東方希望録   作:紡ぎ手@異人

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対極

「…誰…?」

霊夢が消え入りそうな声で俺に問う。

「さあな。ただ、()()()って聞こえたぜ?…どちらにしろ、向こうに一人増えたようだな。」

状況は芳しくなかった。ただでさえ強いレミリアに増援が来たのだ。それも恐らく。

「レミリアの妹…だろうな。さっきお姉様って言ってたし。ま、会話内容を聞いた限りじゃ、姉妹間の仲はそうでもなさそうだが。」

俺が息を整えつつ言うが、霊夢は聞いていなかった。

「っ……どうしろってのよ。」

パニックになりかけていた。まずい。これは非常に。魔理沙の脱落。そして、向こうの増援。いかに妖怪退治の専門家でも、こういうことには慣れていないのだろう。まあ、言うほど俺も慣れてはいないが。しかし、向こうもこっちも、いつまでもこうしている訳にはいかない。

「霊夢。よく聞け。もうレミリアの戦い方はわかったよな?」

だから。こっからは。

「え、ええ。それが?」

「俺がフランって方を担当する。お前はレミリアを倒して異変を終わらせろ。」

俺のステージだよ。

「な、何言ってるのよ!相手の実力は未知数なのよ!?二人で戦った方がよっぽど…」

「予想外のことになってパニックになりかけてるのにか?」

「っ……」

俺の指摘に、霊夢は唇を噛む。

「予想外のことは全部俺が受け持つ。だからお前は()()()()のことをしろ。」

「!!……ええ。わかったわ。」

「うし。いくぞ。」

どうやら向こうも、纏まったようだ。

「いいわ。フラン。あの男なら、好きにするといいわ。」

「ありがと、お姉様。」

奇しくも作戦は同じようだった。

「私はフランドール・スカーレット。貴方は?」

「…夜月、白狼。」

「ヤヅキ…シロウ…ん、覚えた。それじょあ、遊びましょ?しっかり避けてね?」

「ったく。こちとら遊びじゃねえっつの!」

一気に決めるため、ベルトのイグニッションキーを回し、シフトブレスのボタンを押す。

(ヒッサーツ!)

シフトフォーミュラをトレーラー砲からシフトブレスに戻し、前に倒す。

(full throttle!formula!)

「悪いが、一気に終わらせる!はああああっ!」

力を溜め、一気に解き放つッ!

「だーめ!んッ!」

フランは、手をぐっと握った。それだけで。パンッ!とドライブドライバーが"壊れた,,。

「!?…な…に…?」

俺には、何が起こったのかわからなかった。フランがいきなり手を握った瞬間、俺のスペルは"壊された,,。

「あそぼって言ったのに、終わらせようとしたらダメじゃない。」

フランは口元を妖しく歪ませ、言った。

「まさか、おまえの、能力は…」

俺の声は自然と震えていた。

「うん。そうだよ。私の能力は、"ありとあらゆるものを破壊する程度の能力,,だよ。」

その、能力は俺の"創造,,の対極であった。




nicedrive!(煽り)。
これがやりたかった。
白狼の能力が"創造,,な理由。それはまあ、これが理由です。
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