はじめましてじゃない人はコンバトラー!
くーさんこと露草です。
今回新しい物語を作ることになりました。
もしかしたらこのタイトルに見覚えがある方もいるかもしれません。
実はこの小説のタイトルである「神戸蛍の日常的すぎる毎日」というのは、僕がここで最初に書いた小説である「神薙四季の日常的すぎる毎日」とほぼ同じタイトルなのです。
というのも、最終的にはぐだぐだでふざけてしまった前作を、当初考えていたものを見直し修正し今作を作り上げました。
なので、前作と同じ思いで行きたいと思い、あえてこのタイトルにしました。
今回はふざけないでちゃんと続けるよ!
ホントだよ!(^^;
では、「神戸蛍の日常的すぎる毎日」略して「神日」第一話!
どうぞ! (*ゝω・*)ノ
序章 はじまりの物語
これは夢だ、ホタルはすぐにそう思った。
いわゆる明晰夢というやつだろう。
少なくとも自分の部屋に赤々と炎が燃える暖炉は無いし、飾りのないクリスマスツリーのようなやたらと大きい観葉植物も無いし、壁はレンガではなく普通の白い壁紙だ。
自身が寝っ転がっていた干し草のような香りが僅かにするベッドにも見覚えがない。
窓を見ると外はしんしんと雪が降り積もり銀世界を描いていたが、季節はもう春のはずだ。
そして、何より。
「あっ、やっと起きましたかっ!夢の中でお寝坊さんっていうのもなかなか変ですけどねっ!」
こんな可愛い女の子は家にいない。
8歳ぐらいだろうか。
雪のように真っ白な白髪に血のような赤目の少女がホタルを見て微笑んでいた。
白いワンピースと小柄な体躯も相まって、まるでシロウサギのようだ。
まだ理解が追い付かないホタルの頭にハイテンションな少女の声が響く。
正直、うるさい。
「無視ですかっ!?無視されたら
泣いちゃうというよりすでに目の端に涙が滲んでいる。
それでもハイテンションに見えるのは気のせいか。
ともあれその様子を見て、ホタルも慌てる。
「ご、ごめんね……、えっと、白兎ちゃん……でいいのかな?」
おずおずとホタルは話しかける。
小さい子供とはいえ女の子。
普段ほとんど女の子と話さないホタルは緊張してしまう。
だが、そんな不器用なホタルの様子を見て少女は微笑んだ。
「はいっ、白兎の名前は白兎ですっ!白にウサギと書いて白兎ですっ!」
さっきまで泣きそうになっていたのが嘘だったようににっこり笑う少女――――――否、白兎。
その様子も見ているとなぜかホタルも笑顔になる。
というか、ホントにシロウサギだったのか。
「ここはどこ?……というかこれって夢の中なんだよね?」
夢にしては暖炉の炎が熱いし、ベッドの感触もよくわかる。
手を小さく抓ってみたが普通に痛かった。
「えっと、お兄さんの夢であって夢じゃないといいますか……まあ夢みたいなものですっ!」
全く伝わらない説明と可愛らしい笑顔に思わず苦笑してしまう。
「あっ!」
と、真剣な表情になった彼女がパンッと手を合わせた。
「白兎はお兄さんにお願いしなきゃいけなかったんですよっ!」
「お願い?」
「はいっ!えっと……。」
不意にワンピースをめくり何かを取り出そうとする彼女。
その時、小さなおへそと何かのキャラクターが描かれた白い布を見てしまい慌てて目をそらす。
小さな子供相手だというのに思わず顔が赤くなる。
「あっ、これですっ!」
ワンピースの裾から何かを取り出す。
それは、白兎の顔とそう変わらないくらいの小さなの1冊の本だった。
それをホタルに渡す。
「これは……?」
受け取った本をよく見る。
それは、本というより絵本といった方がいいような薄い本だった。
タイトルは英語で書かれており読めないが、この絵は見覚えがある。
「もしかして『かぐや姫』?」
と、その時視界の端にノイズが走った。
驚いて顔を上げると、暖炉も観葉植物もノイズが走り消えかかっているように見えた。
「時間みたいですっ!」
そうホタルに声をかけた白兎もノイズが走って薄くなっている。
「お兄さんがその本を開くのを待ってますっ!それまでちょっとだけお別れですねっ!」
「え……ち、ちょっと待って白兎ちゃん!何のことか全然わからないよ!」
慌てるホタルに白兎はにっこりと笑った。
「お兄さんっ!また物語の中で会いましょう!」
そしてホタル―――――
今回は序章なので短めです。
ちなみに蛍くんですが、字の文では「ホタル」とカタカナで書くつもりです。
まあ、気分的なものです(笑)
橘田の小説を読んだことがある人はご存知かもしれませんが、僕の小説はタイトルと中身が特に関連性がなかったりします(笑)
そんなどうでもいいことで締めとさせていただきます。
次回も読んでくれると嬉しいなっ♪(にゃんにゃんポーズ