いつもの半分位ととても短くなってます。
では閑話お楽しみくださいませ
いつもなら、和みでは通しの品として季節の野菜などを使った肴が出される。
ただそうでもない日が時々ある。常連からはその日は当たりの日と呼ばれている。区別の方法は何か、とても簡単な話で通しの品が甘味だった日は当たりである。和みで出される甘味は通しの品とは違い季節の物は使われていない。通年通して食べられている物が出される事が多い。理由も簡単だ。単にあの器用な店主が作れないだけである。どうしても普段作っている料理とは勝手が違い上手く出来ないそうだ。
そう言っても和みで出される甘味はとても美味しい事で有名だ。本人は気付いていないがここまでの甘味を作れる人物は人里でもあまりいないだろう。常連のほとんども気付いていない。まぁあの店の常連なんてそんなものだろう。風を切りつついつものように店の前に降り立つ。最近はこの時間には店から出て来てくれているはずだったが今日は出てきてくれないようだ。おおよそ昨日面倒な客にでも荒らされた店内の掃除をしているに違いない。そう思い、店のドアを開けるとそこにはとても面白い光景が広がっていた。
「これは……一体……」
「…ぐぅ……」
今日の配達はここを最後にして良かったと思ったのはこの光景を見てすぐだった。
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「……おはよう文、不法侵入は仕留めるぞ。」
「あやや…酷くないですか!?ただ私は新聞を届けに来ただけですよ。」
「ならさっき取った人の寝顔写真はどうすんだ?」
「え?販売しますが?」
「良しカメラ貸せ。叩き壊してやる。」
「嫌です、というかこの状況は一体?」
文に言われて店内を見回すとかなり酷い有様だった。あちらこちらに調理器具が置かれている上、出来上がった甘味はテーブルから溢れんばかりに積み上げられている。どうやら作りながら寝てしまっていたらしい。火がついていなかったのが救いだ。何時間ぐらいのめり込んでいたんだろうか。文が新聞を届けに来てくれているからもう朝ではある。よく考えれば相当な時間甘味作りに費やしていたようだ。
「しかぁひぃ、おいひぃですね。…っはぁ……ここ畳んで山でお店開きませんか?資本金位ならお貸ししますよ?」
「山にはいい思い出が無いんでな。第一、この店は畳まない。」
「残念ですね……むぐっ……美味しいですこれ。」
「配達残ってんじゃ無いのか?油売ってる暇ないだろう」
「配達終わってればいいんですね?なら頂きます。」
「なら、ちょっと使い頼まれてくれ。」
「代金はお高く付きますよ?」
「この甘味を食べる会みたいな集まりの参加権利」
「お任せ下さい!どこに行きましょうか?」
文が二つ返事で了解してくれたので助かった。この状況を復旧するのには時間がかかるだろうし、作り過ぎてしまった甘味をどうにかする手段も確保出来た。これ以上都合のいい事はないだろう。
「こいつに書いてある奴の所いって呼んで来てくれ。最速で頼むぞ。」
「どれどれ……八雲の式の藍に小悪魔それにアリスに風見幽香、何だか珍しいやそんな所で収まらないくらい不思議な組合せですね……」
「そうでもないぞ、全員ただ面白い共通点がある。」
「人里のあの甘味処の常連客ですね…さしずめマスターさんは言いくるめられてこの茶会を開く事になったんですかね。」
「……」
「……行ってきまぁす!」
ブン屋はやっぱり伊達じゃない。いい勘を持っているんだから本当にその才能をちゃんと伸ばせばいいのにな……
さて、この惨状を片付けるとしよう。このままだと幽香の奴に店ごと消されかねない。
さて、久しぶりの昼営業だ……気合い入れて行きますかね
呑み屋「和み」
時々気分で甘味を作ります。
その日が当たり?そうでもないかな…
甘味はただの自己満足でしか無いからな
アイツの好きなものだから。
閑話…と呼べるかがあやしいですね……
次回はいつもの量に戻ると思いますのでお待ちくださいね
では次回お会いしましょう。