装甲少女隊、北へ CODE1940   作:ボストーク

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皆様、こんばんわ。
最近、深夜アップの頻度が増してる気がする作者です(^^

さて、今回のエピソードは……みほ達が今度は防戦側に回ります。
しかし、戦いは陸地だけとは限らない?




第34話 ”張り出し大作戦です!”

 

 

 

『まずハルハ河東岸部分を、満州コモンウェルスに張り出した敵地……そうですね仮に”張り出し地(バルジ)”と呼びましょうか? そのバルジをどう捉えるかから始まります』

 

『続けたまえ』

 

『第一段階は一時的なバルジよりの敵勢力の駆逐です。これは恒久的なものでなくてかまいません。あくまでバルジを恒久的米国領にすべく”布石”ですので、現有で投入できる全ての戦力を注ぎ込み、可能な限り短時間で成し遂げます。無論、全ての敵戦力を殲滅する必要はなく敵戦力の大半をハルハ河西岸まで押し戻せれば十分です』

 

『次の段階はなんだね?』

 

『第二段階は野戦築城と機動防御戦の準備です。野戦陣地による防衛線でバルジを防御すると見せかけ、機動防御と航空阻止攻撃で侵攻を阻止。重要なのは、これらの行動は「バルジに敵勢力の再揚陸を阻止」することではなく、「敵戦力を可能な限りバルジに吸引する」ことです』

 

『どういうことかね?』

 

『罠にはめる数は、大きければ大きいほどいいということです。時に中将閣下、”浅河川用機雷”の用意はありますか? 無ければ急いで日本で用意しますが』

 

 

 

 

 

以上、とある会議の議事録より

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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1941年12月2日、明朝

 

 

 

「今日は絶好の空戦日和だねぇー」

 

急拵えの戦車掩体壕に車体をダグインさせ、突き出した砲塔からよく晴れた青空を見上げた……

 

 

 

目標を照準円に入れて(ターゲット・オン・サイト)……引き金(トリガー)!」

 

”シュタタタタタタタッ!!”

 

4丁合計毎秒50発を叩き出す50口径機銃弾が、ソ連製のシュトゥルモヴィーク(襲撃機)、まだ単座時代の初期型”Il-2”に突き刺さる!

 

史実ではドイツ空軍からは「空飛ぶベトンブンカー」、「鉄のグスタフ」、「コンクリート爆撃機」と厄介がられ、空爆を喰らうドイツ陸軍の兵士達からは「空飛ぶ戦車」、「屠殺者」、「黒死病」と恐れられたIl-2だが、全く弱点が無いわけじゃない。

確かに頑強な相手だが、日本空軍はそれに匹敵するか血は流すが火を噴かないので下手をすればそれ以上に頑丈な敵、翼竜(ワイバーン)と1905年以来、戦場の空の覇権を巡って戦ってきたのだ。

 

弱点の一つである胴体外部に設置された潤滑油冷却機を炸裂徹甲弾に破壊されたIl-2は、強力な殺虫剤をかけられたハエのように落ちていった。

 

これが”この世界”の日本ではさほど珍しくないが、「翼竜退治でエース(=5機撃墜)になった男」の一人であり、将来的に日本を代表する撃墜王の一人となる有田春幸一等飛行兵曹の「生涯最初の”航空機”撃墜」の瞬間であった。

 

「どうも相手が翼竜じゃないとやりにくいなぁ……呼吸が掴みづらいというか。動きが単調なのは読みやすくていいけど、痛覚が通ってない分、痛みで動きが鈍ることも無いか。よっと」

 

と感慨に浸るまもなく愛機の隼を横滑りさせて、敵戦闘機……見慣れない、やけに洗練された液冷エンジンのシルエットから察するに噂のMiG-1だろうか?の銃撃を春幸はやり過ごす。

 

「スピードは速いけど、一度やり過ごしてしまえば簡単にオーバーシュート(行き過ぎ)させられるのが利点かなぁ?」

 

空戦のセオリーは、相手が後部に撃てる旋回機銃でも持ってない限りほぼ一方的に攻撃できる後方……そうであるが故に”王手の六時方向(チェック・シックス)”と呼ばれるポジションをいかに相手より素早くとるかだ。

というよりミサイルが発達する前の戦場の空戦技術は、極論すればチェックシックス争奪戦の方法論だ。

翼竜は速度はそれほどでもないがいきなりホバリングとかするから、いつもこちらがオーバーシュートを警戒しないとならない。

そして春幸の言葉通りにオーバーシュートしたMiG-1は、追いすがった僚機の機銃射を浴びて火達磨になった。

 

どうやら小柄な戦闘機タイプは、スピードは出るが幸いにしてさっき落した戦闘爆撃機タイプほどには頑丈ではないらしい。

共通してるのはどちらも運動性は高くないことぐらいか?

 

エアカバーに入っていた春幸は、視界の中にもう1機の戦闘爆撃機タイプを捉える。

 

「僕もつくづく重装甲の相手と縁があるなぁ……」

 

口ではそうぼやきながらも思考するより先に体が先に反応し、隼はその名の通り鈍重なアホウドリを狙う猛禽のように急降下を開始する!

 

きっと僚機は既にエアカバーに入ってることだろう。

史実で2機編隊(ロッテ)戦法と言えばドイツ空軍(ルフトバッフェ)の代名詞だが、奇妙な経緯で”この世界”では日本空軍も違う理由からロッテ戦法を自分達の戦術として組み込んでいた。

そう何度も出てきた「翼竜退治」の基本戦術として生み出されたのだ。

 

こっちがまともな火力を行使できる航空機を投入できるようになってから、その対抗手段として”帝国”翼竜隊はオーバーシュート戦術を完成させた。

そこで更なる対抗策として編み出されたのは「2機編隊を基本とし、1機がオーバーシュートさせられたら、予備についたもう1機で静止した敵を撃墜する」が基本という戦術だった。

簡単に言えば「互いに無防備な部分をフォローしあう」ための戦術と言っていい。

その際、さすがに空中待機させているだけでは燃料が勿体無いというなんとも日本的な理由でエアカバーに入るという名目が追加されたわけである。

 

「そこっ!」

 

再び火線を集中させ撃墜!

しかし……

 

「嫌になるほど頑丈だね。このままじゃあ燃料より先に機銃弾の方が怪しくなるなぁ」

 

春幸に言わせれば落すこと自体はそう難しくない。

ただ、大型の機体はやたらに撃たれ強く、急所と思われる場所を近距離から狙っても100発近く当てないとまともに落ちてくれない気がした。

無論、春幸とて百発百中ではないので、命中弾に比例して無駄弾が発生するわけだ。

これは単に有限な弾数が著しく消費するという現実だけでなく、必然的に射撃時間が長くなりそれだけ隙が生まれやすいということを意味していた。

 

機体に4丁装備された一式十二・七粍固定航空機関銃の装弾数の多さに感謝しながらも、

 

「ソ連機と殺りあうにはもっと火力が欲しいよ……」

 

そうぼやきながら攻撃ポジションに着いた僚機のカバーに入った。

 

 

 

この日、春幸はもう一度出撃、その日だけで合計5機のソ連機を撃墜し早々と「航空機相手のエース」となった。

もっとも特筆すべきは、彼のスコアはその日のトップクラスであっても決してトップではなかったということであろう。

 

とはいえ、ハルハ河東岸の制空権は今のところ日米軍が確保することに成功し、この結果が今後の戦況を大きく左右することになるのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

**************************************

 

 

 

 

 

「よしっ! この様子なら制空権奪われて空爆の嵐の中で迎撃戦……なんて最悪のシチュエーションだけは避けられそうだよ」

 

「みぽりん、余裕だね~」

 

と下から沙織の声がかかる。もっとも彼女の表情も負けず劣らず落ち着いたものだが。

 

「んー……そうでもないよ? 今回の相手は、油断すると装甲抜いてくるからね」

 

そうキューポラから上半身を突き出したケンタウロス状態で、みほは日本光学製の双眼鏡を覗きこむ。

 

「こっちも爆撃を開始したみたいだ」

 

制空権確保を遂げた後、切り裂くように低空から突っ込んできたのは直協ではなく日米合同の戦術爆撃機隊だ。

爆撃機隊が集中的に潰してるのは、ハルハ川西岸に牽引されてきた敵重砲や野砲だろう。

弓なりの弾道で敵戦車の進軍を支援してくるこれらの砲は、とにかくこちらの邪魔になる。

運悪く直撃した場合ももちろんだが、近くに着弾しただけで車体は揺らされ照準は狂い、土煙や爆煙は照準を阻害する。

極至近着弾なら軽い戦車では横転したり、薄い装甲なら衝撃や破片でそのまま破壊されることもある。

そうでなくとも破片が照準機や砲身に当たれば破損し、戦闘力喪失なんてことにもなりかねない。

 

時折、轟音と同時に巨大な火柱が上がるのは敵砲弾が誘爆でもしたのだろう。

 

 

 

制空権が取れず、そうであるが故に敵の空爆を許し砲兵隊は大打撃を受けるはずだ。

もっとも、これで終わりなわけはない。

後方からは味方重砲の発射音……みほ達の頭上を砲弾が飛んで行き、程なく先ほどの爆撃とは一味違った炸裂音が河の向こう側から響く。

その砲声と弾着音は一度ではなく、何度と無く続いた。

 

上空には制空権が取れたからこそ出来る弾着観測機を飛ばしての着弾修正で、少しずつ着弾点がずらされているのだろう。

一度の投射重量は空爆に劣るかもしれないが、違いこの持続性の高さが砲撃の強みだった。

 

本来ならこの役割は一〇〇式観測挺進車でも行う作業だが、今回の砲撃は些か遠間合いすぎる。

一〇〇式観測挺進車には通称”火見櫓(ひのみやぐら)”と呼ばれる観測員を乗せてまま上下できる動力式の昇降バスケットが搭載されてるが、それでもこの距離では厳しい。

それにも増してハルハ河は東岸より西岸の方が平均して40~50mほども標高が高いため、元々地上からの観測は難しいのだ。

 

 

 

***

 

 

 

「こっちもお客さんが来たみたいだよ。各車戦闘よぉーい!」

 

双眼鏡に映るのは河を渡ってきた敵戦車隊だった。

ハルハ河には多くの支流があり、支流の川幅は10m程度から300m超で水深は1~3m位が多い。

つまり浅瀬を選べばまともな戦車なら特殊な装備が無くとも渡河が可能だ。

無論、戦車が問題なく渡れる渡河ポイントは限られており、みほ達が陣取っていたのもそんな場所の一つだった。

いや、むしろ最も渡河可能量が大きそうな場所を選んで陣取っていた。

 

「沙織さん、航空統制官に阻止攻撃の開始要請! ついで一〇〇式観測挺進車(テレ)に連絡! 阻止砲撃の開始と弾着修正の要請!」

 

河に入り込む敵戦車を確認しながらみほは矢継ぎ早に命令を出す。

 

「了解!」

 

 

 

最初の爆撃機隊が飛来したのは、敵戦車の先頭が河を渡りきった直後だった。

6機の九九式襲撃機が急降下し、合計24発の60kg対地爆弾が投下される!

 

無論、無誘導の爆弾なので高い直撃率は期待薄だが、それでも3両の戦車を擱坐させたのだから十分な成果と言えるだろう。

そして行きがけの駄賃とばかりに上空を二往復して機銃掃射を繰り返した。

だが、さすがはスチームローラーと揶揄される蹂躙戦をお家芸とするソ連軍。この程度じゃ止まらないし止まれない。

 

そして次に浴びせられるのは後方の自走砲隊からの阻止砲撃だ。

無論、直撃を狙ったものではない。

しかし、先に述べたとおり至近弾でも限定的だが効果が期待できるのが野砲や重砲の砲撃だ。

1両が突然、大爆発を起こし炎上する。

間違いなく薄い上面装甲に直撃を食らったのだろう。日米側にしてみればラッキーヒット、敵側にしては運が悪い……言ってしまえばそれだけの事だ。

 

『ミホ、もしかして戦車にへばりついてるのって……』

 

川岸まで距離は約2.5km。通信を入れてきたケイもおそらく敵を双眼鏡で確認したのだろう。

そして、その光景を見たのだ。

日米では信じがたい……戦車の表面に鈴なりにへばりつく”無防備な兵士”を。

 

「うん。ソ連名物”танковый(タンコーヴィイ) десант(ヂサーン)”……いわゆるタンク・デサント(戦車跨乗)兵だね。わたしも聞いてただけで見るのは初めてだけど」

 

しかし、驚くケイに対しみほは平然と返しただけだ。

 

『ちょ、待ってよ! タンク・デサントって歩兵移動の手段が無いときの手段で、普通は非戦闘地域限定の手段でしょっ!?』

 

「きっと戦闘地域でやるのがソ連流なんだよ。相手の文化と戦術をいきなり否定するのは感心しないかな?」

 

そう言うみほの口元は微かに笑っていた。

 

『文化って……』

 

「きっとソ連では歩兵は畑で栽培されてるから代えが効くんだよ。日米と違って」

 

『そんな出鱈目な……ねぇ、撃つのアレ?』

 

「撃たなければこっちが撃たれるだけだけど?」

 

みほはまるで明日の天気でも話すような口調で、

 

「わたしは見ず知らずのロシア人の命より、可愛い愛玩動物(ペット)や部下の命の方が大事だけどな?」

 

『それはそうだけど』

 

「ケイ、この程度の無茶は戦場じゃ当たり前だよ。究極的には殺すか殺されるかだよ。ケイは寝袋で眠るのと死体袋で永遠に眠るのとどっちでいたい?」

 

『わかったわよ! ったくなんて胸糞悪い戦争しかけてくるのかしら!』

 

(ケイ、胸糞悪くない戦争なんて無いよ)

 

みほはそれを言葉にする代わりに、

 

「全車、最終確認をする! タイミング的にもう一度空爆があるっ! それが終了し敵が地雷原を突破、距離1000mに入ったら砲撃開始! 弾種はAPCBC-T/HE! 一式は優先目標をKV-1に絞って! M4と一突はT-34を優先! M4と一突の砲力じゃ500m以下じゃないと効果は薄い! 八九式はとにかくT-26を叩く!」

 

「「「「「「「「Yes, Mam !!」」」」」」」」

 

 

 

***

 

 

 

飛んできた空軍から分派された九七式軽爆撃機4機の急降下爆撃。

投下されたのは五十番(500kg爆弾)のように見えたが……

 

”ばらっ”

 

それは唐突に空中で弾殻を割り、

 

”ZuZuZuZuZuZuBoooooM !!”

 

まるで超大型の散弾銃を発射したように、中から拡散した大量の子弾が地面に大量の小規模爆発を刻みこむ!

 

別にみほたちに気を使ったわけではないだろうが、この爆撃で結果として多くのソ連製肉装甲が剥離することになった。

 

「あれが噂の対人用集束爆弾(クラスター)か……うん。悪くない」

 

そう、『特地』での戦訓から開発が急がれていた対人用のクラスター爆弾だ。

本来は対装甲兵力に使うものではないが、デサント兵の報告を見た赤城少佐が判断したのだろう。

 

”対人用”と銘打ってあるように人のような軟目標殲滅に考案された代物で、500kg弾なら内部には44発の10kg子弾が仕込まれており、きわめて薄い外殻を持つ子弾の中身は炸薬とそれを取り囲むように直径2cm程度の鋼鉄球が1000個以上仕込まれ、先端に取り付けられた信管で起爆すると水平方向に鉄球を撒き散らす。

現在、空中で起爆し円錐状に鉄球を飛散させるタイプも研究中だ。

 

だが、肉装甲を失っても戦車自体にさしたるダメージが無い以上は止まらない。

 

しかし、みほ達との距離が1500mを割った時、

 

”Zuvom !!”

 

工兵隊が徹夜の突貫作業で仕掛けた対戦車地雷の最初の1発が起爆した……

 

 

 

***

 

 

 

「健気だね。感動的だよ」

 

キューポラから上半身を出したままみほは嗤う。

高らかに、そして禍々しく……

 

(敵は既にこの時点で満身創痍、されど撤退の意思は見せず、か)

 

砲爆撃に地雷原、それを潜り抜けてきた敵は恐ろしく同族を減らしていたが、その進軍に翳りは見えない。

 

「その”無謀”には心から敬服する……だけど、それは愚か者の選択だったね♪」

 

そして彼女は手を振り上げ、

 

「全車、砲撃開始っ!!」

 

 

 

そして、口径や砲身長の差はあれど合計50門の一斉射撃がソ連戦車の群れに飛び込んだ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 





皆様、御愛読ありがとうございました。
短編挟んだりしたのでちょっと間が空きましたが、空も戦いのステージとなったエピソードは如何だったでしょうか?

春幸くんが以外と動いてくれるので、作者としては大助かりです(^^
彼はそのうち、銀鴉のパーソナルマークでもつけるかな?

そして、みぽりん……本気で彼女はデサント兵ごと戦車を吹き飛ばすことを屁とも思ってません(^^
戦争って物に対してとても正直な娘ですからね~。

さて次回もまだまだ続きますが、こんな情況をカチューシャ様が黙って見てるはずも無く……
それでは皆様、また次回にてお会いしましょう!



***



設定資料



一〇〇式観測挺進車

エンジン:統制型九〇式発動機DB52型(空冷直列6気筒ディーゼル、134馬力)
装甲:8mm
車体重量:8t
最高速:45km/h
武装:武1919式車載機関銃(7.62mm)×1(操縦席)
乗員:最大8名
特殊装備:砲兵用測距儀、方位盤、マルチバンド高性能無線通信機、有線電話、電話線敷設装置、風向計、風速計、弾着観測用動力昇降式防弾装甲バスケット

備考
砲撃に強いこだわりを見せる日本らしい弾着観測専用に作られた車両。略称は”テレ”。
しかしテレというのは略称ではなく実は英語で遠距離を意味する”Tele”から取られた愛称だとする説が有力。
史実での同名の車両があるが、オリジナルでは九八式装甲運搬車をベースに開発されたが、”この世界”ではよりキャパシティに余力のある九八式装軌装甲兵車をベースに開発された。

基本的なコンセプトは、「弾着観測に必要な機材を一切合財詰め込んだ移動式オールインワン・ユニット」と呼ぶべきもので、砲兵用測距儀/方位盤等の弾着観測機材に加えその情報を砲兵隊に正確に伝えるために戦車搭載の物よりずっと上等な無線機に、無線が使えない場合に備えての有線電話に電話線敷設装置まで備え、砲撃に影響のある風向きと風速の参照値を割り出す精密な風向計と風速計も搭載している。
またオリジナルに無い装備としては、より遠距離の着弾を観測するため高所観測を可能とした通称”火見櫓(ひのみやぐら)”と呼ばれる観測員を乗せてまま上下できる動力式の昇降バスケットが採用されている。
基本的には電気工事や電線工事で見かける高所作業車の一人乗り用バスケット・ブームと同じものだが、バスケット自体に簡易式ながら防弾処理(装甲化)がされてるのが民生の物との最大の違いと言える。







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