呀 暗黒騎士異聞(魔法少女まどか☆マギカ×呀 暗黒騎士鎧伝) 作:navaho
さやかと恭介は互いに対峙していた。
穏やかな笑顔を浮かべる恭介に対しさやかの表情は険しかった。
「芸術って・・・・・・こんな悪趣味なモノが?」
生理的嫌悪感を抱かせるアートも実際に存在し一定数の愛好家もいるとのことだが、さやかにはそのような感性を愛でる趣味はなかった。
「良いじゃないか。でも今のさやかの生き方も凄くいいと思うよ。僕に対して罪悪感を感じているのなら、心配ないよ。僕は今の自分に満足しているからね」
「・・・・・・そうかもね。だけど、責任はきっちり取らなくちゃね」
サーベルを構え直し柄に力を込める。
「まさか、僕と戦おうというのかい?魔戒騎士でもないのに?あの外の世界からやってきたインキュベーターが作った操り人形の分際で」
「アタシをおちょくってんの?ろくに喧嘩もしたことがない恭介が?」
幼い頃から同年代の男子に交じって、遊ぶことのなかった恭介。家の中でヴァイオリンを引くか、音楽を聴くかのどちらかで過ごしていた。
「今までの僕とは違うんだ・・・ガサツなさやかに分かるわけないよ」
さやかの煽りに若干、カチンときたのか少しばかり口調が荒くなっており表情も強張っていた。
「さやかちゃんにそれを言う?今の恭介の音楽を好きになる奴なんて誰も居ないよ。アタシは前の恭介のヴァイオリンが大好きだったよ」
勢いよくさやかは駆け出し、サーベルを恭介に突き出し。恭介はヴァイオリンの本体を盾にすることでそれを防ぐが、四本の弦がサーベルによって斬られることなくそのまま弾き、恭介は弓を剣のように振るってさやかを斬りつけた。弓をサーベルで防ぐ
「こらぁ!!恭介!!!ヴァイオリンをそんな風に使うなって!!!お姉ちゃんにアタシが怒られたこと、忘れたの!!!」
幼い頃、弓を姉に持たせてもらった時に遊びでチャンバラをしたら怒られ、傍で見ていた恭介に呆れられていた頃を叫ぶが、
「そんなこともあったね、さやか。本当に懐かしいよ。楽器で遊ぶのはさすがに辞めておいた方がいいね」
彼女の叫びに毒気を抜かれたのか、ヴァイオリンを大切にケースにしまいこんだ。そのケースは黒い霧となって消えた。
「ここからが本当の闘いだね。上条恭介こと ホラーの楽士 ミューゼフの姿を見せようさやか」
恭介の身体が痙攣を起こすと同時に黒い霧が勢いよく飛び出し、変化を起こす。
蝶ネクタイを模した骨でできた部位が特徴的な四本腕の異形がさやかの前に立っていた。
その姿は昆虫を思わせるものであり、外殻は異様に黒く奇怪な模様が浮かんでおり、
顔は上半分はキリギリスを思わせる顔立ちと下半分は人のそれであった。
『アハハハハハハハ!!!!さやかぁ!!!魔法少女を希望を願うんだよねぇ!!!その希望の果てがこの姿なんだよ!!!!!』
自らを鼓舞するように嗤うホラー ミューゼフの影に苦悩する上条恭介の姿があった・・・・・・
『ハハハハハ!!!やるじゃないか!!!!さやか!!!ついこの間、契約したばかりとは思えないよ!!!』
四本の腕を巧みに動かし、さやかに攻撃を加えるが、さやかは周囲にサーベルを展開させ、それらを回転させ自身を守らせる結界のように動かすことで攻撃を防ぎ、サーベルを横一線にしてミューゼフを斬りつけるが、
「魔女なら、致命傷なのに……これがホラー」
まだ成りたての魔法少女であるが、それなりにやりあえているのだが、如何せんダメージを与えられていないのだ。
ソウルジェムは魔法を使えば使う程、濁ってしまう為、長引いてしまうと不利になってしまう。
正直、最後の手段として”魔女”になってしまうというのも手ではあるが、それでは自分自身の責任を放棄したも同然である。
姐さんと慕う杏子とその伯父が戦う脅威である”ホラー”は魔戒騎士が扱う”ソウルメタル”、もしくは”力の強い魔戒法師”ならばホラーを封印、対処できるのだが、魔法少女である自分は、一般のそれをはるかに超える力を有しているが、ホラー退治に必要な”力”を有していない為、圧倒的に不利であった。
さらに、ホラーの邪気は周囲に影響を催す為、ソウルジェムの濁りが”魔女”の時よりも早い。
「さやかっ!!!」
上条恭介の父を非難させて自分の元にソラが着ていた。彼女の両手には”薙刀”が握られている。
「ソラっ!!」
さやかの隣りに立ち、ソラもまた刃をホラー ミューゼフに構える。
「さやか、ここは一旦引きましょう。ソウルジェムの濁りもそうですが、グリーフシードが足りません」
グリーフシードをさやかのソウルジェムに近づけ、穢れを浄化させる。手元にあるソウルジェムはあと三つを切っていた。魔女相手なら、一つ使えば、ほとんどは倒せるのだがホラー相手には決定打がない為、いくら用意したとしても倒すことはできない。
「そうだよね。元々、恭介の手を治す為に外へ出たのに・・・・・・こんな事になるのは予想外だったわ」
ここへ来る時、ソウルジェムが魔女の気配を感知する以上に揺らぎを感じ、確かめてみたら、恭介がホラーと化し、さらには自身の父親に手を掛けようとしていた為、そのまま感情の赴くままに飛び込んだのだった。
「・・・・・・で、ソラ。アタシ達って魔戒騎士や法師と違って、ホラーを倒す術がないじゃん。こういう場合ってなんとかならないの?」
もしかしたら、ソラなら何か知っているのではと一応は聞いてみるが・・・・・・
「はい・・・・・・なくはないんですが・・・・・・ホラーを封印するソウルメタルは”ホラーの爪”を素材にしており、対ホラーにおいて絶大な効果を発揮しますが、それと同等な”モノ”も存在しています」
「なにそれ!?!そういう奴って、滅茶苦茶”呪われたアイテム”だよね!!絶対に!!」
魔法少女になるという最悪な契約を行ってしまったが、さらに危ないモノが物入りになることにさやかは思わず悲鳴を上げてしまった。
「ハッキリ言えば、それです・・・・・・かつては蓬莱 暁美様も切り札として持っていたんですが・・・今はある場所に預け、保管をお願いしています」
その間にミューゼフは、昆虫の鈴虫のような羽を展開させて強烈な衝撃波を放ってきた。
その衝撃波によりスタジオが爆破し、窓ガラスが割れる。ソラは壁に叩きつけられ、さやかとミューゼフはそのまま外へと飛び出してしまったのだった・・・・・・
「ソラに預け場所を聞き損ねたって・・・・・・アタシもかなりまずい状況だよね」
ミューゼフの衝撃波により、魔法で作り上げたサーベルに皹が入っており、そのまま砕けてしまったのだ。
足元が心もとなく、無重力感を感じながらさやかは、抵抗と言わんばかりに苦笑いを浮かべた。
病院を飛び出した仁美は、ミュージックスクール virtueの近くに来ていた。
上条恭介を病院の外で見かけ、院内に居なかったため外に出たのではと考え、彼が行きそうな場所であるミュージックスクールまで来ていたのだった。
「もしかしたら、ここに上条さんが・・・・・・」
居たのなら、慰めてあげたい、そして自分の想いを告げよう。
自身の想いに従って、仁美はその場所を目指すのだった。
仁美の後姿をミュージックスクールに現れたホラーの気配を嗅ぎつけた魔戒騎士とその姪が見ていた。
「あれって?志築じゃねえか、なんでこんな夜中に?」
杏子は夕方に病院に運ばれた仁美を見て、まさか病院を抜け出したとは思わなかった。
「あぁ、まさかもう一体、ホラーが現れていたとは・・・・・・」
バドはつい先ほど届いた指令の封筒を魔道火を使って開放する。
”ある少年に憑依し、ホラーの楽士 ミューゼフが出現した。出現したミューゼフは、自身の音楽仲間であるホラーを召喚するため、動くであろう。直ちに殲滅せよ”
「よりによってミューゼフか・・・・・・」
「どんな奴なんだ?そのミューゼフって奴は・・・」
「キョウコ、ミューゼフは出現したら必ず仲間をコールする。ミューゼフは、もう一体のホラー フェイスレスよりも性質ではデンジャーだ」
魔道具 ナダサの説明に杏子は”うぇっ”と声を上げる。
「そういうことだ。しかもあのお嬢ちゃんの向かっている先にミューゼフが居る。誰かと戦っているようだな」
バドは現状を探るべく”遠見の術”を使う。そこには、ホラー ミューゼフと対峙し戦うさやかの姿があった。
「無茶だ、さやかちゃん!!!魔戒騎士以外がホラーと戦うとは、何を考えているんだ!!!」
「あんの馬鹿!!!自棄になってホラーに喧嘩を売ったのかよ!!!」
伯父の言葉に杏子は、飛び出したっきり何処に行ったのかと心配したのにと憤った。
二人は急いでさやかの元へ向かうのだが、突如、ビルが爆破し周辺にガラスの割れる音が響き渡る。
上空に二つの影が飛びだした。魔法少女であるさやかとホラー ミューゼフの姿であった。
上空に放り出されたさやかは、足場を作る為足元にサーベル複数、水平に展開させてその上に着地をし、駆け出す。
彼女の動きに合わせてサーベルも前に進んでいく。
「秘儀!!刀渡り!!なんてねっ!!」
幼い頃に姉に連れられて見に行ったサーカスで綱渡りのように剣の上に乗る芸人を見たことがあるが、無意識であるがその光景が脳裏に浮かび、それを彼女なりにアレンジして展開していた。
『へぇっ~。魔法少女って器用なんだね』
真上からミューゼフが下りてきたのだ。さやかは、目を見開き
「ちょ、ちょっとっ!!?こっちこないで!!!定員オーバーだから!!!」
自身の展開している足場は彼女だけが使えるものであり、魔力の量もギリギリの為、足場に乗られたらそのまま地上に落下である。
さやかの懇願も空しく、ミューゼフがサーベルで作られた足場に着地したと同時に邪気に充てられたのか、崩壊し、さやかは再び無重力感を感じた。
「こ・・・これ、アタシ死んだかも・・・・・・」
魔法少女の本体はソウルジェムの為、ある意味肉体は死んでいるのだが、損傷が激しければ、活動は困難になるうであろう。
ミューゼフは羽を広げ、そのまま飛行しながらさやかへと迫る。飛行できない自分では突進してくるホラーに対し避けるなどの対処ができない。
「・・・死んだかもって・・・言ってみたかっただけなんだけど・・・やばいなぁ・・・」
黙っているよりも自身を落ち着かせたいのか、無駄口ばかりでてくる。
「少しは俺を頼ってくれ。一応は大人という立場なんだがな」
耳元に苦言を零しながらも、頼もしい声がさやかの耳に入った。
『うんっ?!この気配っ!?!しまったッ!?!』
ミューゼフはこの場に参戦した存在は自身の天敵であることを感じていた。
その不安を肯定するかのように強烈な突風が前方より吹き、姿勢を崩してしまう。逆にさやかの周りには、空気中の水分が彼女を庇うように集まり始めていたのだ。それは大きな円を描き、衝撃を和らげるクッションを形どった。
水でできたクッションがそのまま彼女を地上への落下から守る。
その光景に目を見張るミューゼフだったが、背中に強烈な衝撃と熱が走り、勢いよく地上へと落とされてしまった。
『があぁああっ!?!ま、まさか・・・法師と魔戒騎士が・・・気配は・・・・・・』
ミューゼフが落下した近くに彼女 志築仁美は佇んでいた。驚いたようにミューゼフの声は、エフェクトこそは掛かっているが、彼女が想いを寄せる少年のそれであった。
「そ、その声は、上条恭介さんですの?そうなんですね」
姿こそは変わっていても自分には分かる。どんなに姿を変えようとも自分は彼に好意を抱いているのだから・・・
志築仁美は直ぐに駆け寄ろうとしたが、その行く手を一人に男が阻む。
「それ以上、踏み込んではいけない。奴は君やさやかちゃんが好いた少年ではないんだ」
”さやか”の名前を聞き、不快感を露わにして志築仁美は男をにらみつけた。
『・・・なに?魔戒騎士が術を使ったとでも・・・』
魔戒騎士は、魔戒法師よりもより戦闘に特化した存在であり、先ほどの風、水、雷等の複数の術を扱うのは魔戒法師である。自身の前に現れた男は、魔戒騎士でありながら術を使えるのだ。
「あぁ、俺はこっちも得意なんでね、魔戒騎士の戦闘スタイルで行かせてもらおうか」
両手に二振りの風雲剣を構え、一気に駆け出した。
その光景に志築仁美は青ざめていた。まさか、上条恭介に危害を加える存在が居たことに・・・・・・
「こ、こんなの間違っていますわ!!!わたくしが上条さんを!!!」
居てもたっても居られずに駆け出すが、彼女は不思議な力によって動けなくなってしまった。
「ちょっと、待ちな。アイツはもうクラスメイトでもあんたの好きなヴァイオリン坊やなんかじゃない」
「さ、佐倉さん・・・・・・貴女なんかに何がわかるんですか?何も知らない癖に・・・」
睨みつける志筑仁美に対し、杏子は魔戒騎士や法師は職業柄恨まれることが多いことを改めて思い知りながら
「アンタは何にも分かっちゃいない。魔法少女のことも・・・ホラーの事もな」
「そ、そんなこと貴女の押しつけでしょう。わたくしの気持ちがどんなに・・・・・・」
「だから願いが叶えられないから、悔しくてたまらないっての?仁美」
杏子の隣りにはさやかが立っていた。
「美樹さやか・・・・・・貴方のせいで・・・上条さんは・・・・・・」
睨みつけてくる仁美に対し、さやかは特に何も言わなかった。
「さやかぁ、ほんとうにいいのか?・・・アイツの事、好きだったんだろ」
それこそ、命を捧げて願いを叶えたのだ。その彼が伯父により殲滅されることが分かっているのだろうか。
「・・・・・・アタシが好きだった恭介はもう居ないよ。いや、アタシが奇跡を恭介に押し付けたんだ」
自嘲するようにさやかは笑う。全ては自分の傲慢だった・・・魔法と言う”奇跡”に魅入られ、彼自身を信じられなかった自分の浅はかさが招いたのだ・・・・・・
その浅はかな自分を罰するように彼に齎された奇跡は取り上げられ、再び絶望へと身を落とした・・・
絶望の果てに彼は、”陰我”を受け入れるに至った・・・・・・
彼もまた”奇跡”に魅入られ、自身の身を”魔獣”へと変えてしまった・・・・・・
(アタシ達って・・・なんだか似てるよね。恭介・・・希望を見出したのに、絶望して”呪い”を振りまくなんて・・・・・・)
今の上条恭介はある意味自身の”辿った可能性”の一つかもしれない。
あの姿の恭介を見たとき、正直に言えば目を逸らしたかった。だが、逸らしてはいけないと感じた。
アレが自分の行いなのだと・・・自分の責任を果たさなければならないと・・・・・・
だが、自分にはホラーを倒すことは叶わない。だからこそ、見届けなければならないのだ・・・・・・
「そ、そんなことって・・・」
仁美は、納得ができなかった・・・・・・このまま上条恭介が訳の分からない存在に殺されてしまうことに
ホラー ミューゼフと風雲騎士 バドとの戦いは終始、バドが優勢であった。
四本の腕と衝撃波を操るミューゼフは上級ホラーにカテゴライズされるが、風雲騎士 バドはこれを術と剣術を駆使して切り抜けていた。
「さてと・・・・・・このまま決着をつけさせてもあろうか」
風雲剣で円を描き バドは鎧を召喚する。銀色の荒々しい狼を模した魔戒騎士としての姿であった。
魔戒騎士となったバドと追いつめられるミューゼフの姿を第三者が見ていた。
「まさかこんな事になっているとは・・・美樹さやかがこんなことになるなんてね。あれじゃ、絶望を中々しそうにないね」
それは、キュウベえであった。だが、魔法少女の前に現れ、契約を行う個体と違っていた。
しいて言えば妙に感情がこもった声色なのだ口調が、そうこの個体は”カヲル”と名乗っている存在なのだ。
「せっかくだから、これを”使ってみようかな”。君たちも注目しているんだよね・・・ケイル、ベル、ローズ」
彼が持っていたのは、ある”魔女”のグリーフシードであった。
彼はそのままグリーフシードをホラーと魔戒騎士が戦う戦場へと放り込んだのだった。
グリーフシードは、そのまま”ホラーの邪気”を取り込む事により”孵化”をする。
”呪い”は”陰我”を取り込み、強大な魔力の黒い奔流となって周囲を巻き込んでいく。
「お、おい!!!なんで、魔女が出てくるんだよ!!!」
突然の事態に杏子はホラーと時間差で現れた魔女に対して叫ぶ。
「ま、前にもこんなことがあったよ。たしか、ほむらが一度やられた時・・・」
あの病院での”お菓子の魔女”との戦いの際に倒した魔女とは別個体の”お菓子の魔女”が現れ、奇襲を掛けてきたのだ。
これはあの時の状況とよく似ていたのだ。
孵化したその魔女の名は”人魚の魔女 オクタヴィア・フォン・ゼッケンドルフ"
『こ、これは一体?君は、僕を好いているようだね。何故かはわからないけど・・・』
”人魚の魔女”は自らが生み出した結界に作り上げたステージにホラー ミューゼフを招く。
「な、なに?あの魔女・・・使い魔が・・・まるで・・・」
周りにいる使い魔の姿は”志筑仁美”に酷似していたのだから・・・・・・
東の番犬所
泉に見える光景に三人の白い少女が興味深そうに視線を落としていた。
「これは随分と面白いことになりましたね」
「あの娘が別の世界で魔女になっていて、その魔女をこちらに呼び出す」
「これはこれで面白いものが見えそうですね」
三人の少女は互いに微笑みあっていた。
「バラゴ様もつれませんね。こんなにも面白い事をお一人で楽しまれるなんて」
「そうですね。暫くは留守にしているようですから、楽しみましょう」
「あのグリーフシードがここに流れてきた時はどうしたものかと悩みましたが、モノは使いようですね」
三人の少女達 東の番犬所は暗黒騎士 呀と繋がっており、今回は彼が留守の間に拠点である見滝原で遊ぶことにしたのだ・・・・・・
彼女達の遊戯の駒は”魔戒騎士”、”魔法少女”、”ホラー”、”魔女”であった・・・・・・
あとがき
今回、上条君編でしたが、普通に書いていたら普通に上条君をバド伯父さんが殲滅するというあっさりとした展開になってしまったので、せっかく原作キャラ上条君の凶化なので何とかできないものかと考えていたら、見滝原に居るイキッたキュウベえことカヲルとバラゴがアスナロ市に行って見滝原を留守にしている為、その間に見滝原で遊んじゃおうと燥ぐ性悪三神官に出張ってもらいました。
さらにはサプライズとして”人魚の魔女”にも出てもらいました。さやかが生存すると当然のことながら出てくることはないのですが、”ここは三神官の仕業”で出てもらうことにしました。
さやかの所は書いていて楽しかったです。さやかが少し強すぎる印象がありますが、そこは幼少の頃に居た”姉”の影響と教育ということでお願いします(汗)
もう一体のホラー事 あの人は後回しにされました(笑)