いろは(八幡お兄ちゃん )八幡(俺はいつからお前のお兄ちゃんになったんだ...?)(題名を変える予定です。内容は変えません)   作:@まきにき

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皆様こんばんわ!@まきにきです!

今回は前書きで俺ガイルの男性メンバーで面白いキャラベスト3をやりたいと思います!

早速ですが....

第3位からいきまーす!

第3位 材木座義輝

はい!材木座の中二病あそこまできてると面白いですね!リアルでいたら引くかもしれませんが!見てる分にはありです!

第2位 比企谷八幡

突っ込みに関しても作文に関しても斜め右すぎて面白いです!一緒にいて飽きなさそう!

第1位 玉縄

あそこまで笑ったのは久し振りというくらいまで笑わせてもらいました!もうほんとに面白いキャラって感じです!

あくまでも、個人的な順位なので気にしないでください!

では本編に移ります。


由比ヶ浜の過去

 

 

 

 

2月の12日日曜日・・・そう今日は、由比ヶ浜と二人で祭りに行こうと約束した日だ、だが比企谷八幡は、1つ大きな悩みを抱えていた。

 

 

八幡「ハァ....いろはと小町には何て言っていけばいいんだ」

 

俺は困っていた、由比ヶ浜と出掛けることをではなく、由比ヶ浜と一緒に出掛けるにあたり、うちにいる、幼馴染みと妹になんて言い訳を言えば着いてこないか....だ。

 今回の件では、由比ヶ浜に二人でと言われているので、小町もいろはも連れていくわけにはいかない...。

 

八幡「・・・どうしたもんかな」

 

俺は悩みながら、体を起こして時計を見ると昼の12時を指していた。

 

八幡(・・・昼の12時?何でいつもみたいに起こされなかったんだ....てか、しまったぁああ!プリキュア見逃しちまったぁぁあ....) 

 

俺は日曜朝からやっている、プリキュアを見ることが1週間で一番の楽しみだったのだが見えない事が分かって、体が徐々に重くなっていく。

 

八幡「・・・ハァ、材木座なら録画してるだろうし、今度見せにもらいにいけばいいか....」

 

八幡(結衣との約束の時間まで後3時間もあるし、とりあえず...軽く飯でも食べるか)

 

俺は時間に余裕があることを確認して、小腹が空いていたので何か食べるためにリビングに向かった。

 リビングに着くと、机の上に書き置きが置いてあった。

 

 

『いろはちゃんと一緒にお買い物行ってきます♪お兄ちゃんのことだから、昼まで起きないだろうし昼ご飯だけ作っておいて冷蔵庫の中に入ってるから温めて食べてね♪       

 

追伸 洗濯物干してあるからいれといてね』

 

 

俺は由比ヶ浜と一緒に行くにあたっての言い訳を考えなくてすんだことにホッとして、冷蔵庫の中に入っていた、チャーハンを温めて食べることにした。

 

昼御飯も食べ終わり洗濯物もたたみ終えると時間は2時を指していたので少し早いが待ち合わせ場所にいくことにした。

 待ち合わせの場所は昨日メールで●●神社の赤い鳥居の柱と言われていたので先に行って待ってることにした。

 

八幡「・・・結構人いるんだな」

 

待ち合わせの場所につくと、意外にもたくさんのお客さんで賑わっていた。

 時間を確認するとまだ30分も前だったので鳥居の柱に寄りかかり目を閉じながら由比ヶ浜が来るのを待つことにした。

 

???「だーれだ♪」

 

10分程待っていると、いきなりひんやりと冷えた手で目を塞がれた。

 

八幡(結衣....の声じゃないな、しかし俺は今鳥居の柱に寄りかかっていた筈だどうやって目を塞いでんだ?)

 

俺は今の状況に少し疑問を感じながらも相手の質問に答えることにした。

 

八幡「・・・陽乃さん何でこんなところにいるんですか?」

 

陽乃「当ったり~♪」

 

当ったり~と言いながら陽乃さんは、俺の目に当てていた手を少しずつ離していく。

 

八幡「・・・なん..だと」

 

陽乃「どうしたのかな?」

 

俺が視界を確認すると、陽乃さんは俺の目の前にいた、つまり俺の目の前に立ちながら目隠しをしていたらしい。

 

八幡「何故俺の目の前に立ちながら目隠しを?」

 

陽乃「だって柱が邪魔で後ろから出来なかったし~それにこっちのが面白いと思って♪」

 

八幡「成る程....それで、なんでここに?」

 

陽乃「あの日の宿題の答え合わせをしようと思ってね、ちゃんと覚えてるかな?」 

 

あの日の宿題...「君の大切だと思う、存在は誰?」あの時陽乃さんに聞かれたとき俺は答える事ができなかったでも今は....。

 

八幡「・・・覚えてますよ」

 

陽乃「そう、それなら答えを教えてくれるかな?」

 

 

その頃この会話を隠れて聞いている人物が1人いた。  

 

結衣(ど、どうしよう...待ち合わせ場所に来たらヒッキーとゆきのんのお姉さんが一緒にいて思わず隠れちゃったけど何話してるんだろう....)

 

 

八幡「俺にとって大切な存在は」

 

結衣(えっ...ヒッキーの大切な存在?盗み聞きは良くないのは分かってるけど...)

 

八幡「俺の居場所でいてくれる人...ですかね」

 

陽乃「ふーん、それで?」

 

八幡「いやそれでと言われても」

 

陽乃「私は誰かって聞いてるんだけどなー」

 

八幡「・・・そうですね、小町やいろは、雪乃に結衣、それに俺の居場所でいてくれる、クラスの奴ら、それに「ちょっと待ってくれるかな?」」

 

陽乃「君らしくない答えだね...誰かに言われたのかな?」

 

八幡「・・・別にそういうわけじゃありませんよ」

 

陽乃「でもそんな答え、全然面白くない~」

 

八幡「面白かったら芸人になってますよ」

 

陽乃「あははは、そういうとこは好きよ」

 

八幡「それに、さっきの答えですが」

 

陽乃「んー?」

 

八幡「陽乃さんもですよ、昔から色々お世話になりましたし....か、感謝してます」

 

陽乃「へぇ~それで、私のご機嫌が取れるとでも?」

 

八幡「いや、そういう意味じゃないですよ...」

 

陽乃「君は本物を探してるんだと思ってたんだけどな~」

 

八幡「そうですね...探してたのかもしれないです」

 

陽乃「でもさっきの言葉を聞く限りじゃ偽物を探しているみたいに聞こえたけどな~」

 

八幡「・・・偽物と本物の違いってなんなんですかね」

 

陽乃「さぁ、そんなの私が知ってるわけないじゃない」

 

八幡「そうですね・・・確かに俺は前まで本物を探していたのかもしれません、偽物なんていらないと思っていました」

 

陽乃「それならなんでかな?」

 

八幡「陽乃さん、俺思ったんです...偽物が無ければ本物もないんじゃないかって」

 

陽乃「次は言葉遊びかな?」

 

八幡「そうじゃないっすよ」

 

陽乃「なら、私も言うよ...偽物は合っても本物なんてない」

 

八幡(俺もずっとその言葉の真意を考えていた、その言葉を覆そうと動けば全てが裏目に出て本物なんて信じられなくなってしまっていたんだ...でも)

 

八幡「陽乃さん...俺もそう思ってきました、その言葉に逆らおうとして、行動しました、知恵を絞りました、俺の出来る限りのことをしてきました、でも全て裏目に出て本物なんて無いんだって思ってきました」

 

陽乃「そう...全部偽物、ほんと退屈な世界」

 

八幡「でも、偽物が本物になることだってあるんじゃないですかね」

 

陽乃「どういう意味かな?」

 

八幡「さっきも言いましたけど偽物が無ければ本物もない、例えばですが光があるから影ができる、影が出来るときは光がある...片方だけでは成り立たないと思うんですよ」

 

陽乃「ふーん、それで偽物でいいかって、諦めたのかな?」

 

八幡「違います、俺は本物が欲しいから...本物を手にいれるためにいままでいらないと思っていた、偽物を受け入れようとしているんです..」

 

陽乃「ふーん、そっか...それが今の君の答え...か」

 

八幡「はい」

 

陽乃「それなら、1つ教えてくれるかな?」

 

八幡「答えられる範囲なら」

 

陽乃「本物ってあると思う?」

 

八幡「・・・あると信じてます」

 

陽乃「そっか...ん~まっ、いっかな....それじゃそろそろー出ておいでよ、そこの陰で隠れてるのはわかってるから」

 

八幡「え?」

 

俺は今の話を誰かに聞かれていたことを知り自分の言っていた事を思いだしながら顔が真っ赤になる..せめて、俺の知り合いに聞かれていたんじゃないと淡い希望に頼りながら陽乃さんの見ている方を見る...と俺の淡い希望は見事に砕け散った。

 

八幡「ゆ、結衣....」

 

結衣「や、やっはろー...ヒッキー」

 

陽乃「えーと確か....何ヶ浜ちゃんだっけ?」

 

結衣「由比ヶ浜です!」

 

陽乃「あ、そうだそうだ、思い出した~それで、何で盗み聞きしてたのかな?」

 

結衣「・・・あっ、いや盗み聞きするつもりはなかったんですけど」

 

陽乃「でも、聞いてたんだよね?」

 

結衣「・・・はい」

 

八幡「・・・いや、そもそも俺は結衣と待ち合わせしてたんだから、ここに来るのはおかしくないんじゃないですか?」

 

結衣「・・・ヒッキー」

 

陽乃「全く~君は優しいね」

 

八幡「・・・そんなんじゃないですよ」

 

陽乃「まぁいいや、それじゃ私はこれで帰るね♪」

 

陽乃さんは帰っていったのだが1つだけ問題があった...それは。

 

結衣「ひ、ヒッキー....」

 

そう、先程の話を由比ヶ浜に聞かれてしまったことだ....今すぐにでも叫びながら悶え死にそうだ..。

 

八幡「あ、ああ...悪かったな、何故か陽乃さん急に現れてな」

 

結衣「う、ううん大丈夫...それじゃ祭りいこ?」

 

八幡「あ、ああ」

 

俺と由比ヶ浜は、金魚すくいをしたり射的をしたりしてたくさん遊んだ後に、リンゴ飴を買って家に向かって歩いていると急に由比ヶ浜が声をかけてきた。

 

結衣「ひ、ヒッキー」

 

八幡「・・・ん?どうした」

 

結衣「あのね、陽乃さんとの話...私勝手に聞いちゃって...その」

 

八幡「ああ、その事なら気にしなくていいって、別に内緒にしとく話でもないしな」

 

結衣「そ、そっか...ありがとね」

 

八幡「なんでお礼なんだよ」

 

結衣「ふふふ、さぁーね」

 

八幡「いや、さぁーねってお前...」

 

結衣「ねぇ、ヒッキー」

 

八幡「ん?」

 

結衣「いろはちゃんとは、幼馴染み...ゆきのんとは小学校の時一緒だったんだよね?」

 

八幡「なんで雪ノ下とのこと知ってるんだ?」

 

結衣「前にゆきのんが教えてくれたの」

 

八幡「そうか」

 

 

結衣「それでね...ヒッキーは覚えてないかも知れないけど...私も実は高校より前にヒッキーと会ってるんだよ?」

 

八幡「俺と結衣が高校入る前に会ってる?」

 

結衣「うん...やっぱりヒッキー覚えてないし」

 

八幡「いや、その...悪い」

 

結衣「べ、別に...いいんだけどさ、今とは全然違ってたし...ヒッキーは中学二年の学園祭の時って覚えてる?」

 

・・・覚えていた、いや何回も忘れようとしたが忘れられなかった記憶だった、あの日学園祭当日の日に俺の中学生活は、終わりを告げたと言ってもいいくらいの出来事があったときなのだから。

 

 

    

 

    回想  中学二年の学園祭

 

俺の中学二年の時の学園祭は、担任のこの言葉により始まった。

 

 

担任の先生「よーし!お前ら今日は待ちに待った学園祭だぁー!締まっていけよー!」

 

クラスの奴ら「先生ーその台詞なんか違う気がしまーす!」

 

ちなみに、俺たちはロミオとジュリエットという演劇をすることになっていた。

 しかし、俺は雪ノ下と小学校の卒業式の時に離れ離れになってしまって以来人と話すことを避けており、学園祭で演劇をやることになっていたのだが教室で寝ていられるほどに教室では空気になることができた、誰にも気づかれずに寝ていられるのだ、俺はこの特技に名前をつけることにした...ステルスヒッキーと。 

 

しばらくすると、教室からクラスの奴らと先生は出ていき教室に残っているのは俺1人のはずだった。

 俺は全員が教室から出ていったのを確認するために、頭を少しあげると俺の前の席に女の子が1人で座っていた...俺は、まだいると思い急いで顔を下に向けるがおかしいことに気付き再び頭を上にあげて残っている女の子を見た。

 髪の色はピンク色で胸がほんとに中学生か?と疑いたくなるくらいに大きな女の子が1人で座っていた。

 

きっと、魔が差してしまったのであろう...他に思いあたらない....こんな学園祭なんてリア充どもにとっては最大のイベントの筈だ、なのに教室に残って空をぼんやり見ているその女の子に俺は話しかけていた。

 

八幡「あ、あの...なんで皆と一緒にいかないんだ?」

 

???「ん、うひゃ!....び、ビックリしたぁ...す、すいません...誰もいないと思っていたので、ビックリしてしまって」

 

八幡(あー、ステルスヒッキー発動してたの忘れてた...てか、ほんとに俺認識されてなかったんだな、確認したことないから分からなかったが...まぁ確認できる相手がいなかっただけなのだが)

 

八幡「あ、ああ...こっちこそ急に話しかけて悪かったな」

 

???「い、いえ...その、すいません、誰ですか?」

 

八幡(同じクラスの奴から名前覚えられてないのになんだか...慣れてきたな)

 

八幡「同じクラスなんだがな...」

 

???「えーー!ほんとに?」

 

八幡「あ、ああ...まぁ俺もお前のこと知らんが」

 

???「なら、お互い様だね」

 

八幡「そうだな」

 

結衣「私の名前は由比ヶ浜結衣です、よろしくね」

 

八幡「ああ、よろしくな」

 

 

結衣「・・・いやいやいやいや、あなたの名前は!?」

 

八幡「ん?ああ、比企谷八幡だ」

 

結衣「普通こっち名乗ってるんだから、名乗ると思うんですけど?」

 

八幡「いや、俺中学上がってから名前言ったことないし、名前言う行動じたい忘れてたわ」

 

結衣「えー....」

 

八幡「てかさ」

 

結衣「はい?」

 

八幡「何でお前敬語なの?」

 

結衣「いや...私こうしてないと不安ていうか...合わせたり、敬語使ってないと上手く話せなくて...でも、虐められちゃって...私どうしていいか分からなくて...」

 

八幡(成る程な...だいたい分かってきた...が)

 

八幡「それで、1人でいたのか?」

 

結衣「うん...何でだろう、1年生の時は上手く出来てたのに」

 

八幡(恐らくこいつは1年の時からずっと気を使いながら敬語で話し続けて過ごしてきたのだろう...最初こそ皆初めてで、遠慮があった筈だ、でも日をおう毎に親しみが出ていくだろう、しかし、由比ヶ浜は敬語で話し続けた、それは相手からみれば中々親しくしてくれない、距離があると思われてしまったのだろう、それが今の現状の原因である...と答えを導き出すのは簡単だ、しかし問題の解決をするのは簡単ではない...こればっかりは、本人に直接教えればいいというわけでもない、何故ならば由比ヶ浜のいままでを否定することになるからだ)

 

八幡「うーん...」

 

結衣「え、えーと比企谷君?」

 

八幡「あ、ああ...そうだな、俺にも分からん、友達いないしな」

 

だから、俺は分からないと言葉を返した、答えは分かっていてもその答えでは解決にはならないからだ。

 

結衣「そっかぁ...そうですよね」

 

それから、3時間程俺たちは各々適当に時間を潰していると文化祭が終わったらしくクラスの奴らが戻ってきた。

 ここでいつもの俺なら寝たフリをして全ての音を遮断するのだが、ある2人のクラスの女子により寝たフリが出来なくなった。

 

クラス女子1「ねえ、由比ヶ浜さんだっけ?何で皆で文化祭成功させようと頑張ってるのにあんたは教室でのんびりしてるわけ?」

 

結衣「い、いや...その」

 

クラス女子1「おどおどしてても、分かんないんだけどーちょっとばかし見た目が可愛いからって調子にのらないでくれる?」

 

結衣「・・・ご、ごめんなさい」

 

クラス女子2「ごめんなさいってやっぱり調子に乗ってるんだーへぇー」

 

結衣「い、いや...その」

 

八幡(成る程...つまりこれは、女子どもの嫉妬から始まった虐めか、良く見れば由比ヶ浜を虐めてんのはこの二人で他のやつらは見てるだけ...か)

 

クラス女子1「いちいち、むかつくんだよ!」

 

結衣「わ、私何もしてない....」

 

クラス女子2「ああ?なんだって?」

 

八幡(いつもの俺ならこんなこと聞いても動こうとしないだろう...でも、知ってる女の子が泣きそうな顔してるの見てるとあの日のことを...一色いろはのことを思い出して動かずにいられねんだよ)

 

八幡「おい、そこのうるせえ馬鹿二人」

 

クラス女子1-2「ああ?なんだよてめえ、てか誰だよ」

 

結衣「ひ、比企谷君...」

 

八幡「・・・だ、誰かなんて関係ねえよ、お前ら何してんの?」

 

クラス女子1「はぁ?見て分かんないの?サボったやつに教育だろ?」 

 

八幡「ハァ...」

 

クラス女子2「何ため息ついてんだよ、馬鹿にしてんのか?」

 

八幡「いやーしてるけど?」

 

クラス女子1「は?お前まじなんなの?キモいんだけど」

 

八幡(よし、とりあえず由比ヶ浜から標的は俺に移動出来たな...)

 

八幡「お前らは、ただたんに由比ヶ浜の容姿に嫉妬してるだけだろ?」

 

クラス女子1「はぁ?なんで私達がこんなブスに嫉妬しなきゃならないわけ?」

 

八幡(よし、いい感じに怒ってきたな...あとは手を出してくれれば俺の勝ちだが...まぁ、後のことは別にいいか)

 

八幡「こいつがブスねぇー、それならお前らは人間なのか?」

 

クラス女子2「なめてんじゃねえよ!」

 

バキッ

 

俺は殴られると思っていたら思いっきり蹴られてしまった....覚悟していたところではないところを攻撃されるとかなり痛い...。

 だが、これでこの勝負は俺の勝ちだ。

 

八幡「痛っ...」

 

クラス女子2「はぁはぁ...どうだ少しは懲りたか?」

 

クラス女子1「ちょっ、流石に手出すのはまずいって」

 

八幡「は、ははははは」

 

クラス女子2「な、何笑って」

 

八幡「今俺はお前に手を出していないのにお前は俺に手を出した、これを校長に言いにいったらお前はどうなるかな?」

 

クラス女子2「そ、そんなの私知らないし、私のせいじゃ...ねえ?」

 

クラス女子1「だ、だから...手を出すのはまずいって言ったじゃん...わ、私は関係ないからね」

 

クラス女子2「そ、そんな...最初にあんたが由比ヶ浜虐めようって私に言い出したんじゃん!」

 

クラス女子1「な、何言ってんのよ!私何も知らないし!」

 

八幡(全て狙い通りだ...人という生き物は、皆自分が一番可愛いと思っている、だから自分がピンチになれば簡単に友達だろうが仲間だろうが自分が助かるために相手を売る、そんな人間の汚い部分を知ってしまったら、仲良くなんて出来ないだろう、これで由比ヶ浜を虐めることもなくなるだろう)

 

クラスの奴ら「比企谷って奴...簡単に先生にチクるのか、怖っ」「話しかけなければ大丈夫なんじゃない?」

 

クラスの奴らが何を話しているのかは大体この案を実行するときに覚悟していた、皆の目の前でクラスの二人の人生を終わらせようとしてるのだ、そりゃ関わりになりたくないだろう。

 俺は静かに立ち上がり教室を出ていくと1人の女の子が走って俺を追いかけてきた。

 

結衣「まっ!待ってください!」

 

八幡「・・・なんだよ、俺と話してるとお前もはぶかれるぞ?」

 

結衣「何で...私のためにあんなことを」

 

八幡「お前のためじゃねえよ、俺のためにやったんだよ」

 

結衣「でも!」

 

八幡「俺の目の前の席で毎回あんなことされてたらたまんねえからな...だから、お前のためじゃねえよ」

 

結衣「そんなの...」

 

八幡「負い目を感じてんなら、2つほど頼まれてほしいんだが」

 

結衣「うん!何でも言ってください!私に出来ることなら何でもします!」

 

八幡(女の子が何でもなんて軽く言ってんじゃねえよ...こいつの将来が少し不安になってきた)

 

八幡「んじゃ、まず1つ目...その敬語をこんりんざい辞めろ」

 

結衣「え!?いや...でもこれは...」

 

八幡「お前なら大丈夫だよ、敬語じゃなくてもやっていける」

 

結衣「う、うん...わ、分かった...よ」

 

八幡「ぎこちねえがまぁ、慣れるだろ、2つ目は...」

 

結衣「2つ目は?」

 

八幡「・・・中学では、俺に話しかけてこないこと...だ」

 

結衣「そ、そんなの」

 

八幡「これはお互いのためでもあるんだよ」

 

結衣「お互いのため?」

 

八幡「ああ、俺は本来誰かと友達とかになりたくねえの、1人が好きなんだよ、お前だって俺と話してたらせっかく友達作れるチャンスなのに無くなっちまうぞ」

 

結衣「でも...」

 

八幡「まっ、今から友達つくんのも簡単じゃねえだろうけど...頑張れよ、じゃあな」

 

結衣(中学校では....か)

 

 

        回想終わり

 

結衣「思い出した?」

 

八幡「あ、ああ...話し方全然違い過ぎて分からなかった...」

 

結衣「もう!ヒッキーがそうしろって言ったんでしょ!?」

 

八幡「いや悪かったって...」

 

結衣「でも私、ヒッキーには感謝してるんだ」

 

八幡「感謝?」

 

結衣「まぁあのとき私を助けてくれたのはヒッキーだしそれに...」

 

八幡「それに?」

 

結衣(それに、無理して総武校来たのもヒッキーが総武校受けるって聞いて必死で追いかけてきたなんて言えないよね....ふふ)

 

八幡「どうした?結衣」

 

結衣「んー、なーんでもないよ♪」ニコ

 

八幡「変な奴だな」

 

結衣「もう!ヒッキーには言われたくないよー」

 

八幡「そうですか」

 

結衣「うん!そうだ....あっ!もう家近くだからここまででいいよ、ありがとう」

 

八幡「お、おう..そっか」

 

結衣「じゃあまた明日ね♪ヒッキー」

 

八幡「おう」

 

俺は由比ヶ浜が見えなくなるのを待ってから家に向かって歩き始める、歩きながら中学校の時ことを思い出して少し嫌な想い出が良い想い出に変わり家に帰った。

 

 

 

 

 





そろそろ、番外編を書こうと思います!番外編といってもいままで書いてきて、書く予定がなかった部分を書いたりするだけですが...一応感想で言ってもらった、一色が比企谷と寄り添って寝たところを小町に目撃されて、一色が小町に部屋に連れていかれたときに何があったのかみたいなことを書こうと思います!


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