境界線のサタン「あるいは、身近な大切な人~」   作:宍戸靱

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第4話

朝が来た、

 

寝ぼけ眼でやかましく鳴り響く目覚まし時計の音に目が覚めた俺は目覚まし時計を止めると起き上がろうとして肌寒い12月の気温にやられてまた布団に着いた。

それから誰かがチャイムを鳴らしに来た。

ピーンポーン

軽快なチャイムが鳴る中俺事佐藤一利はうんざり気味で布団から顔を出し。

「げっ、あいつだ」

と布団の中の天国に潜り両耳をふさいだ俺は暫くすると。

ガチャ←ロックを勝手に外す音を聞いて

ずかずか家に上がるや部屋のカーテンを思いっきり指揮でも降るようにフルオープンにしてそれから

「起きろー!!」

と人様の安眠を邪魔され肌寒い中薄着の状態の俺を起こしに来た。

「高坂~今日は学校行かなくても良いだろう。もう少し寝かしてくれよう。」

高坂に強制的に起こされる俺半イラ

「何言ってんのあんたのおばさんに頼まれてるんだからささ起きた起きた。」

「おやすー。」

布団を横取りして夢の中へ行く前にごつっと頭を殴られ体罰だと心の中の自分が裁判を勝手に展開して訴えようと考え気味で布団から顔をのぞかせると。

「少年。行くわよー」

顔は笑顔で声は低くして言う高坂を前に震え気味な俺。

ただでさえも寒くて震えているのにこれ以上余計なものが入ってこないことを祈りたい。

 

学校に行く。寒い

神戸の街は9月を過ぎると気温が徐々に下がり10月下旬には急激に寒くなっていく町である。

朝は比較的に穏やかで町の綺麗さでは日本一観光客も多く来る場所である。

あの震災の日から16年でこんなにも変わる物なのかと感じるしだいだ。

そんなこんなで今はここ尼埼北大学という学校に通っている。

まあ大してやりたいこともなくてプラプラしていきたいという本音があるんだけど。

高校時代の友達と同じところに行きたいからという理由で入った。

小学校から一緒の高坂も何故だか知らないが心配だからついていくと言い出して同じ大学に通っている。

心配とか言っときながら本当は自分がわがままなだけだろう。

そんな思いを巡らせながら学校に着くと。

 

「よおカズ、おはようさん!」

元気よく挨拶してきた小坂と合流

俺は小坂に

「今日は来る気じゃあなかったんだよ、うざい奴が起こしに来たせいで。」

カバンを机の前においてぐったりとしながら言うと。

「何言ってんだよ高坂さんと一緒になって。

あんなに可愛い子に起こしに行ってもらえるなんて羨ましいな」

自分の思いを伝える小坂に対して俺は、

「お前はあいつの事を知らないからそんなことが言えるんだ。いいか、女は顔じゃなく中身だ。例えば人様の安眠をむやみに邪魔をしないように気を使ってやらないと、こう思う心だ。お前にもそのうちわかる。」

「それお前がただ学校サボりたかっただけの我がままじゃね。

まあ、頑張んなー」

 

小坂はねぎらいの言葉を投げつけてからそろそろ時間になる。

先生が入ってきて「皆さーん、おはようございます。」

朝の定例の挨拶をした後「今日は転入生が入ります。」

クラスの皆に言い次に入ってきたのが髪をポニーテールにして少し髪を茶髪に染めたおしゃれなメガネをかけた女性いや少女、と言った方がいいのか位の背である160㎝位初見大学生かわからない気がする。

とか下らないことを考えていると先生が黒板に転校生の名前を黒板に書いて「今日からみんなと一緒のクラスになった朝倉唯さんです。皆さん仲良くしてやってください。」

先生が話すと転校生は服の裾を掴んで顔を半分下げ気味な格好で「どうも初めまして朝倉唯と言いますよろしくお願いします。」

結構な早口でだけど声は緊張気味で自己紹介してきた。

 

1限目が終わると早速彼女の周りには取り巻きがたくさんやってきた。

「ねぇねぇ、朝倉さんは何処から引っ越してきたの?」

と聞かれておずおずと「えっと東京からです。高校まで東京に住んでいて神戸の尼埼北大学にきた。」

集まってきた女子大生たちの問いかけに答えていくと「それじゃあ、東京より前はどこに住んでいたの?」

一人が聞くと「韓国に住んでいた。」

「えー!、凄い。まさかの帰国子女!」一同騒然

「ハングル語とか話せるの?」と言われ彼女はたどたどしく女子たちにハングル語を話して見せてちょっとした人気者になっていた。

 

その事が一利の耳にも入り一瞬彼女を見てしばらく女子の会話の方に目と意識を向けていると。

「カズどうした?」

小坂が席に戻ってきて様子が変な感じに見えたのか話しかけてきた。

カズは転校生から目を離すと。

「いやっ、何でもない」女子たちの会話から意識をそらし小坂との無駄話をして次の授業に備えることにした。

(まさかな)

心の中の引っ掛かりを特に気にしないでもなくその日は過ごした。

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