装甲少女隊、北へ CODE1940   作:ボストーク

10 / 37
皆様、こんばんわ~。
ちょっと夕方から急に用事が入ってしまったので、慌てて書き上げた作者です(^^
なんか帰ってきてからだと書く気力が失せる匂いがプンプンして(笑)

それにしても「CODE1940」もいよいよ二桁突入です♪
長かったような短かったような?

さて今回のエピソードは……最初は飼い猫の躾についての話題です(えっ?
記念すべき第10話ですがR-15的表現が入るので、そういうのがお嫌いな方はブラウザバック推奨です。

そしてサブタイの謎ですが……米国については予想が付く方が多いでしょうが、英国から意外なものが?




第10話 ”英国からの贈り物と米国からのお報せです!”

 

 

 

「じゃあ、猫田さん。細見少将のところに着任と、それに装備到着の報告にいこっか?」

 

「はい。たいちょお」

 

公人としての顔と呼び方に戻すみほ。

しかし、猫田ニア(ねこにゃー)はそれに動じることもなく素直についていく。

ねこにゃー的には自分に出来ないこの切り替えの早さも、みほの魅力だと思っていた。

 

ねこにゃーは自分の性格を言い表すならば「不器用なチキンハート」とでもなるだろう。

「大洗女子戦車学校」時代、中々みほに声をかけられなかったねこにゃー。それでもなけなしの勇気を振り絞って声をかけた。

もしもこの時、冷たくあしらわれたり素気無くされたり怪訝な顔をされたら、今の自分はなかったとねこにゃーは思う。

もしかしたら学校すらも中途退学していたかもしれないと。

だけど……

 

「ん? 猫田さん、どうしたの?」

 

みほはそう柔らかく微笑んだ。

まるで自分とずっと友達だったかのような、当たり前のように友達から声をかけられたように。

初めて声をかけたのに、名前を知っていてくれるのも嬉しかった。

ねこにゃーは語る。

 

『あれはきっとボクの初恋の始まりだったんだ』

 

 

 

みほに何で始めて声をかけたとき名前を知っていたのかを聞いたら、

 

「えっ? わたしは全員の顔と名前を覚えてるよ? だっていつお友達になるか……何より”戦友”になるかわからないじゃない?」

 

その驚異的な記憶力に舌を巻き、学生の身でありながらその『常時戦場の覚悟(Allways in Tank)』に感動した。

 

みほは『ボクは機械いじりしか能がないから』と自嘲するねこにゃーに、『じゃあ猫田さんはきっと、工学士向きなのかもしれないね?』と進むべき道を示してくれた。

「大洗女子戦車学校」は戦車の操縦訓練や女性向にあるいは戦車兵向きにアレンジされた帝国軍人としてのあり方(あるいは軍や戦場へのアジャストの仕方)を最低限学ぶ軍事教練は必須だが、それ以上の特化型スキルを学ぶ学科(戦技科)は多岐にわたる。

凡そ戦車にまつわる大抵のことを、三年間みっちり集中教育で学べるのが女子戦車学校の強みであり、「大洗女子」もその例外ではない。

いやむしろ最も新しい戦車学校だけあり、より新鋭化/先鋭化されてると言ってもいい。

 

根本的な部分から機甲戦術論まで学べる戦車複合科が基本コースだが、例えばアンコウ01の面々も沙織などは通信士修身科をとっていたし、レオポン・チームは当然のように整備科、カモさんチームは憲兵養成科といった具合だった。

 

ねこにゃーはみほの薦めもあり二年生のときに戦車工学科を履修。そこで、ももがーやぴよたんと言った同志と出会った。

 

もしかするとねこにゃーのみほに対する想いは、恋愛感情よりもむしろ”信仰心”に近いかもしれない。

だからこそ、ねこにゃーは、みほの傍にいつもいる優花里にも麻子にも嫉妬したりすることはない。

心のどこかでみほに対する想いの差異、自分が”異質”なことに気が付いてる可能性も否定できないが……

 

ただ、それでもみほに処女を奪ってもらったとき、嬉しくて泣いてしまったのは生涯忘れることのない思い出にはなっていたが。

 

 

 

***

 

 

 

富士機甲学校の校舎廊下をねこにゃーを連れ立って校長室に向かっているとき、ふとみほは思い出したように、

 

「猫田さん、その書類鞄(ブリーフケース)に入ってるのは、もしかして機密書類?」

 

そう視線をねこにゃーが大事そうに抱えてる鞄にみほは向けた。

みほに再会できた瞬間、喜びのあまり思わず取り落としてしまったが中身に入っていたのはそれとなく【軍機】のスタンプが捺された書類だった。

まさか他国の諜報員も、一介の下士官……それも学校を出てから二年程度の技術者見習いの少女が重要機密書類を自分の荷物に忍ばせ持ち歩いているとは思わないだろう。

 

「にゃっ!? ど、どうしてわかったんです?」

 

驚くねこにゃーにみほは苦笑し、

 

「大事そうに抱えてるからね。それに……」

 

みほは笑みの質を柔らかくして、

 

「しばらく会ってなかったけど、”にゃあ”のことだもん。なんとなくだってわかるよ」

 

「にゃあ……」

 

”つうぅ……”

 

「ん? もしかして濡れちゃった?」

 

みほは何気ない動作でねこにゃーのスカートをめくる。

人気のない廊下だが、きっとみほにとっては関係ないだろう。

彼女の「愛玩動物(ペット)への躾」は生易しいものではないのだから。

 

「”にゃあ”はイケナイ猫ちゃんだね? 言葉だけでこんなに濡らしちゃうなんて」

 

「”ご主人様”、ごめんなさいですにゃあ……」

 

シュンとなるねこにゃーにみほはクスリと笑い、

 

「いいよ。それより”にゃあ”、そのままじゃ気持ち悪いでしょ? パンツ脱いじゃおうっか? ほら、足を抜いて」

 

みほの言葉に『疑問』という言葉がこの世から消え失せたように牝の臭いが染み付いた下着を脱がされるねこにゃーだった。

みほは濡れて役に立たなくなった脱ぎたてのパンツを普通に屑篭に捨てるが、

 

”ぶるっ”

 

ねこにゃーの肢体が小刻みに震えた。

 

「あれ? ”にゃあ”、もしかしておしっこもしたくなっちゃった?」

 

「にゃあ……」

 

力なく頷くねこにゃーに、

 

「冷えちゃったかな? ここから女子トイレはけっこう遠いしなぁ……そうだ♪」

 

みほはさきほどパンツを捨てた屑篭をねこにゃーの前に置き、

 

「これにしちゃいなよ」

 

「にゃ♪」

 

ねこにゃーは言われるままにスカートをたくし上げ、

 

”ぷしゃあぁぁぁ”

 

「にゃぁぁぁぁ~」

 

間延びした声と同時に恍惚とした表情を浮かべた。

学生時代のみほの放尿調教でも思い出したのだろうか?

その顔に恥じらいや躊躇いはない。そんな”邪魔なもの”は、「戦場で羞恥心なんて感じる余裕あるのかな?」というみほの方針で学生時代にとっくに溶かされ、快楽に変換されていた。

 

もっともそれは、ねこにゃーに限った話ではないが。

 

 

 

***

 

 

 

「じゃあ猫田さん、行こっか? あんまり細見少将を待たせても悪いし」

 

ねこにゃーが用を足し終えると、みほは何事も無かったかのように促す。

 

「にゃあ♪」

 

かくてねこにゃあはノーパンで、そして脚の間を体液と尿でで濡らしたまま上官と対面することになる。

 

……もし、みほが一連の動きを自覚してやってるならかなりのSだが、もし素であるいは無自覚でやってるなら、間違いなく救いようのない天然ドSだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

**********************************

 

 

 

 

 

 

さて、場所は変わってここは富士機甲学校校長室……

 

 

 

「細見少将、わたしは席を外したほうがよろしいでしょうか?」

 

他二人を代表したねこにゃーの着任挨拶もそこそこに、機密のスタンプを押された書類とにらめっこをしていた細見は視線を上げ、

 

「いや、その必要はないよ。むしろみほ君の意見を聞きたいくらいだ」

 

赴任してさほど月日はたってない筈なのに、将官……それも日本戦車界の重鎮の信頼を勝ち得てるみほに、ねこにゃーは改めて尊敬の目を向けていた。

 

「まずはこれを見たまえ」

 

そう吟味して渡したのは、

 

「英語の資料ですね? 拝見します」

 

それを淀みなく目で文字の羅列を追うみほ。

普段の言動から忘れられがちではあるが、彼女は資産500億円を軽く超える武の名門西住家のご令嬢で、教育にかけられた金も違う。

乳母兼家庭教師から様々な基礎学力と呼べるものを授けられ、日本語/英語/ドイツ語/ロシア語、おまけに『特地』の”帝国”語まで堪能だ。

 

「……これは、”新型対戦車砲”の資料……開発仕様書ですか? おそらくは戦車砲転用を前提とした」

 

細見は鷹揚に頷き、

 

「ああ。【オードナンス Quick-Firing 17ポンド砲】というらしいな」

 

「……この時点で、まだ開発段階にある新型砲の資料を日本に渡してきたということは……」

 

「思うところを言ってみたまえ」

 

「開発の協力要請。もっと言うなら『日英同盟の”陸戦を含めた”完全な履行を期待する』……察するにそういう解釈でよろしいですか?」

 

答える代わりに細見はこう切り替えした。

 

「陸軍と政府は、英国との共同開発を承認したそうだ。九九式九糎高射砲転用の戦車砲の開発の遅延もしくは計画放棄があった場合の”予備プラン”として、だ」

 

「正確には『予備プランという建前で』でしょうね。本音は英国支援の一環という感じだろうし」

 

みほの言葉に細見は好好爺然とした笑みと共に、

 

「みほ君、”プリンス・オブ・ウェールズ”と”レパルス”は知っているかね?」

 

「ええ、海式は詳しくないですけどそのくらいは。確か英国東洋艦隊に配備予定の最新鋭のキング・ジョージ5世級戦艦と巡洋戦艦でしたよね? 古いリヴェンジ級戦艦の代替でシンガポールに来るという噂でしたが……」

 

細見は頷き、

 

「まだ内々の話なんだがね……どうやらシンガポールへは来ずにセイロンへの配備に変更されたらしいね。最終的には西インド洋から紅海にかけてのいずれかの拠点に配備されるかもしれない」

 

「”カラブリア沖海戦”の敗北、その穴埋め……ということでしょうか?」

 

「ああ。つまるところ東アフリカへの戦力的梃入れだろうね。最新鋭空母インドミタブルもセイロン配備が決定したようだし。下手をすれば残る旧式戦艦もインド洋以西に引き抜かれるかもしれない」

 

みほは頭を抱えたくなった。

ソ連の脅威があるにも関わらず、香港などの植民地や租界が直接の脅威に晒されてないために戦力の補充は行われない……いやむしろ実質的には引き抜きにかかってると考えたほうが正しい。

まがいなりにも艦隊が残ってるのは、ドイツにより陥落した欧州列強の植民地が東南アジアを中心に多くあるからであるからだが、

 

「その様子じゃ、アジア方面で積極的攻勢は……そういうことですか」

 

「時にみほ君、このアジアには我々大日本帝国と領海/領空を接する形で仏領インドシナや蘭領東インドというものがあってだな……」

 

「少将、言わないでくださいね? 間違いなくロクでもない未来しか思い浮かびませんから」

 

 

 

***

 

 

 

自分で話をふりながらも、大日本帝国陸軍にとりあまりにもロクでもない未来予想図に辟易した細見は、積極的に話題を変えることにしたようだ。

確かに近い将来、英国が言い出しそうなこと、そして”中立法”を未だ建前的には維持してる米国(英国への武器弾薬供給支援(レンドリース)はあくまで中立法の枠内という解釈)が満面の笑顔でサムズアップしそうな情況は、今のスタンスが好ましいと思ってる帝国軍人には悪夢に等しい情況だろう。

 

「話は戻すが……みほ君、仮にその砲が日本で生産されるとして……牽引砲、対戦車機動砲として使うのはいいとして、後は何に使えると思うかね?」

 

みほはあえてその小芝居に乗ることにしたようだ。

 

「せっかくの高初速ですから、高射砲と言いたいところですが……生憎それは間に合ってますね?」

 

彼女は歳に似合わぬクセのある笑みで、

 

「いっそ”英国支援用の戦車”でも限定生産で作ってみたらどうでしょう? 開発時期から逆算すれば”三式重戦車”の車体(リグ)など砲プラットフォームに最適かと愚考いたします。なお今からの開発となれば、国産17ポンド砲の完成は仮称”九糎戦車砲”の後になりましょうから、同時にその時期に開発/実用化される戦車技術のテストベッドとして使うのならなおよろしいかと」

 

「手堅い技術で三式を仕上げ、その派生型で英国支援の新戦車を仕上げるか……実に悪くない。しかし”英国支援用新戦車”ではいかにも語呂が悪い……そうだな【仮称”四式戦車”】とでもしておくか?」

 

「よろしいかと思います」

 

「新技術のテストベッドとは、例えば三式に従来技術の延長線上にあるホルストマン式懸架装置(サスペンション)を導入し、派生した仮称四式の車体にトーションバー式サスペンションを試す……というような解釈でいいのかね?」

 

みほは肯定の意を示し、

 

「はい。あるいは三式に一式で熟成が進むであろう鋳造砲塔を採用し、仮称四式で現在技術開発中の電気溶接(新技術)を用いた砲塔を試験導入するようにです」

 

 

 

「ところで、何故一式では駄目なのかね?」

 

みほは首を横に振り、

 

「残念ながら車体が小さすぎます。17ポンド砲に要求されてる性能緒元から逆算すれば、仮に旋回砲として使用した場合は相応の無理が生じると思われます。戦車の主砲として性能を生かしきるなら、相応の車格が必要となってくるでしょう。どうしても一式をプラットフォームに使いたいのなら、」

 

「続けたまえ」

 

みほは頷き、

 

「固定砲ないし左右上下に僅かに砲を指向できる半固定砲とし、突撃砲あるいは駆逐戦車として開発するのがベターだと思われます」

 

細見は満足げな顔で小さく拍手しながら、

 

「パーフェクトだよ。みほ君」

 

みほは芝居がかった調子で恭しく一礼し、

 

「お褒めいただき感謝の極み」

 

 

 

***

 

 

 

「では、みほ君。現状では資料不足で稟議書は無理だろうから、”仮称四式戦車”の提案書をまとめておきたまえ。ああ、ついでに富士機甲学校(ココ)にある三式関連の文章の機密指定は君と猫田君達技術陣限定で解除しておくから、存分に活用するといい」

 

「御意に」

 

その様子を呆然と見ていたのはねこにゃーだ。

自分の崇拝する戦女神は、一体どれほどの信頼をこの戦車開発の重鎮から得ているのだろうと。

冷静になってみれば、彼女はまだ軍人二年目の一介の陸軍中尉に過ぎない。

 

ねこにゃーは西住みほという少女が、「戦車に関して過去/現在/未来に渡り知らないことはないのでは?」という錯覚を覚える。

実はみほのお母さんはしほだが、お父さんはルノーFT軽戦車だと言われても信じてしまいそうな自分がいた。

 

誤解のないように言っておくが、確かに西住みほは『特地』にて亜神と関わりを持ったが、断じて”異能の持ち主”ではない……公的にはその筈だった。

 

 

 

細見は仮称四式や、今回届いた軍機資料のいくつかについてみほと資料を読みながら言葉を交わす。

いつの間にかみほが細見の膝の上に座っていたが、二人ともそれがまるで自然であるかのように空気に変化はなかった。

当のねこにゃーも驚きはしたものの、そこに性的ななんらかを感じることは出来ず、後に『まるで仲の良い本当の父娘(おやこ)のようだった』と書き記している。

 

そしてそれが一通り終わると……

 

「みほ君、そういえば君に一つ伝えなければならないことがあった」

 

「なんでしょう?」

 

すると細見は微妙な顔つきで、

 

「時勢や背景を考えると私は微妙なのだがな……君にとっては間違いなく喜ばしい報せだろう」

 

「えっ?」

 

「米国から申し入れがあったのだよ。例の米国陸軍の装甲広報(リクルート)部隊、”サンダース戦車中隊(サンダース・タンクトルーパーズ)”が近々来日する予定だそうだ」

 

「ええっ~~っ!!? ケイ達が日本に来るんですかっ!?」

 

細見は言葉通りの微妙な表情で頷き、

 

「それもご丁寧に米国産の新型戦車……なんと言ったか? ああ、そうそう。確か”M4中戦車”と言ったか? それの先行量産型(テストプロダクション)をわざわざ伴って来るらしいな」

 

みほは細見の膝の上でちょこんと小首をかしげ、

 

「日本に対するお披露目……それを兼ねたソ連に対する武力示威行動(パワープレゼンス)ですかね?」

 

「その可能性も否定できないがね。ただ先方が望んでるのは『中隊規模の実戦形式の模擬戦を含む試製一式中戦車との性能比較調査』らしい。政府も軍部も歓迎して話を受けたらしい」

 

みほは小さく溜息を突き、

 

「多少の機密漏れより、同盟国の地上戦力把握が急務と判断しましたか。でも不自然と言えば不自然ですね? こっちはまだ試製車両(プロトタイプ)なのに、先行型とはいえM4は量産型なんですよね?」

 

すると細見はみほの頭を撫でながら苦笑し、

 

「なんといっても彼の国は底知れない膨大な工業力があるからな。量産型で欠点や弱点を洗い出し、量産しながら改良もできるのだろう。まったく羨ましい話さ」

 

 

 

 

 

しかし、細見もみほもまだ気が付いていない。

これが日本を”満州コモンウェルス”の戦いに巻き込む陰謀の一手である事を……

 

ちなみに存在を半ば忘れられてるねこにゃーと言えば……

 

「ああっ……放置プレイもまたいいにゃっ♪」

 

富士機甲学校は、今はまだ平和であった。

この平和がいつまで続くか保障の限りではないが。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 





皆様、ご愛読ありがとうございました。
ねこにゃーの躾が明らかになり、英米の腹黒い意図が乱れ飛ぶエピソードはいかがだったでしょうか?
今回は推敲や添削の時間がなかったので、メガッさ後に修正を入れそうな悪寒が……(汗)

本人によれば、みほはガチ百合ではなくあくまで両刀使い(バイ)らしいです。
かなり百合に比重が偏ってる気がしますが(^^

そして英国からはまさかの設計段階での17ポンド砲資料が到着!
”この世界”では日英同盟が良好なようでなによりです(棒)
良好すぎて不穏な話題が出てましたケドネ。

次回あたりからいよいよケイが出せるかな? あとカバさんチームやアヒルさんチームも書けるといいなぁ~とか思ってます。

それでは皆様、また次回にてお会いしましょう!



***



設定資料



女子戦車学校

現時点で作中に確認されている女子戦車学校:大洗女子戦車学校(茨城県)、黒森峰女子戦車学校(熊本県)、知波単女子戦車学校(千葉県)。他にも複数ある模様。

備考
”この世界”の大日本帝国が大正期、女性の社会進出(労働力化)……いわゆる”大正デモクラシー”に持て囃された”職業婦人”を国家自らが率先して行うという名目で行われた【婦女子軍志願制度】の端を発して設立された軍学校。

実際には、日本が米国主導のモータリゼーションに代表されるような資本主義型の急速な国家全体の近代化、大量生産や徹底的な工業規格化/品質管理による産業界の大規模重工業化、それに伴う大量消費社会の実現によって成人男性の労働力需要が拡大。
かつては軍志願者の人材供給源の失業者や農村部の”口減らし対象者(余剰人口)”を凄まじい勢いで吸収し、また「平時より大量徴兵が行われれば国家発展に支障が出る上、下手をすれば国家存亡の危機になる」という力を増した産業界の主張により、かつてほど手軽に(あるいは安易に)徴兵ができなくなった政府や軍部が、苦肉の策として人材確保に用いたのが前出の【婦女子軍志願制度】だった。

「女子戦車学校」は特に陸軍における女子志願者向けの最新トレンドで、戦車の急速な発達とモータリゼーションが始まった1920年代後半に設立が始まり、1930年代にわたって全国各地に開校する。

基本的に陸軍は体力の劣る女性を歩兵に使う気はなく、「厚い装甲に守られ、足で歩かずにすみ、強力な砲を備えた戦車なら婦女子でも安心して戦える」という少々現実を無視した主張の元に制度全般を含め整備が進められたようだ。
また軍民を問わないあまりに急速な国全体の自動車化で、最新の兵科である機甲人員が不足することが目に見えていたことも、女子戦車学校設立に拍車をかけていた。

また、近年は装甲戦闘車両だけでなく砲兵や通信兵にも女性軍人の進出が目立ち、例えばもっとも新しい女子戦車学校である「大洗女子」には、開校当時から通信士養成科や砲兵科などこれまでにない戦技科(学科)も完備されている。(他の女子戦車学校も随時造設)



「三年間の間に戦車と機甲戦全般に関わる諸々のエキスパートを養成する」を目的としており、原則として寮生活。
本質的には「戦車兵(あるいは装甲戦闘車両兵)専門の促成養成機関」であり、帝国陸軍人としての一般教養と軍と戦闘にアジャストできる最低限の軍事教練は行われるが、戦車操縦だけでなく整備や車両開発を含めた各関係分野の専門教育が基本とされるが、士官教育はそこに含まれていない。
原則、卒業時に得られるのは下士官資格までだが、これにはいくつかの救済制度がある。

基本、単に卒業するだけでは下士官の最底辺である兵長だが、在学中に資格を取れば卒業時に下士官範囲内限定だが、伍長、軍曹、曹長というようなより上位に階級を正規任官時に得ることができ、また在学中や卒業後に短期養成士官コースなどを受講、修了して准尉資格が取れれば、卒業資格とあわせて陸軍士官学校卒業者と同じく少尉資格を得ることが出来る。
現時点までの作中登場人物だと、西住みほ、西絹代、角谷杏、冷泉麻子がそれに該当する。

最も古い女子戦車学校は熊本の黒森峰女子、現在最も新しいのが前出の大洗女子で角谷杏の世代が第一期生にあたる。






  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。