初めて書いたので、変な部分もあるかと思いますが読んでいただければ幸いです。
第0話 プロローグは突然に
「やっと登録できた…」
自室でノートパソコンとにらめっこしながらウチはつぶやいた。
「いよいよ始まるんだな。くぅ~楽しみだ!」
一人感動をかみ締めながら、ウチはゲームが起動するのを待っていた。ついに、ウチの提督ライフが始まるんだから。
艦隊これくしょん
今、ネットで話題になっているブラウザゲームだ。
プレイヤーは提督となり、擬人化した艦艇「艦娘」を編成・育成して深海棲艦と呼ばれる敵艦隊と戦うというものだ。
最初は普通のブラウザゲームとして少しずつユーザーが増えていたのだが、あるときものすごい勢いでユーザーが増え始め一時期は新規ユーザーの加入がストップしたといわれているから驚きだ。
現在は抽選制で限定500人や1000人まで登録できないとされている。その登録枠も、早くて物の十数分で埋まってしまうのだからこのゲーム、始める時点でいろいろ苦労するのだ。
きっかけは妹が始めているのを見たときだった。妹は古参のユーザーで始めてから半年になるという。その影響からかウチの兄ちゃんもこのゲームに抽選で参加して1週間足らずで「夕張」というレアな艦娘や最低値の建造で潜水艦の艦娘を引き当てたりと、すさまじい引きの強さを発揮したらしい。(その後散々妹に『羨ましいなこの野郎』としばかれたらしいが…)
そんな二人のプレイしているところを見て自分もこのゲームをしたくなったのさ。
基本的なシステムは妹のプレイングを見ていたのでおおよそ把握している。戦闘・建造・任務etc…
そうして教えてもらうたび、妹はいつも口癖のように言ってきた。
『大破進撃は絶対にするな!』
これは妹から聞いて知ったのだが、戦闘でダメージが蓄積すると大破状態になり、さらにそのまま進撃して敵の攻撃を受けると耐久が0になり、轟沈(死亡)してしまうのだ。かくいう妹もこの轟沈を4回経験したことがあるらしい。
だからウチはこのゲームを始める以上大破進撃、そして轟沈は絶対にさせないことを念頭においていた。
「おっ、やっと起動するか」
一連の流れを思い出していると、パソコンのモニターにゲームのスタート画面が移りだした。
ウチはスタート画面を押してゲームが起動するのを待っていた。が…、
「…なんで、何も映らんのだ?」
モニターは基本説明のコマンド以外真っ白な背景しか写していなかった。待てども待てども画面が変わる様子はない。
さすがにこれはおかしいと思った。もしゲームにエラーが発生しているなら、エラー画面の象徴である猫をつるした少女『妖怪猫吊るし』が現れるが、それすらもでないとはどういうことだろうと首をかしげた。
それでも画面は真っ白なままなので、しょうがないと思っていったん画面を閉じようとしたとき、
「提督代理が、鎮守府に着任しました」
少女の声が聞こえてきたと同時に、突然モニターが真っ白に光だし部屋一面をまぶしく照らしだした。
「うおっ、まぶしっ! 何だいったい!?」
光は一瞬で消え、部屋にはテーブルと真っ白なモニターを移すパソコンが一台、そしてそのパソコンを操作していた青年の姿はなくなっていた。