艦隊これくしょん 提督代理、着任する   作:なかむ~

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久しぶりの投稿、そして短編物です。


明日はいよいよイベント、緊張しますね。





第58・5話 続・鎮守府の日常

 

 

 

1・戦いの傷跡

 

 

 

ある日の泊地の風呂場で。

 

 

幸仁「正也、お前体の傷が凄いな」

 

正也「ああ。 ここへ来てから結構戦ったりしたからね」

 

幸仁「なんか歴戦の戦士って感じだな。 あんまり無茶してお前の艦娘達に心配かけんなよ」

 

正也「分かってるって」

 

幸仁「こういうの戦争映画とかだと、いつどこでつけられた傷だ、とか覚えてたりするけどお前は覚えてるのか?」

 

正也「うん、結構覚えてるよ。 これは初めての戦闘で鎮守府海域の空母ヲ級と戦ったとき。 こっちは沖ノ島の戦艦ル級フラグシップ。 これはキス島のときので…」

 

幸仁「ふんふん…」

 

 

 

 

 

 

正也「この肩の傷が以前漣にしばかれたとき出来た奴。 こっちは山城に砲撃で吹っ飛ばされたときで、これは霧島と鳥海に追われたときの。 そんでこれが扶桑さんから逃げようとして自爆したときの…」

 

幸仁「………。 なんでお前、敵より味方からつけられた傷の方が多いんだよ…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

2・黄色い悲鳴に

 

 

 

ある日のタウイタウイ泊地にて。

 

 

幸仁「じゃあ二人とも、先に演習場に行っててくれ。 俺も後から行く」

 

長門「急ぐ必要はないぞ。 提督が来る頃にはすでに我々が勝利しているからな」

 

幸仁「流石の貫禄だな、長門。 ビッグセブンの名は伊達じゃないってか?」

 

島風「私、一番に敵をやっつけちゃうからね♪」

 

幸仁「ああ。 しっかり頑張れよ、島風」

 

 

廊下で二人を見送る幸仁。

 

 

幸仁「頼もしいというか、男前というか、やっぱ長門は格好いいな。 俺も見習わないと」

 

 

そう言って、二人に背中を向けたとき、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「キャア――――――――!!」

 

 

 

 

 

突然の悲鳴に、幸仁駆けつける。

 

 

幸仁「どうした、何があった!?」

 

島風「うわわっ! 提督、そこにゴキブリが!!」

 

幸仁「そこか、おらぁっ!」 ←幸仁、ゴキブリを叩き潰す

 

幸仁「大丈夫かお前ら? 突然悲鳴が聞こえたからびっくりしたぞ」

 

長門「ああ、大丈夫だ。 驚かせてすまなかった」

 

島風「私もびっくりしちゃった。 凄かったよね、今の悲鳴」

 

長門「では、我々はもう行くからこれで失礼するぞ、提督」

 

 

幸仁、再び二人を見送り去ろうとしたとき、

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

幸仁「あれっ? 島風が『凄かったよね、今の悲鳴』って言ってたって事は…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

幸仁「……さっきの悲鳴、一体誰があげたんだ…?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

3・ど忘れの思い出し方

 

 

 

ある日、トラック泊地の工廠で。

 

 

正也「うーん… 一体なんだったけっな…?」

 

龍驤「なんや提督? 一人でそんなうんうん唸って」

 

正也「いやね、さっき工廠長からある物を取ってきてほしいって頼まれたんだけど、それが何だったのか忘れちゃって…」

 

龍驤「キミ、その若さで痴呆はまだ早すぎるでー」

 

正也「ちゃうわい! ちょっと度忘れしただけだよ…」

 

龍驤「ああ、たまにあるなぁそういうの。 思いだせんのなら、また工廠長に聞きに行けばいいと違うん?」

 

正也「いや、それだけでわざわざ聞きに戻るのもな…。 せめて、何を取りに来たかを連想する物を見れば思い出せそうなんだが…」

 

龍驤「まあ、そんなもん都合よく見つかるわけあらへんし、ここは観念して聞きに戻ったほうが…」

 

正也「うーん……んっ…?」

 

龍驤「なんや? うちの顔に何かついとるん?」

 

正也「………」

 

龍驤「き、きみぃ…?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

正也「そうだっ! 鋼材用の鉄板を取りに来たんだ!」

 

正也「ありがと龍驤、おかげで思い出せたよ♪」

 

 

 

 

 

 

 

 

龍驤「きみぃ…。 なんで鉄板取りに来たって、うちを見て思い出せたんや…!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

4・空母加賀はうろたえない

 

 

 

ある朝、泊地の演習場の一角で。

 

 

ヒュッ ダンッ!

 

 

隼鷹「おっ、またど真ん中に命中。 これで30本目だよ、さすが一航戦の名は伊達じゃないね」

 

加賀「そんな褒められることじゃないわ。 むしろこの程度の事ができないようじゃ、一航戦の名を背負うなんてできないのだから」

 

隼鷹「おいおい、人が褒めてるんだからそこは素直に喜んでもいいんじゃないか?」

 

加賀「空母として艦載機を放つとき、一番大事な事は平静でいる事。 少しでも動じれば、それは自分や周りを危機に陥れる事になる。 だから私自身、鍛錬のときは何事にも動じないよう勤めているのよ」

 

隼鷹「そりゃご立派な事で… おやっ?」

 

 

ギリリ… ←加賀、矢を引く

 

 

隼鷹「よお、提督! 来てたのかい?」

 

加賀「っ!?」

 

 

ヒュッ ダンッ!

 

 

隼鷹「なーんて嘘だよ♪ …って、ありゃー外れちゃったね」

 

加賀「………」

 

隼鷹「もしかしてさっきの台詞に反応しちゃった? それとも、提督に~?」 ←隼鷹、ニヤニヤしながら

 

加賀「……。 頭にきました…」

 

隼鷹「ちょちょっ!? そんな本気で怒るなって、ちょっとからかっただけだろ!?」

 

 

加賀、怒り心頭で隼鷹目掛けて艦載機を放とうとしたとき、

 

 

正也「ちわー、加賀さん。 おやっ、隼鷹も一緒か。 珍しいね」

 

加賀「て、提督っ!?」

 

 

隼鷹、即効で正也に駆け寄り加賀の射った的を指差す。

 

 

隼鷹「ちょっと提督、見てみなよ! あれ全部加賀が当てたんだぜ、すごくないっ!?」

 

正也「うおっ、みんなほぼ中心に当たってるじゃん! 加賀さんすげー!!」

 

加賀「そ、それほどでも…ない…です…」

 

正也「そうだ。 加賀さん、さっき間宮さんが新作スイーツを持ってきてくれたんだけど、よかったら一緒に食べにきてくれる? いいもん見せてくれたお礼って事で」

 

加賀「…そ、それではお言葉に甘えて……」

 

正也「そんじゃ、練習終えたら来てちょうだい。 待ってるよ~♪」

 

 

正也、手を振りながら演習場を後にする

 

 

 

 

 

 

加賀「……。 隼鷹さん、私は貴方のような素敵な空母に出会えて良かったわ」

 

隼鷹「……。 あたしが言うのもなんだけど、アンタも結構現金な性格してるね…」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

5・ランチタイムは誰の手に?

 

 

 

昼頃、執務室前で金剛と扶桑がバッタリ。

 

 

扶桑「…あら、金剛さん。 どうしました、こんな所で?」

 

金剛「…ヘーイ、扶桑。 私はこれから提督をランチに誘うんデース。 扶桑こそ、こんな所でどうしましター?」

 

扶桑「それは奇遇ですね。 私も提督のために昼食を用意してきたんです。 申し訳ないですが、昼食のお誘いはまたの機会にしてもらえませんか…?」

 

金剛「そうはいかないネー。 今回、私は提督のためにとっておいた秘蔵の紅茶を振舞うつもりなので、邪魔はしないでほしいのデース」

 

扶桑「そうでしたか。 ですが、私も今回は腕によりをかけてお弁当を作りました。 その… 提督においしく食べていただきたくて、たくさん愛情をこめて作りましたから…」

 

 

『きゃっ、言っちゃった///』と言わんばかりに頬を赤らめて照れる扶桑。

対する金剛はこめかみをヒクヒクさせながら、

 

 

金剛「Oh、それはRomanticなことネー。 But、以前提督を襲おうとしてた扶桑の作るお弁当なんて、何が入っているか分かったものじゃないデース。 未来の提督のWifeとして、そのようなものを提督に食べさせるわけにはいかないネー!」

 

扶桑「うふふ… 将来の提督の伴侶として、そんな姑息な真似はしませんよ。 それに、たとえ提督に愛人ができたとしても、私は一行に構いません。 だって、そのほうが伴侶である私が一番提督に愛されているのだと実感できますからね…」

 

金剛「………」

 

扶桑「………」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

二人同時に執務室に向かって突撃。

 

 

金剛「テートクー!! ぜひ私とランチに行くネー!!」

 

扶桑「提督っ!! 私、お弁当を作ってきましたので召し上がってください!!」

 

 

二人が執務室に特攻すると、そこには

 

 

 

 

 

 

 

 

 

響「……。 二人とも、扉は静かに開けてね」

 

金剛「What? 響、提督はどこですか?」

 

響「司令官ならタウイタウイ泊地のお兄さんや神原さんと一緒に食事に行ったよ。 『たまには男同士で気兼ねなく羽を伸ばしたい』って言ってたから」

 

金剛・扶桑「「………」」

 

 

 

 

 

 

 

金剛・扶桑、膝をつきながら

 

 

金剛「Oh… 扶桑、私達は完全に相手を見誤っていたのデース…」

 

扶桑「そうですね、金剛さん… 真の敵は身内だったのですね…」

 

 

 

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