後になって出したい展開が浮かんでしまう、物書きの悲しい性です…
西方海域の海原を一隻のクルーザーが奔る。
中にはトラック泊地とタウイタウイ泊地の第一艦隊に所属する艦娘達、そしてトラック泊地の提督である中峰正也が乗り込んでいた。
正也「もうすぐ、兄ちゃんがいる島にたどり着くんだね?」
筑摩「間違いありません。 私の艦載機はここに提督が連れ去られたと報告しておりますので」
操舵室にて舵を取る正也は隣で進むべき方角を指示する筑摩に確認する。
進むべき進路に顔を向ける彼の表情は、いつも以上に真剣みを帯びている。
筑摩「あの… 本当に申し訳ありません。 私の力不足ゆえに提督を…貴方のお兄さんを危険に晒してしまって……」
正也「その話は言いっこなしって、ここを出発するときに話したでしょ? そんなに気にしないで。 それに兄ちゃんはそう簡単にくたばるようなタマじゃない、大丈夫さ」
筑摩「……はい」
申し訳なさそうに謝罪の言葉をもらす筑摩に、正也はぴしゃりと言い放った。
そう、過ぎたことを悔やんでも仕方がない。
今は彼女達の提督である兄を助け出すことに全力を注ぐ、正也はそう考えていたのだ。
筑摩「………」
無言のまま暗い表情を見せて操舵室を後にする筑摩。
正也から気にするな、と言われたものの、やはり彼女自身は提督を守れなかったことへの罪悪感がぬぐいきれていないようだった。
「何を情けない顔しておるんじゃ! 我輩の妹ならしゃんとせい、筑摩っ!!」
突然自分に喝を入れる声。
そこには両手を組みながら凛とした顔で自分を睨む姉の姿があった。
筑摩「…利根…ねえ、さん……」
利根「今更過ぎた事を悔やんでも致し方なかろう。 あやつの弟も言っておったろ、提督はこんなことでやられるほどやわな男じゃない。 それは共に過ごしたお主もよく分かっているのではないか?」
筑摩「…それは、そうかもしれませんが……。 それでも、あの人の事を思うと… 私には……」
利根「全く… そんな顔で提督に会うつもりかお主は。 それではあやつに余計な心配をかけるだけじゃ! だったら、せめてあやつの元に出るときにはそのしまらん顔をどうにかしておくんじゃぞ」
筑摩「はい…。 …やっぱり、利根姉さんは強いですね。 私には、そこまで気丈にするなんてできませんよ…」
利根「当然であろう。 我輩は提督を信じておるし、おぬしの前でそんな情けない顔などせん。 だって…」
その言葉と共に、利根は筑摩に背中を向ける。
利根「…我輩は……筑摩の、お姉さん…なのじゃからな……!」
そう言って、筑摩の元を去っていく利根。
その声にはところどころにすすり泣くような音が聞こえ、その目にはうっすらとだが一筋の雫が頬を伝っていた。
クルーザーの中にある大部屋。
そこはいつもなら同行してきた艦娘達でにぎわっているが、今ここにいるのは一人の艦娘だけだった。
「………」
大部屋の中央で一人正座して目を閉じる艦娘。
精神統一のためなのか、彼女は何も言わずに無言でそこに佇んでいた。
「赤城さん…」
「……。 加賀…さん…」
部屋の入り口からずっと座していた赤城に呼びかける加賀。
かつて一航戦として共に戦った親友に、加賀は不安の色を見せる。
加賀「提督が言っていたわ、もうすぐ目的地に着くって」
赤城「…そうですか。 ありがとうございます、教えてくれて」
真剣な表情から一変、赤城は柔和な笑みを作りながら加賀にお礼を言う。
しかし、加賀の表情は未だに暗かった。
元々感情表現が苦手な加賀なのだが、今の彼女の顔は他の者が見ても不安に駆られている事が窺えた。
赤城「それでは、私もデッキに向かいます。 準備はすでに整えてあるので、すぐに出られますよ」
加賀「赤城さん。 貴方は…」
赤城「心配しないでください、私なら平気です。 慢心してはダメと、常に自分に言い聞かせていますので」
ニコニコと微笑みながら加賀に言い聞かせる赤城。
だが、加賀は…
加賀「……。 赤城さん、貴方はいつもそうです。 こういう危機的状況でこそ、貴方は笑顔を絶やさない。 他の子たちに余計な心配をかけたくないから…」
加賀「ほんとは不安な気持ちを押し殺して、自分より皆を気遣おうとする。 貴方はそういう人でしたね」
赤城「………」
まるで自分の心を見透かすかのように今の心情を述べていく親友に、赤城は目を離せなかった。
自分は誇り高き一航戦の空母。
その自分が戦場にて焦りや不安を見せてはならない。 仲間達の不安をあおり、掻き立ててしまうからだ。
だからこそ、赤城は出撃するときは笑顔を絶やさなかった。
一航戦であることの名誉と、仲間を思う優しい気持ちが、彼女に偽りの笑顔を作らせたのだ。
加賀「今ここには私しかいません。 一航戦としての誇りはいらない。 皆を思う必要もない。 だから、今だけは自分の気持ちを正直にさらけ出してください…」
赤城「加賀さん。 私は… わ、私は……!」
気付くと、赤城は加賀に抱きつきわんわんと涙をこぼしていた。
赤城「加賀さん、私怖いんです! 提督が…あの人が死んじゃったら、もしいなくなったらどうしようって…!!」
赤城「私は提督を……幸仁さんを失いたくない!! 加賀さん、私は……あの人の事が…!!」
自分の胸の中で震える赤城に、加賀は優しく頭をなでた。
加賀「大丈夫よ赤城さん。 貴方の提督はいなくなったりしないし、あなたの仲間は誰も失ったりしない」
加賀「信じてください、貴方の提督の弟さんを…。 私達の提督、中峰正也を信じてください…」
そう言って、加賀は子供のように泣きじゃくる赤城を泣き止むまでなで続けてあげたのであった。
漣「ご主人様、見えましたよ!」
デッキにいる漣が無線で正也に呼びかける。
ついに、目的の島がある海域にたどり着いたからだ。
西方海域にある島、リランカ島に…
正也「よし、それじゃ作戦通りに行こう。 漣たちが南側を調べるから、そっちは…」
叢雲「分かってる。 私達は北側ね、了解っ!」
ウチことトラック泊地提督、中峰正也は現在デッキの上で海上に待機したタウイタウイ泊地第一艦隊の旗艦、叢雲と作戦の確認を行っていた。
今回は島が広いので、トラック泊地・タウイタウイ泊地の2チームに分かれて兄ちゃんの捜索を行うことになり、漣たちも準備を整えすでに出撃できるようにしていた。
叢雲は作戦の手筈を確認すると、利根たちを率いてリランカ島の北側へと向かっていった。
彼女達の姿が遠く離れて見えなくなるまで見送った後、ウチも海上に着水し漣たち第一艦隊に加わる。
正也「それじゃ、ウチらも向かうとしようか」
ウチが第一艦隊のみんなにそう言うと、クルーザーからウチを呼ぶ声が聞こえてきた。
榛名「やはり、行くのですか? 提督…」
クルーザーの護衛として同行していた榛名が、デッキから不安げに顔を覗かせる。
彼女の心配そうな声を背に、ウチは前を向いたまま彼女に答えた。
正也「うん…。 皆がウチに出てほしくないのは分かってるけど、それでもウチはここでじっとしてることなんてできないんだ。 それに…」
正也「元々ウチはバカだから皆をうまく指揮するなんて無理だ。 ウチにできることは皆と肩を並べて艦隊を勝利に導くこと。 皆を沈ませないようこの身を張って戦うこと。 それがウチにできる全てさ」
榛名「提督……」
金剛「心配いらないネ、榛名。 テートクは私が守ってみせマース」
金剛の返事に榛名も小さく頷くと、自分の役目であるクルーザーの護衛へと戻っていく。
ウチは目的地であるリランカ島を見つめ、小さく息を整えた。
正也「……兄ちゃん」
正也「…無事でいてくれよ!!」
自分自身に言い聞かせるようにして、ウチは真っ直ぐリランカ島へと向かう。
それに続いて水面を駆ける第一艦隊の仲間達。
かくして、タウイタウイ泊地提督救出作戦は幕を上げたのであった。
蒼龍「攻撃隊、発艦はじめっ!!」
加賀「ここはゆずれません…!」
我が艦隊の空母二人が艦載機を一斉に放つ。
矢のように空高く放たれた艦載機は一斉に敵の艦載機を撃墜して、敵の艦隊に攻撃を仕掛ける。
制空権は取ったものの、敵の被害は軽微。 さすがに敵の空母もそれなりの強さを持っていたようだ。
漣「さすがに敵を撃沈させる事はできませんでしたか…」
正也「制空権を取っただけで上等だ。 逆にこっちが取られていたら大惨事になってたからな」
槍を構えて前を睨むウチに、漣は「そうですね…」と同意の言葉を送る。
リランカ島に向かいまもなく、ウチらは敵の空母機動部隊と遭遇してしまった。
敵が艦載機を放つ前にウチの艦隊に加わった空母、加賀さんと蒼龍が艦載機を飛ばし先制攻撃を仕掛ける。
その結果、敵艦を撃沈させるにはいたらなかったが、こちらが制空権を取り有利に戦局を運ぶ事ができるようになった。
金剛「テートクの兄弟(ブラザー)のためデース。 そこは開けてもらうネー!!」
霧島「艦隊の頭脳の力、見せてあげます。 距離、速度、よしっ! 全門斉射!!」
敵に反撃の隙を与えず、今度は金剛と霧島が弾着観測射撃の構えを取る。
実は空母の二人が制空権を確保したと同時に、二人も水偵を放ち敵艦隊との距離を計測していたのだ。
主砲の角度の調整も終わり、後は目の前の敵に砲弾を放つだけ。
ズドズドオオオオオオオオン!!!!
ほぼ同時に聞こえる二つの主砲の砲撃音。
その音と共に二人の放った砲撃は、大きく弧を描くように敵艦隊目掛け飛来して着弾。 狙い通り空母ヲ級フラグシップの撃沈に成功した。
正也「おお、二人ともやるな。 これはウチも負けてられんな!」
ウチは感嘆の声を上げつつ、全速力で敵艦目掛け突撃する。
狙いは敵の旗艦、もう一体の空母ヲ級フラグシップだ。
随伴艦の撃沈を漣たちに頼み、ウチは槍を構える。
しかし、空母ヲ級もおとなしく待つつもりはなかった。
ウチが向かってきた事に気付くと、残った艦載機を飛ばしウチに攻撃を仕掛けてきた。
鳥海「司令官さん、危ないっ!」
正也「大丈夫、こっちも何の策もなしに突っ込んだわけじゃないんだぞ!」
ウチは槍を空に向けると、スイッチを押し砲弾を発射。
だが、それはただの砲弾ではなかった。
空高く撃ち上げられたのは艦娘達が使うものと同じ威力を持ちながら、ウチの槍でも扱えるよう開発された工廠長特製の小型三式弾だった。
上空で子弾を放つ特製三式弾。
それは敵の艦載機を次々撃ち落とし、空の脅威を激減させた。
その光景に一瞬ひるむ空母ヲ級フラグシップ。 好機とばかりにウチは一気に速度を上げ接近。
とび蹴りをくらわせてからの薙ぎ払い、上空へ叩き上げたところをいつもの砲弾で吹き飛ばしたのであった。
正也「よし、そっちも終わったな」
ウチが振り向くと、漣たちも随伴艦を撃破したらしくこちらに向かって手を振っていた。
ウチも手を振り返し、戦闘が終わった事を告げる。
とはいえ、長居は無用。 あくまで目的は兄ちゃんを助ける事、いわば時間との戦いだ。
すぐにリランカ島へ向かおう。 ウチがジェスチャーでそう伝えようとしたときだった。
ズドオオオオオオオオオン
正也「うおっとぉ!!」
突然の砲撃音にたじろぐウチ。 音のしたほうを見ると、そこには新たな敵艦隊の姿があった。
響「どうやら、敵の支援艦隊みたいだね。 偶然、この近くを通りかかってたんだ…」
蒼龍「もう、こんなときに出くわすなんて…!」
響の分析に、蒼龍は顔をしかめながら悪態をつく。
敵の艦隊は戦艦タ級フラグシップを筆頭に、空母ヲ級エリートの姿も見受けられる。 支援艦隊にしてはあまりに豪華な顔ぶれだった。
正也「くっそ、もう一戦やらないかんか! また、ウチが蹴散らして…」
漣「駄目ですご主人様! 今戦ったら余計時間をとられてしまいます!」
正也「それはそうだけど…。 でも、あいつらどうにかしなきゃ島にはたどり着けんし…」
苦虫を噛み潰したような顔でウチは何か打開策はないか考える。 そのとき…
金剛「行って下さい、テートク。 ここは私達が戦うネー」
正也「金剛…?」
加賀「私も残ります。 敵に空母がいる以上、こちらも空母が必要になりますしね」
蒼龍「それに、艦載機は島の中や洞窟とかじゃ使えないから、島に入ったら私達戦えませんので…」
正也「加賀さん… 蒼龍…」
羽黒「私と鳥海さんも残ります。 空母である加賀さんたちが残るのであれば、護衛艦がいたほうがいいですから」
金剛「漣・響・そして霧島はテートクと共に島に向かってくだサイ。 そっちは任せマース」
響「分かった、それじゃ行こうか司令官」
正也「あ、ああ…。 でも、そっちは本当に大丈夫か?」
ウチは不安げに皆に尋ねると、
漣「えいっ♪」
ビシッ!
正也「あだぁっ!?」
漣はウチの質問にデコピンで答えた。
漣「全くご主人様はチキンですね、こんなときぐらいもっと漣たちを信じてくださいよ」
羽黒「言ったはずです司令官さん。 私達は司令官さんのお兄さんを助けるために来たんです。 艦娘は、海の平和と大事な人たちを守るための力を持った者達です。 心配しないで、私達は誰一人沈んだりしませんから」
真っ直ぐウチの目を見る羽黒に、ウチは自分の判断を情けなく思った。
そうだった、あいつらだってれっきとした守る者なんだ。
ウチ自身、こうして皆と共に戦っていたのに気付きもしないなんて、ウチもまだまだ半人前だな…
正也「分かった、それじゃそっちは任せたぞ。 行こう、漣・響・霧島!」
漣「了解です、ほいさっさ~♪」
響「ウラー(Урааааа)!」
霧島「はい、司令っ!」
ウチを先頭にリランカ島に突き進む救出メンバーたち。
そして、金剛たちは迫る敵艦隊を迎撃すべく、反撃の構えを取るのであった。
一方、タウイタウイ泊地第一艦隊も敵艦隊に遭遇しており、旗艦の叢雲は潜水艦を撃沈すべく応戦していた。
叢雲「まったくこいつら、いきなり海中から攻撃してくるんだからタチ悪いったらないわ!」
悪態をつきながら叢雲は敵の潜水艦に爆雷をお見舞いする。
ズドオオオオオオオン
立ち上る水柱の下で沈んでいく潜水艦の深海棲艦。
だが安心はできない。 まだ敵は残っているからだ。
叢雲「さっきから倒して倒してもキリがないわね…。 これじゃ、あいつを助けるどころか島に近づくこともできないわ!」
叢雲の視線の先、そこには支援艦隊として呼ばれた深海棲艦たちがわらわらと集まってきている。 艦種は違えど、数はかなりのものだ。
一体どうすれば… 彼女がそう考えているときだった。
島風「叢雲が出ないなら、先に行っちゃうよ。 五連装酸素魚雷、行っちゃってー!」
叢雲の隣を横切り敵艦の前に出る島風。
自慢の足ですばやく移動すると即座に魚雷を構え発射、前衛の敵を撃沈させた。
叢雲「島風、あんたまた勝手に行動して…!」
島風「だって、誰かが相手をしないと提督を助けにいけないんでしょ!? だから、ここは私が引き受けるよ。 叢雲はそのまま提督の元に向かってあげて!」
叢雲「島風…」
夕張「待って島風! 敵艦隊には潜水艦もいるから、私達はそっちを優先して叩くわよ!」
島風「うん、分かった!」
叢雲の隣にいた夕張も、島風と共に敵艦隊の迎撃に加わる。
さすがに数が多く、彼女一人では荷が重すぎたからだ。
利根「筑摩、お主も残れ」
筑摩「えっ? そんな…」
利根「お主、先のダメージがまだ抜け切っておらんじゃろ。 我輩が気付いてないとでも思ったのか?」
筑摩「………」
利根「その体でこれ以上進むのは無茶じゃ。 お主は島風たちをサポートしてやれ」
筑摩「…分かりました、利根姉さん」
赤城「でしたら、私も残りましょう。 筑摩さんだけでなく夕張さんもまだダメージが抜けきってないはずですから、私もサポートに入ります」
飛龍「私も手伝います。 さすがに、あれだけの空母がいるんじゃ赤城さん一人では大変ですもんね」
叢雲「ほんとにいいの赤城…? あんた、あいつを…」
赤城「…できれば、私の手で提督を助けに行きたいです。 ですが、内陸では艦載機を飛ばせない以上、私はお荷物にしかなりません。 ですから叢雲さん、私達の代わりに必ず提督を助けてください!」
叢雲「…ええ、そのつもりよ!」
利根「もちろん、我輩も行くぞ」
長門「……。 陸奥、すまないがここを頼む。 私も叢雲達と共に島に向かう」
陸奥「…分かったわ。 その代わり、ちゃんと提督を助けてよ、姉さん」
長門「ああ…」
陸奥の言葉に小さく頷く長門。 そして、三人はお互い顔を見合わせる。
叢雲・利根・長門。
自分達の提督を助け出すべく三人の艦娘はリランカ島に向けて進み、残ったものたちはそれぞれ武器を構えはじめた。
リランカ島にある洞窟。
そこは学校の体育館ほどの広さと高さがあり、洞窟と呼ぶにはあまりに大きな空洞だった。
洞窟の壁には一人の人間が両手を拘束された状態でもたれかかっており、向かいには一人の深海棲艦が佇んでいた。
《ドウカシラ、今ノ気分ハ…?》
「最悪だな…」
小ばかにしたような口調で尋ねる深海棲艦に、タウイタウイ泊地の提督中峰幸仁は口を尖らせる。
《ソレハ失礼。 セッカクノオ客様ヲ、コンナ形デモテナスコトニナッテシマッテ、恥ズカシイワ…》
幸仁「はっ! 人を無理矢理拉致しといてよく言うぜ…!」
白々しい深海棲艦の態度に、幸仁は悪態をつく。
そんなやりとりがもどかしく感じたのか、幸人の方から話を切り出した。
幸仁「それで、お前は一体何者なんだ?」
《見テノ通リ深海棲艦ヨ。 ソレ以外何ニ見エルッテ言ウノ?》
幸仁「お前の強さは夕張・筑摩と交戦したとき見させてもらった。 錬度の高いあの二人をこうも容易く追い込むあたり、お前はただの深海棲艦じゃないんだろ? 戦艦や空母より上を行く、もっと恐ろしい何かだと俺は睨んでるがな…」
《ナルホド…。 確カニ人…イエ、相手ヲ見ル目ハアルワネ。 イイワ、ソノ慧眼ヲ評価シテ教エテアゲル》
《私ハココ西方海域ヲ統括スル特別ナ深海棲艦デ、部下達ハ私ノ事ヲコウ呼ンデイルワ》
《姫…ッテネ……》