いよいよ本格的に戦闘に近づいてきましたが……今回はその前の一悶着と、ちょっとした準備ステージみたいなエピソードとなっています。
戦闘は始まる前の準備が肝心ですから(^^
そして、またしても新キャラ(♂)の影が……
曖昧な3インチ(正確には75mm)
そりゃ古ってコトかい?
「ちょっ!?」
ここは満州コモンウェルス西方、ハイラル・ベース。
増設された飛行場に無数の爆音が響き、清浄な天空を排気ガスで汚す風景が日常の地獄の入り口……
とにもかくにも満州最大規模の米軍拠点に急成長したハイラル・ベース、拡張に拡張を続ける姿も驚きだが、空路/陸路を問わずそれに対応できる輸送力を見せ付ける米国も本当に凄まじい。
どうりで史実の日本がボロ負けしたわけである。
しかし、巨大な物量を見せ付ける米国も、完全無欠というわけではないようで……
「ケイ。このカビが生えたような砲弾って、もしかして……」
「ええ。錆や埃は落してあるみたいだけど、製造番号から考えて世界大戦中に製造された
問題が発覚したのは、戦力確認で実弾発砲をした時だ。
経緯を話せば……満州に着いてから急展開の連続で、みほ達がサンダース戦車中隊の実弾砲撃を確認してないことを思い出した。
日本にいるときは
『きゃーっ!? 徹甲弾が的に弾かれたぁ~っ!?』
『げげっ!? 榴弾不発三連
という有様。
みほが慌てて中隊全車の砲弾をチェックさせたところ判明したの事実が、冒頭の台詞に繋がるのだった。
なぜこんな事態になってしまったのか?
そもそも日本戦車では標準的な九四式七十五粍戦車砲(38口径長)も試製一式中戦車に搭載される最新長砲身の一〇〇式長七十五粍戦車砲(45口径長)も原型は同じく九〇式野砲(38口径長)で、そのモデルとされたのがフランスのMle1897/75mm野砲(36口径長)だ。
そして米国のM3中戦車のM2/75mm戦車砲(31口径長)、M4中戦車のM3/75mm戦車砲(37.5口径長)も、その直接の原型を第一次世界大戦参戦時にフランスから急遽1900門購入し、その後ライセンス生産した同じくMle1897/75mm野砲としている。
もう気付かれた読者の皆様もいるかもしれないが……日本がMle1897/75mm野砲規格の砲弾を採用したのは九〇式野砲からで一番古いものでも1930年(皇紀2590年)製造だが、米国は第一次世界大戦(1914~1918年)から同種の砲弾を使っているのだ。
そして世界大戦で過剰購入もしくは過剰生産した砲弾が、今も当然のように倉庫の端っこでなく主役に近い位置に”備蓄砲弾”として山積みされていた。
それは日常的に”実弾練習の砲弾”として米国陸軍の戦車隊や砲兵隊で消費されていたのだが……
「Oh my Goddes, I can't bilieve it !! 一体、なんだってこんなことに……」
「そっか……ケイ達って実戦部隊扱いじゃなかったもんね」
「Ouch!」
しみじみ言うみほの言葉がケイの胸に突き刺さる!
ケイもみほが言わんとする意味を理解したのだろう。
曰く、
『実戦部隊でもないのに正規の”最新の戦闘用砲弾”が供給されるはずもない』
だ。
そして、そのヴィンテージ砲弾は戦車搭載分だけでなく、米軍がサンダース戦車中隊用の物資として持ち込んだ備蓄用砲弾まで及んでいた。
みほに言わせると、
「まったく……ヴィンテージはワインと日本刀だけで十分だよ」
***
もっとも、これはもろにガテン系な砲弾の入れ替え作業が大変だったというだけで、さしたる問題にならなかった。
というのも1924年(大正13年)に締結された『日米砲弾/弾薬相互間協定』のおかげで、みほ達日本勢が持ち込んでいた砲弾がそのまま使えたからだ。
備蓄砲弾が目減りしたが、それは日本への砲弾発注量を増やすことで対応できた。
そう、確かに対応できたのだ。
【日米混成”慰問”部隊】改め【日米臨時混成独立機甲旅団】
しつこいようだが西住みほ大日本帝国陸軍中尉は、日米軍上層部の陰謀(?)により野戦任官扱いで合衆国陸軍少佐となってしまった。
となればこんなシチュエーションもありありな訳で……
「今更だが、昇進おめでとう。”
「ありがとうございます。スティルウェル”臨時”中将閣下」
合衆国陸軍士官として最初に参加した在満米軍西方軍団幕僚会議において、同じく率いる戦力が一気に肥大化したため野戦任官で”中将扱い”となっていたスティルウェルにそう声をかけられ、みほは起立し綺麗な敬礼を返した。
ただ、合衆国陸軍では(今のところ)物珍しい女性将校二人を引き連れてるコリンズを見る目に少々険が入ったものになってしまうのは仕方がない。
当のコリンズはコリンズで、「ふふん♪ 羨ましかろう?」という態度を崩そうともしない。
まさに「
「他の戦車隊や砲兵隊の砲弾は大丈夫でしょうか?」
その発言と同時に、独立旅団扱いであることとテスト装備の多さから在日米軍と日本陸軍から直接補給を受けれる【日米臨時混成独立機甲旅団】を除き、軍団全ての補給を統括する”アレキサンダー・キャゼルヌ”臨時准将(本来は大佐)が顔面を蒼白にさせたのが印象深い会議だった。
確認したところ……結果から言えば、やはり「訓練弾以外には使い物になりそうもない年代物の砲弾」が実戦部隊に実戦用砲弾として、それもかなりの数が混入していた。
運が悪かったのは、本来の西部方面師団本隊ならともかく、雑多な部隊が交じり合って軍団規模に膨れ上がっていたことだ。
お陰で
ソ連の諜報員や工作員達は最初大規模な攻勢準備に入ったかと思ったが、詳細を調べてみると……
『内部の補給物資に機械的トラブルが発覚。装備品の中に大量の不良品も見つかる。補給部や整備部はオーバーワークで戦闘前に戦死寸前』
とのことだった。
その情報を受け取った赤い情報分析チームは、【
『在満米軍西部方面軍団は補給物資の不備やトラブルから混乱の渦中にあり。当面、積極的行動は不可能と思われる』
だが、諜報員も工作員も情報分析官も気付いていなかった。
いや、そもそも
そう漏洩した情報は「不自然に思われない程度に操作された物」で、その情報はジグソーパズルのように組み合わせても『間違った絵』が完成するようになっていた。
そのダミーの絵にタイトルをつけるとすれば……
【
とでもなるだろうか?
その大釜に何を放り込むつもりなのかは、知るところではないが。
人を騙すコツは真実の中に嘘を、嘘の中に真実を紛れ込ませることだ。
99の嘘の中に1つの真実を紛れ込ませてもその真実は嘘と認識され、逆もまた同じだ。
虚虚実実とはよく言ったものである。
付け加えるなら、赤い紳士諸兄はもう一つの隠し事にも気付けずにいた。
意図的な改竄をされた情報は、それ自体がマーキングになるということを、だ。
伝言ゲームじゃないが、虚情報が流れる経路を注意深く観察すれば、その漏洩する道程も自ずと見えてくるのだ。
***
後日、みほが旅団自前の補給物資では不足がちの物資(主にサンダース中隊向け)の供給を受けようと書類片手に執務室を訪れた時……
「オリヴィエ、心から君に会いたいよ……シャルロット、君の顔を自分の目で見る前にお父さんは戦死するかもしれない。敵の砲弾じゃなくて味方の砲弾不備のケツを拭く書類束に殺されそうだ……」
と死んだ目で家族の写真に語りかけていたという。
みほも後で知ったことだが、キャゼルヌ大佐は中佐の頃に結婚して奥方が妊娠6ヶ月の頃に大佐に昇進すると同時に満州コモンウェルスに配置転換になったらしい。
みほは”家族の時間”を邪魔しないように気配を消して書類を机の上に置き、そっと部屋を出たという。
その涙を誘う光景に、
「頑張れ。お父さん」
と言い残して……
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第64航空戦隊とは旧多摩飛行場、現空軍”横田基地”を拠点に、『特地』での実戦経験のある戦闘機パイロットを中心に編成された飛行戦隊で、実質的に一式戦闘機”隼”の開発部隊だった各務原の第59航空戦隊に次いで隼が配備された部隊だった。
第64航空戦隊の隼の運用目的は「隼の実戦運用」を見極めることであり、第59戦隊が開発チームなら第64戦隊は実戦運用チームだった。
だが、基本3個中隊36機で編成される1個飛行戦隊丸々は、他に投入機の兼ね合いもあり連れてこれなかった
そこで空軍上層部は、飛行隊長(パイロットの最上指揮官)だった加藤武雄少佐の権限を特例により増大させ戦隊長(基地司令官)とほぼ同格としつつ、同時に選抜24機+予備4機を1部隊の”独立戦闘機隊”として満州コモンウェルスに派遣することを決定した。
更に次世代の整備編成として”整備隊本部”制度を導入した。
第30話で言及されているが、従来の空軍の方針では1飛行中隊につき1整備班が付随し、地上要員の統括で基地運営担当の基地大隊に整備中隊は付随するというやり方だった。
これまでのように基地と飛行戦隊が固定されてる場合はこれでもよかったが、この先の世界情勢を考えると、飛行戦隊は基地を点々とする可能性があり、その場合でも最低限の戦闘力を維持するために整備中隊を”整備隊本部”として独立させ、飛行戦隊に付随させようというのが計画の骨子だった。
しかも飛行戦隊ではなく飛行中隊単位での移動も考え、整備隊は「指揮小隊+整備小隊×中隊数」で編成されるようになっており、中隊だけの移動だとしても最低でも整備小隊は同行できるシステムだ。
今回の派兵は上記二つの組織工学的な新機軸のテストケースとして最適と判断されたようだ。
「それはいいとして……【加藤隼戦闘隊】ってのはなんだよ?」
と不機嫌そうにタバコをくねらせている黒髪で長身痩身の中年男。
トレードマークの丸レンズのサングラスに綺麗に揃えられた口ひげ……イメージ的にはさしずめアドリア海の赤い戦闘飛行艇乗り(人間ヴァージョンの方)と言ったところだろうか?
そう、彼こそは後に空戦史に名を残すことになるエースのひとり、大日本帝国空軍少佐、”
どうやら”この世界”の日本軍は、陸海空問わず別に戦闘に支障ない程度の短い髪なら、坊主頭でなくてもよいようだ。
「何って……この部隊の名称でしょう? 書類上は第64航空戦隊はまだ日本にいることになってるんですから。公式には第64航空戦隊からの抽出航空兵力と新機軸編成の整備隊本部を掛け合わせた『隼と組織工学的新フォーマット』を掛け合わせた”実験部隊”が名無しじゃ困るって言うんで、山本長官自らが命名されたとかって」
そう返したのは、少年の面影が色濃く残る童顔で少し太っちょの人物。
女学生が憧れるパイロットとの一般像とはかけ離れた雰囲気の持ち主で、体形的にはこっちの方が「空飛ぶ豚」と言われそうだが。
ただし、ただ飛ぶだけではなく空飛ぶ豚の前に「誰よりも加速し、誰よりも速く」という修飾語がそのうち付きそうだが……
「
若く見えるがここにいるってことは17歳以上は確定で、普通は訓練学校やら何やらで志願から実戦配備まで平時なら二年はかかるし、そもそも第64飛行戦隊には新兵はいないはずだった。
というわけで、こう見えて『特地』でワイバーン・スレイヤーとなった……1939年のイタリカ防衛線にも参加し、その頃から加藤の下にいた最古参の部下、元・九七式重局地戦闘機乗りで加藤共々腕前を買われて第64航空戦隊に引っ張られた”
「いいじゃないですか? これもお国のためですよ」
と古参兵ならではの気楽な言葉で返す。
ここで少し空軍の下士官制度について触れておこう。
空軍は、有事の際の大量のパイロット消耗を考慮し、米国式の”二直制(機体の倍のパイロットを確保する)”を方針としている。
その為、士官学校だけでなく兵卒パイロットの養成や民間からの協力も積極的に行っていて、可能な限り裾野広く人材の確保を目指していた。
その為、士官学校を卒業していない下士官以下の階級制度も充実しており、下から二等飛行兵、一等飛行兵、上等飛行兵、飛行兵長とここまではいわゆる兵隊の階級だ。
実はこの飛行兵達は空軍が出資してる民間パイロット養成学校の出身者がほとんどで、卒業後に短期軍用機パイロットコースで学び、最低限の兵役をこなした後は有事になる(召集される)まで予備役に編入されることがほとんどだ。
その場合は二等飛行兵で退役し、予備役から復帰する際に一等飛行兵で復帰するというパターンだ。
当然、軍に残れば普通に出世するし、基本的に兵は出世が早くて最も考慮されるのは飛行時間で、よほどへまをして飛行禁止命令でも喰らわなければ毎年出世できる仕組みだ。
それに飛行兵長になれば短期下士官養成コースを受講でき、終了すれば下士官への道も開ける。
軍の正規飛行兵養成学校(士官学校ではない)の出身者は、軍隊の要である下士官からが基本で、春幸もそのクチだった。
階級は三等飛行兵曹、二等飛行兵曹、一等飛行兵曹、上等飛行兵曹、飛行兵曹長の5階級があり、飛行兵養成学校を出れば誰でも取れるのが三等飛行兵曹で陸軍機甲科だとちょうど三等軍曹に相当する。
軍飛行学校を出てから三年で一飛曹は、中々早い出世スピードだった。
「お前なぁ~。なんだったら今すぐに”有田隼戦闘隊”に部隊名を変えてやろうか?」
「遠慮しておきますよ。第一、一介の下士官の名前を部隊の冠に掲げるなんて格好つかないじゃないですか?」
「ふん。覚えてやがれ。本国に戻ったら即座に空軍の短期士官養成コースに叩きこんじゃる」
「あははっ。お手柔らかに」
まあこの二人はいつもこんな感じなのだが……
「そういや春幸、西住中尉の一件聞いてるか?」
「西住”少佐”殿ですよ。加藤少佐殿と同じ階級です」
「フン……運のない娘だな」
「何故です?」
「本来いるべき場所じゃない所に立たされるってことは、責任だのなんだのって給料に不相応な面倒ごとを背負うってことだ」
「なるほど……でも、西住少佐なら大丈夫だと思いますよ? 『本来の実力から考えれば、尉官って階級は低すぎる』って聞いてますし」
「聞いたって……誰からだ?」
春幸はポケットから一枚の写真を取り出すとにへらっと頬を緩ませ、
「僕の
その写真の中では、幼い容姿の赤毛&ツインテールのおで
一応、誤解のないように言っておくが、間違ってもアヘ顔ダブルピースなどではない。断じて。ただ持ち歩いてないだけで、春幸がそんな写真を一枚も持ってないとは言ってないが。
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さてさて、いよいよ”X-DAY”が近づいてきた。
クソ忙しい日々が続く中、ついに施設大隊の職人芸により【日米臨時混成独立機甲旅団】の仮設司令部が開設された。
もはや旅団規模の地上戦力と、陸軍2個中隊18機の直協対地攻撃機と4機の観測機を兼ねた戦術偵察機、更に空軍から派遣される1個中隊12機の直協対地攻撃機まで参入するのだから、さすがに軍団本部施設を間借りし続けるには無理があった。
「ミホ、いよいよだね?」
「うん」
”決戦”前に備蓄分も含め砲弾の切り替えを終えて、補完分も無事に届いた。
十分なのは砲弾だけでなく他の装備もだ。
戦争準備は既に整っている。
仮設司令部に入ると、飛行中隊長と整備小隊長を引き連れた赤城由美少佐がちょうど着任の挨拶をしているところだった。
なるほど少佐という階級の管制官にしては率いる機数がやや少なめと思ったが、どうやら空軍からの派遣部隊の最先任、実質的な統括指揮官が彼女らしい。
空軍も機体だけでなく実戦で使えそうな色々な組織工学的なチャレンジを行いたいらしい。
(空軍も最後発の軍組織だけあって、色々大変みたいだなー)
それは空軍最高司令官(長官)である山本
明治からある陸海軍と違い空軍が生まれたのは航空機が戦場に現れ、空を戦場に変えた第一次世界大戦以降……要するに、大正年間だ。
そのために保守派が嫌い陸海軍が手を伸ばさないようなこともチャレンジし、とにかく目立ってみることで国民に存在意義を示し続けるのが空軍のやり方だ。
例えば海軍は、最新鋭機の零式艦上戦闘機や九九式艦上爆撃機、九七式艦上攻撃機を”
東京五輪のときに空軍に負けじと東京の空を飛ばしていたが、名前は公表されていても詳細を知っている一般市民はまずいないだろう。
ましてや九九式艦爆や九七式艦攻が、早々と戦訓を踏まえて機体の大規模設計変更と、部品の互換化なども含め整備性や稼働率の向上とパワーアップが同時に行える一粒で二度美味しいゼロ戦が、同じ金星50番台へのエンジン換装を行った”二二型”に生産が切り替わろうとしていることなど尚更だ。
だが、対して空軍は一〇〇式重局地戦、一〇〇式重爆、一〇〇式新司偵の”一〇〇式トリオ”を東京五輪の開会式の上空を飛ばして華々しくデビューさせて改竄されているとはいえスペックシートまで公表……だけでは飽き足らず、”隼”もデビューフライトを敢行。
更にはようやく試作機が飛んだばかりの”試製二式戦闘機”やエンジン開発すら終わっていない”試製三式戦闘機”も早速「鍾馗」「飛燕」なんてペットネームまで発表する始末だ。
きっと中島と川崎の戦闘機開発担当者は頭を抱えてるだろう。
とにかく派手で挑戦的……それが一般国民が持つ空軍のイメージで、その目新しさゆえに志願兵も男女問わず多いと聞くが、
(それでも所詮は、軍隊なんだけど……)
由美が引率してきたまだ少年っぽさが残照のように残る飛行兵達を見てるとつくづくそう思う。
特に婦女子だらけ、しかも日米混合の現場を見て明らかに動揺してる様など見てて微笑ましいぐらいだが……
「問題は、何人生き残れるかだね……」
「ミホ……」
「ケイ、死は不公平に見えて公平なんだよ。誰の元にもいつかはやってくるって意味ではね」
みほは微かに、本当に微かに微笑み……
「だから不公平な死なんてない。ただあるのは……生きるために殺すなんて、不条理な世界に相応しい”不条理な死”だけだよ」
皆様、御愛読ありがとうございました。
なんか名前が似た人が宇宙戦争でも苦労してた気がするエピソードはいかがだったでしょうか?(^^
もう覚えてらっしゃる方はいないかもしれませんが……前作でちょこっとだけ話題に出てきた”かいちょーの恋人兼婚約者”をようやく出せました~♪
作品越しの伏線回収です(笑)
もう気が付いた皆様も多いでしょうが、有田春幸一飛曹の元ネタは【アクセルワールド】の主人公君ですね~。
楽屋オチですが、作者の思考パターンは……
杏→なんとなく外観的特長がニコ(加速世界)に似てるなぁ~→じゃあ、彼氏は”最速の空飛ぶブタくん”でいいじゃん!
ってな感じです(^^
裏設定では、普段は傲岸不遜で泰然自若なかいちょーも春幸がかかわると途端に不安定になるとかならないとか……たまにはNLもいいですよね?(苦笑)
ちなみに春幸くんは、性格的には「あくちぇるわーるど」寄りで細かいことは気にしなく、精神的にめっぽう打たれ強いです。
えっ? NTR気満々の幼馴染(CV:豊崎某)とかいませんよ?
さて、次回からいよいよ戦闘パートに入りそうです。
それでは皆様、また次回にてお会いしましょう!
***
設定資料
九七式軽爆撃機二二型(九七式軽爆改)
製造元:三菱重工
エンジン:金星44型(1速1段
乗員:2名
最高速:438km/h
航続距離:1700km(落下式増槽装着時、最大)
上昇限界:8500m
固定武装:武1919式機関銃×3(7.62mm。主翼×2、後部座席旋回銃×1)
プロペラ:定速式3翅(米ハミルトン社製の正規ライセンス生産品)
特殊装備:
搭載量:500kg爆弾×1もしくは250kg爆弾×2、落下式増槽+60kg×4
備考
九七式軽爆撃機を本格的な機体再設計を行った改修機。一一型との大きな相違点は三つで、
・機内爆弾倉を廃止し爆弾類を全て外部懸架とし、機内爆弾倉用装備の撤去による軽量化と搭載機器の再配分+機内燃料タンクの追加、機体構造の強化と本格的な防弾装備を整えると同時に長すぎた前後パイロットシート間距離を短縮
・エンジンを”中島ハ5”から金星44型と新型プロペラの採用によりパワーアップと推進効率の向上による全体的な機体性能の底上げ
・重量増を招き取り付け位置も難しいダイブ・ブレーキを兼ねた
である。
基本的には九七式軽爆撃機に本格的な防弾性能を追加し、機内爆弾倉を廃止することで機体構造の簡易化と軽量化をはかり、エンジン出力増強との相乗効果で運動性を増強すると同時に、軽爆撃機からより急降下爆撃機に特化させた機体といえる。
やはり改造の影響はスペイン内乱で猛威を振るった
急降下爆撃機に必須のダイブ・ブレーキこそ機体設計の制約から装備してないが、新開発の上下分割作動型のスプリット・フラップとエア抜き用の小穴を無数にあけたピンホール・フラップ板を採用することにより、同等の効果を発揮している。
改装に必要なエンジンは、海軍の九九式艦上爆撃機が二二型にアップデートする際、エンジンも換装するので余剰となった金星44型が回ってきたらしい。
また、これで九九式襲撃機とエンジンは共用化されたため、後に後継の機体が登場した際には残存の九七式軽爆改は近接航空支援用の直協機として陸軍に移管されることになる。
***
九九式襲撃機
エンジン:金星44型(1速1段
乗員:2名
最高速:430km/h
航続距離:1082km
上昇限界:8300m
固定武装:武2式航空機関銃×2(12.7mm。主翼内。M2ブローニングの航空機搭載型AN/M2)、武1919式機関銃×1(7.62mm。後部座席、旋回銃)
特殊装備:
搭載量:60kg対物/対人爆弾×4(主翼下)もしくは250kg×1(胴体下)
備考
基本的に前作【祝☆劇場版公開記念! ガルパンにゲート成分を混ぜて『門』の開通を100年以上早めてみた】の設定資料で記したそれの改定版。
機体の特徴としては、整備性の良さや稼働率の高さ/野戦飛行場での使用を前提としたゆえの堅牢さ、何より燃料弾薬を補給などを行う再出撃までの所要時間の短さが強みである。
九七式軽爆改と比べるなら、搭載量と航続距離では劣るが防弾性能と運動性では勝り、急降下爆撃機としての適性も高くより敵と肉薄した攻撃が可能である。