いろは(八幡お兄ちゃん )八幡(俺はいつからお前のお兄ちゃんになったんだ...?)(題名を変える予定です。内容は変えません)   作:@まきにき

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皆様こんばんわ♪@まきにきです!何か気に入らなくて何回も書き直していたらいつのまにかこんなに日が....。


それでは!本編にどうぞ!


やはり俺が小学生にデートに誘れるのは間違っている

 

俺こと比企谷八幡は葉山隼人を自分から奉仕部に依頼に来させるという無理難題を終えた後、由比ヶ浜と雪ノ下に連れられて由比ヶ浜の家に向かって歩いていた。

 

八幡「な、なあ?何で結衣の家に向かってるんだ?話なら部室でも出来るだろ」

 

結衣「もう、ヒッキー後少しで着くんだし今更そんなこと言わないでよ」

 

雪乃「あなたは、ただ黙って付いてくればいいのよ」

 

八幡「はぁ...」

 

俺が不満を溢しつつ、学校から30分くらいで由比ヶ浜の家に到着した。

 

結衣「二人とも着いたよ!」

 

雪乃「思ったより近かったわね」

 

八幡「雪乃は、結衣の家に来たことないのか?」

 

雪乃「初めて来るわ、あなたはどうなのかしら?聞くまでもないと思うけれど」

 

八幡「初めてに決まってんだろ...てか分かってんなら聞くな」

 

結衣「それじゃあ、ヒッキーは少し外で待っててね、準備が出来たら呼びに来るから」

 

八幡「え?・・・俺帰っていい?」

 

結衣「駄目に決まってるし!てか少しくらい待つでしょ普通!」

 

八幡「いやいやこんな薄暗い中で玄関の前にいたら通報される」

 

雪乃「それもそうね」

 

結衣「あー確かに...どうしよっか?」

 

八幡(冗談で言ったつもりだったんだが...)

 

八幡「はぁ...早く準備してきてくれ」 

 

結衣「う、うん!分かった、行こゆきのん」

 

雪乃「え、ええ」

 

由比ヶ浜と雪ノ下が家の中に入っていって10分くらいたった時俺は薄暗くなって街灯がつき始めた路地を見ていると小さなシルエットが此方に向かって歩いてくるのが見えた。

 

八幡(誰だ?時間的には、6時になろうとしているから別に不思議じゃねーんだけど小さくないか....)

 

時間的には、まだ人が歩いていても可笑しくはないが、近づいてくるに連れて段々とそのシルエットが見えてきて俺は驚いた。その人影の正体は小学生だったのだ。

 

え?何故小学生って分かるかって?ランドセル背負ってるからだ。

 

八幡(何でこんな時間に小学生が一人で歩いてんだ?しかも女の子が)

 

俺の目の前まで来ると一瞬だけ此方に目を向けてそのまま止まらずに歩いて行こうとしている、普段の俺ならそのまま見送るのだが目が一瞬合ったときに自分と何かが似ていると何故か思ってしまった俺はその小学生女子に声をかけていた。

 

八幡「お、おい」

 

俺は、声をかけた後に後悔した、こんな時間に小学生女子に話しかける目が腐ってる高校生とか周りから見たら犯罪者にしか見えないので、通報される可能性があるからだ。

 

???「・・・何?」

 

小学生女子は、高校生に急に話しかけられたのにもかかわらず気負うことはなく、どこか冷めたように返してきた。

 

八幡「い、いや...そのこんな時間になにしてんだ?」 

 

???「別にあんたには関係ないでしょ?」

 

もっともな意見だった、小学生女子に論破される高校生とか、などと少し思いながら俺はこの子の雰囲気が誰かに似ている気がしていた。

小学生女子のわりに、クールでどこか大人びた佇まい・・・そうか。

 

雪ノ下雪乃に似てるんだ。

 

八幡「確かに関係ないな、でもお前俺に話しかけられたとき何で無視しなかったんだ?」

 

???「」

 

八幡(無言...か)

 

これは、俺が思うボッチの理論なんだが、普段話しかけられないボッチというのは話しかけられることにたいして耐性が全くといっていいほどない、だから急に話しかけられると反射的に反応してしまうのだ。

恐らく、この小学生女子も同じなのだろう、俺と同じ...。

 

八幡「まっ、引きとめて悪かったな、周り暗いし気を付けて帰れよ」

 

???「あ、あの...」

 

俺が少し気まずくなったので由比ヶ浜のうちに入ろうとすると呼び止められた。

 

八幡「ん?」

 

???「なんかあんたは、学校にいるやつらとは違う気がする」

 

八幡「学校?」

 

???「うん、なんかあんたは私と同類って感じがする」

 

八幡(類は友を呼ぶってこういう感じなのかね...ボッチどうしが呼びあってもしょうがないと思うんですけど...)

 

八幡「同類...ね、それで学校で何かあったのか?」

 

???「・・・ここじゃ話しづらい」

 

八幡(あー確かにな)

 

俺は由比ヶ浜に、少しトイレに行ってくるとメールを送り、小学生女子と近くの公園に場所を移動した。

 

八幡「それで?」

 

???「大体想像つくと思うけど、私ハブられてるんだ」

 

八幡「ハブられてる原因は分かってるのか?」

 

???「前からさ誰かをハブにすることは、よくあったんだ、私もやってたし、でもいつの間にか標的が私になってて...」

 

八幡(成る程な、てか今時の小学生怖っ)

 

八幡「まぁよくある話だわな、でもそれなら誰かに助けを求めればいいんじゃないか?」

 

???「もう出来ないよ...」

 

八幡「どうしてだ?」

 

???「私、見捨てちゃった、助けを求められたのに...なのに」

 

八幡(1度見捨てて、自分が標的になったら助けを求めて自分だけ助かるなんて出来ないってところか...ほんとに誰かさんみたいにプライド高えな..)

 

八幡「別に助けを求めたそいつだって、今はお前をハブに、てか一緒に虐めてんだろ?ならいいだろ助けを求めても」

 

???「別にハブにされること自体は嫌じゃないんだ、でも一人でいて周りからお前は下だって言われてるみたいなのが嫌ってだけで」

 

八幡(成る程、この子はもう諦めてるのか、世界は自分が変えようとすれば変わると言うけれどそれは違う、変えられるものは特別な奴だけで凡人は、その特別な奴の引いたレールの上をひたすら進まなければならない、それを分かってるのか)

 

八幡「見下されるのは嫌か?」

 

???「・・・うん」

 

八幡「そうか..それなら俺が相談にのってやるよ」

 

???「相談?」

 

八幡「ああ、何かあったときに相談出来るやつがいないと何もかわんねえだろ?」

 

???「・・・でも、いいの?」

 

八幡「ああ、ちょっと待ってろ...えーとお前、紙とペン持ってるか?」

 

???「お前じゃない...」

 

八幡「え?」

 

留美「鶴見留美」

 

八幡「えと...鶴見?」

 

留美「留美」

 

八幡「・・・る、留美」

 

留美「うん」

 

八幡「えーとそれじゃあ..留美、紙とペン持ってるか?」

 

留美「持ってない」

 

八幡「即答かよ...てかお前の後ろに背負ってるのは飾りか?筆記用具とかないのか?」

 

留美「何に使うの?」

 

八幡「俺のアドレスだよ、連絡とれる手段ないと意味ないだろ?」

 

留美「それなら」 

 

留美は、何かを思い付いたようにポケットから携帯電話を取り出した。

 

留美「携帯持ってる」

 

八幡(小学生の段階で携帯持ってるってまじか...)

 

八幡「あーそうか、それじゃあ」

 

留美「え?」

 

俺は由比ヶ浜と雪ノ下の時と同様に、自分の携帯電話を留美に渡した。

 

留美「私が打つの?」

 

八幡「携帯は滅多に使わねえからな」

 

留美「ふーん」

 

 

ピッ、ピピッ、ピッ。

 

留美「はい、終わったよ八幡」

 

八幡「あいよ、てか俺名前教えたっけ?」

 

留美「ううん、メールがきてたからそれ見たら書いてあった」

 

八幡「へー...てメール?」

 

留美「うん」

 

 

メールには、雪ノ下から1文だけ送られてきていた。

 

 

To 比企谷八幡

 

 

早く戻ってきなさい。

 

 

 

八幡(あーそういえば、トイレに行くっていったきり、30分くらい経ったしそりゃメールくらいくるか...)

 

留美「どうしたの?八幡」

 

八幡「ああ、ちょっと呼び出しだ、てかさっき読んだって言わなかった?」

 

留美「宛先までしかみなかったから」

 

八幡「あー成る程な、じゃあそろそろ俺行くけど何かあったらいつでもメールしていいからな」

 

留美「うん」

 

八幡「じゃあな」

 

留美「あ、あの..八幡!」

 

八幡「ん?」

 

留美「ありがとう」ニコ

 

留美は俺にお礼を言うと公園から走って行ってしまった、だがさっきまで仏頂面しか見せなかった留美が最後に笑ったことで俺はどこか安心して由比ヶ浜の家に向かった。

 

 

ピーンポーン。

 

俺は、由比ヶ浜の家まで戻ると玄関には何故か鍵が掛かっていたのでインターホンを押した。

 

結衣「ヒッキー?」

 

八幡「ああ、開けてくれ」

 

俺は何故鍵が掛かっていたのかと疑問を持ちながらも扉が開いて唖然とした。

そこには、雪ノ下と由比ヶ浜以外にも一色に小町までいたからだ。

 

小町「もおーお兄ちゃん、トイレに行くのにどれだけ時間かかるの!待ちくたびれちゃったよ!」

 

八幡「いやいや、何で小町もいんの?いろはも」

 

いろは「えーセンパ~イ酷いですよー、まるで私がいちゃいけないみたいないいかたしてー」

 

八幡「いやそうは言ってねえけど何でいるの?」

 

いろは「やっぱり言ってるじゃないですか!」

 

結衣「ひ、ヒッキー今回は私が皆を誘ったんだよ」

 

八幡「まぁ結衣の家に集まってるくらいだしな」

 

結衣「と、取り合えず玄関で話しててもあれだし、あがって!」

 

八幡「お、おお」

 

俺は由比ヶ浜の勢いにじゃっかん圧されつつ客間に通された。

客間には、沢山のご馳走がテーブルに並べられていた。

 

結衣「ヒッキーのために、皆で作ったんだよ♪」

 

雪乃「別に比企谷君のためではないのだけれど」

 

八幡「早くも食い違ってるな」

 

いろは「私は先輩のために作ったんですよ♪」 

 

八幡「お前は、あざといって...」

 

小町「まぁまぁ皆さん落ち着いてください、さぁお兄ちゃんここに全部で4種類のおかずがあるよね?」

 

八幡「あ、ああ、すごい量だな」

 

小町「この4種類のおかずは、私達が1つずつ作ったんだよ♪」

 

八幡「それで?」

 

小町「お兄ちゃんには、食べたあと誰のおかずが一番美味しかったのか発表してもらいまーす♪」

 

八幡「・・・何で?」

 

いろは「そんなの決まってるじゃないですか~先輩~誰が一番か決めてもらうためですよ」

 

八幡(確か、雪乃はこういうことにあまり積極的には参加しないはず..)

 

八幡「・・・雪乃も参加するのか?」

 

雪乃「え、ええ...」

 

結衣「ゆきのん、最初は、そんなことをして何が楽しいの?私はごめんだわって言って渋ってたんだけどね」

 

八幡「雪乃らしいな」

 

結衣「でも自信ないんだ?って言ったら乗ってきた」

 

八幡「雪乃らしいな...」

 

雪乃「由比ヶ浜さん?それは私の真似かしら?」

 

結衣「ゆ、ゆきのん、怒らないで!」

 

いろは「まぁまぁ雪ノ下先輩~勝つのはどうせ私なんですから♪」

 

雪乃「・・・それは聞き捨てならないわね、一色さん、私が誰に負けるっていうのかしら?」

 

いろは「あれ~聞こえなかったんですか~私ですよ~♪」

 

八幡(嫌だな~怖いな~)

 

結衣「ちょ!ちょっと二人とも何火花散らしてるし!?」

 

一色と雪ノ下が少し険悪なムードになっていると客間の扉が開いた。

 

結衣母「あら~いらっしゃい」

 

結衣「あ、ママ、お帰り~」

 

雪乃「夜分遅くすみません、お邪魔しています」

 

いろは「お邪魔しています♪」

 

小町「こんばんわ~結衣さんのお母さん、お邪魔してまーす!ほらお兄ちゃんも挨拶挨拶!」

 

八幡「お、おお、お邪魔してます」

 

結衣ママ「皆、いらっしゃーい、それにしても結衣もやるわね~」

 

結衣「え?」

 

結衣ママ「家に連れてきても良いとは言ったけど、言ったすぐあとに連れて来ちゃうなんて」

 

結衣「ま、ママ!余計なこと言わなくていいから!」

 

結衣ママ「えー、ところであなたがヒッキー君、ね?」

 

由比ヶ浜のお母さんは、俺の近くまで来て由比ヶ浜がいつも俺を呼ぶときに使うあだ名で呼んでくる、とても綺麗な人で大人の女性特有の良い匂いと由比ヶ浜よりも大きな2つの双丘が目にはいり、自然と目を反らすが何回反らしても引き付けられてしまう。

 

八幡「あ、はい、そうですけど」

 

結衣ママ「結衣から話は聞いてるのよ~」

 

結衣「も、もう!!ママ!もうあっちいっててよ!」

 

結衣ママ「えーママもヒッキー君とお話ししたーい~」

 

小町「それにしても結衣さんのお母さん、とっても綺麗な人ですね!ね!お兄ちゃん」

 

八幡「あ、ああ、そうだな」

 

結衣ママ「ありがとう♪それであなたは?」

 

小町「あ、はい!ここにいる目が残念な兄の妹です♪」

 

結衣ママ「そう、私のことはお母さんって呼んでもいいのよ~♪えーと小町ちゃんでいいかしら?」

 

小町「はい!お母さん!」

 

結衣「も、もう、小町ちゃんまで...」

 

いろは「ちょっと待ってください!先輩!何でうちの両親に会いに来る前に結衣先輩のお母さんに会いに来てるんですか!」

 

八幡「いや、俺が一番意味わかんねえのは、お前だよ?」

 

雪乃「・・・収拾がつかなくなる前にご飯にしないかしら?」

 

結衣「そ、そうだね!ゆきのん!」

 

結衣ママ「あなたが、ゆきのんちゃん?」

 

雪乃「いえ、私は雪ノ下雪乃と言います」

 

結衣ママ「ゆきのんちゃんのことも結衣からたくさん聞いてるのよぉ~もうほんとに楽しそうに話すものだから私も嬉しくって~いつでも遊びにいらっしゃいね♪」

 

雪乃「・・・ありがとうございます」

 

結衣「恥ずかしいよぉ!」 

 

八幡「流石の雪ノ下も結衣のお母さん相手じゃ弱いんだな」

 

雪乃「何か言ったかしら?」

 

八幡「いや何も」

 

由比ヶ浜のお母さんは、一波たてたあと自分の部屋でやることがあるといって客間から出ていきご飯を食べることになった。

だが、1つ俺には問題が残っていた。

 

八幡(誰が一番美味しいか言わなきゃいけないんだよな....)

 

こんなに美味しそうなご飯が並んでいるのに喉に通したくないという不思議な感覚と戦いながら食べようとすると1つの料理が目に入った。

俺の前に並んでいるご飯は全部で4種類左から言うと、パエリア、肉じゃが、何か、鮭のマリネ....だ。

 

違和感に気づいただろうか....そう左から3番目のご飯だけ何にも見えないのだ。

いや、例えるものが無いわけではない...無いわけではないのだが、しいて例えるなら丸い木炭だ。

 

八幡(この木炭を作った奴に心当たりがあるんだが....)

 

俺は以前に由比ヶ浜の依頼でチョコを作る手伝いをしたことがある、その時作ったチョコがちょうどこんな感じに木炭化していたのだ。

だが、由比ヶ浜はあのとき、しっかりチョコを作れるようになったはずだが、こいつはご飯を木炭に変える能力でも持ってるのか?と思いながら由比ヶ浜の方に目を向けると由比ヶ浜と目が合ってしまい慌てて木炭に戻しもう一度見てみると顔を赤くして下を向いていた。

 

俺はそんな由比ヶ浜の姿を見て食べないという選択肢を頭から除外し覚悟を決めた。

 

八幡「・・・よしっ」

 

俺は一番最初に木炭にかぶり付いた、味は予想を上回るほど酷いものだったが、俺が食べてるのを見て由比ヶ浜が嬉しそうに此方を見ているのを見てしまうと、残すわけにもいかず一気に俺は胃に流し混んだ。

 

八幡「うっぷ...ご、ごちそうさん」

 

結衣「ひ、ヒッキー...」

 

いろは「一番最初にいきますか流石先輩ですね...」

 

雪乃「ええ、まさか完食するとはね」

 

小町「あ、味の感想はあとで聞くから次のご飯にいっちゃってーお兄ちゃん♪」

 

そのあと俺は肉じゃが、パエリア、鮭のムニエルという順番で食べた。

味は勿論どれも美味しかった。だが、ご飯を食べ終わると小町が4品のどれが一番美味しかったー?と聞いた瞬間由比ヶ浜と雪ノ下と一色の空気が変わり3人とも俺に視線を移してきた。

 

八幡(どれを選んでもアウトな気しかしないんだが...怒られるかもしれないがここは全部美味かったって言って誤魔化すしか)

 

小町「さあ!お兄ちゃん、どれが一番美味しかった?あ、全部とかは無しだからね?」

 

八幡(バレてやがる....)

 

いろは「先輩~あんまり引っ張らなくていいのでそろそろ答えてくれませんか?」

 

雪乃「そうね、時間もあれなのだし、あまりゆっくりしていては由比ヶ浜さんの家に迷惑だわ」

 

結衣「い、いや...うちは遅くなっても大丈夫だよ」

 

八幡(仕方ない...ここは無難に小町の作ってくれたであろう肉じゃがにしておけば大丈夫だろう、毎日食ってるから小町の味は分かるから肉じゃがに間違いないしな)

 

八幡「一番はprrrr....ん?」

 

俺が一番は、小町と言いかけた瞬間俺の携帯からメールの受信音がなった。

 

八幡(誰からだ?)

 

俺は1度言うのをやめて携帯を開くと留美からメールが1件来ていた。

いつでも相談に乗ってやると言った手前返事を返さない訳にもいかず仕方なくメールを開いた。

 

From 留美

 

八幡、明日って暇?

 

 

八幡「は?」

 

俺は、メールを見たのだがメールに書かれている文の意味が分からず思わず口に出してしまった。

 

俺は内容の意味が分からなかったが明日は土曜日で特に予定もなかったので寝るから忙しいと返信した。

 

小町「お兄ちゃんにメールが来るなんて珍しいー誰から?」

 

八幡「あ、ああちょっとな」

 

いろは「てか先輩のメアド知ってるのってここにいる私たち以外にもいるんですか?」

 

雪乃「確かに不自然ね、比企谷君念のためなのだけれど相手は人間かしら?」

 

八幡「いやその疑問は可笑しいだろ....」

 

結衣「もしかして、女の子だったり?」

 

八幡「」

 

いろは「え?」

 

小町「えー!お兄ちゃんほんとに!?」

 

八幡(どうする..返事返した時点で迷惑メールとは言えねえし....ほんとの事を言うしかないか)

 

八幡「ああ、ちょっと相談されてな」

 

いろは「ふーん、先輩に相談ですか、物好きな人もいるんですね」

 

雪乃「確かにそうね、相談する相手を間違っていると教えてあげたいわね」

 

結衣「てことでヒッキー、携帯貸して?」

 

八幡(何がていうことなんだ?でもここで渡さないと面倒なことになりかねないし素直に渡しておくか)

 

八幡「ほら」

 

俺が由比ヶ浜に自分の携帯を渡すと雪ノ下と一色と小町も由比ヶ浜の隣から携帯を見ている。

 

結衣「ねえ、ヒッキーこの留美ちゃんて誰?」

 

八幡「別にお前らには関係ないだろ、てか見たなら携帯返してくれ」

 

結衣「んー、ゆきのん、留美ちゃんって子知ってる?」

 

雪乃「いえ、私は知らないわね、たぶんなのだけれどうちの学校には、いないと思うわ」

 

結衣「そっかー...」

 

いろは「てか先輩!どうやって他校の子のアドレス手にいれたんですか!?」

 

小町「お兄ちゃん...警察沙汰だけは小町嫌だよ?」

 

八幡「酷え....」

 

いろは「先輩、寝るから忙しいってどんな断りかたですか、今時の小学生ですらもう少しマシな嘘つきますよ」

 

一色の言った小学生という言葉に一瞬心臓の音が跳ね上がったがバレないようにポーカーフェイスを作る。

 

結衣「何もないみたいだし、いっか...はいヒッキー」

 

八幡「おう」

 

由比ヶ浜がやっと納得してくれたのか携帯を俺に返そうとしたときに事件は起きた。

 

Prrrr。

 

八幡「・・・」

 

小町「またメールきましたね」

 

八幡(なんであんな内容でメール返ってくるんだよ!留美どれだけ暇なのん?俺が中学校の時なんて翌日の朝にならなければ返信返ってこなかったのに何故今....)

 

結衣「あ、ヒッキーちょっと待ってね♪」

 

八幡(気のせいかな?結衣、笑ってるのに笑顔が怖い...)

 

いろは「あー結衣先輩~私にも見せてくださいよ」

 

結衣「うん、一緒に見よ、ほらゆきのんも!」

 

雪乃「わ、私は別に良いのだけれど..」

 

 

 

From 留美

 

それって暇ってことじゃん。

 

明日の12時に○○デパートの噴水前まで来て相談があるから。

 

 

追伸  遅れたら死刑だから。

 

 

いろは「な、なな」

 

結衣「これって...」

 

小町(これが修羅場ってやつなのかなー)

 

八幡「なんて書いてあったんだ?」

 

いろは「先輩!」

 

八幡「ふぇい?」

 

いろは「その反応はキモいです!じゃなくて!」

 

八幡「酷い...」

 

いろは「せ、先輩と留美さんってどんな関係なんですか!?」

 

八幡「は?」

 

いろは「とぼけないでください!」

 

八幡「いや落ち着けって...」

 

結衣「ヒッキー、これ」

 

由比ヶ浜が携帯を俺に返してくれ、俺はメールの内容を見る。

 

八幡(あー相談聞くって言ったしな、でもこれでなんでこいつらが怒ってんだ?)

 

八幡「これがどうした?」

 

いろは「どうしたじゃないですよ!デートのお誘いじゃないですか!」

 

八幡「・・・はぁあああ!?」

 

いろは「違うって言うんですか?」

 

八幡「いやどうみても違うだろ!」

 

八幡(この絵文字が1つもなく、そのあとの追伸を見て何故デートの誘いだと間違えられるのか俺には分からん...)

 

小町「それでお兄ちゃんはどうするの?」

 

八幡「どうするって?」

 

小町「だから、行くの?」

 

八幡「相談に乗るって言った手前行かない訳にはいかねえだろ」

 

結衣「まぁ、しょうがないよね、相談に乗るって言っちゃったんじゃ」

 

いろは「えー!結衣先輩、何簡単に引いてるんですか!」

 

小町「お二人とも落ち着いてください、あと結衣さんと雪乃さんといろはちゃんはこちらに」

 

小町に呼ばれて3人に何か耳打ちすると「そういうことなら」と全員納得して、小町が何を言ったのか俺は凄く気になったが追求されずにすんだので深くは考えないことにした。

 

そのあとは、再び由比ヶ浜のお母さんが来て「全員泊まってくでしょ?」とか言い出したので小町だけ泊まらして俺は帰ることにした。

 

八幡(明日は忘れずにデパートいかないとな)

 

俺は留美に返事を返してないことを思いだしメールを返して寝ることにした。

 

 

 

From 八幡

 

遅れずに行くよ、死刑は嫌だからな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




留美ちゃん登場です!本来は登場させない予定でしたが留美ちゃん出るまで当分後なので我慢出来ませんでした!悔いはないです!



楽しめていただければ幸いです。

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