします」

 

八幡「頼む」

 

いろは「あの、ところで先輩」

 

八幡「ん?」

 

いろは「私との約束覚えてますか?」

 

八幡「ん?あぁデパートに行くってやつだろ、覚えてるが、それがどうかしたか?」

 

いろは「はい、あの...明日でもいいですか?」

 

八幡「明日か、特に予定もないし...いいぞ」

 

いろは「ありがとうございます♪先輩」ニコ

 

八幡「やっと、いつものいろはに戻ってくれたな」

 

いろは「な、何を言ってるんですか!?」

 

八幡「いや、なんかな、お前にあんな風に避けられてると、かなりきつかったから、良かったなって」

 

いろは「な、なななにを!」

 

八幡「ん?どうした、いろは」

 

いろは「はっ!まさか今口説こうとしてましたか!?1度落としてから、また、上げてなんとか効果みたいなのを使って落としてみれば、案外簡単に落ちるんじゃないかーとか、考えが甘いので、良い雰囲気の時に出直してきてください、ごめんなさい」

 

八幡「・・・俺は、昔から何回お前にフラれればいいんだ?」

 

いろは「さぁ?何回でしょうね?先輩♪」ニコ

 

八幡「それじゃ、俺はもう自分の部屋に戻るわ」 

 

いろは「せ、先輩、待ってください!」

 

八幡「ん?どうかしたか?」

 

いろは「あの、べ、勉強を教えてください...」

 

八幡「あいよ」

 

俺は、昔から他人のために、働きたくないと思っていた、常に楽をしたいと思っていた...でも、いまは、こうして一色のために、勉強を教えてることを、素直に楽しいと思う自分がいた。

 

一色と仲直りをして、夜まで勉強した、俺達は、勉強を終えたあと、二人で小町の前で、土下座をした、小町は「良かった」と言って泣きながら、俺達二人に抱きついてきた、俺は、また小町に感謝してもしきれない借りを作ってしまったなと思いながら、心の中で(ありがとう)と感謝をして、1日を終えた。

 

 

        次の日

 

いろは「おはようございます♪先輩!」

 

八幡「あ、あぁおはよう」

 

いろは「エヘヘ~先輩♪」ニコニコ

 

八幡「あ、あのーいろはさん?あなたは今何をやっているのでしょうか?」

 

今、いろはは、俺と同じ布団の中に、入ってきていた。

 

いろは「先輩が中々起きなくて、寒くなったので、お邪魔しました♪」

 

八幡(ま、まずい...俺はこれでも健全な男子高校生だ....朝のそれも、寝起きのベットの中とかほんとにやばい)

 

八幡「え、えーと、その...もう起きたので、布団から出てもらえると...」

 

いろは「えーでも~」

 

八幡「いや、起きたから!大丈夫だから!」

 

いろは「そうですか~、それなら、一緒にいきましょう!先輩♪」

 

一色は、俺の手を掴んで布団から出そうとしてきた。

 

八幡「ま、待て!いろは、すぐに、すぐに向かうから、頼むから先に行っててくれ....」

 

いろは「はぁ、何故かは分かりませんが、その方が、良さそうですね、それでは!リビングで待ってますね!」

 

八幡「た、助かった.....」

 

あと少しで、比企谷八幡の人生は終わりを迎えていただろう....。

 

俺は、しばらくして、ようやく布団から出て、リビングに向かった。

 

小町「もう!お兄ちゃん、遅いよ!」

 

いろは「そうですよ~すぐ来るって言ったのに中々来ませんし~所で何でこれなかったんですか?」

 

八幡「いえ、これには色々と、深い...マリアナ海溝よりも、ふか~い、理由があるんですよ...それに、先に飯なら食べてて良かったんだぞ、待ってなくても」

 

小町「それは駄目だよ、お兄ちゃん、お兄ちゃんも一緒に食べなきゃ意味ないもん!あっ!今の小町的に超超ポイント高い♪」

 

八幡「・・・はいはい、高い高い」

 

いろは「あ、あの先輩」

 

八幡「あぁそうだ、いろは、飯食い終わったら、着替えて、行くか」

 

いろは「はい!」

 

八幡「小町も「小町は、今日忙しいので、いけません、なので、お二人で行ってきてください!」お、おう」

 

いろは「流石小町ちゃん!」ボソ

 

八幡「そんじゃ、いろは、二人で行くか」

 

いろは「はい!先輩♪二人で行くなんてまるで、デート見たいですね♪」ニコニコ

 

八幡「い、いや別にそんなことないだろ」

 

小町「まぁまぁ、小町も今日は、夕方くらいまで帰りませんし、ゆっくりしてきてくださいね♪」

 

いろは「うん!ありがとう、小町ちゃん♪」

 

そのあと、ご飯を食べ終わり、俺と一色は着替えて、デパートに向かうことになった。

 

八幡「そんじゃ、小町行ってくる」

 

いろは「小町ちゃん、行ってくるね♪」

 

小町「はい!ごゆっくり♪」ニヤニヤ

 

しばらく、歩いて駅に着いたので、電車に乗ることになったのだが...。

 

いろは「・・・こ、混んでますね」

 

八幡「お、おう....」

 

電車が来て乗り込むと、次の駅から人が急に増え出したのだ、どんなに、身を小さくしても、隣の人に当たってしまうような状況だった。

 

八幡「いろは、ちょっと来い」

 

いろは「え!?せ、先輩?」

 

俺は、一色の手を掴み、電車の扉の所まで一色を移動させ、一色に、他の人が当たらないように、後ろは、扉、前は自分で塞いだ。

 

いろは「せ、先輩...その、あ、ありがとうございます」カー

 

八幡「い、いや、その...すまん」

 

扉の所まで、来たのは良かったのだが、思った以上に混んでいたため、バランスがとれず、一色とは、密着して、一色の後ろの壁に手をおいて、バランスを取っているのだが...。

 

いろは「これって、壁ドンですかね」

 

八幡「す、すまん...」

 

いろは「いえ、構いませんよ」

 

八幡「え?」

 

いろは「先輩なら、私は構いません」

 

八幡「い、いろは...」

 

いろは「先輩...」

 

俺は、後ろの客から押されて、少しずつ、一色と顔が近くなっていく、一色と密着しているため、一色の温もりが直に俺に伝わってくる、それに、一色から匂ってくる、一色の良い匂いで、少し変な気分になっていた。

 

一色の目を見ると、虚ろになっており、息づかいも荒くなっていく、そんな、一色とどんどん唇が近づいていき、お互いの息づかいが相手に届いた時、「次はー次はー駅ーおおりのかたは、大変混雑しておりますので、気を付けながらおおりください」という、車掌さんの声で我に返った。

 

八幡「あ、こ..ここだったな、降りるの」

 

いろは「え、ええ!そうですね♪先輩!」

 

八幡(お、俺は今何を考えていたんだ...)

 

いろは(ドキドキした....もう少しで、キスされそうでした....もう!あそこで、邪魔が入らなければ....)

 

電車の扉が開いて、俺は慌てて一色の手を掴み、駅のホームに出た。

 

八幡「す、すごい...混んでたな」

 

いろは「え、ええ、私もあんなのは初めてでした...」

 

八幡「ハァ...なんか、疲れたし、どうする?帰る?」

 

いろは「帰らないですよぉーまだ、何もしてないじゃないですか~」

 

八幡「ハァ....それじゃあ、行くか」

 

いろは「はい♪」

 

 

俺達は、そのあと喉が乾いたので、自販機で、俺は、マッカンを買って、一色はミルクティーを買った。

 

八幡「ハァ...やっぱり、マッカンだなぁー」

 

いろは「それ、そんなに美味しいんですか?」

 

八幡「当たり前だ!千葉県民は、皆マッカン好きなんだよ!むしろ、マッカンのない千葉なんて、カレーに福神漬けがないようなもんだ」

 

いろは「そ、その例えはどうかと思いますが...そうですか、そんなに美味しいなら少し私にも飲ませてください」

 

八幡「いや、これはもう俺「いただきます♪」・・・あ」

 

一色は、俺が言う前に、マッカンを奪い取り、そのまま自分の口にもっていった。

 

いろは「うわー甘っ....」

 

八幡「勝手に飲んでおいて、すごい言いようだな、おい」

 

いろは「もう、いいです...これ返します」

 

八幡(いや、そんな口つけたもん、飲めるわけねぇだろ...)

 

八幡「いや、俺はもう...」

 

いろは「ん?あぁそれなら、ミルクティーをどうぞ」

 

俺が中々受け取らないと、一色が半分まで飲んだ、ミルクティーを俺に渡してきた。

 

八幡「いや、おい...」

 

いろは「いや~先輩もこれ、甘すぎて、飲むの嫌だったんですよね?ですから~はい♪」

 

八幡「いや、そうじゃなくて...お前、飲みかけ....」

 

いろは「・・・わ、私は別に気にしませんよ?」

 

八幡「いや、俺は気にするんだよ...それに、そんなの飲んだって味分かんなくなるだろうが...」

 

いろは「先輩らしいですね」

 

八幡「・・・俺らしい...か」

 

いろは「ん?どうしました?先輩」

 

八幡「いや、何でも...それより、もうそろそろ、デパートつくぞ」

 

いろは「ん?あ!先輩!見えてきましたよ!」

 

八幡「あ、ああ...そうだな」

 

いろは「元気ないですね~」

 

八幡「なんか、嫌な予感がしてな....」

 

いろは「まっ!そんなこと良いですから早く行きましょう!」ダキ

 

八幡「お、おい...いろは」

 

一色は俺の腕に抱きついてきた。

 

いろは「とりあえず、服を見に行きましょう!」

 

八幡「・・・そうだな」

 

俺は、女子用服専門店の試着室の前で2時間による一色のファッションショーで感想を聞かれ、周りの女性客には、不審者を見るような、目で、俺は見られつづけ今は、デパートのサイゼの中で、机に顔を埋めていた。

 

いろは「先輩~大丈夫ですか?」

 

八幡「あ、あぁ大丈夫だ...たぶん」

 

いろは「かなり、きつそうですね...」

 

八幡「あぁ、でも、別にいろはのせいじゃないからな、ただ、周りの女性客の目が怖かったというか...」

 

いろは「そうですか♪」ニコ

 

八幡「・・・てか、なんで、いろは...俺の隣に座ってるの?向かい側でも良かったんじゃ」

 

いろは「先輩、疲れてるようでしたし、まぁ~気にしないでください♪」

 

八幡「・・・はぁ」

 

陽乃「あれ~比企谷君じゃんーひゃっはろ~」

 

俺は、この時今日の嫌な予感がこれであることがすぐに分かった。

 

八幡「・・・陽乃さん」

 

いろは「あなたは~一体誰ですか~?」

 

陽乃「ん?私もあなたのことは知らないな~あー!比企谷君まーた、違う女の子と一緒に、いるなんて~雪乃ちゃんに、ばらしちゃうぞー?」

 

いろは「あなたは、誰なんですか?」

 

八幡「この人は...雪ノ下陽乃さん...雪ノ下雪乃のお姉さんだ...」

 

いろは「あの、雪ノ下先輩の...」

 

陽乃「そっ、私は雪ノ下陽乃、比企谷君とは、彼氏彼女の仲だから~」

 

八幡「違います」

 

陽乃「えー比企谷君、つれない~」

 

そう言いながら、陽乃さんは俺達の向かい側に座ってくる。

 

いろは「同席を認めた覚えはありませんが」 

 

陽乃「うん、だって同席をお願いしてないもの、それに、別に私はあなたと同席したいわけじゃないもの、あなたの許可は必要ないわ」

 

いろは「グッ...で、でも!」

 

八幡「いろは」

 

いろは「!?」

 

俺は、一色の手を握り落ち着かせる。

 

八幡「陽乃さん、何の用があってきたんですか?」

 

陽乃「今日が何の日か覚えてる?」

 

八幡(今日は、1月の3日...つまり、雪ノ下雪乃の誕生日だ....それで、この人は来たのか..本当にどれだけシスコンなんだよ...)

 

八幡「雪ノ下の誕生日ですね」

 

いろは「え!?」

 

陽乃「そ、覚えているのなら、いいわ、それじゃあね、比企谷君♪」

 

いろは「せ、先輩...良かったんですか?」

 

八幡「・・・あぁ良いんだよ、あいつは、どうせ、来れないしな」

 

いろは「・・・そうですか」

 

八幡「もう、遅くなってきたし、そろそろ帰るか?」

 

いろは「・・・はい」

 

帰りの電車の中では、二人とも、無言だった、お互いになんて言えばいいのか分からなかったからだ。

 

あと少しで、うちに着くという所で一色に声をかけられた。

 

いろは「・・・先輩」

 

八幡「どうした?」

 

いろは「ちょっと、公園に寄ってもいいですか?」

 

八幡「あ、ああ、いいけど」

 

俺達は、すぐ近くの公園のベンチに座った。

 

いろは「ハァ...なんか、あの人すごい人ですね」

 

八幡「アハハ....そこは、本当に同感だな..」

 

いろは「あの、先輩...」

 

八幡「なんだ?」

 

いろは「私、先輩が、結衣先輩とほっぺでしたが、キスをしたの、すごい嫌....でした、胸がとても痛くて、痛くて...」

 

八幡「」

 

いろは「先輩は、結衣先輩のこと好き....ですか?」

 

八幡「・・・分からない」

 

いろは「そうですか....」

 

そのあと、またしばらく沈黙が続いて、その沈黙を破ったのは、一色だった。

 

いろは「やっぱり、待ってても、ダメですね....」

 

八幡「何が?」

 

いろは「待ってても、何も変わりそうもありませんから、私は...いえ、私も自分からいくことにしました♪」ニコ

 

八幡「それってどうい!?」

 

俺は、言葉を最後まで言えず、一色にキスされた、由比ヶ浜とは違い、口と口で。

 

いろは「先輩、私....初めてです、先輩が」

 

八幡「・・・い、一色....お、俺だって初めてで...」

 

いろは「先輩のファーストキス、いただきです♪」ニコ

 

俺の、心臓は一色の顔を見て鼓動を早くした、少し顔を赤らめて、笑ったその笑顔に俺は魅とれてしまっていた。

 

八幡「い、いや...えと」カー

 

俺の顔も、どんどん赤くなっていくのが分かる。

 

いろは「それでは、先輩、あの...先に帰ってますね♪」

 

八幡「・・・いろは」

 

俺は、その場に1人で取り残された、一人になった俺は、これからのことを考えようとしたが、あまりに、自分には経験がないことばかりで、この問題は、明日の俺に任せようと、現実逃避をするのであった。

 

 

 

 

 

 

 





次回は、ようやく、休みが終わり、学校が始まります!

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