いろは(八幡お兄ちゃん )八幡(俺はいつからお前のお兄ちゃんになったんだ...?)(題名を変える予定です。内容は変えません) 作:@まきにき
話は変わりますが、皆さんはクリスマスをどうお過ごしになりますか?私は予定が驚くほどありません!小説を書いて読んでくらいです!
一色がアメリカに行ってしまってから3年が過ぎて八幡は、小学5年生になっていた。
一色がアメリカに行った後八幡の心はスッポリと穴が空いてしまったようになり顔からは生気がなくなり毎日学校には行っているのだが与えられた仕事をただやっているとい感じでいつも教室の隅で到底小学生が読むであろう本ではない厚い本を読んでいた。
人間という生き物は、自分が理解出来ない生き物に対して畏怖の念というものを抱くもので八幡は、図られずしてボッチになっていた。
畏怖の念を抱くのは、何も年齢が低いから...と言うわけではない。初めは先生たちも八幡が1人でいることを良しとはせず、話しかけたり皆の和の中に連れていったりするのだが、別に話そうとはせず、その場で本を読んでしまうのだ、そんな日が繰り返されれば、先生たちも徐々に八幡のことは気にしなくなっていた。
こんな日常が続いて4ヵ月ほどが過ぎ夏になった頃朝のHR
担任「今日は、このクラスに新しい仲間が増えます~」
八幡は、編入生かと思って気にもとめずに再び本に視線を戻した。
周りでは生徒たちが「誰ー?」や「男の子?女の子?」、「かっこいい?可愛い?」などと盛り上がっていた。
担任「とーっても可愛い女の子ですよぉ~しかもアメリカからの帰国子女ですよぉー」
皆(男子)「よっしゃああ」
皆(男子-女子)「帰国子女って何ですかー?」
八幡「」ズコッ
(こいつら、帰国子女も知らないのか...)
担任「えーっとですねー、帰国子女と言うのはー....さぁ、それでは入ってきてくださーい」
(まさか...俺の担任の先生も知らないのか?大丈夫か?この学校...)
1人の女の子が入って来た...いや年は変わらないはずなのだがどこか、大人っぽいというのか周りとは空気が明らかに違っていた。
雪ノ下「」ジー
いつの間にか、俺は雪ノ下を見てしまったようで、目が合ったが直ぐに目線を反らした...はずだ、だが雪ノ下の視線はこちらを向いている気がした。
担任「じゃあ、雪ノ下さん自己紹介をお願いね」
雪ノ下「はい、分かりました」
担任の先生に軽く返事をして、自己紹介を初めた。
雪ノ下「雪ノ下雪乃です、よろしくお願いします」ペコ
およそ、小学生らしくはない自己紹介を終えて担任の先生から、俺のうしろが空いていたのでそこに座るように指示されていた。
俺ゎもう興味が無くなっていたので、再び本に視線を戻した。
雪ノ下が、席に座ると授業が開始された。
1時間目は、国語だった自慢ではないが八幡は小学生にあがってから国語のテストで100点しか取ったことがなく得意教科であった。
1時間目が始められた際に担任の先生は雪ノ下が編入したばかりで教科書を持っていないのにそのまま始めていた、八幡は心底驚いた、正直よくわからないが怒りも感じていただから、この怒りをなんとかしたくて自分のためだと心に言い聞かせながら、後ろに座った雪ノ下に教科書を渡した。
雪ノ下「あ、ありがとう、でもあなたが教科書を見れなくなってしまうわ」
雪ノ下は、少し困惑した様子で言ってきた
八幡「いいや、俺のためにしてることだから気にしないでくれ」
雪ノ下「ふふ、そうそれなら、しょうがないわね、あなたのために使ってあげるわ」クス
俺は、斜め上の返答に驚き雪ノ下に顔を向けて皮肉の1つでも言ってやろうとしたが...それは出来なかった、見るもの全てを包みこんでしまいそうな顔で彼女...雪ノ下雪乃は笑っていたからだ..俺は完璧にその笑顔に魅入られてしまっていた。
雪ノ下「ど、どうかしたのかしら?」
どれくらい俺は呆けていたのだろうか、時間にしてみれば一瞬だったかもしれないでも、その一瞬の雪ノ下の笑顔が俺の頭の中でフラッシュバックして何度も何度も俺に見せてくる..俺は、恥ずかしくなり雪ノ下から目線を反らし前を向いた。
八幡「・・・な、何でもねぇよ...」
今俺の顔は真っ赤になっているだろう、いままで感じたことのないほど八幡は顔に熱が出ていることに気づく
八幡「顔から火が出るっていう比喩は、比喩じゃないのかもな...」ボソ
八幡は、誰にも聞こえないほど小さな声で囁いた。
1時間目が、終わると皆雪ノ下の机の前に集まって質問の雨あられ状態だった、それは別によくあることなので良いのだが..雪ノ下がいるのは俺のうしろの席なのでものすごく、ここにいずらかった。
俺は席から立ち上がり1人で廊下に出ていった、廊下に出るときに雪ノ下を一瞬見た、とても困惑している顔をして俺を見てきたが、俺にはどうすることも出来ないので見て見ぬふりをして廊下に出たのだが、何故か雪ノ下のあの困惑していた顔がちらついて同時に罪悪感に押し潰されそうになったので俺は気をまぎらわせるために、保健室に向かった。
八幡「失礼します」
保健室の扉を開けて少し会釈をしながら言う。
保健室の先生「どおしたの?」
八幡「少し具合が悪くなってしまったので、保健室で少し寝させてもらいたいんですが」
俺はさも気持悪いという表情で言った。
保健室の先生「まぁ、そんなに目が腐ってしまうまで我慢してたら駄目じゃない!ほら、ベット用意してあげるから早く横になって!」
ベット借りれるのは嬉しいのだが、先生目は元々何ですが...
八幡「あの、先生...目は元々なんですが...」
保健室の先生「何言ってるの!?そんな腐った目の人がいるわけないでしょ!」
いやいや、先生目の前にいるんですよ?てか、俺の目はそこまで酷いんですか?もうほんとに具合は悪くないのに、心が痛くなってきましたよ。
八幡「そ、そうですね..それじゃあ、俺は寝させてもらいます」
これ以上言っても自分の心を抉るだけな気がしたのでそのまま眠ることにした。
キーンコーンカーンコーン
俺はチャイムの音で目を覚ました、結構寝てしまったようだ....ん?
八幡「ゆ、ゆゆゆ、雪ノ下さん?」
雪ノ下「なにかしら?」
いやいや、なにかしらってそんな頭を少し曲げて何も分からないわみたいな顔をしないでくださいよ俺がおかしいみたいな気分になるじゃないですか...
八幡「なんで、雪ノ下さんは俺の顔を覗きこんでいるのでしゅか?」
し、しまった...緊張しすぎて噛んでしまった。
雪ノ下「何でって担任の先生があなたが具合悪くなって、授業をサボってるって聞いたので私も具合悪いと言って授業を抜けてきたのよ」クス
いやいや、それじゃまるで俺が授業をサボったみたいじゃないですか....サボったな確かに...だが、何故雪ノ下もそれでサボるのだ?
八幡「例え俺がサボったとして、何故お前もサボる必要がある?」
雪ノ下「そのお前って誰のことかしら?私には雪ノ下雪乃という名前があるのだけれど、あなたは一体どこのお前さんと話をしているの?今は私と話をしているはずなのだけれど?それとも、そんなことも分からないほどの馬鹿だったのかしらね」
え?なんで俺雪ノ下の事をお前呼ばわりしただけでこんなに罵られてるの?怖いよ小町お兄ちゃん、もう耐えられそうにないよぉー。
八幡「いや、だって会ったばかりで名前で呼ぶのもどうかと思って、それに名前なんて友達同士で呼び合うもんだろ?俺は友達がいないので他の奴を覚える必要はない」
雪ノ下「では何故あなたは私が最初あなたを覗いていたとき雪ノ下と呼んだのかしらね」
あ....やっちまったぁーーー、自分で墓穴をほっていたとは..いやね、確かに呼んでましたよですがねあんな状態で俺の意識がしっかりしてるわけないじゃん?だって俺だよ、男子とも録に話さないで女子とも学校では...いや、女子とは学校で話したことなかったです...そう、そんな俺だよ??そんな俺が保健室で寝てて目をあけたら美少女が顔を覗いているんですよ?普通に考えて無理じゃん?だから俺は悪くない、雪ノ下が悪い
八幡「そ、それ「ほら答えられないじゃない」」
こ、こいつ、俺が答える前に潰してきやがった...なんて恐ろしい((((;゜Д゜)))
雪ノ下「ねぇ、友達がいない寂しくて残念な目の持ち主の孤独谷君」
八幡「おい、待て...俺に勝手に変なあだ名をつけるな」
あ、危なかったあと少しで雪ノ下といいかけてしまった...
雪ノ下「ピッタリだと思ったのだけれど」
八幡「確かに孤独だが俺はそれが嫌だなんて思ったことはない!」
そう、これは本心だった、俺はもう、近づいて離れてしまうのが嫌だった、かつて一色と離れ離れになってしまったときのように...あんな気持ちには二度となりたくないだから俺は友達を作らない、小町だけいてくれればいいと本心で思っていた。
雪ノ下「本当にそう思っているようね」
八幡「あぁ」
雪ノ下「なら、私があなたの友達になってあげるわ」
八幡「は?」
雪ノ下「は?じゃないわよ、あなた日本語も理解出来ないくらい馬鹿だったのね、むしろ可愛そうすら思えてくるわ、哀谷君」
八幡「おい、変なあだ名をつけるなってそれに、友達になろうくらいの日本語分かるからな?俺が分からないのは何故お前が俺と、と...友達になろうとしているかが分からないんだよ」
雪ノ下「だから、あなたは一体誰と話しているのかしら?」
こいつ...
八幡「ゆ...雪ノ下さんは、何故俺と友達になりたいんですか?」
雪ノ下「そうね、あなたが友達を作らないと聞いて、私が友達になってあげれば嫌がると思ったからよ」
八幡「えと?」
雪ノ下「ここまで言っても分からないなんて想像以上に馬鹿谷君ね...」ハァ
雪ノ下は、疲れたとでも言いたそうに頭に手をおきながらため息をついている。
八幡「俺のあだ名は一体どれだけあるんだよ...それに理由がサッパリ分からないんですが..」
雪ノ下「あなたが嫌がると思ったから言ったのよ」
成る程理解出来ました、雪ノ下はただ俺が嫌がると思って言ったらしい、なら...
八幡「それなら、友達の件は却下だ」
雪ノ下「あなたに、拒否権があると思っているのかしら?」
八幡「・・・どういう意味だ?」
雪ノ下「何故私がわざわざ今言ったと思うの?」
今?そんなの思いつきだろう...しかしこれが計画的犯行なら、必ず理由がある....なら考えよう...まずは、場所だな、ここは保健室、そして次に状況、二人きり...!?保健室の先生はどこにいったんだ...
八幡「・・・おい、保健室の先生はどこに行ったんだ?」
雪ノ下「お姉ちゃんに電話して、頼んだら直ぐに大慌てで飛び出していったわ」クス
な、なん...だと?こいつ、二人きりという状況を作るために保健室の先生を排除しやがったのか...だが、別に保健室に俺と雪ノ下が二人きりでいても別に問題はないはずだ俺は別にこいつに手を出してはいな.....!?ま、さか...
八幡「雪ノ下...まさか..」
雪ノ下「あら?ようやく分かったかしらね、どう?あなたに拒否権あると思う?」
そう、別に俺が手を出してないと言っても...だ現実は甘くない、もしも、雪ノ下が襲われたと言ったら俺がいくら否定したとしてもこんな目の腐った奴と美少女の雪ノ下では、雪ノ下が有利であることは揺るがないだろう...それに、俺には助けてくれる友達もいない。
八幡「・・・分かった、雪ノ下の友達になってやる...よ」
渋々ながら承諾した。
雪ノ下「あら?あなたは一体何を言っているのかしら?」
八幡「?」
雪ノ下「私と友達になって下さいでしょ?」ニコ
ものすごく良い笑顔だった、だが先程とは違い俺は初めて雪ノ下という人間を知ることになった...そして、俺はこいつには勝てない...そう思うのであった。
八幡「私と友達になって下さい」
雪ノ下「えぇ良いわよ」ニコ
雪ノ下は、最後まで笑顔で俺を見続けるのであった。そして、俺に初めて学校で友達が出来た瞬間だった
雪ノ下の性格を上手く出せていれば良いのですが...それと、先生達の名前は考えた方がいいですかね?平塚先生くらいしか、今のところ考えていないので、必要な場合は教えてくださると嬉しいです!それでは皆さんメリークリスマスです!
次回は、陽乃さんを登場させる予定です!