バタン!と白狼を吸い込んだ扉は閉まってしまった。
「白狼!白狼!…くっそー、霊夢、下がってろ!【恋符 マスター…」
「無駄ですよ。」
「!誰!?」
響いた声のする方に、霊夢はお祓い棒を向ける。が、そこには誰もいなかった。…代わりに。
「なっ…」
「え?っ!?」
メイド服を着た女性が霊夢の背後に立っており、ナイフを首筋に突きつけていた。
「っ!【夢符 封魔陣】ッ!」
咄嗟に霊夢はスペカを使い、自分の周りから弾幕を放つ。
「うわわっ!?」
「…………。」
魔理沙は何とかかわし、メイドはシュン!と消え、離れたところに現れた。
「テレポートでも出来るのか?こいつは厄介だぜ霊夢。」
「…そうね。白狼も心配だけど、そんな余裕は無さそうね。」
「ご心配せずとも、向こうもすぐに終わりますよ。その、白狼さん?は倒れるでしょう。そして、貴女達も…」
「やってみなきゃ、わかんないぜ?それに、白狼は勝つさ!」
メイドの言葉に、魔理沙は反論する。
「では、そろそろ始めるといたしましょう。貴女達の時間は、私のもの。私、十六夜咲夜のスペル、ご堪能下さいませ。」
「馬鹿ね。敵のスペルは喰らうものじゃなくて、躱すものよ。」
紅魔のメイド、十六夜咲夜と紅白の巫女、博麗霊夢、そして白黒の魔法使い、霧雨魔理沙による戦いが、始まった。
「いっくぜぇ!」
魔理沙は帽子の中から瓶を取り出し、投げる。そこから緑色の弾が飛んで行く。咲夜は消えることなく難なく躱す。
「そこ!」
躱している間に、霊夢がお札を投げる。躱したその背後からの襲撃に、咲夜は、ヒュッ…バシュウンッ!
「「なっ!?」」
背後にナイフをノールックで投げることで対処した。
「あ、あいつ、後ろにも目があったりすんのか?」
「失礼ですね。そんなものはありません。ただ、見ただけですよ。
咲夜のその言葉に、霊夢はピクリ、と耳を動かす。
(どういうこと?私達は咲夜を見ていた。完全に隙ができたと思ってお札を投げた。でもあいつは反応してみせた。)
なぜ、と考える。だが今は戦闘中。敵が待ってくれる保証はない。
「隙だらけですね。ッ!」
咲夜がナイフを投げる。しかし、霊夢が気づいた様子はない。
「霊夢!」
「!チッ!」
当たるかというその一瞬、霊夢はお祓い棒で以って弾いた。
「なっ…」
今度は咲夜が驚く番だった。明らかに隙だらけだった。なのに。
「私、勘は鋭い方なのよ。」
霊夢は得意げに言うが、それは勘で済まされるようなものではない、と二人は思った。
(にしても。出て来たときのといい、さっきのといい、何なのかしら。まるで、
そのとき、霊夢に電流走る。そして、笑うにやり、と。
「そう。そうだったのね。咲夜。あんたの能力は"時間を操っている,,…違う?」
「な…時間だと!?じゃあさっきからありえない動きしてんのも…」
「ええそうよ魔理沙。咲夜は、"時間を止めること,,で躱したり、現れたりしてたってわけよ。」
「ええ、まあ、その通りですが、それがわかったところで何になると?」
咲夜の言葉に、霊夢はさらに笑い、
「タネがわかればどうとでもなるわ。あんたは私達が戸惑っている間に倒すべきだったのよ。でも、もう遅い。あんたのターンは終わり。こっからは私達のターンよ!」
ここから、霊夢と魔理沙の反劇がはじまる。
いやー、本当に戦闘描写って難しい。あ、次回、咲夜戦終結予定です。感想、評価お待ちしてます!よろしくです!ではでは。