装甲少女隊、北へ CODE1940   作:ボストーク

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皆様、こんばんわ~。

今回のエピソードは、出撃を言い渡される貧乏くじの当選発表です(えっ?

ついでにケイとコリンズのバトルがついに勃発?
そして日米同盟も、どうやらそう単純ではないような……







第22話 ”当選発表です!”

 

 

 

「というわけだアリサ・ホイットニー少尉。君は臨時編成の装甲偵察中隊を率いて、ハルハ河東岸(イースト・バンク)の強行偵察任務に就いてもらう」

 

「へっ?」

 

ここは米国ハイラル・ベース内、【日米混成”慰問”部隊】の仮設司令部……と言っても単に空いてた佐官用の執務室を間借りしてるだけなのだが。

 

人員だけなら連隊を超えて、ちょっとした旅団並みの規模となってる部隊の司令部としてはお寒い限りだが、彼ら/彼女らの立ち位置……在満米軍西部方面軍から見れば「招いてもない客」であるのだから妥当と言えば妥当な扱いなのかもしれない。

 

さて、この部屋に呼び出されたアリサにコリンズから告げられたのが、上の言葉だった。

 

「ちょっと待ってください大佐! なんでアリサなんですかっ!?」

 

そう机にバンと手を置き立ち上がったのはケイだった。

ちなみにこの部屋には成り行きでコリンズの副官扱いになってしまった日米部隊の調整役である蝶野亜美少佐と、中核戦力となる二つの中隊の隊長であるみほとケイのデスクもあった。

無論、中隊ごとのミーティングルームもあり、二人はデスクワークではそこにいることも多いのだが……どうやら今回は二人ともアリサ同様に呼び出され、同席を命じられているようだ。

 

「条件から考えて彼女が適任だからだ。理由は話したとおりだが? 聞いてなかったのかね?」

 

「聞いてました。しかし……!」

 

「これは決定事項だ。どうしても嫌なら抗命権を行使すればいい。だが、そうすれば『軍人として命令を受けない=正規の軍人ではない』という理由と判断から、スティルウェル少将は嬉々としてサンダース戦車中隊をあらゆる軍務から外しにかかるだろうさ。国防総省(ペンタゴン)への言い訳も立つしな。抗命する以上、私もかばいだてできん」

 

コリンズの言うことは恫喝でもなく脅迫でもなく、今度こそ純然たる事実であった。

婦女子が戦場に出ることを良しとせず、故にサンダース戦車中隊をまともな戦力として考えていないスティルウェルならむしろ「小娘達は兵士として使えない」ことをアピールできるまたとない機会として捉えるだろう。

だが彼は演技でなく少し考えて、

 

「……いや、むしろそっちの方が好都合か? M4中戦車は置いてってもらうが、代わりの兵員は正規部隊を日本から呼び寄せればいいだけだ。幸いM4の操作系はM3と大差ないし、馬鹿でも扱えるように御丁寧にマニュアル付だ。促成でもなんとか動かせる……」

 

しかし、コリンズの言わんとする意味を察したケイは、別の方法でやりこめることを思いついた。

 

「米陸軍において中隊の指揮は、”慣例により”大尉以上と心得ていますが?」

 

ケイは思い出したのだ。

なぜ自分が大尉”待遇”なのかと。

 

「今が”平時”ならば君の言い分も通るだろうな」

 

しかしコリンズはにべもなく返した。

 

「原則論を言うなら、本来は【在満米陸軍西部方面軍団】の司令官は、軍団規模の慣例に則り中将でなければならん。ところがぎっちょんスティルウェル閣下は少将だ。何故だと思う?」

 

「ぐっ……」

 

答えがわかってるだけにケイは言葉を詰まらせた。

しかし、コリンズは追撃の手を緩めるつもりはないようで、

 

「答えは今が”準戦時”、あるいは”非常事態”扱いだからだ。本来、閣下が率いていた戦力は精々増強師団級+ちょっとした陸軍航空隊だ。しかし、ここ数ヶ月の間に状態が緊迫し、満州どころか米国からもかき集められた総勢2個師団規模が閣下の元に集結した……師団編成された部隊が送られたわけじゃないから結局は大きくても旅団、あるいは連隊、下手をすれば独立大隊単位で運用せねばならない部隊まであるから指揮命令系統の再構築に軍団司令部は頭を抱えてるよ?」

 

 

 

***

 

 

 

これは全くの事実だった。

今の米陸軍西部方面軍団は本来、普通なら完全編成の2個師団弱となる程度の、軍団ではなく増強師団と呼べる規模だった。

だから司令官は少将でもよいとされたのだ。

 

まだ人工衛星が無いこの時代、陸地の偵察と言えば斥候を出すか航空機による上空からの偵察しかなかった。

 

何やら39年からキナ臭くなってきた国境の向こう側を探るために発足したばかりの航空偵察のスペシャリスト・チーム、”陸軍航空偵察隊”をモンゴルに放った。

 

蛇足ながら……史実の米陸軍航空隊は専用の偵察機は持っておらず、戦闘機の改造モデルかセスナ機と大差ない観測機くらいしかなかった。

実はこの偵察機、米国名称”R-1ベイブ”は、元々は東京からロンドンへの飛行を成功させた「神風号」で知られる日本の”九七式司令部偵察機(キ15-I)”なのだ。

その高性能に魅せられた米陸軍はただちに購入を打診、日本が受諾するとまとめて300機(!?)ほど発注し、製造元の工員を3交代24時間操業のデスマーチさせた逸話が残っていた。

現在は主機の”光”エンジンを、そのオリジナルと言えるよりハイパワーな”R-1820”に換装した性能向上版を使用している。

 

ソ連の野戦飛行場から飛び立つ迎撃機に追い掛け回されながら情報を持ち帰った米陸軍パイロットの皆様には頭が下がる思いだが……その史実には無かった陸軍航空偵察隊が持ち帰った情報は値千金どころか値万金、それと同時に在満米軍どころかペンタゴンまで驚愕させ、恐怖させた。

 

そう、”極東のトロツキー線”……巨大要塞”タムサク・ボラグ”を筆頭とする巨大要塞群が確認されたのだ。

 

 

 

「それでなし崩し敵に増強され、司令部能力が後追いの形で現在に至るということだな」

 

コリンズの言葉通りにかき集められるだけの抽出可能戦力を集め、随時的に投入されたのが偽らざる今の米陸軍西部方面軍団の姿だった。

 

なので複数の師団が集まり軍団を形成する通常の編成ではなく、根幹となる増強師団に旅団/連隊/大隊規模の複数の戦闘集団がそこにぶら下がるというものだった。

 

編成から言えば正規軍団編成の方面軍というより臨時編成の軍団規模の方面軍と呼ぶべきだろう。

なので戦闘集団の再編と指揮系統の再構築に多忙を極め、それこそ昇進など二の次であろう。

ならば、サンダース戦車中隊の到着をスティルウェルが歓迎しなかったのも頷ける。

ただでさえ多忙なスティルウェルが、これ以上の面倒事を抱え込むのを喜ぶはずも無かった。

 

「さて、サンダース大尉……何か他に説明がいるかね?」

 

「……必要ないです」

 

コリンズはフフンと笑い、

 

「それと君の懸念を少し払拭しようじゃないか」

 

と、ここで切り札を切る……というか種明かしをするようだ。

 

「ホットニー少尉が実際に率いるのは、M3中戦車の4両だけだ。残る2個装甲偵察小隊は、また別の隊長に率いてもらうことになる。もちろん、体面的に少尉より下の階級のものが務めるだろうがね」

 

「えっ?」

 

「1個戦車小隊なら少尉が率いても問題ないだろ?」

 

 

 

少尉より下の階級で小隊を率いれるのなら、米陸軍の基準では曹長か一等軍曹だろう。

下士官で軍曹以上となれば、米陸軍なら普通は”一兵卒にとっての将軍”であり、経験豊かな軍人だ。

 

つまりコリンズはアリサのために4両の中戦車を護衛に用意し、オマケに下手をすれば自分の年齢より長く軍隊で飯を食ってる古参の前線装甲隊長が率いる部隊までつけようというのだ。

見かけは中隊、だが実際は中隊編成の3個小隊であり、建前的には「昨今のハルハ河東岸(イースト・バンク)の情勢を鑑み、装甲偵察隊護衛のために1個中戦車小隊を護衛につける」というお題目が成立する。

しかも、それを”名目上”指揮するのがサンダース戦車中隊の装甲将校で主力は米陸軍戦車隊なのだから、色々と面目も立ち誰も損はしない。

 

まさに至れり尽くせりだった。

ケイの心情はまさにこの一言に集約されよう。

 

「……嵌められたわ」

 

 

 

***

 

 

 

「ケイ、これはもう仕方ないことなんじゃないかな?」

 

「ミホ……」

 

意外なことにコリンズに助け舟を出したのは、これまで二人のやり取りを黙って見ていたみほだった。

 

「こと駆け引きに関しては大佐の方が一枚も二枚も上手だよ。多分、ケイの反論は事前に予想されてるだろうし、その逃げ道も全部ふさがれてるはず」

 

「それは随分と高い評価だな? 光栄だよ」

 

コリンズはニヤッと笑い、

 

「そういえば39年の『秋季イタリカ防衛戦』の最終局面において、確かニシズミ中尉も大隊規模の装甲兵力を実質的に率いたそうだね? しかも当時は少尉という身分で」

 

「それを今ここで言いますか?」

 

(よく調べてるなぁー)

 

と半ば呆れ気味に感心しながら、みほはコリンズを真っ直ぐに見て、

 

「原因は、わたし達……正確には、鶴姫少尉の戦果ですか?」

 

「そうなるだろうな」

 

「ミホ、どういうこと?」

 

「同数の赤軍の装甲隊を圧倒した……その事実はいいとしても、勝ったのは『米軍の正規兵』じゃなくて『ゲストの日本の部隊』、しかも『女の子だけで編成された部隊』だよ? スティルウェル少将がどう思ったかなんて、簡単に想像できるよ」

 

「米軍の面子の問題……?」

 

みほは静かに頷き、

 

「こと軍にとっては面子は大事だからね。面子は”威”と言い換えてもいいんだけど……軍は敵に恐れられてるからこそ、敵は簡単に倒せないと思い込む。これは抑止力の概念だね? そして自国民は軍が自分達を守れると思うから税金の投入を了承する。国防において国民の了承は現代国家じゃ必須だよ」

 

「つまり、面子が潰された軍隊は敵からナメられ攻められ易くなり、国民からも信用されず支持を失う?」

 

「うん。そして、今現状で満州で起こってることを要約すれば『米軍の正規部隊に勝てない相手にわたし達は勝ってしまった』、引っくり返せば『米軍正規部隊は小国日本の戦車と女の子より弱い』って解釈になってしまうんだよ」

 

米軍で飯を食ってる、特に日米合同演習を年間スケジュールに組み込んでる太平洋方面で展開してる米軍は、日本を弱小な国だと思ってる馬鹿はいない。

平時の常備兵力こそ正規100万以下と小さいが、その分精強さで知られているのだ。

 

しかし、一般の米国人の認識はかなり違う。

未だ日本は彼らにとって「人口は半分以下で、国力は1/3程度の島国の小国」に過ぎないのだ。

史実に比べれば明らかに日本の国力は過剰だが、米国の国家規模としての評価はそう大きく変わらない。

現状でも世界有数の、潜在的には世界最大の大国であるアメリカ合衆国の軍隊が、取るに足らない小国の軍隊より劣るなどあってはならないのだ。

 

それに史実以上に米国一般市民の日本の認知度が低いのも、その認識に拍車がけになってしまっていた。

今から35年前の1905年(明治38年)9月5日、【日比谷『門』異変】により帝都の一部を四半世紀以上のわたり正体不明の軍勢に不法占拠された国家的非常時において、日本(明治)政府は国力の集約を図るために海外への移民を事実上禁止し、既に先発隊として出ていた小数の日系移民さえも帰還指示が出た。

 

『コノ国家非常事態ニ対シ挙国一致ニテ対処スルベシ』

 

そのような趣旨の言葉が、とあるやんごとなきお方より出たことも大きいだろう。

こんな背景のせいで米国に日系移民があまりいないせいもあり、日本は同盟国であるということは知っていても、「小国の島国である」以上のことを知る米国人はまだまだ少なかったのだ。

なにせ”この世界”では、「日米市民レベルの相互理解を深める」という理由で、帰還命令以前に日本人が移り住んでいたロサンゼルス市のダウンタウンの日本人街を、米政府命令で観光都市”リトル・トーキョー”にしてしまったぐらいだ

参考までに書いておけば史実の日系移民の急増は世界恐慌以降の30年代がピークだが、モータリゼーションに代表される国家の急速な近代化(大規模工業化)で、慢性化しつつある労働力不足に悩む”この世界”の日本にそのような人口学的余力は無かった。

 

 

 

「ならば、『米国戦車が工業後進国の日本の戦車より強く、米兵が日本の女の子より弱い』なんて評価を覆すことは急務なんだよ。特に大規模軍事衝突の危険性が高まった今は、ね」

 

するとコリンズは興味深そうに、

 

「ほう? 中尉はなぜ、大規模衝突が起こると?」

 

「最近の中隊規模の赤軍偵察隊、その数に任せた投入は明らかにその前触れじゃないですか? その強行偵察隊がピタッと止まった時が、おそらく開戦の合図です」

 

コリンズは満足げに、

 

「米国陸軍の見解と一致したな。赤軍のドクトリンと照らし合わせても全く正しい」

 

 

 

***

 

 

 

「でも、問題なのはむしろ”スティルウェル少将の心情”かもしれませんね」

 

「どういう意味だい?」

 

「少将閣下の前歴を考えると……必要以上に面子の回復にこだわったり、わたし達の戦力を戦力としてみなさず、開戦しても『最初から無いもの』として扱う危険性があります」

 

「スティルウェル少将の前歴?」

 

首を捻るケイに、

 

「少将はここの司令官に着任する前は、米国陸軍からの派遣で蒋懐石の下で参謀長をやってたんだよ」

 

史実のジョセフ・スティルウェル将軍も年は違うが同じ中華民国参謀長の経歴を持つのだが、その結果……

 

「ところが蒋懐石と喧嘩別れに近い形で解任されてるの。大体何があったか想像付くでしょ?」

 

そう。参謀長時代のスティルウェルは1942年から中国方面を担当し、「蒋介石は全く役に立たず、能力はあっても抗日戦に軍を使う気がない」という趣旨のレポートを提出していた。

彼は中国国民党軍の腐敗と弱小ぶりを見抜いていており、このままじゃ戦争を遂行できないと自分の元に中国陸軍の数個師団をよこし、彼に中国兵の訓練を任せるよう要求するのである。

いわゆる「米国式中国軍」創設の構想だが、これは構想は蒋介石の利害と正面から衝突することとなり、これが理由で解任劇に繋がるのだ。

どうやら”この世界”のスティルウェル少将も似たりよったりの経験をしたらしい。

 

「経験則に基づく東洋人蔑視……は言い過ぎにしても、露骨ではない程度の軽視はあると思うよ?」

 

「でもミホたちはチャイニーズ・アーミーじゃないわよ!」

 

義憤に近い声を上げるケイにみほは首を小さく左右に振り、

 

「スティルウェル少将は、日本軍と合同演習をやったことがないんだよ。だから知識としては知ってるしデータとしても入ってるかもしれないけど、体験にはなってない。人は客観的知識と主観的経験則を天秤にかけたら、往々にして経験則をとってしまうものなの。日本人が東洋人に区分されるのは事実だし、少将の東洋人評価が経験則に基づくものなら、それを無意識に優先してもおかしくはないから」

 

特にスティルウェルの場合、なまじ真面目な性格が災いしてより評価が凝り固まってる可能性も否定できなかった。

 

「頭ではわかっていても……という物かもね。人間の心情はそう簡単に割り切れるものじゃないから。確かに無能な人でもなければ、悪い人でもないんだけどね」

 

そう言葉を入れてきたのは、成り行きを見守ってた蝶野亜美少佐だった。

彼女もスティルウェルの言動に、何か感じるものがあったのだろう。

 

「事実上、命令が撤回できないなら”最善の手段”を考えるべきだよね?」

 

とみほは腕を組み、

 

「大佐、陸軍航空隊の支援は期待できますか?」

 

「無論だ。近接(C)航空(A)支援(S)用のスクランブル・チームは、夜間を除き常に待機させてるさ」

 

「いいですね」

 

みほは今度は亜美を見て、

 

「蝶野少佐、確か少佐が引率してきた日本の増援部隊には英国から貰った【ドーチェスター装甲指揮車】が2両、試験的に持ち込まれてましたよね?」

 

「ええ。確かにあるけど……」

 

みほは小さく微笑み、

 

「そこに無線傍受チームを乗せて、二手に分けて要偵察区域後方に待機させておきませんか?」

 

「!? なるほど……”三角測量による無線発信源の特定”か」

 

真っ先にみほが言わんとすることを理解したのは、やはり情報将校徽章持ちのコリンズだ。

 

「万が一に備えての保険みたいなものですけどね」

 

みほはアリサを見て微笑む。

目を合わせるたびにビクッとされるのがいつも不思議だったが、

 

「打てる手は全部打っておきたいんです」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 





皆様、ご愛読ありがとうございました。
少しばかり日米同盟や在満米軍、そしてスティルウェル少将の舞台裏とか内面に触れたエピソードはいかがだったでしょうか?

ちょっとケイやアリサをいじめすぎ?
いやいや、でも彼女達には立派な軍人になってもらわないと(笑)

次回はいよいよバトルステージに突入しそうですが……
それでは皆様、また次回にてお会いしましょう!



***



設定資料



R-1ベイブ

エンジン:R-1820-40(空冷星型9気筒、1200馬力)
最高速:540km/h
航続距離: 2,400km(増槽装着時)
固定武装:M1919A4機関銃×1(7.62mm。後部座席、旋回銃)
乗員:2名

備考
日本の”九七式司令部偵察機(キ15-I)”を原型に開発された戦術偵察機。
史実の米陸軍航空隊は専用偵察機を持っていなかったが”この世界”においては、同盟国日本の”神風号”の東京-ロンドン間の飛行の成功と、新しいもの好きの日本空軍が戦術偵察隊を発足させたことに触発され、在満米軍の陸軍航空隊に試験的に部隊を編成することに決定した。
その運用実績が良好だったために予備機や訓練用を含め300機の大量発注を行い、製造元の三菱重工を大いに慌てさせた。

日本から輸入後、近代化改修プランが提案され、エンジンを光(ハ8)からそのオリジナルと言えるR-1820(サイクロン9)系列のR-1820-40(F2A-2バッファロー戦闘機などと同じエンジン)への換装をはじめ様々な改造が行われた。
出力が750馬力→1200馬力と大幅にアップしたせいもあり、最高速は540km/hまで上昇している。

蛇足ながら史実の光エンジンはサイクロン・エンジンとパテント問題があったが、”この世界”では普通に製造元の中島飛行機は技術パテントを収得してから光エンジンの製造を行っている。

識別コードの”R”は偵察を意味する”Reconnaissance(レコンナイサンス)”の頭文字だ。

在満米軍偵察航空隊とR-1ベイブの最大の活躍は”極東のトロツキー線”、タムサク・ボラグを中心としたモンゴル内の巨大赤軍拠点の発見だろう。
当時の在蒙ソ連軍はI-15、I-16 、I-153といった戦闘機しかなく、ベイブはそれらを振り切りながら強行偵察を行っていた。
しかし、この現状に業を煮やしたソ連は高速戦闘機の”MIG-1”などをトロツキー線基地群に大量導入しており、ベイブにとっても徐々に危険な空になりつつある。









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