…がったがたの見るに耐えない小説(笑)です。鼻で笑いながらご覧下さい
彼女は、人から生まれた。人が勘違いし、人型だと思われ、姿形がうまれた。そして、どのような人型かを考えられ、能力を得た。
その頃の彼女は、まだ幼かった
そして、数十年が経った頃、彼女は気づいた
ー『妖怪は幻想…じゃあ、幻想がなくなれば私はどうなるの…?』
彼女は、一瞬だけ、それを考えた。だが、彼女はすぐに考えるのをやめた。妖怪は永遠に恐れられ、生きる。そう思っていた。
さらに、数十年が経った頃、彼女は、人から恐れられていた。
神隠しをして遊んでいた。それが効いたのか、彼女の存在は、さらに深まっていた
能力も強くなり、狭間を操れるようになっていた。最初は、近距離しか移動できなかったのが、長距離移動できるようになった程度だが、彼女は喜んだ。もっともっと脅して、殺して、恐れられたいから。
さらに数十年が経った
彼女の見た目はまだ幼い、小学生2年生くらいだ。
彼女は困っていた。見た目のせいか、人があまり驚かなくなったのだ。しまいには
「どうしたの?お嬢ちゃん。こんな夜遅くに歩いていたら、妖怪に食べられちゃうよ。最近は頻度が増えてきたし…お嬢ちゃんも食べられちゃうかもね。おうちは?お父さんとお母さんは?一緒に送ってあげよう。なぁに、大丈夫。これでも僕は結構強いんだ。妖怪なんかイチコロさ」
と言われる始末。
どうしたら恐れられるかしら…
そう思った彼女は、ひとつ思いついた
ー姿を大人にすれば恐れられるかも
数百年が経ち、彼女は立派な妖怪になった。ご機嫌な彼女は、ある桜の下に訪れた
その桜の名は、西行妖という
ある一人の男が死んで以来、同じように死ぬ人がぞくしつするこの桜は、彼女のお気に入りだった
なぜなら、そこには、綺麗な桜と、美味しいお酒。そして……彼女の初めての友達がいたから
綺麗な桃色の髪。優雅な服装。彼女の名は…
【西行寺 幽々子】
と言った
彼女には、名前がなかった。幽々子にも、ねぇ、とかいう感じにしか呼ばれないから。彼女は、名前が欲しかった。そして、名前を幽々子につけてもらおうと、桜の下に訪れたのだ。
「幽々子。名前、考えてくれた?」
「えぇ。それなりにいい名前を思いついたわ」
その時、彼女…いや、【八雲 紫】は、初めて名前をもらった
紫は、それ以来頻繁に幽々子のところに行くようになった。しかし、それは突然起きた
いつも通り紫が幽々子の部屋に行くと、そこにはいつもいるはずの幽々子が居なかった。ほかも探したが、いなかった。紫は、最後に桜の下を見に行った
ーそこには、お腹を紅く滲ませ、意識が朦朧としている幽々子の姿があった
紫は、幽々子に近寄り、抱き抱えた
「幽々子…?ねぇ、どうしたの?ねぇ…。ねぇ!」
紫がどんなに呼びかけても幽々子は反応をしなかった
そして、最後の最後に意識が少しだけ戻り、彼女は言った
「ごめんね…紫…。私はここで…死ぬ…。ねぇ…紫…最後に私の願い…聞いてくれる…?」
紫は、涙目になりながら、頷いた
「私は…ここで死んで…この桜を封印する…いままで、ありがとう…さようなら…紫…」
幽々子は、そこで息絶えた
紫は、数千年の中で、一度も流したことのない涙を流した
そして、紫はたどり着いたのだ
幻想が生きれる場所を創ろう と
そして彼女は幻想が生きれる…集う場所、全ての理想の場所、幻想郷を創った
そこには、100を超える幻想が集まった
だが、彼女の意志を知るものは、誰ひとりとしていない
―あなたも、私も、彼女も…
幻想郷は全てを受け入れるのよ。それはそれは残酷な話ですわ