公民館内は、
見た目によらず意外と広かった、
玄関から入って渡り廊下の右にはキッチンがあったあれだけ揺れたにもかかわらず。
食器の中身はさほど割れていなかった。
その次の部屋には畳六畳の広さで入ると壁と壁の隙間にテレビがあった。
つけてみる、
反応なし。
テレビ画面から反対には、
公民館の中で一番広い、
宴会とかに使う広場があった長机が廊下から左手側の舞台に見える。
結構人がいる。
でも子供は、
僕たちしかいない、
ひととおり探索を終えた僕たちは広場の隅で腰を下ろして体育座りをして話していると大野さんが現れて、
「君たちこんなところにいたのかい、あんまりうろつかないでよこっちも心配するからな。」
「はーい」返事をしたのは宇佐美さんで僕は黙ってこくりとうなずいた。
すると大野さんは、
「わずかではあるけど食べなさい」
と言って差し出したのはコッペパンだった。
イチゴジャムもちゃんとついている。
それから水を与えてくださった。
それから宇佐美さんは、「もう一人の方は?」鍋島さんのことを言っているのだろう。
すると、大野さんは「ああ。彼は他にも助かる人が居ないか探しに行ったよ」そう言って大野さんも、
「また私もいろいろとやらねばならないことが出来たから行くけどあまりうろつかないようにな」
と言ってその場を後にした。
僕と宇佐美さんは食べ終わった後もしばらく話をして、
それから僕たちは公民館で遊んだり手伝いをするようになったほとんど宇佐美さんが手伝って僕はその後ろをてくてくついていく形になった。
その後は二人で遊んだ、
かくれんぼをした、
鬼ごっこもしようとしたけれど大人の人に止められた。
そんなことをして4日過ぎたあたりにその知らせが届いた、
僕の保育所で共に地獄の中でもがきながらの毎日をともに過ごした親友、
鮫島真君が死亡した知らせが届いた。
僕はその人に「どんな死に方だったんですか?」と尋ねると。
「真君の家は全て焼けて、家族は焼死体だったそうだ。」
焼けた跡には家族はすでに死んでいて天井に潰されていた誠君は痕跡もないくらいに焼けていたという。
その事実に僕は信じられなくなり錯乱した状態で「嘘だ!真君が死ぬはずない!だって、何も悪いことはしてないじゃないか!何のために生まれてきたんだよ!」
様々な思いが稲妻のように浮かんでる中でそう言葉をぶつけるとその人はただ顔を伏せて涙声で、
「おくやみもうしあげます。」
そう言って逃げるように次の人に関係者の死を知らせに言ったのである。
彼は首にカメラを下げていたカメラマンである。
公民館にたどり着いたのは住所を割り出して関係のある人物を探り出してここに来たのだろう。
そして、
僕は公民館の裏で、泣きじゃくっていた。
やがて誰かの声がかかった。
「大丈夫?」
上から声がかかってきた宇佐美さんの声だった、僕はしばらく発作みたいな涙が止まらなかった。
やがて落ち着いてくると「ひぅ、僕の、ひぅ、、親友が死んじゃったんだ」そう答えまた泣いた。
やがて僕はいっぱいになって抱え込んでいたことを彼女に話していた保育所での出来事から家庭環境それから、その中で出会えた親友のことも。
それを言い終え彼女は黙って全部訊き終えた後おもむろに僕を抱きしめていた。
「辛かったね、、苦しかったね、、酷すぎるよね」きずいたら彼女も泣いていた。
彼女は同じ目にあったこともないのになぜこんなにも優しいのだろう。
そして僕は彼女のことが気になりだして次第に好きになっていった。
それから、
震災から1週間が過ぎた時、
彼女の引き取り手先が見つかった。
当分は父親と韓国で暮らすことになった。
僕は分かれる知らせを鍋島さんから聞かされた。
僕は彼女のもとに行き「嫌だ嫌だ、晴と別れたくない!」
泣きながらそういうと。
「大丈夫だよきっとまた会えるよ」と泣きそうな顔で言っていた僕が泣いているから彼女は泣かないと強がっているのが見え見えだ。
それでも僕は、
「ずっとそばにいて!もうひとりにしないで!」と彼女にすがろうとする「もう、泣き虫ねぇ、、、分かったじゃあ約束!私が生きてる間は絶対に会いに行くためにこれを持っていて」そう言って彼女は左につけていた物を渡した。それは、彼女がいつも左耳につけている綺麗なリボンの髪飾りだった。
「これを持っている限りあなたは、ひとりじゃない!」
それを僕に渡して「それじゃ、私はここを離れるけど頑張ってね、私も頑張るから、もう男の子なんだからそんな顔しないの。シャキッとしなさい!あなたなら大丈夫だから。」
そう勇気づけられて、
鍋島さんが「そろそろ時間だ」そう言い連れていこうとして僕は、
「待って!」と言って「また会えるよね!?絶対、絶対会おうね!」
そして気が付いた今まで笑ったことがそんなにないのに自分が笑顔で泣きながら心から言葉を発していることに、
対して彼女は、「うん!」と涙を流しながら同じように笑顔で去っていった。
…それから、1週間後僕はご両親の関係者の叔母の家にひきとられるようになり。
そこで、小学校、中学校、高校まで面倒を見てもらうようになり。
そしてお世話になった人たちに恩返しをしたいと思い。
今では大学に通いマンションに移り住んで通っていた。
第4話へつづく、
どうも、宍戸靱と申します。
過去の話がやっと終わっていよいよ本編の方に入っていきます。過去話があと一話で完結するかと思いきや3話で完結するとは、
まあそんなもんだと思ってこれからも頑張って話を書いていきますのでよろしくお願いします。