龍騎と燐平がデュエルを始めたその頃、イエロー寮サイドの実技デュエルでは……
「「デュエル!」」
後攻:遊介LP4000
vs
先攻:満LP4000
同じく、月一試験の実技でぶつかる事になった満と遊介……
「行くぜ、俺のターン……ドロー!」
「チェッ……ランダムだからしゃーねぇけど、先攻取られたかぁ…………」
「お前に取られたくねぇよっ! ……うん、まぁまぁかな? 俺はフィールド魔法“フューチャー・ヴィジョン”を発動!」
「フューチャー・ヴィジョン……ってことはアレか」
遊介は満の発動したカードを見て少し苦笑いを浮かべた……
「俺は“フォーチュンレディ・ライティー”を通常召喚!!」
フォーチュンレディ・ライティーATK?
「フォーチュンレディはレベルで攻守の値が変わる。ライティーはそのレベル×200となる……ま、レベルは1だから200だけどな」
フォーチュンレディ・ライティー
☆1ATK?→200
「だが、召喚成功時にフューチャー・ヴィジョンの効果が発揮される。通常召喚に成功したモンスターを除外! そして、ライティーの効果! カード効果で場からライティーが離れたらデッキからフォーチュンレディを特殊召喚出来る! 出でよ、“フォーチュンレディ アーシー”」
フォーチュンレディ・アーシーATK?
「相変わらず展開はスゴいな。いきなり高レベルモンスターがヒョイヒョイ出てくるんだから……」
「お褒めに預かりどーも。アーシーの攻守力の値はレベル×400。レベルは6だから攻守力は2400となる! カードを2枚伏せて、ターンエンドだ」
満LP4000
手札2
場
フォーチュン・レディ アーシー
☆6ATK2400
伏せカード2枚
フィールド
フューチャー・ヴィジョン
「んじゃ、俺のターン……ドロー!」
遊介が一枚引くと、少しニヤリとした。
「よし、俺は……手札から、永続魔法“儀式の檻”を発動するぜ。そして……儀式魔法“高等儀式術”を発動!デッキから“バニーラ”3体と“六武衆の侍従”を儀式素材とし……いでよ! “ライカン・スロープ”!!」
ライカン・スロープATK2400
「ライカン・スロープか……だが、攻撃力は同じ。相討ちするつもりか?」
「そんなわけない! 手札から装備魔法“儀式の剣”をライカン・スロープに装備! これは儀式モンスター専用装備魔法だな。攻撃力を1500ポイント上げる!」
本の模様が持ち手の先の珠に印されている剣がライカン・スロープに装備される。
ライカン・スロープATK2400→3900
「ありゃりゃ、上回ったか……(あれ? 確か墓地に送った通常モンスターって地属性だけ……??)」
「バトル! ライカン・スロープでアーシーを攻撃!!」
「……とりあえずリバースカード、“タイムパッセージ”を発動! アーシーのレベルを3つ上げる!! もちろん、攻撃力も変化する……そして、アーシーのバーン効果も発揮する!」
フォーチュン・レディ アーシー
☆6→9 ATK2400→3600
遊介LP4000→3600
「っ……だが、僅かに足りなかったな! いけっ、ライカン・スロープ。ライカスラッシュ!」
満LP4000→3700
「……っく、アーシーがやられたか…………ま、最低ダメージで済んだから良いけど」
「まだだ! ライカン・スロープの効果。墓地の通常モンスターの数×200ダメージ……4体だから800ダメージを追加で与える! シャドウ・ガスト!」
満LP3700→2900
「俺はカードを1枚セットして、モンスターを伏せる。ターンエ」
「おっと、エンドフェイズに“フォーチュン・インリーハット”を発動するぜ?」
突然のカードの発動に戸惑いを隠せなかった遊介だったが、少し考えてから頷いた。
「っ……あぁ、構わない。改めてターンエンド」
遊介LP3600
手札0
場
ライカン・スロープATK3900
???
儀式の剣(対象:ライカン・スロープ)
儀式の檻
伏せカード1枚
「んじゃ、俺のターン……ドロー!」
「……(大丈夫だ。手札は3枚とは言え、そう簡単に高いレベルのフォーチュンレディは引けない筈だし……それに、ライカン・スロープは儀式の檻でモンスター効果破壊耐性を得ているからファイリーは無理……そう簡単には突破出来ない筈……!)」
遊介が満の行動をジッと見ていると、ドローしたカードを見ていた満は表情を思考から笑みへと変えた。
「……行くぜ。まずフューチャー・ヴィジョンの効果で逃げていたライティーが戻ってくる」
フォーチュンレディ・ライティー
☆1ATK?→200
「更に、フォーチュン・インリーハットの効果で……手札から“フォーチュンレディ・ダルキー”と“フォーチュンレディ・ウォーテリー”を特殊召喚するぜ」
フォーチュンレディ・ダルキー
☆5ATK?→2000
フォーチュンレディ・ウォーテリー
☆4ATK?→1200
「っ……ダルキーにウォーテリーか。それは少し想定外だったな…………増える手札も2枚なら……」
「おいおい、俺の展開はまだ終わってねぇぜ? ウォーテリーの特殊召喚成功時効果にチェーンして、手札から速攻魔法“地獄の暴走召喚”!」
「はあっ!?」
満の発動したカードに流石に遊介も突っ込まざるを得なかった。何故なら、このコンボは特殊召喚方法のあまりないフォーチュンレディの中でも特殊召喚成功時のドロー効果を持つウォーテリーを大量に出すことで手札を大量に増やせるが、これで出そうと思う人はかなり少なく、ある種のロマンデッキと言えるだろう。
「お、おま……そんなのも入れてたのか!?」
「あぁ。2積みでな」
しかも、手札で腐りやすいカードを2枚も入れるとは……中々危ないものである。
「んじゃ、何もないなら効果処理入るぜ?」
「お、おう……」
「俺は攻撃力1200のウォーテリーを選択している。お前も自陣の表側のモンスターを選べる……が、お前の場にいるのは儀式モンスターとセットモンスターのみ」
「あぁ。だから俺は出せないな……」
遊介は驚きと同時に悔しさを露にした。先程の自分の甘い考えを一蹴されたからだ。
「んじゃ、デッキから2体のウォーテリーを特殊召喚するぜ。そしてチェーン処理で2枚引き、次に新たに出てきたウォーテリー2体でチェーン。その処理により、計4枚ドロー!! それに加え、これ等はスタンバイフェイズ中だから、レベルがあがる!」
満手札0→6
フォーチュンレディ・ウォーテリー×3☆4→5ATK?→1200→1500
フォーチュンレディ・ダルキー☆5→6ATK2000→2400
フォーチュンレディ・ライティー☆1→2ATK200→400
「一気に手札が補充された、か……(俺のセットモンスターなら、少しは俺にもチャンスはあるかも知れない……けど、きっとアイツならとんでもない方法で突破するはず…………それに、ライカン・スロープもこのターンに突破されそうな予感……でも、装備魔法で強化されてるモンスターがいて、その突破が厳しいと判断したアイツの取る行動は……)」
「(これなら……)俺は、サイクロンを発動する! 当然、俺は儀式の剣を選択する!」
「(やっぱり装備魔法破壊! それならこの装備魔法の効果の絶好のカモ!)相手の効果により破壊された儀式の剣の効果発動!」
「んなっ!?」
「このカードが相手のカード効果により破壊されたとき、デッキ・墓地から儀式魔人を2体戦闘破壊耐性を与えて特殊召喚出来る! 俺はデッキから“儀式魔人リリーサー”と“儀式魔人プレサイダー”を特殊召喚するぜ!!」
儀式の剣 装備魔法
このカードは儀式モンスターにのみ装備できる。
このカードを装備したモンスターの攻撃力を1500ポイントあげる。
また、装備状態のこのカードが相手により破壊され墓地に送られた時、デッキ・墓地から儀式魔人と名の付くモンスターを2体特殊召喚出来る。
この効果で特殊召喚したモンスターはエンドフェイズまで戦闘では破壊されない。
儀式魔人プレサイダーDEF1400
儀式魔人リリーサーDEF2000
ライカン・スロープATK3900→2400
「っ……ここで壁が増えるか…………仕方ない。ダルキーに装備魔法“ワンショット・ワンド”を装備!! 攻撃力を800ポイント上げて……バトル! ダルキーでライカン・スロープを攻撃!」
フォーチュンレディ・ダルキーATK2400→3200
ダルキーの魔術によって、ライカン・スロープが破壊される……
「やられたか……でも、儀式の檻の効果で戦闘ダメージは通らないぜ!」
「あぁ。それに、俺の場が埋まってるから効果は使えない……けど、ダメステ終了後にワンショットの効果でこのカードを破壊して1枚ドロー。続いてウォーテリーでセットモンスターを攻撃!」
手札6→7
???→メタモルポットDEF600
「……だが、セットモンスターは…………“メタモルポット”! その効果で互いに手札をすべて捨てて5枚引く!」
流石にセットモンスターの予想が出来てなかった満は怯みながらも手札の2枚に手を掛けた。
「っ……なら、その効果に手札の速攻魔法タイム・パッセージと“ディメンジョン・マジック”を発動! パッセージを2、ディメンジョンを3でチェーンを組む!! ここは……ライティーを墓地に送って、手札からアーシーを特殊召喚! 破壊効果は使わない。そしてタイム・パッセージでウォーテリーのレベルをあげる!!」
フォーチュンレディ・アーシー☆6ATK?→2400
フォーチュンレディ・ウォーテリー☆5→8ATK1500→2400
「……そして、互いに手札を全て捨てて5枚引く処理…………俺は手札4枚捨てる」
満の捨てた手札
ブレイクスルー・スキル
フォーチュンレディ・ファイアリー
フォーチュンレディ・ウィンディー
カトブレパスと運命の魔女
「俺は手札が無いから5枚引くだけだな」
『ドロー!!』
満
手札7→4→0→5
遊介
手札0→5
「……俺は、カードを2枚セット。ライティーを守備表示にして、ターンエンド」
満LP2900
手札3
場
フォーチュンレディ・アーシー☆6ATK2400
フォーチュンレディ・ダルキー☆6ATK2400
フォーチュンレディ・ウォーテリー☆5×3ATK1500
伏せカード2枚
「このドローで勝敗が決まるのか……なら、俺は絶対に勝つ!俺のターン…………ドロー!」
手札5→6
遊介が引いたカードを見てニヤリと微笑んだ。
「来た来た来たぁぁ!! 俺は、儀式魔法“大地讃頌”を発動!」
「っ!!」
「俺は、場のプレサイダーとリリーサーを儀式の為にリリース! 儀式召喚! ガブッと噛み付け、“スーパー・ウォー・ライオン”!」
スーパー・ウォー・ライオンATK2300
「ここでスーパー・ウォー・ライオン……? 確か効果はこれといって持ってなかった筈……」
「へへっ、ビックリした? でも、驚きはこれからだ! 更に手札から“儀式の準備”を発動! 墓地の儀式魔法である高等儀式術を回収する! 更にデッキから☆7以下の儀式モンスター……ライカン・スロープを手札に加えるぜ」
手札6→5→4→3→5(内、高等儀式術&ライカン・スロープ)
「更に! 手札から高等儀式術を使用!デミスを見せてデッキから☆8になるように通常モンスターを儀式の為にリリース!」
墓地に送られた通常モンスター
●はにわ×3
●太古の壺×2
「儀式召喚! 出でよ、俺の最高なパートナー……この決闘に終焉をもたらせ、“終焉の王 デミス”!」
終焉の王 デミスATK2400
「おいおい……デミスまで入れてんのかよ…………」
「俺の最高のパートナーだからな! デミスの効果発動! 俺はライフを2000支払って……フィールド上のコイツ以外のカードを破壊する! 終焉の嘆き!!」
遊介LP3600→1600
「くっ…………!」
満が何かを叫んでいたが、デミスの嘆きの大きさにより声は殆ど聞こえなかった。そして……
満LP2900
手札3
場
無し
遊介LP1600
手札2(内1枚ライカン・スロープ)
場
終焉の王 デミスATK2400
スーパー・ウォー・ライオンATK2300
「なっ!! デミスはともかくスーパー・ウォー・ライオンも!?」
「儀式の檻は自分モンスター効果も守れる。そして、モンスターが破壊されるのは魔法・罠より前……だから儀式の檻が適応されていたわけだ!」
「あ、そういやそんな効果あったな……」
「だが、これで終わりじゃねぇ!更に儀式の準備! 墓地から高等儀式術を手札に加える! デッキからは……そうだな、スーパー・ウォー・ライオンを手札に加える」
手札2→1→3(ライカン・スロープ&高等儀式術&スーパー・ウォー・ライオン)
「これでラスト! 高等儀式術による儀式召喚! その己の身に刻まれた合成されしものたちの無念を戦場で解き放て! 儀式召喚、再び参上! ライカン・スロープ!!」
墓地に送られたカード
●太古の壺
●迷宮壁~ラビリンス・ウォール~
ライカン・スロープATK2400
「地属性通常モンスター中心だけど……儀式魔人とかデミスを入れてたりするところはお前らしいな…………」
「まぁね、でも……これで本当にデュエルは終焉になっちゃうよ? 全員で総攻撃!」
そう、満のライフは2900。いくらなんでも7100のダメージ+効果ダメージ2200を受けては元も子も無いが…………
「があああああっ…………でも、俺を完全には倒せない……ぜ?」
満LP2800→2200→1625→1025→475
遊介の思惑とは裏腹に僅かに残った……
「えっ!! どうして…………」
「全く、伏せカードのお陰で助かったぜ。お前がデミスの効果を使った時にチェーンして、2枚の“ダメージ・ダイエット”を使わせてもらった」
「っ!! フリーチェーンのダメージ半減カード……!」
「そう。この効果で、俺は自分の受けるダメージを4分の1に減らして、総ダメージを2325にしたって訳さ」
「してやられた……でも、満はリリーサーを素材にしているスーパー・ウォー・ライオンがいるから特殊召喚出来ないよ!! ターンエンド!!」
遊介LP1600
手札1(スーパー・ウォー・ライオン)
場
スーパー・ウォー・ライオンATK2300(リリーサー&プレサイダー素材)
終焉の王 デミスATK2400
ライカン・スロープATK2400
「俺のラストターン……」
満がデッキに指をかけたとき、遊介は突然背筋にゾゾゾッと悪寒が走った。
この時、何を感じたのかは不明だが…………その時、遊介の思った事はただ一つ……
「ドローッ!!」
このデュエルで負けるのは……自分かも知れない…………と。
手札3→4
「まだ……強欲な壺を発動して2枚ドロー…………希望は、どんな逆境でも輝いている。それを今から教えるぜ!!」
手札4→3→5
「っ!!」
「手札から魔法カード“ミスフォーチュン”! バトルを放棄して相手モンスターを破壊する。そして、その攻撃力の半分のダメージを与える!対象は……スーパー・ウォー・ライオン!」
満が選択すると、スーパー・ウォー・ライオンは突如として苦しみだし、最終的には爆発した。そして爆風が遊介を襲った。
遊介LP1600→450
「ぐっ……で、でも攻撃出来ないなら意味ないんじゃ…………!!」
「なら、攻撃せずに勝つ! 俺の墓地には……ライティ、ファイアリー、ウィンディー、ウォーテリー、ダルキー、アーシー…………6種のフォーチュンレディがいる時のみ、コイツは特殊召喚出来る」
「……!?」
「希望を紡がんとす魔女よ……その魔術により希望を見出だせ! “フォーチュンクィーン・ホーペス”を特殊召喚!」
満の場に現れたのは虹色のローブに身を包んだ老婆の様なモンスターだった……
フオーチュンクィーン・ホーペス☆8ATK???
「フォーチュンクィーン・ホーペスはフォーチュンレディたちと同じようにレベルで攻撃力が変動する。ホーペスはレベル×500の数値になる……まぁ、レベル8以上の時は攻撃出来ないけどね」
フォーチュンクィーン・ホーペスATK???→4000
「攻撃力4000……でも、既に攻撃はできないし…………! そのモンスターの効果か……」
遊介はある程度の見当を付けた。
「あぁ。コイツの効果は手札からフォーチュンレディを3体除外して、墓地のフォーチュンレディを1体除外する。そして選択したモンスターの効果を発動条件を無視して発動できる」
「は!? 何その重すぎるコスト……って、え…………まさか!?」
「そう……俺は手札のファイリー・ダルキー・ウィンディーを除外。そして、墓地のファイリーを除外する」
「……だよなぁ…………ま、無念は特に無いからな!」
「んじゃ、効果発動! 相手モンスターの攻撃力分のダメージを与える!! 対象は……ライカン・スロープ!」
ライカン・スロープに向けて炎球を撃ち放った。その炎球によりライカン・スロープが爆発した。
遊介「くっ……うわあああああああっ!!」
遊介LP450→-1950
満win
ちなみに他のメンバーをダイジェスト(早くシンクロ出したいからこうしました。悔いは無い。)
霧斗vs翔
結果:霧斗のウィジャ盤完成により霧斗の勝利
大吾vs三沢
結果:大吾のプレイングを読みきった三沢の勝利
愛花vs明日香
結果:クリスティアの特殊召喚封じを存分に利用した愛花の勝利
十代vs万丈目
結果:原作通りフェザーマンによるダイレクトアタックで十代の勝利
その後、十代と満……龍騎に霧斗は昇格の話を持ち掛けられたが十代と満は断った。その理由は…………
「俺はこの情熱の赤が好きだからな!」
「あんな卑怯極まりないブルーに誰が行くものか。俺はあの状態が解決されない限り昇格はしない」
とのことだった…………