「俺からだな! ドロー!」
燐平は引いたカードを見てニヤリと笑うと、十代の名前を呼んだ。
「十代!」
「何だ?」
十代が反応した時、不敵な笑みを浮かべていた……
「お前に俺の……俺達のHEROを見せてやるよ! 俺は……“E・HERO エアーマン”を召喚!」
お、来たな! HEROデッキのメインエンジン!! ……ってか、俺達って…………まぁ、俺達4人とも持ってるっちゃあ持ってるけども……俺は儀式の方が好きだから使わねぇんだけど…………今度十代に譲ろうかな……?
「おぉっ! 新しいHEROじゃねぇかっ!! ……って俺達の??」
あ、やっぱり引っ掛かってる?
「あぁ! 俺と遊介、満に龍騎も持ってるぜ?」
「良いなぁ~……羨ましいぜっ!」
俺に羨ましがるな。後でやるから今は待っててくれよ…………
「ハハッ! 俺はエアーマンの二つ目の効果を使う。デッキからHEROを手札に加える! 俺はデッキから“E・HEROネクロダークマン”を手札に!」
ネクロダークマンか……って事はエッジマンが居るのかな?
「俺はカードを2枚伏せてターンエンド!!」
燐平LP4000
手札4(ネクロダークマン)
フィールド
エアーマンATK1800
伏せカード2枚
このターンは融合はしないか……まぁ、相手が相手だし…………な。
「私のターン、ドロー! ……私は手札から速攻魔法“フォトン・リード”を発動!」
☆4光属性の特殊召喚カードか……愛花のデッキなら相性は抜群だし使えるカードだよな…………
「私は“ジェルエンデュオ”を特殊召喚!!」
ジェルエンデュオDEF0
召喚コスト軽減モンスター……って事は既に手札には最上級天使が居るのかよ!?
「私は、ジェルエンデュオを2体分の生け贄素材にして……来て! 私のエース! アテナ!!」
アテナATK2600
「うげえ……いきなりアテナかよ…………」
いきなりか……これはちと分が悪いな…………燐平も思わず顔をしかめてるし……伏せカードで何とか対策出来るか??
「バトル! アテナでエアーマンに攻撃!」
アテナが手に持った槍でエアーマンの腹部を突き刺した……
「ぐうっ……だが、ただではやられん!! リバースカード、ヒーローシグナルを発動。これによりデッキから“E・HEROフォレストマン”を特殊召喚するっ!!」
「おぉっ! また新しいHEROじゃねぇかっ!!」
燐平LP4000→3200
ダメージは先制されたけど、全体的なアドはまだ守ってるかな?? 後、十代ははしゃぐな。湖に落ちるぞ?
「うぅ……これはちょっと不味いかも…………カードを伏せてターンエンd「んじゃ、そのエンドフェイズにリビングデッドの呼び声。エアーマンを蘇生してデッキから“E・HEROザ・ヒート”を手札に加えるぜ?」うぅ……流石だね、ターンエンド…………」
愛花LP4000
手札1枚
フィールド
アテナATK2600
伏せカード2枚
うわぁ、流石。フォレストマンが場に居たから伏せカード破壊も出来たとは思うけど……敢えてサーチを選んだのは手札に魔法破壊の手段があるのか…………? 俺だったら、破壊の効果選んでたけど……
「俺のターン、ドロー!! ……んで、スタンバイフェイズにフォレストマンの効果でデッキから“融合”を手札に!」
「な、なんつー効果よ! インチキ効果も大概にしなさいよね!」
女子サイドの外野(主にジュンコ(明日香が言うには))が煩い……そういう効果なんだから我慢しろよ…………
「んじゃ……魔法カード“ナイト・ショット”! これで俺から見て右側の伏せカードを破壊させてもらうぜ!」
「うぅ……やっぱりミラーフォースは破壊されやすいなぁ…………」
成程。ナイトショットを持ってたから確実にサーチを事前にしておいたのか……にしても、天罰の可能性は考えなかったのか…………?
「うっしゃ! これで比較的楽に動けるぜ!! 俺は融合を発動! 手札のクレイマンと、手札のネクロダークマンを融合!!」
「ん? ……あの融合素材で出せるHEROって居たっけ…………?」
あ、十代が首をかしげてる……まぁ、無理も無いよな…………?
「大地の力を持ちしHEROよ、邪悪なる者を大地に沈めよ! 融合召喚、地のHERO……“E・HEROガイア”!」
E・HEROガイアAEK2200
「うおおっ! 新しい融合HEROだ!!」
……もう、突っ込むのは止めよう。あの勢いなら属性HERO全部出しそうだし。
「うわぁ……で、でも攻撃力はアテナの方が上…………」
「属性HEROを舐めんな! ガイアの効果! 融合召喚成功時に相手モンスターの攻撃力の半分をエンドフェイズ時まで半分にして、コイツに加える!! ガイア・クラップ!!」
「うそっ!?」
アテナATK2600→1300
E・HEROガイアATK2200→3500
「じ、実質のダイレクトアタックじゃん!?」
「へへっ……でも、まだだぜ? 更に“融合回収”を発動して融合とネクロダークマンを回収…………そして……融合! これで手札のネクロダークマンとザ・ヒートを融合っ!!」
さぁ、どっちを選ぶんだ? 火力upかドローか……
「燃え上がるこの想いで邪悪な者を滅せよ! 融合召喚! 炎のHERO、“E・HERO ノヴァマスター”!!」
E・HERO ノヴァマスターATK2600
おぉ、どっち選んでも1killコースには変わらなかったけど……ドロー出来る方を選んだか…………
「また新しいHERO……今度は一体どんな効果が…………?」
「へへっ、見てなって! バトル!ノヴァマスターでアテナに攻撃っ! ノヴァ・ブレイク!!」
「うわっ!?」
ノヴァマスターが拳に炎を纏わせて…………アテナを殴ったああ!?
愛花LP4000→2700
「よし……ノヴァマスターは戦闘でモンスターを破壊したら1枚ドローする効果があるからドロー(追撃は出来そうにないか……)…………これが決まれば終わるっ! コンチネンタルハンマー!!」
「さ、させないっ! “ガードブロック”っ!! ダメージを0にして1枚ドロー!」
おぉ、防ぎ切った…………
「チェ……倒し損ねたかよ……まぁ、良いか。俺はモンスターを伏せて、ターンエンド。エンドフェイズにガイアの攻撃力は元に戻るぜ……」
燐平HP3200
手札0
フィールド
E・HERO ガイアATK3500→2200
E・HERO ノヴァマスターATK2600
???
「流石だよね! 燐平君……あっという間に追い詰められちゃった…………」
「でも、これで諦めねぇんだろ?」
「うん! 私は自分のライフが尽きるまで戦い抜くよ! 私のターン……ドローっ!!」
さぁ……何を引いた?
「よしっ! まずは魔法カード“死者蘇生”! これでアテナを復活させるよ!!」
「また来やがったか……」
「まだまだ! カードを1枚伏せて、私の大切なカード……“命削りの宝札”! 私は手札が5枚になるようにドローするっ! 私の手札は0枚だから5枚……ドローっ!!」
ここで命削りの宝札……少しでも手札の欲しい状況で良く引き当てたな…………流石のドロー運だ。
「……応えてくれてありがとう! 私のデッキ! 私は“勝利の導き手フレイヤ”を攻撃表示で召喚!」
勝利の導き手フレイヤATK100
「フレイヤが場に居るとき、私の天使達の攻撃力と守備力は400ポイントアップする!! それに、アテナの効果! 天使達が場に現れたら、相手に600ポイントのダメージを与えるっ!」
「うおっ……」
燐平LP3200→2600
「更に、アテナの効果でフレイヤをリリースして、再度特殊召喚! もちろん攻撃表示で! そしてバーンダメージ!!」
燐平LP2600→2000
これは……燐平負けるかな…………
「そして……伏せていた魔法カード、“天使集会”! このカードは、発動したら手札を全て公開して、その中に天使族モンスターがいれば任意の数だけ特殊召喚出来る!」
「んなっ!?」
うわあ……かなりきっついな。
「でも、この効果で特殊召喚したモンスターは効果が無効になって、エンドフェイズ時に破壊されて、私はその数×500のダメージを受けるの。だから……これがラストターン! 私の手札は…………これ!」
愛花の手札
●コーリング・ノヴァ
●光神テテュス
●勝利の導き手フレイヤ
●オネスト
「オネスト……か…………俺の負け、だな」
手札もバックも0……墓地にも防げるカード無いしな…………
「私は、オネスト以外の天使達を特殊召喚! この時に、アテナの効果が発動されるけど……この効果での特殊召喚は1回に1度だから600だけだよ」
「それで充分だっての……」
勝利の導き手フレイヤ×2ATK500→900
アテナATK3000→3400
光神テテュスATK2400→2800→3200
コーリング・ノヴァATK1400→1800→2200
燐平LP2000→1400
「俺にはもう何も出来ねぇから思う存分やりたいことをやれ! 全部受け止めてやる!!」
あの時にエアーマンの効果で伏せカードを割らなかったのがアイツの敗因、かな……
「うん。これが……私の全力! アテナでノヴァマスターを攻撃! ダメージステップ時にオネストの効果を使って攻撃力アップ!」
アテナATK3400→6000
燐平LP1600→-1800
「ぐああああああああっ!!」
愛花win
「愛花、ご苦労様」
「ありがとう、明日香ちゃん!」
「すまねぇ……負けちまった…………」
「気にするなよ。今度は俺が敵を取っから……」
さて、1勝1敗……ここは出来れば勝って次に回すとするか…………って言っても、次にはあの兄弟がいるから安心かな? 気楽にやらせてもらおう。
「俺の相手は……」
「私ですわ~」
あれ、この人って…………確かももえさんだったかな?
「んと……宜しくね?」
「宜しくお願いいたしますわ~」
……う~ん、やりづらい…………
「デュエル!」
「デュエルですわ!」