これは大事な人を失った少女の物語

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大事な人

私は、大事な人を失った。その人の名前は博麗霊夢。博麗神社の巫女であり、妖怪退治を職業としている。そして彼女は、妖怪に襲われそうになった人里の子供を庇い、死んでしまった。しかし、彼女は人間。いつかは寿命で死んでしまう。だからどっちにしてもいつかは死んでしまう事には変わりは無かった。分かってはいた。分かってはいたけど悲しい。だけどいくら悲しんだ所で、彼女は帰って来ない。だけど悲しい。だけど、私は諦めなかった。霊が集う白玉楼に行ったり、幻想郷の名医永琳の元に向かったり、ついには奇跡を信じて守矢神社にまで行った。だけど、何も変わらなかった…私は一体どうすればいいのか…この悲しみをどうすればいいのか…私には分からない…

そして彼女がいなくなってから10年が経とうという頃、朗報が転がり込んできた。なんと紅魔館の魔法使いのパチュリーが、蘇生魔法を作ったと言うのだ。急いでパチュリーのもとに向かった。しかしパチュリーが言うには、「蘇生させるには蘇生させたい人の思いが詰まっている様な物が必要」との事だった。私は急いで博麗神社に向かい、色んな物をパチュリーのもとに持って行った。だが、全て思いが詰まってないと言う。もう打つ手がない。諦めて帰ろうとした時、何かを感じた。そして私は、それに惹きつけられる様に、森の中に入って行った。するとそこに、一つの石碑があった。その石碑にはこう書かれていた。「特別にお前の願いを叶えてやる。だが、その願いは完全に叶うことは無いだろう」と。しかし、私は必死に祈った。彼女を生き返らせて欲しいと。すると空から何かが降ってきた。それを調べて見ると、陰陽玉であった。陰陽玉は彼女が攻撃する時に使っていた、言わば彼女の武器の様な物。もしかしたらこれで蘇生させる事が出来ると思い、パチュリーのもとに向かった。パチュリー曰く、これなら蘇生が可能とのこと。しかし、魔方陣から出てきたのは小さな子供。しかも記憶がない様だ。しかし、何処と無く彼女に似ていた。石碑書かれていた「完全に叶うことはない」とはこの事だったのだ。しかし私はそれでよかった。たとえ彼女が子供で、今までの記憶が無くとも彼女は彼女。また一からやり直せばいい事。私の願いは叶ったのだ。

 

「お姉ちゃん達、誰?」

 

そう聞かれ、私は当然の様に答える

 

「私は八雲紫。貴方の友達となる妖怪よ。そして、貴方の名前は博麗霊夢。よろしくね」

 

と、彼女と初めて会った時と同じ様に答えるのである。


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