私の朝の「ルーティーン」(笑)をつらつら書いてみました。最後の一文以外、感情をいれず、情景描写のみで書いてみました。これが意外と辛かった!!でも、修行と思って頑張りました^^

1 / 1
朝の温度

 朝5時30分。布団の中で寝返りを打つ。頬を触るシーツは冷たくて36度4分の熱に5時間温められた毛布はぬるい。足を伸ばしたらつま先に当たったのは昨夜より少しだけ心地よさを無くした湯湯婆。つん、と言う無機質なプラスチックの音と共にぽちゃん、とお湯が小さな空間の中で波飛沫をたてた。

 だるい体をゆっくり起こす。右膝をついて左足を上げる。すこしふらつくから壁に手をつけて立ち上がる。壁の冷たさが思っていた以上に気持ちよかったからおでこをつけた。

 カーテンを開ける。まだ外は暗闇。窓を開ける。冷たい空気が私に向かってきた。鼻がつんとして右の目から涙が出た。一気に冷え、感覚を半分ほど無くした足の先でサンダルを履いてベランダへ出る。

 私がいる場所の反対側へ帰ろうとするオリオン座が見えた。さっき出た涙が頬まで流れてきて外の温度と一緒になって私の右頬の筋肉が少し引きつった。背中に寒さを感じたのであわてて部屋に入って窓を閉める。窓を閉めたとき、どちらかのサンダルが転がった音がしたけれど、知らないや。

 食器棚からマグカップを取り出す。白くて、何語か分からない言葉が黒い細字でつらつらと3行書かれている。その3行の文字と同じ細さの緑色で描かれた四つ葉のクローバーを何となく見つめてみた。水道水を半分より少し多いくらいに入れて電子レンジの電源を入れる。6時前という時間には申し訳ないくらいの大きさの音を立てて扉を開けてマグカップを入れる。いくら頑張っても静かに扉は開いてくれない。スイッチを6回。3:00の数字が水色と緑色の間の色で表示されたらスタートボタンを押す。3分。あのヒーローじゃないから助けに行く人もいないし、助けを求められてもいない。でも、少し早足で寝室に向かう。さささ、とパジャマのズボンが擦れ合う音が響く。電子レンジが呼ぶまでに布団を片づける。小さな毎日のミッション。走って電子レンジの前に戻るとあと10秒だった。完全に眠気が吹き飛び、まぶたの重さが消えた顔で10秒を待つ。がが、と扉を開けてマグカップの取っ手を持つ。透明なお湯には白い湯気が立っていてつうと天井に向かって飛んでいく。ふう、と息を吹きかける。すると湯気は私の息の強さに比例してさらさらと、たまにすっと、飛んでいく。唇をつける。唇の先にきっと刺激が走る。無意識に唇を離す。これを3回くらい繰り返していると、ちょうど好きな温かさになる。

 さっさとシャワーを浴びて朝ご飯を食べて今日を迎えよう。


  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
※参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。