いろは(八幡お兄ちゃん )八幡(俺はいつからお前のお兄ちゃんになったんだ...?)(題名を変える予定です。内容は変えません) 作:@まきにき
ご指摘をいただき、アメリカの学校の卒業の過程が日本と異なっていたので、修正します、ご指摘ありがとうございます!
修正 雪乃「よくそんな特例が認められるのかしら?」
雪乃「そう、確か...アメリカと日本では、卒業の過程が違っていたわね」
小町「・・・38.0度って....」
八幡「・・・ゴホ....悪い」
結衣「ヒッキー、大丈夫?」
いろは「先輩~流石にこの時期に、リビングのソファーの上で寝るのは、無理がありましたね」
雪乃「まさか、本当にリビングで寝るとはね....」
八幡「仕方ねえだろ....俺の部屋に、お前らが寝てんだから」
結衣「でも、旅館でも一緒だったし、今更って感じはあったけどねー」
いろは「結衣先輩ー」ニコ
結衣「い、いろはちゃん?」
いろは「その話、詳しく後で教えてくださいね♪」
結衣「あー、いや、うーん....ゆきのん」
雪乃「ハァ....一色さんには、私から後で話すわ、でも今はそれより」
小町「お兄ちゃん、流石にこんなに熱があるんじゃ、学校無理だから、今日はお休みだね」
八幡「・・・ああ」
結衣「あ!そうだ、ヒッキー、私が今日1日看病してあげるよ!」
雪乃「由比ヶ浜さん、あなたも今日学校があるのよ?」
結衣「あ、そうだった....」
小町「んーでも、この状態で、一人にさせとくのもあれですし....お兄ちゃん、小町、学校休もっか?」
八幡「いや、良いよ、一人でもなんとかな「いやいや、皆さん、私がいますから」」
結衣「え、でも、いろはちゃんも学校あるでしょ?」
いろは「いえ、私の通っていた、学校はアメリカですし、それに、もう単位は取れていましたので、先に卒業させてもらいました♪」
雪乃「そう、確か...アメリカと日本では、卒業の過程が違っていたわね」
いろは「そうなんですよ♪」
小町「うーん、でも、小町的には、いろはちゃんと二人っきりというのも、色々と心配なんですが....」
結衣「そ、そうだよ!ヒッキーが襲ってきたらどうするの!?」
八幡「おいこら、何で俺が襲うの確定なの?どう考えても、襲うのとか、体力的に無理だからな?」
結衣「それじゃあ!安心だね!」
小町「いやー襲われたときに、拒否する力も無いってのはなー....」ボソ
いろは「大丈夫ですよ!ただ、看病するだけですから、皆さんは、安心して、学校に行ってください」
雪乃「それじゃあ、後の事は、一色さんに任せて学校に行きましょうか」
結衣「うん、そうだね.....いろはちゃん、ヒッキーのことよろしくね!」
いろは「はい!任せてください!」
そのあと、一色と俺を残して全員学校に向かった。
いろは「先輩、食欲あまりないかもしれませんが、お粥を作ってくるので、それまで寝ててください」
八幡「あ、ああ....悪いな」
いろは「いえいえ♪」
八幡「あの、ところでさ」
いろは「何ですか?」
八幡「流石に、ソファーの上だとキツいから、俺の部屋まで行きたいんだけど....」
いろは「・・・何故、皆さんがいたときに言わないんですか!?」
八幡「いや、忘れてたと言いますか....」
いろは「・・・まぁ、このまま、リビングのソファーの上にいるわけにも行かないので、移動しますか...先輩立てますか?」
八幡「悪い、力入らない...」
いろは「分かりました」
八幡「え?あ、いや...いろはさん?」
一色は、俺を起こすと、脇から首を通して、腰に手を回して、倒れないように支えてくれた。
一色が、体重を支えてくれているので、なんとか、立ち上がることができたが、この体勢はまずい....。
八幡(い、いろはの匂いが...何故、女の子ってこんな良い匂いがするんだ?それに、なんか、体柔らかくて...)
いろは「先輩...顔すごい、赤いですけど、大丈夫ですか?歩けます?」
八幡(いろは、優しい....おそらく、俺の顔が、急に赤くなったのは、風邪のせいではない....あー、罪悪感で、押し潰されそうだ.....)
八幡「あ、ああ...何とかな、悪いな、いろはこんなことまで、頼んじまって」
いろは「何言ってるんですか、先輩、普段お世話になってる、御礼ですよ」
八幡「俺は、殆どなにもしてない気がするけどな...」
これは、謙遜でもなんでもない、確かに勉強を見たりしてるが、俺だって、朝起こしてもらっているのだ、お互いにとって、winwinな関係と言っていいだろう。
いろは「・・・そんなことありません」
八幡「いろは?」
いろは「あ、い...いえ!先輩が、勉強を教えてくれたので、総武校に入れるだけの点数を取れるようになったわけですし」
八幡「いや、俺教えたって言ったって、国語だけだぞ?」
いろは「そうですね...でも、あ....先輩部屋に着いたので、とりあえず、ベットの上に寝かせますね?」
八幡「・・・ああ、悪いな」
いろは「先輩、今日は謝ってばかりですね」クス
八幡「ああ、確かにな...」
八幡(どうも、風邪になったりすると、不安になり、いつもより、素直になっちまうんだよなぁ....)
いろは「さて...ヨイショ」
一色は、まるで割れ物でも扱うように、優しく、俺をベットの上に寝かせて、布団をかけてくれた。
八幡「ありがとな」
いろは「もう~いつもそのくらい、素直なら可愛いんですけどねぇ~」
八幡「いや、俺が素直になったって、可愛いくはならんだろ....」
いろは「ん~そうですね、ぶっちゃけ、超キモいです」
八幡「酷い....」
いろは「・・・でも、私は、そんな先輩でも....」
八幡「・・・いろは?」
いろは「あ、いや!何でもありませんよ!」
八幡「そ、そうか」
いろは「先程の、話の続きは、後程ということで、お粥作ってきますね♪」
八幡「ああ、悪いな....」
いろは「いえいえ、大人しく寝ていてくださいね♪」
一色は、それだけ言い残して、俺の部屋から出ていった。
八幡「ハァ....風邪、か....」
そのあと、直ぐに瞼が重くなり、目を閉じるのだった。
俺は、目をあけると一色が、隣で座っていた。
いろは「あ、先輩、よく寝られましたか?」
八幡「ああ...俺寝てたのか」
いろは「はい、私が戻って来たときには、既に」
八幡「そうか」
いろは「では、お粥冷めちゃいましたし、温めてきますね♪」
八幡「二度手間になっちまったな...」
いろは「いえいえ、先輩は寝れるときに、寝てくれればいいんですよ♪」
そう言って、一色は、俺の部屋から出ていった。
一色が、部屋から居なくなって、5分程経った頃、俺は、何故か分からないが、俺の頭では、とてつもない不安が、襲っていた。
八幡(いろはが、下に降りていって、どれくらい経ったんだ...温めるだけなら、そろそろきてもいいはずなのに...)
俺は、まだ5分しか経っていないというのに、言いようがないような、不安に襲われ、物音1つしない、部屋にいることで、余計に不安になっていた。
八幡「い、いろ...は」
俺は、この時、恐怖と不安で泣きながら、一色のことを呼び続けた、風邪で、喉が炎症を起こしているため、大きな声は出ないが、それでも、ひたすら、呼んだ。
それから、5分程過ぎて一色が部屋に戻ってきた。
いろは「先輩~おまたせし!先輩!どうしたんです!?」
ガチャン
一色は、ベットから半分落ちている、俺を見つけると、持っていたお粥を落として、俺の方に慌てて来た。
八幡「わ...悪い..いろは、情けなくて、熱が下がった後に、悶絶しそうだが...どうしようもできなくて...」
いろは「・・・先輩、すいません、心細かったんですね...」ギュ
一色は、優しく俺を抱きしめてくれた、いつもなら、恥ずかしいという気持ちが我先に出たはずなのだが、その時は、安心した気持ちが大きくて、一色の腕の中で再び眠りについた。
いろは(やばい...この状況すごい、幸せだけど....どうしようーーー)
八幡「...ん?ここは....午後6時...て、もう夕方かよ」
俺は、目を覚ますとベットの上で寝ていた....しかし。
八幡(なんで、いろはの手を握ってんだ俺はー!てか、いろはも寝てるし...)
【ピーンポーン】
俺が一色を起こそうか悩んでいると家の呼鈴がなった。
八幡「誰か来たみたいだし起こすか」
【ピーンポーン】
再度呼鈴が鳴らされた。
八幡「帰るつもりもないみたいだしな....」
【ピンポンピンポンピンポンピンポン....ピーンポーン】
八幡「いやいや、怖えよ.....呼鈴連打とか、まじでやめてくれ」
いろは「うーん....先輩?何の音ですか?」
一色が、呼鈴の音で目を覚ました....まぁ、これだけ、連打されればな...。
八幡「誰だか、分かんねえけど、呼鈴連打してんだよ....」
いろは「いやいや、何ですかそれ、怖いんですけど....」
八幡「俺だって、怖いけど帰るつもりないみたいだし、とりあえず行くか...」
いろは「せ、先輩...ファイトです!」ブルブル
一色は、いつの間にか俺のベットのなかに入り、布団をかぶっていた。
八幡「お前も行くんだよ!」
俺は、一色を布団から引っ張り出して、引きずりながら玄関に向かう。
いろは「ちょ!先輩ー私行きたくありません!」
【ピンポンピンポンピンポンピンポン.....ピーンポーン....バンバン!!】
八幡-いろは「!?」
俺達が、玄関まで行くと再び、呼鈴が鳴り、今度は、玄関の扉を叩かれた。
いろは「先輩....洒落になってないんですが....」
一色は、よほど怖かったのか腰を抜かしたらしく、涙目でその場にへたりこんでしまった...。
八幡「・・・分かった、俺が開けるからそこにいてくれ...」
いろは「は、はい....」
八幡(自分家の玄関開けるのに、こんなに緊張することになるなんてな.....)
俺は、深呼吸をして、扉を開けた。
三浦「あーやっと、開いたし...ヒキオ出てくんの遅すぎ」
八幡「・・・は?」
俺の頭の中は、ものすごく混乱していた、勇気を振り絞って、扉を開けると、そこには、クラスメイトの三浦優美子が立っていたからだ、しかも、俺と三浦は、今絶賛喧嘩中というか、学園祭のー件のおかげで、お互いにあまり会いたくないと思っているはずだ、俺が風邪で休んだからといって、御見舞いに来るはずがない。
三浦「何その態度、なんかあーしに文句でもあるわけ?」
八幡「い、いえ...ありません」
いろは「先輩~結局誰が来たんですか~?」
一色が、復活したらしく俺の元まで駆け寄ってくる。
三浦「あ?誰あんた?」
いろは「また違う女性ですか...」
八幡「いや、またって何だよ、誤解を招くような言い方はやめろ」
三浦「ちょっと、あーし、今あんたに誰かって聞いたんだけど?聞こえなかったの?それとも聞こえてて無視してんの?」
八幡(三浦、怖えー、言われてる訳じゃないのに、足が震えてきた....)
いろは「せ、先輩....この人怖いです....」
一色は、震えながら俺の後ろに移動した...ちょっと待て、俺を盾に使うな....。
八幡「ハァ....こいつは、一色いろはって言って、俺の幼馴染みだ」
三浦「へぇ~あんたら、付き合ってんの?」
八幡「べ、別に付き合ってねーし」
いろは「・・・ハァ」
三浦「ふーん、あっそ....ならいいや」
八幡「それで、三浦は、何しに来たんだ?」
三浦「あー、とりあえず、あげてもらっていい?」
いろは「あがってくんでふか?」
八幡(一色...ビビりすぎて噛んでるぞ...)
三浦「別にあんたには、関係ないっしょ?」
いろは「あ、ありま「あぁ?」何でもありません...」
八幡(一色が、だんだん可哀想になってきたな...)
こうして、三浦をリビングまで案内して椅子に座らせる。
俺の向かい側に三浦、俺のとなりに一色が座った。
八幡「それで、用ってのは?」
三浦「てかあーし、こいつと話があるから、二人にしてくれない?」
いろは「・・・二人っきりで何を話すつもりなんですか?」
三浦「別にあんたには、関係ないっしょ」
いろは「あります!」ガタ
一色は、急に椅子から立ち上がり、初めて三浦に言い返した。
八幡「お、おい...いろは」
いろは「はっ.....すいません、取り乱しました」
三浦「ふーん、まっいいけど、それよりあんた、何か勘違いしてるでしょ?」
いろは「・・・勘違い?」
三浦「あーしは、別にこいつのことなんとも思ってないし、好きなやつ他にいるから...そーゆのじゃないってこと」
いろは「え?....違うんですか?」
八幡「お前は、何考えてんだよ....」
いろは「アハハ...私が知ってる限りでも、先輩は、幼馴染みに、巨乳に、美人に、幼女に妹に手を出しているので、次はギャルかと思いまして....」
八幡「おいこら、手を出すって何だよ、俺は1度も手なんか出したことないんだからな!」カー
この時、俺は祭の後での由比ヶ浜とのキスのことと、その翌日に一色とキスをしたことを思い出して、顔が少し赤くなっていた。
三浦「それに、ホモ大好きな眼鏡っ子とかね」
八幡「・・・」
俺は、三浦の言葉に言い返すことは出来なかった、どう考えても、あの人のことだろうと、分かってしまったから、黙ることしか出来なかった。
いろは「え!?なんですか、その新手の属性は!先輩~だれなんですかー」
八幡「ハァ....」
三浦「まっ、この件は、このくらいでいっかな」
八幡「他にも何かあるんですか?」
三浦「流石にこの先は、あんたいると話せないんだけど」
いろは「・・・分かりました、それでは先輩、私は小町ちゃんの部屋にいるので、終わったら教えてください」
一色が、小町の部屋に行った後、しばらくの沈黙が続いた。
八幡(き、気まずい....)
三浦「あ、あのさ....ヒキオ」
八幡「ひゃ、ひゃい!」
急に話しかけられて、思わず声が裏返ってしまった....死にたい。
三浦「きも」
八幡「すいません....」
三浦「クス」
八幡「え、えーと三浦さん?」
俺が、謝ると三浦が急に笑いだした。
三浦「あー悪い悪い、ヒキオとこうやって話してんのがちょっと可笑しくてさ」
八幡「確かにな」
八幡(俺と三浦は、学校の中でさえ話さないのだ、唯一話したと言えば、学園祭の喧嘩....か、あれで何故こうなったのか、本当にわからん....)
三浦「今日はさ...ヒキオに謝るために来たんだ」
八幡「え?」
三浦「あんた、さっきからちょくちょくムカつくんだけど、もしかして、わざとやってる?」
八幡「・・・それはない、俺はそんな器用にできてないもんでな」
三浦「あー確かに」
八幡(自分で肯定するのと人に肯定するのでは、意味は、同じなのに、捉え方が変わってしまう、本当に不思議なもんだ....)
三浦「学園祭の時...さ」
八幡「ああ」
三浦「あそこまで、あーしに言ったのって、あーしらの関係を守ろうとしてだって、聞いてさ」
八幡「は?いや誰に?」
三浦「隼人と結衣と、海老名に」
八幡「あいつらか....」
三浦「だから、その....」
八幡「いや、あれは俺が、俺のためにやっただけだし別に三浦が気にすることじゃないだろ」
三浦「ふーん、結衣の言った通りじゃん」
八幡「は?何が?」
三浦「結衣がさ、ヒキオにこの事話したら絶対に自分のためとか言ってくるって言ってたし」
八幡「いやでも、だな」
三浦「あんたのやり方、私は正直好きじゃない」
八幡「・・・だろうな」
三浦「・・・でも、感謝はしてるし」
八幡「・・・感謝?」
三浦「ヒキオのおかげで、あーしらの今があると思ってる、だから....あ、ありがと」
八幡「あ、あの三浦が...感謝?」
三浦「ああ?何か文句でもあんの?」
八幡(こいつ、本当に俺にお礼を言いにきたのか?)
八幡「いや、まさかお前からお礼を言われるなんて想わなくてな」
三浦「あ、あーしだって、思ってなかったし」
八幡「はは....そうだな」
三浦「それでさ、あーしのせいで、ヒキオ皆から避けられてんじゃん?」
八幡「いや、それは違うだろ」
三浦「いや、あーしと喧嘩したあとから、どう考えても避けられてるでしょ」
八幡「100歩譲って、仮にそうだったとしても、気にする必要はねえよ、お前と喧嘩しなくても、俺ならいずれは、そうなってただろうしな」
三浦「クス....そうかもね」
八幡「いや、笑うなよ....」
三浦「でもさ、ヒキオ、あーしは....いや、あーしらは、あんたに感謝してるだから...学校で居場所がないってんなら、あーしらがあんたの居場所になってやるし」
八幡「・・・え?」
三浦「やっぱりさ、居場所が無いってのは、辛いじゃん」
八幡「いやでも....」
三浦「ヒキオとつるむことで、周りが何か言ってくるかもしれない...かもね、でもさ、あーしらは、それでも良いって思ってる」
八幡「だけど「それに」」
三浦「この事は、結衣や隼人や海老名も賛成だけど、決めたのはあーしだから」
八幡「・・・三浦」
三浦「それにさ、そんなに気にすることじゃないっしょ、あーしら....友達なんだからさ」
八幡「・・・とも...だち」
八幡(俺は、この時あの日に陽乃さんに言われていた、宿題のことを思い出していた...「君の大切だと思う、存在は誰?」
)
三浦「ヒキオー?どうしたー?」
八幡「そうか....そうだったのか...」
八幡(俺の大切だと思う、存在...)
三浦「あんた、本当にどうした?」
八幡「あ、いや何でもねえよ....そのありがとな」
三浦「うえ....ヒキオに感謝されるとか、何か気持ち悪いんですけど」
八幡「・・・酷くね?」
三浦「クス、それじゃあ、あーしはそろそろ帰るよ、言いたいことは言えたし」
八幡「ああ」
俺は、三浦を見送るために玄関まで行くと、三浦は帰る間際に振り返ってきた。
三浦「それじゃあ、また明日」ニコ
八幡「」
俺は、突然で何も言えなかったが、三浦の笑顔を初めて見た気がした、そして俺は思うのだ、明日学校に行ったときには、しっかり挨拶をしようと。
はい!今回はここまでです!比企谷がようやく気づいた、自分が大切だと思う、存在...それは、次に陽乃さんに会ったときに、書きます!