サウザー!~School Idol Project~ 作:乾操
あと、今回は+前回のラブライブ!+ないです。
「買い出し?」
海でひとしきり遊んだ後、一同は別荘の方に戻ってまったりしていた。そんな折に、ことりの口から告げられたことを穂乃果がオウム返しに問いかける。
「うん、なんだかスーパー遠いらしくて」
「はーい! なら私行く!」
穂乃果が元気に手を挙げる。しかし、マキが、
「私が行くわよ。スーパーの場所しらないでしょうし、移動手段も無いでしょ」
「移動手段って、じゃあマキちゃん何で行くの?」
「おじさんの馬」
言われて、一同は表の厩にびっくりするほど大きな馬がいたことを思い出した。真黒な毛並みの厳つい馬である。
「マキちゃん馬乗れるんだ! さすがブルジョアだにゃ!」
「私も乗ってみたい!」
穂乃果が目を輝かせて言う。
「あの子、他人はよっぽどじゃないと乗せてくれないのよ。私だっておじさん程好きにしてもらえないもの」
「そうなんだぁ。ムツカシイ馬なんだね」
少しがっかりした様子の穂乃果。
「そうなの。……じゃあ、行ってくるわね」
「カレーが食べたいぞ。カレー」
「はいはい」
こむら返りで身動きが取れなくなっているサウザーの要求に答えながらマキは出掛ける準備をする。すると、そんな彼女に希が、
「じゃあ、うちも行く」
「は? ……いや、だからこの中で私以外は―—」
「かまへんかまへん。ええやろ?」
「うっそ」
希は何の問題もなく馬にまたがることが出来た。
「なんで? どうやったの?」
「スピリチュアルパワーのなせる業やん」
そのスピリチュルパワーのおかげか馬の方もゴキゲンである。ブヒヒンと準備万端といった様子だ。
「さ、マキちゃんも乗って!」
夕陽に煌めく海沿いに、二人の少女を乗せて一頭の馬が歩く。手綱を握るのはマキだが、曰く持っていなくても賢いからスーパーに連れて行ってくれるらしい。
「おぉー、綺麗な夕陽やね!」
「まったく、どういうつもりよ」
「別に、マキちゃんも面倒なタイプやなーって」
「…………」
ズシンドシンと馬の蹄がアスファルトを抉る。暗くなりつつある町を少女二人で歩き回るのは危険だが、この馬に乗っている限り、不審者なぞ一瞬で蹴散らしてくれるであろう。
「本当はみんなと仲良くなりたいのに、中々素直になれない」
「……私は普段通りでいるだけよ」
「その割に、一緒にスイカ割りしてる時は楽しそうだったやん?」
「なっ……あれはサウザーと達がウザかったから……!」
「顔が赤いよ?」
「か、返り血のせいよっ!」
「言い訳恐ろしすぎやん」
「ていうか、なんで私に絡むのよ?」
振り向きながらマキが吠える。素直になれない自分を隠すように。
そんなマキの姿は、希の知る人物に良く似ていた。
「ほっとけないのよ。良く知ってるから、あなたに似たタイプ……」
「私に……?」
この瞬間、西木野マキの灰色の脳細胞は希の言う人物が何者なのかを高速で割り出そうとしていた。
希の良く知る人物で、不器用で、素直になれなくて……。
まさか……サウザーのことだろうか?
「私、そんなに似てるかしら……」
「……? うん、ま、そうやね。そっくりやね」
「そ、そう……ふうん……へぇ……」
マキが露骨に落ち込むのを見て希は驚く。
(エリチに似てるのそんなにショックなん!? そんな事実エリチが一番ショックやわ!)
確かに、絵里にはちょいちょいマヌケさんなところはあった。最近では「クールで賢いエリーチカ、略してKKEよ!」と自慢げに言っていた時など最高にマヌケだった。その完璧でないところが、希が絵里を素敵な存在だと思う所以でもあるのだが……他人から見れば相当なものなのだろうか?
そんなことを考えていると、マキがポツリと、
「……私、変わらなきゃね」
と呟いた。
「えっ!? う、うん。まぁ、無理はせんでもいいんとちゃう?」
「フフ……希って優しいのね。でも……なんか、もう少し素直になろうって気になったわ」
そう言いながら見せるマキの横顔は少し晴れやかになっていた。
その横顔を見て、希は複雑な気持ちになった。
……微妙なすれ違いを起こした二人を乗せて、馬は歩み続けた。
※
買い出しから戻った頃にはあたりはすっかり暗くなっていた。
晩御飯のメニューはサウザーの希望通りカレーライスである。調理担当はニコだ。
「ニコちゃん手際良い~」
手伝っていたことりがニコの手際を見て感嘆する。
「ま、ざっとこんなもんよ。これからのアイドルは、家事もできなきゃダメなのよ!」
「家庭派アイドルですね!」
お米担当の花陽がフンスと息荒く答える。
「料理には南斗聖拳使わないの?」
「ことり、料理に南斗聖拳使うお嫁さんなんて欲しいと思う?」
「スイカ割りに散々使ってた人の言う台詞じゃないような……」
「私は欲しいです!」
ワイワイと賑やかなキッチンである。一方、リビングの方も賑やかながらもまったりした時間が流れていた。
「カレーの良い匂いやん」
「ホントね」
答える絵里は無沙汰で小腹がすいたのか板チョコをポリポリ齧っている。チョコレートは彼女の大好物なのだ。
「エリチ、もうすぐご飯できるよ」
「でも、チョコレート美味しくて」
「そう言えば、カレーにチョコを隠し味に入れると味に深みが増すと聞きますね」
海未が何気なしに齧った知識を呟く。すると、カレーとなると三割増しでうるさいことに定評のあるサウザーが、良い事聞いたと言わんばかりに、
「絵里よ、そのチョコレートを寄越すのだ」
「いやよ。私はチョコレートそのものが好きなの」
「フフ……よろしい。ならば奪い取るまでの事だ!」
「ちょっ! やめなさいよ! 離しなさいよ!」
突如始まるサウザーと絵里のチョコ争奪戦。力なら無論サウザーの方が圧倒的に上だが、絵里も負けじとサウザーの脚をベシベシ蹴る。こむら返りの影響がまだ残っていて単なる蹴りでもそこそこのダメージが入るのだ。
「ぬっふ! なっふ!」
「離しなさい! ばかばか!」
「あはは。子供みたいだね二人とも」
「横になって野球見てる穂乃果はオジサンみたいですよ」
騒いでいる内に時は流れ、カレーとサラダ、ホカホカのご飯が完成した。チョコレート争奪戦争はサウザーが勝利をおさめ、残りのチョコはカレーへと投入された。
「チカァ……」
「まぁまぁエリチ、カレーが美味しくなったんだからええやん」
「まったく、アンタ達騒がしいったら無かったわよ。もっとアイドルらしく振る舞いなさいよ」
言いながら配膳するニコちゃんはお母さんみたいだね、と凛は思ったが、なんだか恥ずかしいので言うのをやめた。
カレーは具がゴロゴロと入っておりで実に美味しそうであった。かぐわしい香りが一同の食欲をそそる。
「ニコちゃん料理上手だねー。うへへ」
「穂乃果、よだれ出てます」
「やはりカレーこそが至高であるな。むっ? 花陽は何故白米とカレーを別に盛っているのだ」
サウザーが指摘する。見れば、他の面々はご飯にカレーをかける、というスタンダードなカレーライスなのに対し、花陽だけカレーとライスが別々に配膳されていた。
「これでいいのです! 良い具合に蒸らされてピカピカで……ああ、麗しきかな銀シャリ」
山盛りに盛られたご飯を前に花陽は至福の笑みを浮かべている。
「これでは点睛を欠くではないか。このおれが二つを合わせてやろう」
なぜか余計な気を利かせるサウザー。彼は南斗聖拳特有の目にも留まらぬ速さで茶碗を取ると花陽のカレー皿に投入した。
「ぴやぁぁぁぁぁぁぁ!?」
「フハハハハ! カレーとライスが合わさってこそ真のカレーライスが誕生するのだ!」
サウザーの手によって花陽のライスとカレーは見事なカレーライスと化した。だが、彼女がその二つを敢えて別々に盛っていたのは米好きの信念によるものであり、その信念を踏みにじるが行為は許されるものではなかった。
花陽は怒髪天を衝つくばかりの勢いきおいで怒る。
「サウザァー! 貴様の髪の毛一本もこの世に残さぬ!」
「フフフ……よかろう、かかってくるがいい!」
リビングに闘気が渦巻く。
「ふふ……賑やかな食卓やね」
「賑やかってレベルじゃ無いにゃ。でもこんなかよちんも嫌いじゃないよ」
「チョコ入りカレー美味しいわねぇ……」
至福の表情を浮かべる絵里であった。
夕食を終えた一同はお風呂を終えて寝間着に着替えた。
せっかくの合宿であるからという理由で、一同リビングで寝ることになり、床に布団を敷く。
「十人分の布団を敷いてもなお余りあるリビングってすごいわね」
改めて驚きの声を上げる絵里。対してマキは、
「そう? 普通じゃない?」
と平然と言ってのけた。さすが、金持ちはレベルが違う。
そんな広さを思う存分堪能するのは穂乃果、ニコ、凛の三バカである。三人は敷き詰められた布団の上に飛び込むとゴロゴロと転がり始めた。
「こら、邪魔ですよ」
「だって、こういうの一度やりたかったんでもん」
「何言ってるんですか。明日ははやくから練習だというのに」
「おれさまはここで寝るー! フハハハハ」
「あっ、そこはニコの場所でしょーが!」
「元気やねぇ。……マキちゃんはどこにする?」
「えっ? 別に、どこでも同じでしょ?」
「凛はかよちんのとーなりっ!」
就寝前まで賑やかな連中である。
やがて、それぞれ自分の領土を定め、布団の中に入った。
「じゃあ、明日は5時半には起きるわよ」
絵里の言葉に一同はーい、と返事をする。
「電気消すわね。おやすみなさい」
「おやすみなさーい」
リモコンのボタンを押し、電気を消す。
室内は一気に静寂に包まれ、窓から差し込む月のシンとした光のみが部屋を照らすようになる。じっと目をつむっていれば、移動や海ではしゃいだ疲れも相まって自然と眠りへ落ちていくだろう。
しかし、静寂を破る者の存在が一気に一同を現実世界へ引き戻す。
「フフッ……フハ……」
「……ッ……なに?」
静かな室内に笑い声が響く。
「ンフフ……クハハ……」
「ちょっと……電気つけるわよ……」
そう言って絵里は電気を付けた。
起きてみると、布団にもぐったサウザーが何が面白いのか一人ケラケラと笑っていた。まったく不気味である。
「サウザーちゃん、なに笑ってんのさ……」
「フフ……こう静かだとな……なんか笑けてきてな? フフ……」
「んふっ……なにそれ……んふふ」
あまりにもくだらないことに穂乃果も思わずつられて笑う。
「笑うのは構わないけどさ……うふっ……もう少し静かに……ぐふっ」
「穂乃果ちゃん、釣られ笑いしてる……うふ」
そうい言うことりもmy枕を抱きながらくすくすと笑い出した。
こういった笑いはすぐに伝播する。リビングはすぐにクスクス笑いで充満した。
「なにこれ、意味わかんない……ふふふ」
「んふんふ……マキちゃんも笑っとるやん」
「私は……フフッ……笑ってないわよ」
マキもさすがにこれには笑わざるを得なかった。
そんなクスクス笑いをしていると、
「……なぁによ、うるさいわねぇ……」
と横になっていたニコもムクリと起き上ってきた。
そして、その顔を一同に向けた瞬間、クスクス笑いが途絶えた。
「なにそれ」
「妖怪やん」
「だれが妖怪よ!」
そう言うニコの顔には美肌クリームとキュウリが点々と貼りつけられていた。目と鼻、口の部分だけあけているものだからマスクか何かをしているように見える。
「ハラショー……」
「きもい」
絵里とサウザーもドン引きである。
これにはニコも抗議の声を上げる。
「何よアンタ達! いいこと? アイドルたる者、常に美容には細心の注意を―—」
だが、矢澤ニコのアイドル美容口座はそこまでであった。彼女の顔面に何者かが投擲した枕が命中したのだ。
犯人は希である。しかし、彼女は投げた後、白々しく、
「あーんマキちゃん何するのぉー」
「ヴェ」
「ぐぬぬー、やったわねー!」
ニコは単純であるから希の言葉を簡単に信じた。
「受けてみなさい! 南斗枕投げ!」
「にゃっ!」
負けじと投げ返すニコ。しかし投げた枕はマキを大きく外れ凛に命中する。彼女は楽しいことが始まると瞬時に察知したのか、目を輝かせて「なにするにゃー!」とその枕を穂乃果へと投げた。
「おー、やったなー! くらえ、花陽ちゃん!」
「ばふっ!」
今度の枕は狙い通り花陽へと命中した。引っ込み思案でこういったことの経験が無い彼女であるが、「よし!」と勇気を振り絞って参加することを決めた。
「死ねえええええええサウザァァァァァァァ!」
「かよちん晩御飯の事まだ根に持ってる!」
「来るがいい! 我が南斗鳳凰拳は枕投げにおいても無敵!」
突如として始まった枕投げ大会は大いに盛り上がり始めた。本来なら止める立場にあるマキや絵里も、前者は煽られて、後者はサウザーに仕返しするチャンスと思って全力で参加し始めた。
室内を飛び交う枕。
その下で、一人すやすや眠る者が一人いた。園田海未である。
彼女は夜の寝つきが非常に良い。このような騒ぎの中でも気持ちよさげな寝息を絶やさないでいる。だが、今のこの状態の中、海未の元に流れ枕が飛んでこないはずがない。
だれが投げたものかは知れないが、果たして枕は海未の顔にボスボスと命中した。
「あっ」
「…………」
いくら眠っているとはいえ、顔面に枕が叩きつけられれば誰だって目が覚める。
そして、無理やり眠りから覚醒させられた彼女は枕をぐわしと掴むとやおら起き上って、
「……何事ですか」
「えっと……あの……」
「あわわわ」
ことりと穂乃果が恐怖の声を上げる。他の面々もただならぬ海未の様子に息を呑んだ。
「明日は早朝から練習すると言いましたよね……にもかかわらず……こんな夜中に何してるんですか……」
「か、かよちん怖いよぅ」
「私もだよ凛ちゃん……」
「フハハ。たかが園田海未、何を恐れる必要がある」
怯える二人に対し余裕綽々なサウザーは右手に枕を構えると、大きく振りかぶってから海未めがけて投擲した。
「受けてみよ!
放たれた枕は空気を切り裂きながら海未へ迫る。常人ならばこのような枕を投げることは不可能であった。
だが! 放たれた枕は海未に命中することはなくその後ろの壁に叩きつけられるに終わった!
「む!?」
「サウザーの枕を避けた……!?」
ニコが驚きの声を上げる。今の枕、同じ南斗聖拳の使い手である彼女でも(というかだからこそ)避けることは出来なかったであろうから、当然である。
「フフ。やるようだな園田海未よ。だが、幸運は長くは続かないのだ! 爆枕投!」
再び枕が放たれる。だが、海未は二度までもそれを回避してみせた。
「ぬぅ!」
「海未ちゃんすごいにゃ……」
「……まって! あれ、海未ちゃんは別に避けて無いよ!?」
ここで、花陽はとんでもないことに気付く。マキも同様で、息を呑みながら、
「闘気が流れている……! あの動きはまさか……」
「マキちゃん知ってるのォ!?」
「ええ。あれは紛れもなく、北斗神拳究極奥義『無想転生』!」
―—無想転生!
その真髄は、『無』より転じて『生』を拾うことにあり!
数多の哀しみを背負った者のみが習得しうる究極の奥義である!
「なんでそんな北斗の奥義を海未ちゃんが習得してるの!?」
ことりが悲鳴を上げる。当然である。
「きっと、その辺を超越しうる哀しみを背負っているのね、彼女は……」
「海未ちゃんの、哀しみ……?」
穂乃果が呟く。かけがえのない親友の背負う哀しみとは、一体——?
μ's´のメンバーは、無想転生の後ろに海未の背負いし数々の哀しみを見た……。
―—穂乃果がさぼった宿題を手伝わされた哀しみ……。
―—穂乃果の悪戯に巻き込まれて説教されたときの哀しみ……。
―—穂乃果がさぼった夏休みの宿題を手伝わされた哀しみ……。
―—勉強を教えて欲しいというから教えてるのに全然話聞いていないという哀しみ……。
―—穂乃果がさぼった冬休みの宿題を手伝わされたときの哀しみ……。
―—穂乃果がさぼった……哀しみ……。
……
…
「哀しみ思いの外軽くない?」
「ていうかほぼ穂乃果が原因じゃないの!」
絵里が吠える。
「いや、確かに宿題さぼって海未ちゃんに頼りまくってるけど! 無想転生習得するレベルで哀しんでたのあれ!?」
「現にそうでしょうが! 何とかしなさい!」
「そんなこと言ったってー!」
「ところで穂乃果ちゃん、今回の夏休みの宿題はちゃんとやってるの?」
ことりが恐る恐る訊く。すると穂乃果は、きまり悪げに視線を逸らし、
「えー……まだ、手を付けて無いです……」
―—今年も宿題手伝う羽目になりそうっていう哀しみ……
「えっ!? これリアルタイムで更新されんの!?」
「穂乃果何とかしなさいよ!」
「うわーん! 希ちゃん助けてー!」
「まかせるやん」
穂乃果に縋りつかれた希は「ほああ」と息を吐きながら両手を掲げた。
「わしわ神拳の神髄をお見せするやん」
「なにその胡散くさい拳法は」
「やぁぁぁぁぁぁん……やぁぁぁぁぁぁん……」
希はこれまた胡散くさい呼吸法で気を高め、無に転じている海未との間合いを詰めた。そして、一瞬の緊張の後、希が目をキラリと光らせ海未の背後に回った。
「わしわ神拳!」
「なはん!」
「なっ……無想転生を破った!?」
なんと希は実態を空に消し去っているはずの海未の胸を背後から鷲掴みにしたのだ。
「ほれ、わしわしわしわしわしわしわしわしわし」
「ぬふううううう!」
希の超高速わしわしの前に海未はあえなく撃沈、魔人は再び眠りの園へと帰って行った。
「ざっとこんなもんやね」
「……希、アンタマジで何者なのよ」
「無想転生をどうやって……」
ニコとマキは戦慄する。しかし、希はいつも通り飄々とした調子で言うだけであった。
「スピリチュアルやん?」
その後、一同は明日の練習に備えるのとまた海未に無想転生されてはたまらないということで床に就いた。
明日は海未の組んだメニューをこなす約束である。世紀末組ならいざ知らず、一般人には休息が必要であった。
「ぬふっ……フハハ……」
「サウザーちゃんうるさい!」
つづく
あっ、今回で合宿編終わりです。